きまぐれ鳥見んぐ

野鳥たちとの出合いを求めてのきまぐれ鳥見日記

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ニシオジロビタキ'22.12/5

2022年12月07日 | 村山地方
一週間ほど前、ニシオジロビタキの情報をいただいた。この時、用事が重なっており、たぶんすぐいなくなるだろうと諦めていた。そしたら、一昨日確認されており、まだ居るとの事。
これは行くしかないなぁ・・・と、思い切って行ってみた。
場所的には、河川敷脇のちょっとした林。ニシオジロビタキの声は、「ジリリリ、ジリリリ。」という感じの声なので、まずは、声を頼りに・・・と思って耳を澄ますも、全く鳥の声がしない。しばらく歩き回っていると、シジュウカラとエナガの声が聞こえ始め、こちらに次々と移動してきた。そして、やや遠くの方から「ジリリリ。」と鳴く声が聞こえてきた。声のする方に歩いていくと、山際の方から飛んできて、藪に小鳥が入るのを確認。急いで双眼鏡で確認すると、グレーっぽい鳥を確認。動きが速すぎて、しっかり見極めることができなかった。でも、声がする方に居た鳥という事で、これはオジロビタキで間違いないだろう。居るという事がわかったので、あとはじっくり現れるのを待つことに。
待つこと10分ほど。ジョウビタキ雄が現れた。そして、そのそばに現れた鳥さん。まさに、ニシオジロビタキだった。時々あの「ジリリリ。ジリリリ。」という声が聞こえる。動きが速くてなかなか撮影できないが、枝が込み入ったところにとまると少しじっとしていてくれる。
証拠写真としては十分だ。撮る側からすると、枝が込み入って撮れない場所だが、ニシオジロからすれば、込み入った枝で姿が見づらくなる隠れ場所としては最高の場所なのだろう。なので、ここではのんびり、まったりとできるという事だ。
<ニシオジロビタキ>

 ニシオジロビタキは、「日本産鳥類目録改訂第7版」では検討種となっている。オジロビタキとの識別点は、雄の場合、喉から胸の色。オジロは喉がオレンジ色で、胸との境界線がはっきりしている。ニシオジロは、喉から胸までオレンジ色だ。二つ目は下嘴の色。オジロは黒いが、ニシオジロは山吹色。この個体は、雌タイプで、下嘴が山吹色なのでニシオジロビタキ雌タイプだ。そして、雨覆先端にバフ色の斑点が見られるので若い個体だ。ニシオジロビタキの場合、雄は喉が山吹色になるのに2年かかるため、J~1Wでは雌雄の識別はできないとの事。
<全身・下嘴・尾羽>

さて、このニシオジロビタキ雌タイプは、ジョウビタキ雄のなわばり内で過ごしている模様。ジョウビタキの近くにいて、ちょくちょくジョウビタキに追われていた。
ジョウビタキもエサ場を守らないと生きていけないし、ニシオジロビタキもはるか遠いところから飛んできたので、十分にエサを獲って栄養を蓄えないといけない。ここは何とかうまく共存して行ってほしいと願うのみだ。このポイントで初めて確認されてから10日余り。
まだ滞在しているという事は、おそらく積雪でエサが獲れなくなるまで居るのではないかと期待している。
<ジョウビタキ>

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2 コメント

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Unknown (ロメオ)
2022-12-07 20:41:48
ニシオオジロビタキ、ピーンと尾羽をあげた決めポーズも愛らしいですよね。
オジロビタキとの識別に悩みますが、
可愛いので難しいことは後回しにしてしまいたくなります。
それにしても、日本では雌タイプばかりで雄の渡来は本当に少ないですよね。
初めて見たのが、兵庫内陸部のニシオオジロビタキ♂でした。
2シーズン連続で越冬に来た小鳥に、日本中からCMさんがやってくるのが不思議でした。
いまにして思えば、かなり希少だったのですよね。
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ロメオさん (NOBU)
2022-12-07 21:30:44
ロメオさん、いつもコメントしてくださり有難うございます。
ニシオジロビタキは今回が初見でした。
オジロビタキは3回ほどありますが。でも、全て雌タイプでした。
オジロでもニシオジロでもいいので、一度雄を見てみたいものです。
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