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非情が生んだ世界一(ボビー・ムーア)

2009-03-24 18:47:42 | ワールドサッカー
かなり昔の選手で、私もプレーを見たことはありませんが、元イングランド代表DF、ボビー・ムーアさんの話題です。なぜ、今さらと思う方もいらっしゃるでしょうが、ちょっと前にベッカムが彼の史上2位の代表キャップ数に並んで話題を呼んだので、ネタにします。

しかし、ベッカムにこの話題を振ると、「彼はW杯で優勝した選手で、自分は優勝経験がないから、比較にならない」と謙遜していました。世界的知名度ならベッカムが上ですが、W杯が世界中に中継されるようになったのは最近のことですから、先人を崇めたのは正しい判断でしょう。

そんなボビー・ムーアが優勝したW杯は、1966年のイングランド大会です。最終的には代表キャプテンになる彼ですが、11歳という少年時代に、当時の指導者から非情の宣告を受けています。

それは「お前の足は、どんなに頑張ってもこれ以上速くならない」というものでした。サッカーを辞めたくなるような厳しい言葉ですが、その言葉にはフォローがついていました。

「しかし、どんなときでも、フィールド上の自分以外の21人がどこにいるか把握して、彼らがどんな動きをするか読み続ければ、それなりの選手になれるかもしれない。」というフォローでした。

これを聞いたボビー・ムーアは、必死で視野を広げる努力をしたものと思われます。プロになるだけでも大変だったと思いますが、彼は代表キャプテンとしてW杯優勝にまでたどり着きました。残念ながら、彼がどういうタイプのDFだったかは知りませんが、これこそまさにサッカー界の敗者復活です。

こういう例は日本人にもいます。中村俊輔は、自ら「俺は足が速くない。」と認めています。かつての代表FWの鈴木隆行は技術では並み居るFWにかなわないと言っています。

ただ、中村俊輔は誰もかなわないような技術を身につけましたし、鈴木隆行は球際の強さがあります。何か欠点があっても、それをカバーするものがあれば、きっと何かはつかめるでしょう。
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