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勝ち投手以上の貢献(佐野泰雄)

2019-06-13 22:34:18 | 他スポーツ
野球ネタから、巨人との初戦で急遽先発して、4回を無失点に抑えた佐野泰雄投手を取り上げます。4回で降板しているので勝ち投手ではないですが、中継ぎから急遽昇格しての先発なので、勝ち投手以上の貢献だったと感じます。今季、佐野は負けている試合の中継ぎで使われることが多く、17試合に登板して防御率3点台です。

この防御率は、負け試合の中継ぎとしてはそんなに悪くない数字です。平均すると3試合に1試合失点しているペースで、佐野の投げる試合は敗色濃厚な試合ですが、少なくとも相手の流れを止めることはできている数字です。オープン戦では先発候補にも名前が挙がりましたが、彼は中継ぎ向きの大きな特徴を持っています。

それは体力があって、早い回から肩を作らせても対応可能だからです。私の見に行ったオリックス戦では、先発今井が初回に4四球を出すと2回からブルペンに入って緊急登板に備えていました。結局、佐野の出番は8回だったので、2回から何度か肩を作って、8回に出してもある程度投球ができるスタミナは持っています。

タイのバンコク出身という異色の経歴を持ちますが、普通の高校の和光高校からそれほど野球では有名でない平成国際大学に進んでいる地味なキャリアです。西武にはドラフト2位での入団で、一軍での最多登板は2016年の15試合でしたが、今季は17試合に登板して自己記録を更新しています。

以前、彼の投球を見た印象では、振りかぶれるときは147km出ますが、セットポジションにすると140kmほどに球速が落ちるという欠点がありました。そのため、流れが悪くなると止めきれないことがあり、先発で使うときは早い回から中継ぎを準備しておく必要があります。それでも、この巨人戦は打たせて取る彼の投球が機能して4回を無失点に抑えました。

こういう地味な選手が活躍するのも、チームが機能するためには大事なことです。佐野はいい仕事をしたと、オフに語っていられるような活躍を期待します。
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