Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

1次リーグの好カード(韓国対オーストラリア)

2011-01-15 18:19:18 | ワールドサッカー
今日、ビデオでアジア杯の韓国対オーストラリア(以下豪州)の試合を見ました。1次リーグで当たってしまうには好カードといえますが、試合は韓国のペースでした。韓国は1トップの朴主永が負傷で欠場していて、19歳のチ・ソンヨンという選手が代役でしたが、得点源は意外にもトップ下の13番(ク・ジャチョル)でした。

韓国はかつてはチェ・ヨンスを1トップに置いてアーリークロスを多用するチームでしたが、3トップになった今でもそんな香りは残っていて、サイドからのクロスのこぼれ球を13番がミドルで狙うサッカーをしていました。もちろん、今はマンU所属の朴智星がいて、個人技ならアジアレベルは超えている選手ですから、彼を軸にした攻撃も可能なのですが、朴智星は左FWでサイドアタッカーというところが韓国の戦略でした。

逆に、オジェックが監督ということで注目していた豪州ですが、試合は1-1の引き分けに持ち込んだものの、この試合の評価を高くすることはできません。FWケーヒルはいいボールがもらえず孤立し、キューエルも前回のアジア杯の悲惨なパフォーマンスからは多少回復しましたが、まだリバプール(イングランド)にいた頃の出来ではありません。

結局、豪州は得意のセットプレーで15番が押し込んだゴールが同点ゴールになり、何とか引き分けに持ち込みましたが、パワー頼みの豪州サッカーをオジェックが変えてくれるのではという期待は空しく消えました。結局、セットプレーのパワーサッカーでアジアレベルは勝てるものの、W杯では通用しないというチームで止まってしまいそうです。

豪州は世代交代も遅れています。GKはいまだに38歳のシュウォーツァーが守っていますし、DFもベテランのニールがまだCBです。日本と横浜国際で対戦した当時のメンバーがほとんど残っているということは、若手が育っていないという意味でもあります。

オジェックは用兵型の監督で、世代交代をさせながらチームを強くしていくタイプではありませんが、そろそろ若手に切り替えないと、W杯予選は苦戦を強いられることになるでしょう。
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不運に負けない(1/13日本対シリア)

2011-01-15 17:25:10 | ワールドサッカー
まずはシリアの印象から言うと、ヨルダンよりは強いチームでした。ヨルダンが日本戦で決めたアブドゥルファッターのゴールは、たまたま吉田の足に当たってコースが変わったからで、普通に飛んでいたら川島の守備範囲だったでしょう。

しかし、シリアは5-3-1-1という守備的な布陣ながら、攻撃パターンが出来上がっていました。1トップのジーノは吉田と今野の2枚に挟まれながらも粘って体のどこかに当てようとしましたし、そのこぼれ球をAフセインがミドルを狙う形でサウジアラビアから2点取って勝っています。

日本もこのパターンは研究していて、ジーノに当たった後のボールを遠藤や長谷部が拾うことで対応しました。ただ、日本の攻撃陣は苦しみました。シリアの5バックはほぼ守備専念でサイドにもバイタルエリアにもスペースはありませんでした。

これは個人技でこじ開けるしかなさそうだと思っていましたが、その通り本田圭佑が右サイドを突破して最後は長谷部のミドルシュートで先制します。シリアもこのままでは苦しいと見て攻撃の駒を投入してきます。

このまま1-0で勝てるのがイタリアあたりの強豪ですが、日本は主審がイラン人で「中東の笛」もあったかもしれませんが、シリアのオフサイドを見逃して川島が相手FWにファウルして退場になりPKを取られます。このPKを決められて同点にされ、日本は残り時間を10人で勝たなければいけないという厳しい状況に追い込まれます。

しかし、ここから日本は底力を発揮します。10人になると守備の安定を考えないといけませんから、ダブルボランチの2枚はバイタルエリアを消すことを考えることになりますが、日本はそこからの縦パスがよく通りました。

岡崎が取ったPKは多少運もありましたが、不運があってもそれに負けない強さは世界4強を目指すなら絶対に必要です。この試合に関しては不運を跳ね返した日本の精神力を評価したいと思います。

これで、日本は最終戦のサウジアラビア戦で引き分け以上で決勝トーナメント進出ということになりました。サウジアラビアは2連敗で1次リーグ敗退が決まっていますが、前回のアジアカップの準決勝で敗れている相手です。まだまだこれからでしょう。
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