一か月ほど前蒲生に行ったが、その時見たシギチは、アオアシシギとキアシシギのたった2種だけだった。これでは、まったく物足りない。不完全燃焼だ。という訳で、9月の半ば、シギチの秋の渡り真っ只中を期待して、2回目の蒲生訪問だ。蒲生に着いたのは朝の6時過ぎくらいだった。まずは、堤防の上を歩いて奥の方に行ってみた。前回、アオアシシギとササゴイがいたところだ。本日居たのは、アオアシシギとソリハシシギ、そしてアカアシシギの3羽だった。ソリハシシギは久しぶりだし、アカアシシギは相変わらず足のオレンジがとってもきれいだった。これは、スタートからいい感じだ。
<アオアシシギ>
<ソリハシシギ>
<アカアシシギ>
次は、土手から下の干潟に降りてみた。ここでは、やや遠いもののチュウシャクシギ2羽を確認できた。
<チュウシャクシギ>
チュウシャクシギを見ていると、そこに大きなシギが飛んできた。ダイシャクかホウロクか?ポイントは、下腹~下尾筒の違い。ダイシャクシギは、無斑で白い。ホウロクシギは、下面全体に褐色味があり、下尾筒にも斑がある。ということで、これはホウロクシギだった。チュウシャクシギと並ぶと、大きさがハンパないことがわかる。
<ホウロクシギ>
ホウロクシギを見ていると、今度はそこにキアシシギが登場。こう次々と現れてくれると嬉しいの一言。
<キアシシギ>
2時間ほど経ち、大体シギが出尽くしたようなので、ここから一旦大沼、赤沼に行ってみることに。大沼では特にこれといった鳥さんが居なかったので、すぐ赤沼の方に移動。ここで、沼の脇の田んぼで鳥撮りしている人がいた。何かいるのかな?車をとめ、ゆっくり歩いて行くと、近くの道路脇に1羽のシギが飛んできた。胸から腹が白いきれいなシギだ。頭が赤茶色で、ウズラシギかヒバリシギかと思った。その場では判別がつかず、家で画像と図鑑を見比べてチェック。上面の色合い等からヒバリシギと判断した。もしかすると第1回冬羽かもしれない。
<ヒバリシギ>
田んぼの脇でシギの出を待っていると、草むらの中にタシギを見つけた。やや遠く写真は無理だったが、確認はできた。次は、沼の方を見ていくと、イソシギが2羽鳴きながら飛び回っていた。そして、沼の中ほどには、お休み中のセイタカシギが・・・。目覚めるのを待っていたが、いつまでたってもお目覚めの気配がなく、諦めて、移動することに。
<イソシギ・セイタカシギ>
大沼近くの田んぼに小さな鳥たちの群れを発見。道路脇に車をとめ、双眼鏡で確認すると、トウネンの群れだった。トウネンを観察する時は、お尻の上げ具合をチェックして、ヨウロッパトウネンが入っていないかチェックしている。残念ながら今回も見当たらず・・・。
<トウネン>
最後にもう一度蒲生干潟に行ってみた。導流堤を渡って、砂浜の方を歩いて行くと、シギを発見。3羽いたが、大きさが少しずつ違っている。一番大きいのがオバシギだった。オバシギは、昨年秋も出会ったが、あまり出会う機会が無いので素直にうれしかった。
<オバシギ>
一番小さかったのはトウネンだった。そして、ちょうど中くらいのシギは、はじめ名前が出てこなかったが、くちばしが微妙に下に沿っているのと、胸に細かな斑点が見られたので、ハマシギと分かった。トウネンとハマシギが1羽ずつ一緒にいるのが意外だった。どちらも群れでいるイメージがあるので・・・。
<ハマシギ>
という訳で、この日は何と何と、13種のシギに出会うことができ、まさに「シギチ祭り」の大盛況ぶりだった。まあ、チドリは見つけられなかったけど・・・ネ。
【出会ったシギたち】 アオアシシギ、ソリハシシギ、アカアシシギ、キアシシギ、チュウシャクシギ、ホウロクシギ、イソシギ、ヒバリシギ、セイタカシギ、トウネン、ハマシギ、オバシギ、タシギ 13種
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます