飛島の二日目。早朝4時に起きて、朝ごはんまでの早朝探鳥に出発。 今回は、ヘリポートまで上ってそこから学校裏のグラウンドに下ってくるコースをとった。ヘリポートへの上り坂では、コルリのさえずりが聞こえ、とてもさわやかな気分だった。
姿を探したが、林の中は薄暗く、見つけることができなかった。
ヘリポートには誰もおらず、鳥も出なかった。しばらく待ったが、時間がもったいないので、上のアンテナ畑まで行ってみた。坂の途中で、アカハラが道路に降りて、
エサを探していたが、車が来て飛ばしてくれた。でも、何とか見つけて、暗いながらも証拠写真程度に撮ることができた。あとは何も出ず、しぶしぶ下のグラウンドまで下りて行った。でも、そこで、オオルリが待っていてくれた。これまでマイフィールドで何年も撮ってきたが、なかなかあの青をきれいに写すことができず、自分の課題の一つとなっていた鳥さんだった。この日は、時々背景のすっきりした所にとまってくれたので、何とか今までよりは納得のいく写真を撮ることができた。そろそろ朝食の時間なので、宿に戻らなくては・・・と考えていたら、携帯が鳴った。Yさんからで、ヘリポート近くでノゴマが鳴いているよ、との事。
もちろんノゴマは初見の鳥だ。でも、宿に戻らなくてはいけない時刻。しばらく考えて、わざわざ連絡していただいたのだから・・・と思い、急ぎヘリポートに行った。でも!・・・30秒ほど前に、アオジがノゴマを追い出したとの事。
あぁ・・・あの迷っていた時間がいけなかったんだ。世の中こういうことはよくあることだ。あとから千葉のご夫婦もいらして、4人で待ったが、結局その後は現れず、宿に戻った。朝食を食べながら話を伺うと、マリンプラザ脇の神社にキマユホオジロがまだ居るとの事。食べながら2日目のコースを考えた。まず、今回全然珍し系を見ていないので、キマユホオジロを見に行って、その後上の畑に行ってマミキビを探して、それから四谷ダムに寄って、ヘリポート、鼻戸崎で昼食を食べて、最後に学校裏グラウンドに寄って、3時半ごろまでにマリンプラザに行くことにした。急いで荷物をまとめ、ご主人に頼んで、鳥見に出発したのが9時過ぎ。早速マリンプラザ脇の東屋に行くと、男のBWが一人いた。しばらく待っていると、草むらに2羽飛んできた。確かめると、アオジとキマユホオジロだった。草丈が長く、なかなか厳しい撮影条件だった。
やっと近くの木の枝にとまったかと思えば、枝が邪魔をしてしまうし、あまり相性の良くないキマユホオジロのようだ。何とか証拠写真程度に撮ったので、上の畑のほうに上っていった。早朝コホオアカが出たという話を聞いていたので探したが、見つけられなかった。四谷ダムでは、センダイムシクイぐらいしか見当たらず、順調にコースを進んでいった。ヘリポートでしばらく鳥の出を待っていたら、枯れ木の頂上にヒレンジャクがとまってくれた。ちょっとの時間だったので写真は撮れなかった。鼻戸崎で今朝オジロビタキが2羽観察されたという話を聞き、オジロビタキを探しながら鼻戸崎で昼食をとることにした。残念ながらオジロビタキは見つけられなかったが、天気も良く、のんびり風景を眺めながら宿のおにぎりをいただいた。ノゴマが諦めきれず、またヘリポートの方に戻ったが、やっぱり現れなかった。下のグラウンドの方に移動しようと歩き出したところで、Yさんに出会った。道路の脇でシメを撮っていた。かなり近い距離だ。この時期のシメは、色が鮮やかになり、太い嘴は金属光沢のシルバーメタリックだ。とってもきれいでしばらく見とれてしまった。
しばらく付き合ってもらい、学校裏のグラウンドに移
動した。ビンズイを撮っていたのだが、最後の最後に真打登場となったのが、ジョウビタキ♂だった。突然目の前をオレンジのかたまりが飛んだので、はじめ何だろう?コマドリ???と思ったが、ジュウビタキだった。このジョウビくん、最後に別れを惜しむかのようにたっぷりサービスしてくれて、こちらも満足して2日間を締めくくることができた。今回は珍鳥や憧れの鳥に出会うことはできなかったが、色鮮やかな鳥たちに出会うことができ、また、例年通りおいしい飛島の食を味わうことができた。また、秋に来よう。
【2日目に出会った鳥たち】オオルリ・アカハラ・キマユホオジロ・シメ・ジョウビタキ・ビンズイ・キビタキ・アオジ・ヒレンジャク・カシラダカ・メジロ