だいぶ前から気が付いていたことですが、自分は物事を突き詰めることができないのだろうな、と思っています。
あるときから、いろいろなことに興味と関心を持つようにという心構えを持つようになってから様々なことにチャレンジしてきましたが、どれ一つとして頂点に立つほど突き詰めることがありません。
中学生の時に新聞配達をしましたが、朝刊はなしで夕刊のみの配達。
バレーボールも身長が足りなくて中学校で断念。
野球もしょせん草野球。
大学も一浪で、学部移行のときはびりで滑り込みの成績。
ダイビングは50本で打ち止め。
ソバ打ちも上手な人は北海道名人になったり4段、5段とランクを上げているのに私は2段どまり。
釣りも、なんとか釣れるようにはなったものの名人にはなれないでしょう。
…などなど考えると、どれをとってもせいぜい楽しめる程度にはやれるようになっても、その世界で尊敬されるほどに技を極めることはないというのが私の人生なのでしょう。
ただ、いろいろなことに首を突っ込んで、その世界のことを知り、話を聞くことができて様々なジャンルの友達がいるというのはありがたいことです。
そしてそんな生き方は、今ではその道のプロではないけれど、なにかとやれることがある「多能工」的な生き方に通じているのではないか、と思うようになりました。
人口減少の社会では、少しでも多くの人が労働に参加して社会の小さな仕事をよってたかってこなしてゆかなくてはならないのではないか。
そのときにそれを職業とするプロでは食べてゆけるほどの仕事の量にならないとしても、地域のなかの人たちでなんとかしてゆかなくてはならない。
そのためには、一人一人が「これだけは得意」というよりも、「まあそこそこにあれもこれも、それもできる」という多能工になる必要がある。
まあかつてそれをやっていたのが「お百姓さん」だったわけですが、そんな地域社会にならざるを得ないのではないか、というのが私の時代感覚です。
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リクルートワークス研究所というところでは、そうした労働問題を研究して成果を公表することで世の中に一石を投じ、豊かな社会に向けた問題解決策を示してくれている機関です。
先日紹介した「本当の日本経済」(現代新書 坂本貴志著)も、このリクルートワークス研究所の調査成果を基にした著作です。
おりしも昨日、厚生労働省が今年の上半期に生まれた赤ちゃんの数が、33万人弱にとどまった、と報じられました。
このままでは一年に70万人にも届かないかもしれず、少子化が一層進んでいることが危惧されます。
そんな風に人口が減ってしまえば、社会の様々な役割を支えてくれるはずの人がいなくなって、社会が回らなくなってしまうことが心配です。
これからの日本では女性も高齢者も、とにかく体が動く人はみな労働に参加することが求められると思いますが、すでに女性も高齢者も、働ける人は働いているという状況に近づいているともいわれます。
さて、そうなると自分には何ができるのか。
ぜひこのレポートを読んで考えていただきたいところです。
衆議院選挙が終わって一定の結果が出ましたが、その結果に責任を持たなくてはならないのは私たち自身です。
政治も自分事として考えなくては、ね。
【未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる】
https://www.works-i.com/research/report/forecast2040.html