「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。
なんだっけ? 「百条委員会」と、その権限って?
百条委の実現を呼びかける日本共産党都議団=2月15日、東京都庁
Q 東京都議会で日本共産党が、築地市場の豊洲移転問題で百条委員会の設定を提案したけど、どんな委員会なの?
A 地方自治法100条は、地方議会にたいして、その自治体の仕事が住民のために適正に行われているかなどを調査できるよう、強力な権限を与えています。この権限による調査は、あらかじめ調査権を行使する範囲などを定めた議会の議決によって、特別委員会や常任委員会などに委ねられるのが一般的です。またこのとき、あらかじめ調査に必要な経費の額を定めておかなくてはなりません。調査を委ねられた委員会を、百条委員会と呼んでいます。
Q その調査権限は、どのように強力なの?
A 調査の対象となっている事件などの関係者に、出頭や証言、記録の提出を請求することができます。
実際の運用では、委員会が請求を決定すると委員長が議会議長に請求を申し出て、議長の名前で請求書が関係者に渡されます。請求を受けた関係者は、正当な理由がなければ、出頭や証言、記録の提出を拒否することはできません。
Q 出頭や証言などを拒否したら、どうなるの?
A 正当な理由なく請求を拒否した場合、裁判で有罪となったら6月以下の禁鋼または10万円以下の罰金に処せられます。虚偽の陳述をしたときは、3月以上5年以下の禁鋼に処せられます。このように、地方議会がもつ権限のなかでもきわめて強力なものなので、「伝家の宝刀」とも呼ばれています。
(2017・2・19)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年2月19日付掲載
当初は、民進党系会派も設置を反対していましたが、第9回地下水モニタリング調査で環境基準の最高79倍のベンゼンが検出などの事態を受けて、民進党系はもちろん、自民・公明党も百条委員会設置で合意。
やっとスタートラインにたった。これからが正念場です。
共産党 兵庫県党会議に参加
2月19日、高砂市内で日本共産党の兵庫県党会議が開催。
兵庫県でも野党共闘が進んでいます。
県下で活動している野党から3人の方があいさつに来られました。
野党3党代表あいさつ 社民党 posted by
(C)きんちゃん
まずは、社民党を代表して宝塚市議の梶川みさおさん。
野党3党代表あいさつ 新社会党 posted by
(C)きんちゃん
次に、新社会党の神戸市会議員・あわはら富夫さん。
野党3党代表あいさつ みどりの党 posted by
(C)きんちゃん
最後に、県党会議が開かれた地元、高砂市議のみどりの党・井奥雅樹さん。
県党会議 野党3党代表 posted by
(C)きんちゃん
野党3党の方と、松田県委員長、堀内衆議院議員とで頑張ろうとアピール!
県党会議 県委員長報告 posted by
(C)きんちゃん
松田県委員長の県党会議への県委員会報告。
その後、県下で活動する衆議院小選挙区の予定候補者が紹介されました。
県党会議 小選挙区候補_01 posted by
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右から、兵庫1区:こんどう秀子さん、兵庫2区:平松順子さん、兵庫3区:ふじたに香恵子さん。
県党会議 小選挙区候補_02 posted by
(C)きんちゃん
おなじく、兵庫4区:おおすぎ鉄夫さん、兵庫5区:村岡峰男さん。
県党会議 小選挙区候補_03 posted by
(C)きんちゃん
兵庫6区:吉岡けんじさん、兵庫7区:上田さち子さん、兵庫9区:新町みちよさん。
県党会議 小選挙区候補_04 posted by
(C)きんちゃん
兵庫10区:金田峰生さん、兵庫12区:堀ゆずるさん。
県党会議 堀内衆議院議員 posted by
(C)きんちゃん
予定候補者を代表して、堀内照文衆議院議員(近畿比例ブロック・兵庫8区予定子補)が決意表明しました。
県党会議 小選挙区候補_05 posted by
(C)きんちゃん
予定候補者全員で頑張ろう!しました。
昼食休憩の後、代議員、評議員の方々が発言。第27回党大会をめざして取り組んだ党勢拡大の大運動。7月31日と期日として呼びかけられた、党大会決定の全党員読了と前回総選挙時回復を目指す党員と「しんぶん赤旗」読者の党勢拡大、7月2日投票の東京都議会議員選挙での躍進目指す一大運動。その取り組みと決意が語られました。
兵庫県党の総合計画案、県党会議への報告と結語を全会一致で採択。
新しい県役員を選出して終わりました。
究極の追随外交 日米首脳会談の危険② 同盟「さらに強化」の危険
「日米の役割・任務・能力の見直しを含め、日米同盟をさらに強化する」―。
日米首脳会談で発表された共同声明(10日付)はこう明記し、その「方策を特定する」ために、日米の外交・軍事閣僚で構成される日米安全保障協議委員会(2プラス2)を開催するよう指示しました。
時期としては4月からの大型連休が候補にあがっています。2プラス2の開催が早々に決定されたことで、トランプ政権が同盟強化を志向していることがはっきりしました。
北朝鮮の弾道ミサイル発射に関し記者会見する安倍晋三首相(左)とトランプ米大統領=2月11日午後、米フロリダ州パームビーチ(代表撮影・時事)
戦争法の具体化
最大焦点になるのは、2015年の2プラス2で決定された新ガイドライン(日米軍事協力の指針) や、安保法制=戦争法の具体化です。
マティス国防長官は4日の日米防衛相会談で、「ガイドラインは日本の安保法制が土台となり、今後、より多くのことを一緒にできるようになるだろう」と明言しています。
共同声明では、「テロとのたたかい」での「両国の協力強化」を明記し、安倍晋三首相は共同記者会見(現地時間10日)で「日本も積極的平和主義の旗の下、より大きな役割を果たしていく」と公約。戦争法に基づき、米側主導の「対テロ」戦争への派兵の危険が拡大します。
在日米軍駐留経費の負担増にとどまらず、日本の役割・任務拡大に伴う軍事費全体の拡大も懸念されます。
マティス長官はすでに、同盟国に対して「応分の負担」を要求。このようなトランプ政権の思惑を先取りする動きが出ています。自民党は3日、安全保障調査会と国防部会の合同会合を開き、今秋から始まる次期中期防衛力整備計画(19~23年度)の検討に向け、「防衛力強化」に向けた提言に着手。政府内では、今年6月から「防衛計画の大綱」改定に着手するとの報道もあります。(「産経」1月30日)
トランプ政権は1月27日付の大統領令で、「本土」と「戦域」の弾道ミサイル防衛能力の強化を指示。北朝鮮の核・弾道ミサイル開発を口実に、THAAD(サードロ終末高高度戦域防衛ミサイル)など、新たな装備の導入を検討し、地域の緊張を高める危険もあります。
軍学共同の推進
見過ごせないのは、共同声明に「防衛イノベーションに関する2国間の技術協力」の強化が明記されたことです。日米の軍事技術強化のために大学や研究機関の軍事動員の危険が強まったといえます。戦争法具体化、軍学共同を許さないたたかいはさらに重要になります。(竹下岳)(つづく)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年2月15日付掲載
北朝鮮が日米首脳会談を機にミサイル発射。
ここぞとばかりに日米同盟の強化を発信。
日本のさらなる軍事的負担が危ぶ場れます。
究極の追随外交 日米首脳会談の危険① へつらい 米で厳しい目
「これだけ米大統領におべっかを使う外国の首脳は、今まで見たことがない」―。
米ニュース専門放送局MSNBCのアナリスト、デビツド・コーン氏はツイッターに10日の安倍晋三首相とトランプ米大統領のやり取りの様子について、こう投稿しました。
入国禁止を容認
同日の日米首脳会談後の共同記者会見で安倍氏は、トランプ氏について「厳しい選挙戦を勝ち抜き、選出された」と持ち上げ、トランプ氏とのゴルフを「本当に待ち遠しい気分」と語りました。
安倍首相は、米国内外から激しい非難や撤回の声が上がっているシリア難民やイスラム教圏7力国出身者の米国への入国を禁止する大統領令について質問されてもいないのに「難民・移民政策はその国の内政問題でコメントは差し控える」と事実上容認。日本政府側の説明によると、首脳会談でも大統領令はまったく話題にならず、安倍氏はトランプ氏の掲げる「偉大な米国、強い米国」を歓迎しました。
安倍首相の訪米を報じるワシントン・ポスト紙電子版
対比的に報じる
トランプ氏の大統領令には、国連事務総長、ドイツのメルケル首相、欧州連合(EU)のトゥスク大統領などから懸念の声が上がっています。米メディアは、日本の首相の姿勢について、他の国々の首脳と対比する形でその異常性を伝えました。
米タイム誌(電子版)10日付が付けた見出しは「安倍首相はトランプ大統領の心をつかむ方法を示した。へつらいである」でした。
ワシントン・ポスト紙は安倍首相について「大統領就任前にトランプ氏と会見した世界で唯一の首脳」と紹介。首脳会談で「安倍首相は億万長者のビジネスマンにおべっかを使いながら、米国が“ますます強くなること”を歓迎すると語った」と報じました。
同紙は「トランプ大統領との個人的な結び付きを強めようとする安倍首椙の強い決意は他の国の首脳とは対照的だ」と指摘しています。
ニューヨーク・タイムズ紙も「摩擦を後ろに置き、トランプ氏は安倍氏を抱擁し、緊密な関係を築けたと述べた」と、その親密ぶりに注目しています。
元外務省国際情報局長の孫崎享氏は、今回の日米首脳会談について、「国際的に見て、日本が対米隷属を優先し、いかに自分の見解を述べられない国であるかを証明した。大統領令について『コメントは差し控える』というのは隷属そのものだ」と話しています。
◇
その“隷属”が日本の安全保障や経済にどんな結果をもたらすのか―。早くも懸念の声が聞かれます。(ワシントン=洞口昇幸)(つづく)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年2月14日付掲載
たとえ軍事同盟どうしの国であろうとも、ヨーロッパの諸国は言わなければならいことに発言する。
日本のトランプ氏への「おべっかい」ぶりはアメリカのマスコミにも異常に映る。
読者の投稿 雪の思い出 =赤旗配達・選挙活動=
投稿募集「雪の思い出」には、新聞配達や選挙活動の苦労も多く寄せられました。まとめて紹介します。今回で「雪の思い出」掲載は終わります。
坂で動けなくなった車
待っている読者が
愛知県半田市 増間冨美子 76歳
私が15歳まで育った故郷は雪深い新潟県山古志村(現長岡市)です。雪の降る日は子どもたち20人くらいが一緒になり、小さい子を真ん中に前後を上級生が守っての登校でした。遅れまいと必死に歩いたことを思い出します。
今年1月15日の朝、大雪に見舞われました。その日は日刊紙の配達日、高齢の私たち夫婦は軽自動車で一緒に配達しています。昨夜から降りやまぬ雪に戸惑いつつ「待っている読者がいる」との思いで配達に出ました。
出かけてすぐ、踏み切り前の小さな坂で動けなくなりました。困っていたら犬を連れた男性が後押ししてくれましたがダメ。「おばあさん、もう3人ほど男を呼んでおいで」と言われ、近くの店の前で雪かきをしている男性にお願いして助けてもらいました。
あきれ顔で「早く家へ帰れよ」との注意も聞かず配達を続けましたが、およそ2時間の悪戦苦闘でした。無謀さに反省しきりです。
故郷では今もたくさんの雪の中で、たくましく暮らしているんだろうなあと、思いをはせました。
キツネが去るのを待つ
同じ所をグルグル
秋田県 藤田香織
いつまで待ってもやみそうにない雪の中を新聞配達に出かけました。目印の看板も曲がり角のお宅の赤い車もすっかり雪をかぶって見えません。見慣れた町並みはすっかり景色を変えています。
あれ、ここを曲がってはいけなかったのかと何度か引き返しました。一人っきりで迷いながら歩いていると、ふと子どもの頃、母に聞いた話が浮かびました。
母の弟(私の叔父)が雪降る中をお使いに出かけた時のこと。何時間歩いても目的地につかなかったばかりか、同じ所をグルグル歩いていることに気がついた。
キツネにだまされていると思い、まずは、落ち着いてキツネが去るのを待とうと一休み。雪がやみ、遠くにぼんやり見えるおうちを目印に無事用事を済ますことができたという話です。
叔父も私のように恐怖を覚え、キツネにだまされたと思ったのかな?いや、たんぼ道だったからもっと怖かったんだろうな。
昔話のように聞いていた話が、現実味を帯びて盛きました。
若いママさん「SOS」
バックはダメダメ
埼玉県日高市 杉田日出子 82歳
今から40年くらい前、関東地方に大雪警報が出され、外れるといいなあと思っていたら、予報どおりの大雪となり、配達を担当している、若いママさんからSOSが…。「『赤旗』日曜版を自転車で配達しきれない」と。
その頃私は自営業で、運転ができたので相棒と一緒に応援に。当時の軽自動車は今ほど大きくなく、運転もオートマでなく、マニュアルでした。
ここは七曲り、氷川神社の急坂、公民館わきとか、大変せまい道筋が多く前進のみと、変わった車の運行に読者も大笑いでした。Uターン禁止、バックはダメダメと、前へすすむだけの運行です。
坂道では私と車を激励して、3人がガンバレの唱和。自転車で30分くらいのところを3時間かかりぐったりでした。
北海道や東北、北陸地方の仲間たちは、冬の間中こうしてがんばっているのだと心の底から畏敬したものでした。
選挙カー降り時計は?
あった誰がここに
埼玉県春日部市 菅原加代子
今から7年前の春、市議選の応援で選挙カーに乗ることになりました。当日は朝から雪が降り、道路にもうっすらと積もっていました。
予定通りの応援が終了し、さて何時かなと腕を見るとないのです。45年前に初任給で購入した手動の腕時計が…。
私は夢中で雪道を暗くなるまで探し続けました。が、見つかりません。がっかりしつつ自宅へ戻りました。
数日が過ぎ、あきらめかけていたある日、駅トイレの棚に見覚えのある時計が!え~っ、誰がここへ!信じられませんでした。どうお礼をしようかと思いながら月日がたってしまいました。
雪が降ると、あの日の感動と人の温かさを思い出します。
たこのように新聞飛ぶ
豪雪地の配達思う
島根県江津市 川上テル子 72歳
「しんぶん赤旗」の早朝配達をしていますが、もう10年くらい前のことになると思います。その年の最初の配達の時、雪が降り、強風が吹いていました。
数軒目の配達時、新聞を手に車のドアを開けた途端に突風に襲われ、新聞が手から離れてアッという間にたこのように舞い上がり、飛んでいってしまいました。街灯の光に照らされた粉雪と、新聞がバラバラになって飛んでいった光景は、今でもはっきり覚えています。
配達部数に1部だけ余分が入っていることのありがたさを実感しました。それからは強風の時は特にしっかり新聞を持つことを心がけています。
雪の少ない私たちの地域ですが、豪雪の中、全国で早朝配達をしている人たちがいろいろなドラマを経験しながら配達しておられることに思いを馳せています。
200通超す投稿
今回は200通を超える応募がありました。紹介できなかったものの中には、昭和38年(1963年)の記録的な大雪「38豪雪」についての投稿が多くありました。その他「冬は毎日、馬ぞりで学校に通っていた」「大雪の中、助産師をお連れして無事、出産」「いじめを逃れて転校した豪雪地域で、人のやさしさに触れた」などがありました。たくさんの投稿、本当にありがとうございました。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年2月14日付掲載
雪の中ではありませんが、僕も赤旗配達中に新聞が突風で飛ばされたことがあります。
バラバラになって、回収しても、とても読者に届けられるようなものではない。
あの時も、1部余分にあって助かりました。