Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

史上最小差決着(箱根駅伝復路)

2011-01-03 17:53:35 | 他スポーツ
今回の箱根駅伝、結果は早稲田の優勝に終わりましたが、最終タイムの21秒差は史上最小の差だったと実況で言っていました。確かに、後ろが見える差でゴールする箱根駅伝なんて見たことないよと思いましたが、それだけ緊迫した、まれに見る厳しい展開を耐え抜いた早稲田大学の関係者には拍手を送りたいと思います。

昨日、書いていた通り、6区で早稲田が東洋大を捕らえるところまでは予想通りでした。早稲田の6区の選手が転倒するアクシデントもありましたが、1分以内なら復路のあれだけの長さを考えたら射程距離内と思うのは自然です。今年の箱根駅伝を短くいえば「しびれる展開を耐える駅伝」でした。

例年の展開だと、追う東洋大の側が追いきれずに、少しずつ差が開いてくるだろうと思っていたのですが、差はいつまでたっても1分を大きくは超えず、最終10区でもまだ逆転の可能性が残る40数秒差でした。これが、総合タイム史上最速という結果を生み出すことになったと言っても過言ではなく、しかも今は監督が運営観察車に乗って、リアルタイムで途中経過を知っているのですから、危ないぞと監督から常に後ろからあおられたことがこの結果を生んだと思います。

早稲田の渡辺駅伝監督は、私の年齢に近い同世代ですが、彼らの現役時代の頃は運営観察車は5校が一台のワゴン車に乗り込むという、とても指示をリアルタイムで出せる状況ではありませんでした。当時は学生の自己判断を求めた措置でしょうが、後ろから来たライバル校を見て、「もういるのか」と驚く場面は何度もありました。

昔の箱根駅伝の映像を見ると、当時は1校に一台、自衛隊のジープを借りて監督が乗り、直接指示を送っていた時代がありました。今でも、私の少年時代の記憶をたどれば、自衛隊のジープの記憶はあります。たぶん、当時はジープでなければ箱根の山で滑らないで走り切れなかったのでしょう。

今は普通の乗用車の上にスピーカーを乗せただけと、だいぶ簡素になりましたが、リアルタイムで指示を出した方が面白い駅伝は見られると運営側が判断したらしく、歴史は繰り返すという証明でもあります。そんな緊迫感が、史上最速駅伝と史上最小差駅伝を生み出すあたり、やはり駅伝は面白いなと思いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする