Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

最終ラインの位置(3位決定戦韓国対ウズベキスタン)

2011-01-30 16:41:23 | ワールドサッカー
今回のアジアカップの期間中、ほぼずっと続いた風邪はようやく治りかけています。時間があるときしかできない、マニアックな他チーム分析が、予定より2週間早く完了したので、今回は3位決定戦の韓国対ウズベキスタンからネタを引っ張ってきます。

この試合を映像で見た方は少ないと思いますが、3-2で韓国勝利というスコアだけ見れば、熱いシーソーゲームを想像している方もいらっしゃるでしょう。

しかし、実際は韓国が先に3点を入れて、逃げる展開に持ち込みながら、疲労で動きが落ちてウズベキスタンに2点を返される、韓国にとってもウズベキスタンにとっても、あまり良い試合とは言えない試合だったと思います。

代表から引退する朴智星が欠場したこの試合ですが、韓国サイドから見ればク・ジャチョルに得点王を取らせたいという大きなモチベーションはありました。早い時間でそのク・ジャチョルが先制点を入れると、準決勝で0-6の惨敗を喫しているウズベキスタンは、スタミナ切れを起こしているだろうと想像できます。

事実、前半のウズベキスタンのDFはバラバラでした。豪州戦でも問題だったCBアフメドフの攻撃参加時の対応ができておらず、また最終ラインも引き過ぎていて韓国にDFの前で回されてしまいました。その結果、チ・ドンウォンに2点を取られ、前半で0-3になった試合は終わったかのように思えました。

しかし、ウズベキスタンも2試合続けてひどい試合はできないと意地を見せました。前半終了間際にPKを取ってこれを決めて2点差に詰めると、韓国が疲労で動けなくなった事情はありますが、ウズベキスタンも最終ラインを上げてコンパクトにして、前線の選手にいいボールが入るようにしました。

その結果、ウズベキスタンはゲインリッヒのゴールで1点差に追い上げ、トゥルスノフ、カルペンコの両SBを攻撃参加させて、前半とは見違えるようなサッカーを見せました。真ん中から攻撃参加したときのバランスの悪さを修正して、アフメドフと3番のCB、ボランチのハイダロフを守備に残すことで対応しました。

結果的には惜しくも1点及ばずに4位に終わったウズベキスタンですが、開幕戦で開催国のカタールを破るなど、大いにこの大会を盛り上げました。まだ弱点もあるチームですが、これから強くなる要素はあると思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2対4(1/29日本対オーストラリア)

2011-01-30 15:27:40 | ワールドサッカー
Jリーグでも週2試合が2週間以上続くと、次第に疲労からコンディションが落ちてきます。このアジアカップも中3日、中2日がずっと続いていますから、日本だけでなく豪州の方もきついはずだと思っていました。

その疲労感は、ベテランの多い豪州に顕著でした。準決勝のウズベキスタン戦では前に出てきましたが、この日本戦では8人を自陣に残してロングボールを蹴り、2トップのケーヒル、キューエルの個人技でなんとかする、省エネサッカーでした。

こういうパワーごり押しのサッカーは日本は比較的苦手で、しかも日本の攻撃が相手のリトリートの前になかなかシュートで終われませんでした。日本も攻撃の枚数こそ4枚ありましたが、やはり日本の方も疲れていて、フリーランニングのようなスタミナを要求される動きはあまりできませんでした。

この試合はシュートを打ち合うオープンゲームではなく、お互いに相手の持ち味を消し合う慎重な試合でした。日本も藤本に代えてCBの岩政を入れて、この日は毎回豪州の長身選手と競り合うCBが一番きついはずとザッケローニが判断したと思います。

この交代で、左SBの長友が左MFに上がったのですが、この判断がザッケローニ采配が正解だということをアピールしたと思います。長友ももちろん疲れているでしょうが、途中出場の選手を除けばチームで一番動けているのは長友でした。

この結果、日本は左から攻められるようになりましたが、豪州もやはり強いチームで、キューエルがフリーで抜け出したプレーに川島が1対1を止めるような際どい場面もありました。結局0-0で延長戦に入ることになりました。

延長戦の李忠成のゴールは消耗戦だったこの大会を象徴するもので、途中出場の選手がうまくフリーになって決めた、豪州の一瞬の隙を突いたゴールでした。

松井、香川、大会前を含めれば酒井、槙野と負傷者が続出する苦しい展開で、しかも天皇杯の決勝に出た選手は1日しかオフがないというコンディションの調整が難しい大会でしたが、この勝利ですべて報われた気がします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする