赤穂の石炭火力発電断念 兵庫で関電
CO2 火発が4割超

関西電力は1月31日、赤穂(あこう)発電所(兵庫県赤穂市)の燃料を石油から石炭に転換する計画の断念を発表しました。
同発電所は60万キロワット2基で1987年から運転を開始し、2015年3月に石炭火力化計画を発表。ボイラーなどを改造することで、既存設備が使え費用が抑制でき早期運転が見込めるとして、20年の運転開始予定で、環境影響評価などを進めてきました。
石炭火力計画に対し、赤穂市民や市議会、兵庫県の「公害なくせ」など環境団体は、CO2排出量が増加し、地球温暖化や環境悪化につながるとして反対運動を続け、日本共産党市議団も市議会でたびたび取り上げてきました。
同社は、節電や省エネの進展などで電力需要が減少し、今後も大きな伸びが見込めず、CO2排出量削減対策の強化が求められていることなどから計画を見直すとしています。
「原発なくす会・兵庫」速水二郎さんの話
兵庫県で発生するCO2排出量は、県発表の13年速報値で7441万トンです。関電の姫路1・2、相生(あいおい)、赤穂、神鋼神戸の五つの火力発電所だけで排出量は2372万トンで、31%に達しています。新日鉄や三菱重工、JP高砂などの火力発電を加えると40%は超えるでしょう。こうした実態から、計画を断念したのは当然です。一方で、原発の早期再稼働を目指していることも見逃せません。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年2月2日付掲載
コストが安いからって、石炭火力への移行。地球温暖化対策からも逆行。
今回は発電の需要が減っているという、これもまたコストの面からの断念。
コストだけでなく、もっと地球的規模、人類史的規模の観点からの発電を。
CO2 火発が4割超

関西電力は1月31日、赤穂(あこう)発電所(兵庫県赤穂市)の燃料を石油から石炭に転換する計画の断念を発表しました。
同発電所は60万キロワット2基で1987年から運転を開始し、2015年3月に石炭火力化計画を発表。ボイラーなどを改造することで、既存設備が使え費用が抑制でき早期運転が見込めるとして、20年の運転開始予定で、環境影響評価などを進めてきました。
石炭火力計画に対し、赤穂市民や市議会、兵庫県の「公害なくせ」など環境団体は、CO2排出量が増加し、地球温暖化や環境悪化につながるとして反対運動を続け、日本共産党市議団も市議会でたびたび取り上げてきました。
同社は、節電や省エネの進展などで電力需要が減少し、今後も大きな伸びが見込めず、CO2排出量削減対策の強化が求められていることなどから計画を見直すとしています。
「原発なくす会・兵庫」速水二郎さんの話
兵庫県で発生するCO2排出量は、県発表の13年速報値で7441万トンです。関電の姫路1・2、相生(あいおい)、赤穂、神鋼神戸の五つの火力発電所だけで排出量は2372万トンで、31%に達しています。新日鉄や三菱重工、JP高砂などの火力発電を加えると40%は超えるでしょう。こうした実態から、計画を断念したのは当然です。一方で、原発の早期再稼働を目指していることも見逃せません。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年2月2日付掲載
コストが安いからって、石炭火力への移行。地球温暖化対策からも逆行。
今回は発電の需要が減っているという、これもまたコストの面からの断念。
コストだけでなく、もっと地球的規模、人類史的規模の観点からの発電を。