今度の金曜日、浦和レッズはACLのベスト16、ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)戦を埼玉スタジアムで行います。ジョホールについては情報を全く持っていないチームなので、インターネットで調べられる範囲で書いてみたいと思います。ジョホールの名前を聞いて、ピンとくるサポはいるでしょうが、ご推察の通り1997年に日本代表が初めてW杯出場を決めた3位決定戦のイラン戦が行われた、ジョホールバルのラルキン・スタジアムが本拠地です。
マレーシア1部リーグで優勝8回と強豪ですが、ACLには予選の壁があってなかなか本大会にたどり着かないチームでした。2019年から本大会に出るようになり、ホームで鹿島アントラーズを1-0で破るなど東南アジアの高温多湿を味方につけたときは強さも発揮しますが、その年は1勝1分け4敗の成績でグループリーグ敗退でした。
監督はベネズエラ人のヘクトル・ビドリオ氏で、様々な国籍の外国人選手もいます。元ラツィオ(イタリア)DFマウリシオ(ブラジル人)もいますが、国際的に有名な選手はいません。国際タイトルにAFCカップ優勝(2015年)がありますが、どのくらいのレベルの大会か不明で、見てみるまで強いのか弱いのかわからないチームです。こういう試合を見るときは、最初の10分を特に集中して、どの選手にボールを集めて攻めてくるか見るつもりです。
浦和はACL前のリーグ戦磐田戦で6-0と圧勝し、チーム状態は良いでしょう。コンディションに不安のあった酒井宏樹やショルツを途中でベンチに下げるような、ACLをにらんだ選手起用も可能でした。ジョホール戦を勝つとベスト8の組み合わせは再度抽選になるので、ベスト8以降はどこと当たるか不明ですが、ジョホール戦に勝つことに集中しているでしょう。
ACLの戦いは、ベスト16、準々決勝、準決勝が中2日で連戦となります。準決勝を勝ったら2月にホームアンドアウエーの決勝戦です。このスケジュールは選手にとってはかなり酷な日程ですが、選手を入れ替えながら戦って、アジア王者が見えるところにたどり着くことを期待したいです。
マレーシア1部リーグで優勝8回と強豪ですが、ACLには予選の壁があってなかなか本大会にたどり着かないチームでした。2019年から本大会に出るようになり、ホームで鹿島アントラーズを1-0で破るなど東南アジアの高温多湿を味方につけたときは強さも発揮しますが、その年は1勝1分け4敗の成績でグループリーグ敗退でした。
監督はベネズエラ人のヘクトル・ビドリオ氏で、様々な国籍の外国人選手もいます。元ラツィオ(イタリア)DFマウリシオ(ブラジル人)もいますが、国際的に有名な選手はいません。国際タイトルにAFCカップ優勝(2015年)がありますが、どのくらいのレベルの大会か不明で、見てみるまで強いのか弱いのかわからないチームです。こういう試合を見るときは、最初の10分を特に集中して、どの選手にボールを集めて攻めてくるか見るつもりです。
浦和はACL前のリーグ戦磐田戦で6-0と圧勝し、チーム状態は良いでしょう。コンディションに不安のあった酒井宏樹やショルツを途中でベンチに下げるような、ACLをにらんだ選手起用も可能でした。ジョホール戦を勝つとベスト8の組み合わせは再度抽選になるので、ベスト8以降はどこと当たるか不明ですが、ジョホール戦に勝つことに集中しているでしょう。
ACLの戦いは、ベスト16、準々決勝、準決勝が中2日で連戦となります。準決勝を勝ったら2月にホームアンドアウエーの決勝戦です。このスケジュールは選手にとってはかなり酷な日程ですが、選手を入れ替えながら戦って、アジア王者が見えるところにたどり着くことを期待したいです。
今週のサッカーネタは、写真のモロッコ代表監督、バヒド・ハリルホジッチ氏の解任というものが印象的でした。ハリル監督は選手やサッカー協会に厳しい要求を突きつける監督なので、長期政権になることはなく、いつもこれからというときに解任されています。2018年の日本代表での解任も驚きでしたが、今回の解任は「またか」と当時を思い出しました。
ハリルホジッチは現役時代はフランスリーグ得点王にもなったFWで、監督として名前を上げたのは2001年の欧州CL予選で、無名のリールを率いて、セリエA4位で中田英寿が在籍していたパルマを破って本大会出場を果たしたことです。このときの活躍があったので、リールではハリルホジッチ監督は今でも英雄のようで、自宅もリールにあります。
その後は名門のパリ・サンジェルマンを指揮したこともありましたが、再びハリルホジッチ監督の名前を聞いたのは2008年のコートジボワール代表監督のときです。当時のコートジボワールはドログバやトゥーレ兄弟がいて「ドリームチーム」と呼ばれており、キリンチャレンジカップで日本代表と対戦するために来日もしています。このときは1-0で日本代表が勝利していますが、コートジボワールも組織的ないいチームを作っていました。
コートジボワール代表監督は、アフリカ選手権でのベスト8敗退が原因で解任されますが、再びハリルホジッチ監督の名声がとどろくのは2014年ブラジルW杯でのアルジェリア代表監督としてでした。1勝1敗1分けで1次リーグを通過し、ベスト16では優勝したドイツに対して延長戦まで粘り抜きました。当時の采配は、4-3-3、4-2-3-1、4-4-2の戦術を使い分け、戦術家としてアルジェリアを勝たせていました。
そんなハリルホジッチ監督が日本代表の監督になった理由は、「今すぐにできる代表監督をやりたかったから」と、当時アギーレ監督が八百長事件で解任されて後任がすぐに必要だった日本代表と利害が一致したからでした。確かに、4-3-3でウイングサッカーをやりたい、ハリルホジッチ監督の戦術的なオプションは最終予選でも発揮されましたが、選手の不満は溜まっていたようでした。
その結果がロシアW杯の直前でのハリルホジッチ監督の解任、後任に西野監督という人事でした。結果的に西野監督が1次リーグを通過させたこともあってこの解任自体が日本代表にマイナスの影響を与えずには済みましたが、おそらく代表監督を選ぶ際に、そういう国際的な評判もある程度考えなければならないことは日本サッカー協会に教訓として残ったことでしょう。
ハリルホジッチは現役時代はフランスリーグ得点王にもなったFWで、監督として名前を上げたのは2001年の欧州CL予選で、無名のリールを率いて、セリエA4位で中田英寿が在籍していたパルマを破って本大会出場を果たしたことです。このときの活躍があったので、リールではハリルホジッチ監督は今でも英雄のようで、自宅もリールにあります。
その後は名門のパリ・サンジェルマンを指揮したこともありましたが、再びハリルホジッチ監督の名前を聞いたのは2008年のコートジボワール代表監督のときです。当時のコートジボワールはドログバやトゥーレ兄弟がいて「ドリームチーム」と呼ばれており、キリンチャレンジカップで日本代表と対戦するために来日もしています。このときは1-0で日本代表が勝利していますが、コートジボワールも組織的ないいチームを作っていました。
コートジボワール代表監督は、アフリカ選手権でのベスト8敗退が原因で解任されますが、再びハリルホジッチ監督の名声がとどろくのは2014年ブラジルW杯でのアルジェリア代表監督としてでした。1勝1敗1分けで1次リーグを通過し、ベスト16では優勝したドイツに対して延長戦まで粘り抜きました。当時の采配は、4-3-3、4-2-3-1、4-4-2の戦術を使い分け、戦術家としてアルジェリアを勝たせていました。
そんなハリルホジッチ監督が日本代表の監督になった理由は、「今すぐにできる代表監督をやりたかったから」と、当時アギーレ監督が八百長事件で解任されて後任がすぐに必要だった日本代表と利害が一致したからでした。確かに、4-3-3でウイングサッカーをやりたい、ハリルホジッチ監督の戦術的なオプションは最終予選でも発揮されましたが、選手の不満は溜まっていたようでした。
その結果がロシアW杯の直前でのハリルホジッチ監督の解任、後任に西野監督という人事でした。結果的に西野監督が1次リーグを通過させたこともあってこの解任自体が日本代表にマイナスの影響を与えずには済みましたが、おそらく代表監督を選ぶ際に、そういう国際的な評判もある程度考えなければならないことは日本サッカー協会に教訓として残ったことでしょう。
西武ライオンズについてはすべてのプレー時間を見ているわけではないので、負けたときは書かないつもりでしたが、今日の負け方はちょっと心に引っかかるので書きます。楽天先発藤平から、源田の投手のグラブを弾いた当たりがライト前に抜ける2点タイムリーで先制したライオンズは、4回から継投に入ってきた楽天中継ぎの福井から、山川のホームランで3-0とリードを広げます。
西武先発エンスは、相手に多く安打を打たれ、調子自体はそれほど良くはなかったと思います。それでも、いいところで併殺が取れるリズムの良さで、楽天打線を6回まで0点に抑えてきました。NHK解説の梨田さんによれば「3点負けていては打たせるしか策がない」と、楽天サイドからはベンチワークでどうにかできる試合ではないことを説明していました。
このゲームが動くきっかけになったのは、6回裏に雨でゲームが30分近く中断になったことでした。2死無走者で、浅村から1ストライク取ったところで、雨が強くなり、内野にシートをかぶせて雨をしのぎ、グラウンドキーパーの懸命な努力でゲームは再開されます。エンスは中断後も続投となり、浅村を打ち取るところまでは計算通りだったことでしょう。
しかし、辻監督は続く7回裏にもエンスの続投を選びました。確かに今日のエンスは球数が少なく、7回を乗り切れる可能性はありました。しかし、中断期間にブルペンで投げていたとはいえ、一旦気持ちが切れたところを再度奮起させるのは厳しい予感はしました。それは当たり、先頭の島内にソロ本塁打で1点を返されます。
ここでエンスを替えていれば勝てた可能性もありました。辻監督のエンス続投の判断が、今回に関しては大きなミスになりました。さらに辰巳に2ラン本塁打を浴びて同点にされたことで、慌ててエンスを替えて宮川を投入しましたが、これでゲームの流れが楽天に行ってしまいました。結果的に、決勝打となったのは水上が浅村に犠飛を打たれたことですが、今回は水上を責めることはできないと思います。
もちろん、プロ野球はどんなに強いチームでも年間4割は負けるスポーツなので、2勝1敗で終わったこの仙台遠征は成果があったとは言えますが、何か今後に尾を引くのではと、ちょっと不気味な気分になったのが、今日の負け方の悪さ故でした。
西武先発エンスは、相手に多く安打を打たれ、調子自体はそれほど良くはなかったと思います。それでも、いいところで併殺が取れるリズムの良さで、楽天打線を6回まで0点に抑えてきました。NHK解説の梨田さんによれば「3点負けていては打たせるしか策がない」と、楽天サイドからはベンチワークでどうにかできる試合ではないことを説明していました。
このゲームが動くきっかけになったのは、6回裏に雨でゲームが30分近く中断になったことでした。2死無走者で、浅村から1ストライク取ったところで、雨が強くなり、内野にシートをかぶせて雨をしのぎ、グラウンドキーパーの懸命な努力でゲームは再開されます。エンスは中断後も続投となり、浅村を打ち取るところまでは計算通りだったことでしょう。
しかし、辻監督は続く7回裏にもエンスの続投を選びました。確かに今日のエンスは球数が少なく、7回を乗り切れる可能性はありました。しかし、中断期間にブルペンで投げていたとはいえ、一旦気持ちが切れたところを再度奮起させるのは厳しい予感はしました。それは当たり、先頭の島内にソロ本塁打で1点を返されます。
ここでエンスを替えていれば勝てた可能性もありました。辻監督のエンス続投の判断が、今回に関しては大きなミスになりました。さらに辰巳に2ラン本塁打を浴びて同点にされたことで、慌ててエンスを替えて宮川を投入しましたが、これでゲームの流れが楽天に行ってしまいました。結果的に、決勝打となったのは水上が浅村に犠飛を打たれたことですが、今回は水上を責めることはできないと思います。
もちろん、プロ野球はどんなに強いチームでも年間4割は負けるスポーツなので、2勝1敗で終わったこの仙台遠征は成果があったとは言えますが、何か今後に尾を引くのではと、ちょっと不気味な気分になったのが、今日の負け方の悪さ故でした。
この夏の盛りですが、地元さいたま市で写真のカワセミを見かけました。冬の鳥と思っていましたが、友人の情報では夏でも見られるとあり、川を覗いてみるといました。清流の象徴の鳥ですが、このあたりが住みやすいのでしょうね。
今日の浦和のアウェイ磐田戦は、6-0と浦和の完勝に終わりました。磐田は浦和の1トップの松尾を消しに行こうと、3バックで中央を固めて守ってくる戦略でした。この守る相手に対して、浦和が思い切って前からボールを取りに行った戦略が当たりました。先制点は開始直後の5分、磐田の3バックの右に入っていた鈴木雄斗のパスを小泉がカットして長い距離を上がり、サイドチェンジからモーベルグがフリーになって決めたものです。
この日の浦和はその後も前から追い続けました。DFラインで回してくることが多い磐田に対し、特にバックパスは狙っていました。2点目は13分、相手DF伊藤から松尾がボールを奪い、サイドをドリブルして上げたクロスを小泉が合わせたものです。この場面だけにとどまらず、浦和がカウンターで人数をかけて上がると、磐田の帰陣が間に合わず浦和にチャンスが来る展開が続きました。
こうなれば3点目は必然とも言えました。モーベルグと相手左アウトサイドの松原のマッチアップがことごとくモーベルグの完勝で終わっていたところから動きました。モーベルグが上げたクロスが、左ポストに当たってそのままゴールとなり、浦和は前半で安全圏とも言える3点リードを奪っておくことができました。この試合はルヴァン杯から中2日の強行日程なので、浦和はモーベルグや松尾を下げて、ルヴァン杯から連戦となる選手を休ませに行きました。
これで動くしかなくなった磐田は、右アウトサイドの吉長を下げてFWの大津を入れ、DFを1枚減らしてボールを支配しに行きました。その選択自体は間違っていないと思います。実際、後半の頭10分ほどは磐田がボールを持ち、CKを何本か取るなど浦和相手に仕掛けていました。そこで1点でも返していれば違ったのでしょうが、浦和の帰陣は早く、素早く自陣に2ラインを引いて確実に守ることができました。
しかし、この磐田の攻めは浦和のカウンターに対して守る枚数が足りないという意味でもあります。後半頭から出場していた明本が、吉長がいなくなって空いていた左サイドを崩し、そのクロスに伊藤敦樹が合わせて、4点目が決まったことでこのゲームは決着を見ました。あとは、浦和はコンディション的に不安がある選手をベンチに下げる安全策で、ショルツも下げて伊藤敦樹の急造CBという、なかなか見られない形にしてきました。
最後はその伊藤敦樹が足をつって、浦和は交代枠を使い果たしているので一人少ない人数で守ることになりましたが、GK西川が安定して相手シュートを止めて、浦和は6-0でこのゲームを勝利しました。最後の数的不利は誤算だったでしょうが、それでも思い切ってベストメンバーを並べたロドリゲス監督の決断が当たりました。次はACLのジョホール戦、ここでも速い攻めを見たいものです。
この日の浦和はその後も前から追い続けました。DFラインで回してくることが多い磐田に対し、特にバックパスは狙っていました。2点目は13分、相手DF伊藤から松尾がボールを奪い、サイドをドリブルして上げたクロスを小泉が合わせたものです。この場面だけにとどまらず、浦和がカウンターで人数をかけて上がると、磐田の帰陣が間に合わず浦和にチャンスが来る展開が続きました。
こうなれば3点目は必然とも言えました。モーベルグと相手左アウトサイドの松原のマッチアップがことごとくモーベルグの完勝で終わっていたところから動きました。モーベルグが上げたクロスが、左ポストに当たってそのままゴールとなり、浦和は前半で安全圏とも言える3点リードを奪っておくことができました。この試合はルヴァン杯から中2日の強行日程なので、浦和はモーベルグや松尾を下げて、ルヴァン杯から連戦となる選手を休ませに行きました。
これで動くしかなくなった磐田は、右アウトサイドの吉長を下げてFWの大津を入れ、DFを1枚減らしてボールを支配しに行きました。その選択自体は間違っていないと思います。実際、後半の頭10分ほどは磐田がボールを持ち、CKを何本か取るなど浦和相手に仕掛けていました。そこで1点でも返していれば違ったのでしょうが、浦和の帰陣は早く、素早く自陣に2ラインを引いて確実に守ることができました。
しかし、この磐田の攻めは浦和のカウンターに対して守る枚数が足りないという意味でもあります。後半頭から出場していた明本が、吉長がいなくなって空いていた左サイドを崩し、そのクロスに伊藤敦樹が合わせて、4点目が決まったことでこのゲームは決着を見ました。あとは、浦和はコンディション的に不安がある選手をベンチに下げる安全策で、ショルツも下げて伊藤敦樹の急造CBという、なかなか見られない形にしてきました。
最後はその伊藤敦樹が足をつって、浦和は交代枠を使い果たしているので一人少ない人数で守ることになりましたが、GK西川が安定して相手シュートを止めて、浦和は6-0でこのゲームを勝利しました。最後の数的不利は誤算だったでしょうが、それでも思い切ってベストメンバーを並べたロドリゲス監督の決断が当たりました。次はACLのジョホール戦、ここでも速い攻めを見たいものです。
昨日の西武ライオンズは、ビジターの楽天戦でした。写真の中村剛也選手の先制ソロ本塁打で口火を切って、5-1で勝利しました。この本塁打で、プロ通算450本塁打と1000得点を達成した、中村剛也選手を取り上げます。中村は2001年、当時は現在ほど全国レベルの強豪ではなかった大阪桐蔭高校を卒業して、ドラフト2位でライオンズに入団してきました。同期入団の栗山巧とは、当時同じ新幹線で上京したほどの仲です。
中村本人に、「自分が他の選手に負けないものは何か」とインタビューしていた記者がいました。ヒーローインタビューではいつもそっけない受け答えの中村ですが、このときは饒舌に「体重」とジョークで切り返していました。その後に付け加えた言葉が中村の本質を言い表しており「あまり力を使わないで本塁打が打てること」と言っていました。
今のライオンズには、山川や森などスイングスピードの速さが武器の選手が現れていますが、中村の場合はそういう傍からわかるようなノウハウは見当たらず、傍目には軽く打っているように見えます。本人によれば「7割の力でスタンドに運べる」ということなので、全身をバランス良く使ってボールに力を伝える技術で本塁打を打っているのでしょう。
中村といえば若い頃からあのメタボ体型ですが、その体型の割には動けることが、この長い現役生活の要因の一つです。2005年の交流戦で、当時三塁手を守っていたフェルナンデスから三塁手のポジションを奪って、交流戦期間だけで12本塁打の活躍でスターダムにのし上がりました。三塁手が守れるのが一つの強みで、のちに指揮した渡辺久信監督は可能な限り指名打者にしないようにしていました。
渡辺久信氏は、指名打者だと打てなくなったらすぐに外国人を補強されてしまうので選手寿命が短くなるから、可能な限り三塁手を守って欲しいと中村に要望していました。今はさすがに38歳となり、守備力は落ちた印象もありますが、それでも指名打者以外でも出番を得ることができています。現役最多の6回の本塁打王の実績を誇る、本塁打を打つことに対しては天才的と呼ばれています。
今季は打率1割台、本塁打も8本と不振ですが、西武にとっては功労者なので、本人に続ける気があれば1年くらいの不振では戦力外にはしないでしょう。おかわり君の愛称もすっかり定着し、漫画のネタにもなっている彼には、やり切ったと思えるところまでできればいいなと思っています。
中村本人に、「自分が他の選手に負けないものは何か」とインタビューしていた記者がいました。ヒーローインタビューではいつもそっけない受け答えの中村ですが、このときは饒舌に「体重」とジョークで切り返していました。その後に付け加えた言葉が中村の本質を言い表しており「あまり力を使わないで本塁打が打てること」と言っていました。
今のライオンズには、山川や森などスイングスピードの速さが武器の選手が現れていますが、中村の場合はそういう傍からわかるようなノウハウは見当たらず、傍目には軽く打っているように見えます。本人によれば「7割の力でスタンドに運べる」ということなので、全身をバランス良く使ってボールに力を伝える技術で本塁打を打っているのでしょう。
中村といえば若い頃からあのメタボ体型ですが、その体型の割には動けることが、この長い現役生活の要因の一つです。2005年の交流戦で、当時三塁手を守っていたフェルナンデスから三塁手のポジションを奪って、交流戦期間だけで12本塁打の活躍でスターダムにのし上がりました。三塁手が守れるのが一つの強みで、のちに指揮した渡辺久信監督は可能な限り指名打者にしないようにしていました。
渡辺久信氏は、指名打者だと打てなくなったらすぐに外国人を補強されてしまうので選手寿命が短くなるから、可能な限り三塁手を守って欲しいと中村に要望していました。今はさすがに38歳となり、守備力は落ちた印象もありますが、それでも指名打者以外でも出番を得ることができています。現役最多の6回の本塁打王の実績を誇る、本塁打を打つことに対しては天才的と呼ばれています。
今季は打率1割台、本塁打も8本と不振ですが、西武にとっては功労者なので、本人に続ける気があれば1年くらいの不振では戦力外にはしないでしょう。おかわり君の愛称もすっかり定着し、漫画のネタにもなっている彼には、やり切ったと思えるところまでできればいいなと思っています。
明日、浦和はアウェイのエコパスタジアムで、ジュビロ磐田と対戦します。台風の影響で新幹線が止まる恐れがあるので、浦和から乗り込むサポにとっては困難な試合ですが、浦和としては確実に勝っておきたい試合になります。理由はジュビロ磐田の順位で、5勝7分12敗の成績で17位だからです。埼スタでの対戦では4-1で浦和が勝利しています。
磐田のデータを見ると23得点36失点で、1試合平均1点近くを取れている攻撃はまずまずでも、失点数の多さが低迷の要因になっています。ここ6試合で1勝5敗と、チーム状態も良くなさそうに思えます。チーム得点王は5得点で、コロンビア人FWファビアン・ゴンザレスと、MF鈴木雄斗が並んでいます。誰かがまとめて点を取るチームではなさそうです。
浦和は前節の名古屋戦を0-3で落としています。ルヴァン杯である程度攻めに来た内容を見て同じサッカーと予想した名古屋が、予想外に引いて守ってきたことと、CBショルツの負傷欠場が響いた負けでした。もっとも、名古屋とはルヴァン杯のホームゲームで逆に3-0と勝ってリベンジできたので、そこから中2日で選手起用が難しくなる試合ではありますが、チームの雰囲気は悪くないと思われます。
期待はルヴァン杯のホームゲームで復帰したショルツです。セットプレーなどでは確実に相手FWより先に触ってくれる信頼を勝ち得ており、試合展開が苦しくなると彼を前に出してゲームメーカー的に使うこともあります。ショルツ欠場時に出るサブCBの知念が、足元の不安定さを露呈して気になっているので、ショルツがいることで安心感が得られます。
また、右MFのモーベルグも好調です。右サイドでボールを持って仕掛ける動きができており、そこを酒井宏樹が追い越して上がっていく動きを出せればという期待もあります。FWはユンカーで行くか松尾で行くか、判断は微妙でしょうが、彼らがスピードを生かして攻める動きを、みんなで協力して出させていくようにしたいですね。
磐田のデータを見ると23得点36失点で、1試合平均1点近くを取れている攻撃はまずまずでも、失点数の多さが低迷の要因になっています。ここ6試合で1勝5敗と、チーム状態も良くなさそうに思えます。チーム得点王は5得点で、コロンビア人FWファビアン・ゴンザレスと、MF鈴木雄斗が並んでいます。誰かがまとめて点を取るチームではなさそうです。
浦和は前節の名古屋戦を0-3で落としています。ルヴァン杯である程度攻めに来た内容を見て同じサッカーと予想した名古屋が、予想外に引いて守ってきたことと、CBショルツの負傷欠場が響いた負けでした。もっとも、名古屋とはルヴァン杯のホームゲームで逆に3-0と勝ってリベンジできたので、そこから中2日で選手起用が難しくなる試合ではありますが、チームの雰囲気は悪くないと思われます。
期待はルヴァン杯のホームゲームで復帰したショルツです。セットプレーなどでは確実に相手FWより先に触ってくれる信頼を勝ち得ており、試合展開が苦しくなると彼を前に出してゲームメーカー的に使うこともあります。ショルツ欠場時に出るサブCBの知念が、足元の不安定さを露呈して気になっているので、ショルツがいることで安心感が得られます。
また、右MFのモーベルグも好調です。右サイドでボールを持って仕掛ける動きができており、そこを酒井宏樹が追い越して上がっていく動きを出せればという期待もあります。FWはユンカーで行くか松尾で行くか、判断は微妙でしょうが、彼らがスピードを生かして攻める動きを、みんなで協力して出させていくようにしたいですね。
この試合は前半でほぼ決着が着いた試合だったので、前半のビデオを見てようやく記事が書けました。名古屋は永井の1トップに、重廣とマテウスの2シャドー気味でしたが、彼らがうまく浦和のアンカーの岩尾へのパスコースを切っており、浦和はなかなか後ろからビルドアップがしにくい展開でした。また、ボランチのレオシルバや永木が浦和のCBにプレスに来たのも、内容は名古屋が良いと感じた要因でした。
名古屋が高い位置で持つことができ、アウトサイドの宮原や相馬を高い位置で生かすことができたので、浦和は名古屋の分厚い攻めの前にカウンター狙いに行かざるを得ませんでした。そのため、1トップの松尾はFWの位置で待っていてもボールは来ないと判断して、下がりながらトップ下やサイドでボールを受ける作業を行ってきました。
結果的には、この松尾の動きが当たることになります。大畑が出したスルーパスに左サイドで受けた松尾は、クロスを上げるとこれが上がっていたボランチの伊藤敦樹の頭に合って、浦和は押され気味だったこの展開をしのいで1点を先制することができました。それでも、差が1点なら名古屋としてはそこまで内容が良かったサッカーを続ける手もあります。
それをさせなかった2点目が大きく効きました。CKを蹴った岩尾と、伊藤敦樹の間で約束事ができていたようで、岩尾がファーサイドに上げたCKを伊藤敦樹が左足のダイレクトボレーでシュートし、これが決まって2-0と大きな差をつけることに成功しました。これで名古屋は逆転には2点が必要な状況になったので、これまでのサッカーを捨てて思い切ってハーフタイムに4人を交代させ、違うメンバーで機能させようとしてきました。
こうなれば、浦和は無理をする必要はなくなり、確実につないでゲームを落ち着かせる手を選びました。名古屋も、それを打ち破れるほどの差を見せられず、80分ほどで名古屋が得た間接FKがチャンスだったものの決められず、ゲームは3-0と浦和の勝利に終わりました。名古屋のプレスは名古屋の選手としてはきついサッカーでもあるので、その時間をしのいでワンチャンスに決められたことが浦和の勝因だったでしょう。
名古屋が高い位置で持つことができ、アウトサイドの宮原や相馬を高い位置で生かすことができたので、浦和は名古屋の分厚い攻めの前にカウンター狙いに行かざるを得ませんでした。そのため、1トップの松尾はFWの位置で待っていてもボールは来ないと判断して、下がりながらトップ下やサイドでボールを受ける作業を行ってきました。
結果的には、この松尾の動きが当たることになります。大畑が出したスルーパスに左サイドで受けた松尾は、クロスを上げるとこれが上がっていたボランチの伊藤敦樹の頭に合って、浦和は押され気味だったこの展開をしのいで1点を先制することができました。それでも、差が1点なら名古屋としてはそこまで内容が良かったサッカーを続ける手もあります。
それをさせなかった2点目が大きく効きました。CKを蹴った岩尾と、伊藤敦樹の間で約束事ができていたようで、岩尾がファーサイドに上げたCKを伊藤敦樹が左足のダイレクトボレーでシュートし、これが決まって2-0と大きな差をつけることに成功しました。これで名古屋は逆転には2点が必要な状況になったので、これまでのサッカーを捨てて思い切ってハーフタイムに4人を交代させ、違うメンバーで機能させようとしてきました。
こうなれば、浦和は無理をする必要はなくなり、確実につないでゲームを落ち着かせる手を選びました。名古屋も、それを打ち破れるほどの差を見せられず、80分ほどで名古屋が得た間接FKがチャンスだったものの決められず、ゲームは3-0と浦和の勝利に終わりました。名古屋のプレスは名古屋の選手としてはきついサッカーでもあるので、その時間をしのいでワンチャンスに決められたことが浦和の勝因だったでしょう。
先日の西武ドームの野球観戦の際に、見ることができた西武園ゆうえんちの花火です。今年はさいたま市花火大会の中止で、花火を見ることは半ばあきらめていましたが、そういえば西武園ゆうえんちの花火が見られるなと、スタジアムの一番後ろの通路から見ることができました。花火の写真は、適当にシャッターを切って偶然当たったものに賭けるので、会心のショットではないですが撮れたことは満足です。