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精度の良いカウンター(3/7鹿島対浦和)

2009-03-07 18:02:44 | 浦和レッズ
まずは、試合を何かの事情で見られなかった方のために、フィンケサッカーの正体を説明します。それは、一言で言えば「ボールのあるところに複数の選手あり」というサッカーです。確かに、つながったときは非常に見ごたえのあるサッカーができます。結果的には途中交代でしたが、原口元気君もしっかりこの球回しに絡んでいました。

両SBも積極的に上げてきます。複数の人数で、サイドに拠点を作るという、去年エンゲルスが急造4-2-3-1でできなかったことができています。また、前線のポジションは流動的でしたが、基本は高原の1トップに、田中達也がトップ下気味、右サイドハーフがポンテ、左サイドハーフが原口という形でした。

また、ダブルボランチの攻撃参加も意欲的です。鈴木啓太は決定的なシュートを打っていましたし、阿部勇樹もスルーパスを出しています。ただ、これだけ面白いサッカーをしていながら、浦和は0-2で負けたのも事実です。機能するまでには、ちょっと時間がかかるかも知れないとも思いますが、最大の理由は相手が鹿島だったからと思っています。

鹿島が、浦和にサッカーの内容で負けたくないと色気を出して、強気の打ち合いを演じてくれれば浦和にも十分勝機がありましたが、鹿島は華麗さを捨てて、セットプレーの切れたときをカウンターで攻める、地味なサッカーで勝つことを最優先にしたサッカーをしてきました。

1点目の場面は、明らかに人数の掛け過ぎで、坪井をゴール前に上げるのはリスクが大きすぎます。その結果、最終ラインは平川と鈴木啓太の2枚だけで、しかも、セットプレーが切れた後のプレーが、鹿島は非常に精度の高いプレーができます。去年、セットプレー崩れのプレーを雑に前線に蹴ることもあった浦和とは、悔しいですが完成度が違いました。

鹿島の、この現実主義は、やはりACL絡みの強行日程も意識していると思います。浦和相手に、同じ4-4-2で強気に攻めるサッカーより、浦和の新布陣を意識して、現実的にここが弱いと見抜いたスカウティングの勝利だったのではと思います。

ただ、次のFC東京戦で、この敗戦を重く受け止め過ぎないで欲しいです。目指すサッカーの方向性は決して間違っていません。ただ、ちょっと後ろの人数をうまくコントロールしてやればいい話で、怖がってカウンター狙いとかやってしまうと、フィンケ改革の意味がなくなってしまいます。
コメント (2)
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