原一樹、浦和入り

今日はシリア戦の映像を見るまで代表ネタはお待ちいただき、浦和にとってのビッグニュースの清水FW原一樹の移籍加入を取り上げます。原は岡崎、ヨンセンと揃う清水のFW争いでは常時スタメンという訳にはいきませんでしたが、浦和にとっては嫌な相手でした。

スピードのあるFWなので、浦和が無理に勝ちに行こうと前がかってきたタイミングで入れられると、ロングボール一発でも走り勝ってくれる能力があります。最近の記憶では5月末の埼玉スタジアムのナビスコ杯予選で浦和の決勝トーナメントの望みを断つ値千金の決勝ゴールを決めています。

浦和にとってはずいぶんやられた相手というイメージがありますが、その出場はほとんどが途中出場でした。このままでは途中出場要員でサッカー人生が終わってしまうという危機感はあったと思います。原といえば大学No.1FWという鳴り物入りで清水に加入していますから、どこか他チームで勝負したいという気持ちはあったと思います。

浦和のチーム事情は、エジミウソンが欠場した場合の代役のFWが足りません。高崎も頑張りましたが、輝きを見せたときはエジミウソンと2トップのときでした。フィンケ監督は既に消化試合になったナビスコ杯予選の最終戦でもエジミウソンの1トップを動かしませんでした。

原にどこまで1トップの適性があるかはわかりませんが、候補の一人でしょうし、エジミウソンが不調なら替えるぞとベンチからプレッシャーを掛けることもできます。ただ、原本人の気持ちは常時スタメンで出たいでしょう。

それをクリアするには、サイドハーフができることが必要になります。浦和のサイドハーフ候補は田中達也、原口、エスクデロ、高橋峻希らがいますが、実績No.1の田中達也が怪我がちなので、原にも十分チャンスがあります。

年齢的には26歳と、もう若手ではないので、一年目で自分の地位を確保しないと来年在籍できる保証はないと思います。しかし、補強ポイントだったエジミウソンの代役候補が埋まったのは嬉しいニュースです。かつての岡野のように、ピッチを駆け回って欲しいです。