Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

日本対ウルグアイ後半

2019-06-23 21:06:16 | ワールドサッカー
後半に入ってからも、しばらくは日本の少ない人数で機能させる速攻は機能していました。中島翔哉だけはウルグアイも要注意とみたようで、そのドリブルは人数をかけて潰しに来ましたが、シャドーにいた安部や三好のところが使えたので、2点目は左サイドに出たところを杉岡がクロスを上げ、中央で岡崎慎司が競ってこぼれたところを三好が決めたゴールでした。

それでも、ウルグアイは南米王者を賭けて臨んできた大会なので、底力を見せてきました。キーになった交代は右MFのナンデス(8番)を下げてデアラスカーエタ(10番)を入れた手でした。突破型のナンデスが封じられていると見たベンチのタバレス監督が、高速クロスが武器のデアラスカーエタからの攻めを狙ってきました。これで、サイドにも流れていたカバーニが中央に固定でき、真ん中にスアレス、カバーニの世界クラスのストライカーが揃うことになります。

これで日本は押し込まれてしまいました。最終的には日本11本に対し相手21本以上と2倍近いシュート数を浴びる、苦しんだ展開になってしまいました。それでも、日本サイドとしてはやるべきことは確実にやってきました。相手アンカーのベンタンクールに対しては岡崎慎司がチェイスに行き、チャンスになりかける場面も作れました。カバーニやスアレスには何本もシュートを打たれましたが、GK川島が落ち着いて処理しました。

ウルグアイの同点ゴールはCKからでした。ロデイロ(7番)の蹴ったCKに対し、ニアサイドにヒメネス(2番)が突っ込んできて、フリーでヘディングシュートをされてしまいました。ほんの一瞬の隙でしたが、そういうところを逃してくれない強さはあります。最後は日本のカウンターが機能しなくなり、途中出場の上田綺世や久保建英は前で仕事をすることは厳しい展開でしたが、追いかけることでウルグアイの精度を落とそうと必死でした。

その結果が、勝ち点1という大きな成果になりました。正直、この南米選手権は日本の苦戦は覚悟していました。それでも、経験のある選手を中心にチームとしての落ち着きはありました。日本代表として、恥ずかしくない試合は十分できたと思います。
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少ない人数での攻撃(6/21日本対ウルグアイ前半)

2019-06-22 22:59:58 | ワールドサッカー
ようやく、昨日の日本時間午前中に行われた、南米選手権のウルグアイ戦の映像を前半だけ見ました。日本代表は招待出場なので選手の招集に強制力がなく、大迫勇也や長友佑都といった一線級は招集できず、U-23代表を多く含むメンバーで編成せざるを得ませんでした。それでも、中島翔哉、柴崎岳、植田直道ら一部主力と、ベテランの川島永嗣、岡崎慎司がいて、代表としての戦いを理解しているメンバーはいました。

今回の相手、ウルグアイはW杯優勝2回を誇る強い相手です。必然的に日本は押し込まれるプレーが多くなり、SBの岩田、杉岡あたりは守備の仕事がほとんどになってきます。ウルグアイはCB2枚だけを自陣に残して、SBに高い位置を取らせてからの分厚い攻撃をやりたい様子でした。この攻撃的な相手に対し、日本の立てた戦略は機能しました。

それは4-2-3-1の前3人(攻撃的MF一枚は守備に残す)で攻撃を完結する攻めでした。中島翔哉のドリブルこそ相手が二人、三人と人数をかけてきたので止められましたが、速いパスから岡崎慎司らが最後、シュートで終わるところまで攻撃を機能させていました。これで、ウルグアイとしてもそんなに極端には前に行けないという警戒感を与えるには十分でした。

先制点は日本に入りました。ちょうど、相手左SBのラクサールが太ももの裏を痛めていてピッチの外に出ていたタイミングでした。その空いたスペースに柴崎がロングボールを送り、これに反応した三好のドリブルから、角度のないところから思い切って放ったシュートがウルグアイゴールを破って日本が1-0とリードします。

ウルグアイも反撃しました。それまでも多くのピンチを川島のセーブでしのいでいましたが、縦パスからのカバーニのシュートに対し、DF植田が足の裏を見せて止めに行き、カバーニがシュートに行った足と接触しました。当初は流していた主審ですが、VARの結果PKに判定が変わり、このPKをスアレスが決めて同点に追いつかれます。

それでも、ウルグアイに対しカウンターで失点して守りを固められる、最悪の展開は免れていました。そんなゲームがどう推移したか、明日後半を見て続きを書きたいと思います。
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フェルナンド・トーレスの記憶

2019-06-21 22:56:26 | ワールドサッカー
先日、埼玉スタジアムのピッチで見かけ、写真も撮れた鳥栖FWフェルナンド・トーレスですが、今日今季限りでの現役引退を表明しました。フェルナンド・トーレスはスペイン人で、Aマドリードで頭角を現して、リバプール、チェルシーとビッグクラブでプレーし、2012年の欧州選手権では得点王に輝くなど世界を席巻したFWです。

全盛期のトーレスはスピード型FWでした。伝統的に速攻を多用するリバプールではそのプレースタイルがチームに合っており、DFライン裏へ出されたボールに追いついて決めたゴールも数多くあります。また、技術も高いレベルで、チェルシー時代の2012年のクラブW杯でロングボールを正確に足元に止めていたテクニックは忘れられません。このときのシュートはネットを揺らしたもののオフサイドで、チェルシーは惜しくも敗れたのですが。

そんな彼がJリーグを挑戦の場に選んだのは不思議でしたが、「欧州で取りたいタイトルは全て取ったから」を理由に挙げていました。確かに、W杯優勝(2010年)、欧州選手権優勝(2012年)、欧州CL優勝(2012年)、その他リーグ優勝も何度か達成しています。今のJリーガーにとって、少年時代に彼を目標にした選手は多かったでしょう。

しかし、トーレスも既に35歳となり、売り物のスピードは既になくなっていました。今のトーレスは足元のテクニックで勝負するしかなく、先日の浦和戦では途中出場したものの展開を変えるには至りませんでした。かつてのスピード型FWがスピードを失うと、どうしても全盛期との差を感じてしまうのは致し方無いところです。

それが引退を決めた理由なのでしょう。これほどの偉大な選手が、Jリーグを最後の舞台に選んでくれたことには感謝です。鳥栖という地方都市では人気者だったでしょう。さらば、フェルナンド・トーレス。
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ウルグアイ戦プレビュー

2019-06-20 21:55:11 | ワールドサッカー
日本時間の明日午前中、日本代表は南米選手権の第二戦のウルグアイ戦を迎えます。初戦のチリ戦で0-4と惨敗している日本としては、決勝トーナメントの望みをつなぐためには勝ち点が欲しい試合です。ウルグアイとは、2018年10月に埼スタで対戦して、4-3で勝利しています。もっとも、このときのウルグアイはコンディションが悪かったようで、韓国と日本に連敗する最悪の遠征でした。

そのときと同じイメージで行ったらやられる相手だと思います。ウルグアイは南米選手権の優勝回数では、ブラジルやアルゼンチンと互角の回数(15回)を誇る強豪だからです。未だに、国民が1930年の第一回W杯の優勝を誇りに思うサッカー伝統国で、南米選手権にコンディションを合わせてくることは容易に想像できます。

メンバー的にも、有名なスアレス(バルセロナ)やカバーニ(パリSG)などを揃えたベストメンバーです。埼スタでの試合では、DFとボランチで協力してトップ下のデアラスカーエタを消せたことが勝利につながりましたが、当時の試合にいなかったスアレスのスピードは日本にとって脅威です。初戦はエクアドルに順当に勝利しています。

日本としては、ウルグアイを本気にさせたいところです。ウルグアイというチームは、最初は慎重にカウンター主体で攻め、それでも点が取れないと思い切って前に出てきます。これまでのウルグアイ戦では、その「最初のカウンター」で失点してしまってウルグアイを本気にさせる前に負けてしまいました。その「本気」のウルグアイと是非とも戦いたいところです。

また、U-23代表クラスが主力の日本代表は、初戦とメンバーを入れ替えることも考えられます。U-23代表クラスといえども海外組が多くなっている日本なので、少なくとも名前負けだけはしないと思いたいですが、南米選手権の真剣勝負は厳しい試合になるかもしれません。それだけ、南米選手権に招待出場するというのは大変なことです。
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堅守速攻に沈む(6/19浦和対蔚山現代)

2019-06-19 21:53:58 | 浦和レッズ
今日のACLベスト16、蔚山現代戦は1-2で浦和の敗戦に終わりました。この日の浦和はリーグ戦から何人かスタメンを入れ替えて、チームとしてコンディションの良い状態を保つ戦略で来ました。その戦略はある程度は当たったと思います。前半の浦和はボールに対して何人かで走りに行く動きができており、ボールを回して攻勢を保ちました。

1トップに杉本、シャドーに興梠を回す新しいやり方で前線を構成しましたが、杉本の頭に合わせてボールを入れるという共通理解がチーム内にあり、先制点も青木のクロスから杉本のヘディングシュートでした。興梠のMFも、動いて守備をこなすなど、この日は杉本を生かそうと皆がハードワークしていました。

相手の蔚山現代は、韓国らしくない堅守速攻のチームでした。浦和にある程度ボールを回されるのは覚悟で低い位置にブロックを引き、特に浦和ボールのCKをクリアしての速攻を狙っていました。蔚山現代は3トップでしたが、サイドにイ・グノ(11番)、キム・インソン(7番)とスピードのあるタイプを置いて、クロスをチュ・ミンギュ(18番)の頭に合わせると明確にチームを作っていました。

この相手の狙いに、浦和ははまってしまいました。同点ゴールの取られ方が特に悪かったと思います。中盤でボールを受けたエベルトンのトラップミスを相手に拾われ、左サイドのイ・グノに回されて森脇が置いて行かれ、チュ・ミンギュのマークに付いていた槙野が後ろに回られてフリーにされてしまいました。これだけ、チーム内でミスが続出しては失点を防ぐのは難しかったです。

どうしても勝ち越し点の欲しい浦和は、前からボールを支配して攻撃を続けますが、そこで効いたのが蔚山現代の「サイドへ回す」つなぎのクリアでした。浦和は高い位置で回収することができず、相手に走られて時間を作られてしまう悪循環にはまり、次第に消耗してくることになります。前節の警告で長澤が出場停止だったのも響きました。

最後は相手の快速FWファン・イルスのドリブルに対応が効かずミドルシュートで失点した浦和は1-2で敗れることになります。ホームゲームを落とした浦和の勝ち上がりは相当厳しい状況に追い込まれましたが、今回の試合で決められたカウンターへの対応を考えて、アウェイでできるだけの試合をすることに期待するしかありません。
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蔚山現代戦(H)プレビュー

2019-06-18 21:28:18 | 浦和レッズ
明日、浦和はホーム埼玉スタジアムで、ACLベスト16の初戦、蔚山現代戦を迎えます。蔚山は現代重工業の本拠地の街で、愛称は「ホランイ(虎)」です。ACLで優勝経験もある強豪で、浦和としてはJリーグの相手とはまた違った、嫌な相手を迎えることになります。浦和とは、記憶にある限りでは初対戦と思います。

もっとも、一度だけ蔚山現代を生で見たことがあります。2006年当時、旧国立競技場で行われたA3アジアチャンピオンカップという大会で、Kリーグ王者として大会に出場しています。当時、Jリーグ王者だったG大阪を、李天秀のハットトリックで粉砕し、この大会を優勝していました。

メンバーを見ると、過去に在籍した選手には家長(現川崎F)、増田誓志(元鹿島)、豊田(現鳥栖)などがいますが、今のメンバーではキム・チャンス(元柏)、パク・チュホ(元鹿島)が辛うじて知っている程度です。それでも、グループリーグを1位で通過しているチームなので、浦和がこれまで対戦した相手の中ではかなり強い部類に入ると思います。

浦和としては、どこまで本気でACLを取りに行くか次第です。前節がホームゲームだったので、同じメンバーで挑む選択もありますし、ある程度入れ替えながらチームコンディションを維持する手もあります。この初戦で勝つか引き分ければ望みがつながりますが、ホームゲームなので負けるとかなり展開が苦しくなります。

大槻監督には「世代交代」もテーマとして課されているので、若手にチャンスを与える可能性もあります。アジアの真剣勝負なので得るものも大きいはずで、チームとしてコンディションの良い状態を見せたい試合です。大槻監督はどうやら、走れる選手が好みの様子ですが、ここで出番を得ればそれを覆すこともできるので期待です。
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チリ戦プレビュー

2019-06-17 22:21:14 | ワールドサッカー
明日の日本時間午前中の試合、しかも録画できないDAZN独占中継と試合を見るには悪条件が揃いますが、日本代表はブラジルで開催される南米選手権で、グループリーグの初戦、チリ戦を迎えます。日本代表は招待出場なので、選手の招集に強制力がなく、欧州でプレーする選手を揃え切れずベストメンバーではなくU-23代表のメンバーが多くなるチーム編成を強いられました。

これに対し、相手のチリは南米選手権2連覇中の強豪です。もちろん、日本とも何度か対戦している相手ですが、日本国内で相手がベストメンバーでない対戦がほとんどです。実現する可能性が高かった、札幌での去年9月の対戦が北海道地震の影響で中止になっており、相手のことはそれほど情報を仕入れていないでしょう。日本国内の試合で引き分けに持ち込んでいても、そう簡単に勝ち点を取れる相手ではないと思います。

もちろん、チリの目標は南米王者であり、日本は確実に勝てる相手とみて全力で叩き潰しに来るでしょう。バルセロナ所属のMFビダルや、マンチェスターUのFWサンチェスなどのベストメンバーを揃えています。南米のクラブに所属する選手が主体で知名度は低い選手もいますが、それでもJリーグよりは数段上のレベルで普段プレーする選手です。

そう思ってインターネットを調べると、チリの相手監督が既にスタメンを公表していました。DFにも元ユベントスのイスラ(右SB)、元インテルのメデル(CB)、ビダルとサンチェスの名前もありました。フィジカルの強さと、南米特有のずる賢さを持っている、掛け値なしの強豪とみて間違いないでしょう。

ビダルは運動量の多い選手で、ボランチ気味に守りながら来るべきときは上がれる体力を持っています。サンチェスもバルサ時代は、守備をしないメッシの穴を、献身的な運動量で穴埋めしていた、FWながら「脇役」です。そういう、地味にチームプレーができる選手が集まってできているチームですから、日本としては相当疲れる相手でしょう。

日本としては、柴崎など何人か加わっている経験のある選手に引っ張って欲しいです。雰囲気も環境も完全に敵地でしょうが、南米選手権という強豪と対戦できる機会から、何かを持ち帰って欲しいと期待しています。
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鳥栖戦マニアック分析

2019-06-16 20:35:22 | 浦和レッズ
4-4-2の鳥栖ですが、2トップがどちらかと言えばスピード型なので、サイドを崩すというのがプランだったように感じます。特に左サイドは三丸と小野裕二がいて、ここを守るのが新人の岩武ですからもちろん狙われます。時にはボランチの福田まで参加して、左サイドの圧力を強めてきました。交代するとするなら右アウトサイドは十分考えられます。

しかし、大槻監督はシャドーのナバウトのところが機能していないとみて、ナバウトout長澤inの交代を打ってきます。そのまま長澤をシャドーに入れましたが、この日の浦和が1トップ2シャドーだけに攻撃を任せ気味だったので長澤は通りそうもないロングボールを追いかけさせられるなど、シャドーでは苦労しました。

守備では鳥栖の攻めにある程度対応が効いていました。意外な発見は、柴戸が混戦でのヘディングに強いことです。ここで相手に触れるとまずいという場面で、柴戸がクリアしてしのいだ場面は何度か見られました。それでも、鳥栖のパスをつないでからのサイド攻撃は脅威で、安庸佑のシュートをGK西川が処理できず、ゴールの中に入って守ったDF岩波に当たって西川がキャッチするという危ない場面も作られています。

浦和のダブルボランチは柴戸が前から守備をして、後ろに残っている青木がさばくという関係性でした。そのため、柴戸の運動量は必然的に増え、体力には自信のある柴戸にとってもきつい展開だったようです。ベンチは柴戸outマルティノスinという援軍を与え、長澤がボランチに下がることで守備面を補強しました。

マルティノスはカウンター要員という位置付けでした。浦和もカウンターを何度も仕掛けていましたが、ちょっとした判断の遅れでチャンスにつながらない場面が続きました。しかし、最後のカウンターではマルティノスのクロスが相手DFに当たってコースが変わり、DF三丸が頭上を抜かれるミスをしたことで興梠のところにこぼれてきました。

この勝ち点3は非常に大きいです。今、J1の下位は混戦になっており、この試合で敗れると残留争いに巻き込まれる恐れがありました。まずは一息つける勝利だったと、ベンチの大槻監督が最も安堵しているのではと思います。

















































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何か持っている組長(6/15浦和対鳥栖)

2019-06-16 17:05:21 | 浦和レッズ
昨日の浦和対鳥栖戦は、ロスタイムの興梠のゴールで2-1と勝ち越した浦和が勝利しました。前から積極的にプレスに来る鳥栖の前に、思うようにボールがつなげなかった浦和は苦戦しましたが、最後のマルティノスのクロスが興梠のところに転がって来るとは、論理で説明できない何かが浦和に味方しました。前回の代行監督でも結果を出した大槻新監督ですが、今回も運も味方しての勝利でした。

もちろん、内容をシビアに見てしまえば良くない点は多くあります。まずは4-4-2の布陣を引く鳥栖の積極策で、浦和がチームとして押し込まれたことです。特に最初のプレーで、GK西川のところまで金崎がプレスに来たところを見ると、何か鳥栖をいなすカウンターを機能させないと苦しい試合になるのは必至でした。

大槻新監督の好みは動ける選手のようで、この日も運動量ならこの人と名前を思い出せるナバウトをシャドーで起用してきました。この起用が失敗に終わったのが、この試合の内容を良くないと言い切る理由です。ナバウトは運動量は多いもののスピードは今一つというFWなので、確かに相手DFにチェイスするなどはできていましたが、攻撃で起点になることができていませんでした。

また、鳥栖に食らった先制点も内容の悪いものでした。左サイドを仕掛けてきた鳥栖の攻撃に、岩武が付くか岩波が付くかが中途半端になってフリーでクロスを上げられ、そこを右MFの安庸佑に合わされました。ここをマークすべき宇賀神は「安い失点」と自分のミスと認めていました。しかし、その宇賀神が攻撃でキーマンになるのですからサッカーは面白いです。

CKのこぼれ球を宇賀神が思い切り良く放ち、わずかに枠を外した一本のシュートが布石でした。天皇杯決勝で決めたスーパーゴールを思い出す弾道で、調子はいいというのは伝わってきました。それは結果にも出て、右アウトサイドの岩武のクロスを武藤がスルーして、宇賀神が合わせて同点ゴールを得ておくことに成功しました。

それでも、浦和はまずは守備を安定させようとしての柴戸、青木という守備的なダブルボランチなので、中盤でさばける選手がいないという問題点があります。どうしても、点を取るには前の1トップ2シャドーの興梠、武藤、ナバウトの3人で何とかしないといけないようだと、浦和苦戦を覚悟しての後半突入でした。この続きはマニアック分析で補足します。




相手FWフェルナンド・トーレスです。
























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攻めてきた相手(6/14なでしこ対スコットランド)

2019-06-15 13:50:03 | レディース
昨日のなでしこジャパンのスコットランド戦、見ていました。初戦のアルゼンチン戦で攻撃をほとんど放棄する守備的な布陣に手こずって0-0と引き分けた日本にとって、どうしても勝たなければいけない試合です。スコットランドというチームはW杯初出場で初めて見る相手なので、まずはどんなチームか観察してみました。

スコットランドは、足元の技術を生かしてつないで攻める、オーソドックスな相手でした。ある程度は攻めてくる相手なので、日本にとってはアルゼンチンよりはある程度やりやすかった印象を受けます。もちろん、アルゼンチン戦で攻撃が単調になってクリアされた反省を生かし、日本はサイドと中央のバランスを取りながら攻めていきました。

また、岩渕のスタメンFWも良かったと思います。アルゼンチン戦で横山が相手守備に消されていたので、岩渕の持っている個人技でスコットランドDFに仕掛けたのが一定の効果を発揮しました。岩渕は3大会目のW杯ですが、意外にもW杯では初スタメンでしたが、前半23分に遠藤の左からのパスを受けてGKの頭上に強烈なシュートを放って先制することに成功します。

日本にとって、2点目を前半で得ていたことも好影響がありました。清水のアーリークロスから、エリア内で菅澤が相手4番に倒されてPKになり、これを菅澤自身が相手GKの動きを見て逆に決めて前半37分で2点リードを奪いました。この日の日本は、サイドからの攻撃参加や、エリア内でのパスなど、攻撃がシュートで終わる場面を多く作っていました。

それでも後半は苦しみました。スコットランドはスピードのある相手なので、相手が2点ビハインドになって攻めなければならなくなったときに、ロングボールからの速攻で攻められました。日本が、苦しくなってコーナー付近に持ち出す時間稼ぎを始めたあたり、スコットランドの圧力を感じていたことが映像からも伝わってきました。

最後はDF市瀬のパスミスをクレランドに決められて、スコア上でも2-1と苦しんだ勝利になりました。それでも、日本の持っている守備の集散でスコットランドの攻撃を何度も遅らせたなどいい場面も多く見られました。決勝トーナメント進出はほぼ間違いないでしょうが、その先でこの戦いができるか次第でしょう。
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