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WBCのヒーロー(岩隈久志)

2009-03-26 20:35:09 | 他スポーツ
ちょっと出遅れましたが、WBC関連のネタで、MVPこそ松坂に譲ったものの影のヒーローだった岩隈久志投手を取り上げます。岩隈は昨年の21勝で、WBCでも先発要員の評価を勝ち取りましたし、本番でも負ければ終わりの敗者復活戦のキューバ戦で見事な投球を見せました。

今や楽天のみにとどまらず、日本球界にとってもなくてはならない存在の岩隈ですが、デビューは劇的な形で成し遂げられました。2001年シーズン、優勝を目前にした近鉄が、眼下の敵西武と対戦した試合で、先発に抜擢されたのが当時はまだ実績のなかった岩隈でした。この試合で、見事な好投を見せた岩隈は、その後一躍近鉄のエースに上り詰めます。

私はそんな岩隈を見たくて、2003年に西武ドームまで松坂と投げ合った試合を見に行っています。今思うと超豪華対決ですが、松坂がスライダーでストライクゾーンを出し入れすることで勝負している投手であるのとは対照的に、岩隈は振らせる変化球はワンバウンドにしてもいいとはっきりボールにしてきます。

こういう投手は、ボール球を見極められると苦しいはずですが、岩隈の場合、松坂と投げ合ってもまったく引けを取らないストレートがありました。これがあるから、ボールになるスライダーを相手打線は振ってくれるのです。この対決は、両投手の球が速いことから、非常にテンポ良く感じられる、面白い試合になりました。

ただ、そんな岩隈も、オリックスと近鉄が合併した際に、楽天に移籍するときはちょっとしたトラブルもありました。コミッショナー裁定で楽天に移籍できましたが、本当にそんなわがままを許していいのかという論調もあったはずです。しかし、活躍して楽天に行ったことが正しいと証明すればいいのがプロの世界で、それは昨年の21勝で証明されたでしょう。

WBCの優勝は、もちろん快挙ですが、野球というスポーツを強くするためには、底辺から続々と選手が湧き出して来るような環境がないとできません。日本という国は、甲子園の高校野球が全試合放送されたり、全ての都道府県にスタンド付きの野球場があったりと、野球大国だと思います。次のWBCには、第二の岩隈と呼ばれるような若手選手が出ていることを願いたいです。
コメント
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