北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

友達のふるさとの川

2024-08-17 22:34:04 | 釣りのはなし

 

 釣り好きの友人がいて、「遠くに釣りに行ってばかりいないで、たまには僕のふるさとの川に来てよ」と言うので、彼にガイドをお願いして彼の地元の川に行ってきました。

「春の水位が上がったころなら、ニジマスとかアメマスとかもっと大きな魚を相手にできるよ」と言われたものの、夏の釣りでは水温が高くてなかなか魚が見当たりません。

 それでも川のきれいなことは分かりましたし、いくつかポイントを教えてもらって、次からは自分たちだけでも行けそうです。

 夏の釣りではポイントにたどり着くのに背の高い草に覆われた藪をこいでいくところがあって、熊の不安もあり大変でした。

 連れて行ってもらった川では、どうも思うように魚が出なくて「水温が高いせいかねえ」などと言っていたのですが、移動しているうちに餌釣りの人に出会って、「あら、抜かれたか」というお話。

「小さい魚も良いけれど、春になったら大きな魚も釣れるからダブルハンドのロッドで遠くを飛ばす練習をした方がいいよ」と言うので、ちょっと広めの川に連れて行ってもらって、そこでダブルハンドのキャストの練習をしました。

「投げ急がずに、ワンテンポゆっくり位で」
「アンカーの位置をちゃんと置ければもうばっちりだ」

 久しぶりにダブルハンドの練習をしてコツを思い出しながら、ひたすらキャスト。

 無心に川に向かって竿を振ると、たまにはうまく行く一投があって嬉しくなります。

 もっと子供の時にこういう場面があったら楽しかったろうな、と思いますが残念なことです。

 そう思うと、子供の遊びが画面に向かって指を動かすだけになってゆくのも残念です。


      ◆


 友人に、「子供の時からの釣り遊びって、誰と行ったの?」と訊くと、「友達だなあ、親じゃなかった」とのこと。

 身の回りに自然があって友達がいるというのはもう「古き良き昭和」になってしまったということでしょうか。 

 自然の中に身を置くことで、季節が変わると風景も釣れる魚も変わるし釣り方も変わるということを改めて感じました。

 振り返ると今年は釣りに行くことの多い、良い夏休みでした

 

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今日しかない夏休みの釣り ~ 水位次第でポイントが変わる

2024-08-12 19:58:58 | 釣りのはなし

 

 東北に上陸しそうな台風は北海道にも影響を及ぼし始めています。

 明日からの北海道は南から雨になり、やがて道央地域にも雨が及びそう。

 そうなると川での釣りはしばらくできなくなるかもしれません。

 普段よく行く川は先週強い雨が降ったので、昨日までの週末は多分釣りにならなかったことでしょう。

 明日から雨で昨日までは釣りにならない、ということで「夏休みの釣りは今日しかない!」とまたまた出かけてきました。

 初めて行ったときは渇水が続いていて、魚のいそうなポイントは岩と岩の間のたまりに限られているような状態でした。

 ところが先週の雨の余波がまだ続いていて、今日の川は普段よりも20センチくらい水位が高くなっています。

 そうなると今度は、川幅全体に水が流れていて水位が低い時は出ていた岩がみな隠れてしまっています。

 ヤマベやニジマス、イワナなどの渓流の魚は、流れの強い筋やゆったりとした淵にはあまりいつかなくて、急な流れのすぐ脇で少しだけ緩やかになっているところで休みながら餌が流れてくるのを待ち構えているというそんな感じ。

 なので水位が上がって全体が川になっても、その中でなお流れのはやい"瀬"と緩やかな"淵"を見極めて、魚のいそうなポイントにフライを差しながら遡上して歩きます。


       【どこに魚がいそうかわかりますか】


 今日は妻の方が調子が悪くて、私の日。

 上りで2匹でしたが、下ってきながら3匹と良い感じ。

 ここぞというポイントで釣り上げると気分は最高です。

 
       ◆


 フライを狙って川底から一気に駆け上がったものの狙いが外れて空中で一回転するニジマスがいたり、フライをギリギリまで見極めるヤマベがいたりと、針にはかからなくても魚たちの豊かな姿には癒されます。

 台風の影響か強い風に悩まされながらも、夏休みらしい良い釣りになりました。


   【とっても小さいのも遊んでくれました】

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まさか妻に負ける日がこようとは…

2024-08-03 22:31:39 | 釣りのはなし

 

 最近はフライフィッシングで道央の良い川へ出かけることが増えて、今回も妻と二人で最近知ったポイントへ出かけてきました

 前回は長い間雨が降らずなくて水位が低下、気温も高くて魚たちもアップアップして苦しそうな釣りでした。

 それが今回訪れたときは、先週の雨で水位が増していて魚たちもかなり元気そうな様子。

 魚のつきそうなポイントも増えて、面白い釣りになりました。

 二人でフライフィッシングを始めたころは、大体私が先行して上流へと釣り上がっていたのですが、最近は妻が先に上流を目指して私が下から追いかけるという形になりました。

 先行する方が釣れる確率は上がるもので、今回は妻の方に分がありました。

 離れて釣りをしていてふと気づくと妻がネットを揺らしながらしゃがみこんで写真を撮る様子が見てとれます。

 最初の頃はポイントを教えて「そこにフライを入れてみたら」などと言っていたものですが、最近は自分でポイントを見つけて勝手にキャストをし釣り上げることが増えたのです。

 今回も私はヤマベが2匹にニジマスが1匹だったのですが、妻はヤマベ3匹にニジマスが1匹。

 それもニジマスは25センチほどあってこの川としては随分大きな魚体、今日の釣りで一番の大きさです。

 結局釣った数でも釣った魚の大きさでも妻の後塵を拝することとなりいわゆる"竿がしら"を妻に取られました。

 よもやこんな日が訪れようとは夢にも思いませんでしたが、妻が満足してくれた日はそれこそ"ハッピーな一日"と言えるでしょう。

 まあ僕の作ったフライの出来が良かった、と思う事にします。 

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留守番をしながら久しぶりのフライ巻き

2024-07-07 22:57:24 | 釣りのはなし

 今日は珍しく、妻が会合に出かけて私がお留守番の日になりました。

 妻を町なかに送った後は家に戻りましたが、妻のいない家での自由な時間というのは珍しいこと。

 それならそれで、と、足りなくなったフライを巻きました。

 別に妻がいてもフライは巻けるのですが、こういう時間の空き方ってなかなかなかったので新鮮でした。

 それにしても、孫と同居していたときにはまともにフライを巻くことがなかったので、3年ぶりくらいでしょうか。

 巻き方も忘れていて始めはぎこちないかんじでした(笑)。


      ◆


 今日一生懸命に巻いたフライは、釣りの師匠直伝の羽根虫っぽいフライ。

 前回釣りに行ったときに、あの警戒心の強いヤマベが偽餌と気づかずに飛びつくようにして食いついてきたのでその効果は証明済みです。

 もっとも品質はバラバラで、巻くたびに「もっとこうすればよかった」とか「次はもっとバランスよく巻こう」と改善点に気がつくので、すべて同じタイプはありません。

 どこかしら違ったものでも、たくさんの数を作る中で形やバランスなど品質がだんだんに安定してゆくものです。

 まだ明るいうちからぬるいビール(私は冷たいビールが苦手なので常温にしてあるものを用意しています)片手に手作業に没頭するというのもいいものですね。

 のどかな初夏の一日になりました。 

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久しぶりの、川での実釣

2024-06-23 23:02:34 | 釣りのはなし


 南富良野方面へ車を走らせて、今年初めての渓流での実釣をしてきました。

 足の怪我で、明後日の火曜日までは「長靴禁止ね」とドクターから言われているのですが、もう痛い感じもないので我慢しきれませんでした。

 ポイントはあらかじめ国土地理院の地図で当たりをつけておいて、後は現地で車を停められる場所を探して川に入れるかどうかを確認します。

 最初に当たりをつけて行ってみた場所は、旧道を入って行けば橋があってそこから川に入れるかと思ったのですが、実際には橋は落とされていて、道が途絶えたところから川までは落差があって入れませんでした。

 まあそういうこともありますね。

 次は小さな川を渡る橋のところに車を停めて、小さな川を下って本流に入るポイントにトライ。

 こちらは良い渓相に恵まれていて、チビヤマベの反応が豊かです。

 いかにもいそうなポイントに、師匠直伝の羽虫のフライを投入すると良型のヤマベが食いついてくれました。

 さらにはニジマスが飛び出して遊んでくれました。

 妻は久しぶりの川でライントラブルに苦しんでいましたが、見事にヤマベを一匹釣り上げて二人してボウズ逃れのラッキーな一日になりました。


 久しぶりの川での実釣でしたがとても楽しめました。

 いよいよフライが足りなくなってきたのでそろそろ巻かなくては!


 

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週末はキャンプとビッグファイト松本

2024-06-09 22:09:22 | 釣りのはなし


 週末はキャンプで過ごしました。

 場所は中山峠を越えた喜茂別町の「雪月花廊」という廃校になった小学校を利用したキャンプ場。

 木造の校舎は横に長くて、一角にレトロなレストラン&カフェもあります。

 かつてはご夫婦で管理されていたのが、旦那さんが亡くなり今は奥様とお子さんたちで切り盛りしています。

 道路から入ると校舎の手前に校庭だったような広場があり、こちらでもテントを広げることができます。

 しかし本来のキャンプ場は後者の裏手の広場で、こちらに早い者勝ちでテントを張れるのと、校舎に近いところに5か所の電源が取れるRVパークがあります。


 こちらの広場には簡易な水場があるので表側よりは便利です。

 テントを設営してから校舎を見学すると、長い廊下に夕日が差し込んで実にノスタルジックな雰囲気。


 体育館も残されていて、簡単な運動などもできるので子供さん連れにはいいんじゃないかな。


     ◆


 ここでキャンプをするという事は尻別川という釣りに最高の川があるのですが、足の指の骨を折ってしまった私はドクターからまだ長靴を履くことが禁止されています。

 しかし考えてみると、長靴は禁止されていますが短靴を吐いて歩くことを禁止されているわけではなく、釣りをすることが禁止されているわけでもありません。

 となると、キャンプ場からほど近い場所にある管理釣り場「ビッグファイト松本」に行くべきでしょう。

 ビッグファイト松本へ行くのは、亡くなった残間さんと出会った頃なのでもう10年ほど前かもしれません。

 本当に久しぶりに行ってみると、かつてはプレハブ小屋だった受付が新しい建物に移っていました。


 聞けば2年前に建てた管理棟で、管理スタッフが泊まれることに加えて、敷地内に設置したキャンプ場のお客さんが利用する水場とトイレなどもこちらに集約されています。

 こちらでキャンプをすると釣り料金が安くなるというのですから、これはアングラーにとっては朝夕の釣りもできるので最高ですね。

 釣り場の池も前回来た時よりも数か所増えていてバラエティに富んだ風景の中で釣りが楽しめます。

 
 そんな我々夫婦ですが、例によってまったりしすぎて朝着くのが遅くなり、釣り開始は9時過ぎに。


 当然朝間詰を逃してしまったわけで、歴戦の勇者たるニジマスには投げるフライがことごとく無視されるという辛い釣りになりました。

 ガガンボだめ、カディスだめ、アントだめ、沈めてだめ、ストリーミングもだめ、セミもだめ…と、ただでさえ少ない引き出しを総ざらえでなげること3時間、ようやく一匹だけが食ってくれました。


 可哀想なのでもちあげることもなく妻に写真を撮ってもらいましたが、釣れたときの写真の撮られ方が分かりません(笑)。

 食ってくれたのはダメ元で投げたロイヤルコーチマン、これで出る日が来るとは思わずに見よう見まねで作ったフライでした。


 4時間で一匹でしたが、時間帯も悪いので、次回は朝夕どきの良い時間帯を狙いたいところです。

 ウェーダーを履かなくても釣りができるならそれもよし。

 楽しい週末になりました。
 

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北海道の秘境、朱鞠内湖で孫と娘とワカサギ釣り

2024-02-11 20:54:46 | 釣りのはなし

 

 もうすぐ札幌を離れる娘と孫と、思い出を作ろうとこの三連休は北海道の秘境朱鞠内湖にやってきました。

 定宿のレークハウス朱鞠内がなんとか取れて、二泊三日の朱鞠旅、昨日は到着するだけにして今日の日曜日にワカサギ釣りに出ました。

 宿から眺める早朝の日の出も美しいのですが、今日ばかりはガツガツせずにゆっくりと朝食を取ってから湖に出てゆきます。

 朝8時前とのもなると駐車場はほぼ満車状態で、湖面にはたくさんのテントが並んでいて、(こんなに朱鞠内湖のワカサギ釣りは人気なんだ)と改めて驚きます。

 トイレの関係もあるので、あまり遠くの釣り場には向かわずに前浜の適当なところに穴を開けようと思ったら、漁組の方がいて「ここがいいよ、機能も学生さんたちが来て釣れてたからね」という穴のポイントを教えてくれて、あまり苦労をせずにテントの場所が決まりました。

 水深は3mほどですが、魚探には魚影も濃く出ていて釣果が期待できそうです。

 とはいえ今回は、とにかく娘と孫に釣らせるのが目的。

 私自身は釣らずに餌替えや魚外しなど、妻と娘と孫のサポートに回りました。

 2歳半の孫がぐずったりいやがったりせずに釣りに参加してくれるかどうかが一番のポイントだったのですが、始めこそグダグダだったのが大人が釣りをする動作を観ていたのか、後半はそこそこやる気になってくれて賑やかな釣りになりました。

 大人なら電動リールでバンバン釣るところですが、娘と孫なのでプラスチック製の手巻きのリールに、一番安いワカサギ竿をつけて格好だけ"ワカサギ釣りらしい"格好で釣りをします。

 とはいえ、「まだ動かさないで待って」と言っても竿を振り回すし、「まだ巻かないで」と言ってもどんどんリールを巻くわで、はちゃめちゃなのですが、それでもまぐれでもなんでもワカサギをヒットさせて一人でワカサギを釣り上げました。

 孫の人生のプロフィールに、「2歳で朱鞠内のワカサギを釣る」と書くことができる一生の称号を手に入れたというわけで、今回はるばる朱鞠内湖へ来たかいがあったというものです。

 ホテルのスタッフの皆さんにも良くして頂いて、こういう秘境に馴染みの定宿があるという豊かさを大いに感じました。

 娘と孫との良い思い出ができました。


     ◆


 夜にロビーでくつろいでいると、漁組の組合長にしてNPO理事長の中野さんがやってきて、よもやま話になりました。

 昨年、釣り人が一人で釣りをしているときにクマに襲われて無くなるという大変な悲劇に見舞われた朱鞠内湖ですが、こんな大自然の土地にあっては熊との付き合い方、共存と言うのは大きなテーマです。

 中野さんは今、ハンターになるための狩猟免許を取得している真っ最中なのだそう。

「昨年の熊騒動もあって、熊や鹿といった動物を撃つことができるというスキルが大事なんだと思いました」と言いつつ、「ぜひとも小松さんも狩猟免許を取ってくださいよ」とひとしきり口説かれました。

 今中野さんは、「やはり地元にハンターがいなくてはだめだと思って、息子と娘にも免許を取らせていて、僕自身も免許取得中です。小松さんもぜひ」と言います。

「僕などはもういい歳ですから無理ですよ」
「いえいえ、全然!50代の僕が、免許の講習の部屋では若い順に下から二番目ですよ。あとは70代、80代の人だっているくらいですから、まだまだ60代なんて若い部類ですよ!」

 中野さんは、「やはりもっと道民全体に、熊とどう付き合うのか、という議論が欠けているように思います。話は両極端で、危ないから殺せ、と言う人がいれば、可哀想だから殺すな、と言う人もいる。そのどちらも熊と人間の距離感を保ちながら共生するという視点が欠けているように思いますね」と、熊と人との共生を図るような価値観が育つことを期待しているようです。

 さすがに私もハンターの免許まではもう無理だろうと思いますが、もっと若い人たちに、実は趣味としても奥深い"狩猟"ということに関心を持ってもらっても良さそうに思います。

 
 自然に近いという事は、都会と違ってそれだけ自然との付き合い方がより濃密で繊細な関係性を求められるという事なのでしょうね。

 朱鞠内湖は北海道の中でも秘境の中の秘境です。
 

 

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たかがワカサギ釣りも追求すると奥が深い

2024-02-04 22:00:51 | 釣りのはなし

 

 氷上ワカサギ釣りのシーズン真っ盛りです。

 全道の有名な釣りポイントでは多くのワカサギ釣りファンがテントを張って風から身を守りながらの釣りを楽しんでいることでしょう。

 私も先日、妻と友人らと早朝からワカサギ釣りを楽しんできたのですが、テントを張るのに随分と手間取りました。

 行ったのはいつものホームグラウンドの湖なのですが、湖面上に雪が全くなくて、降った雪も解けて凍って、全編氷の上という感じ。

 普段はコーチスクリューという長さ20センチくらいの木ねじのお化けを湖面にドリルでねじ込んでテントを固定させるのですが、そのネジが回せど回せど一向に入りません。

 先が甘くなっていたのかもしれませんが、同行の友からも「何やってるの?」とあきれて笑われる始末。

 こういうちょっとした道具にも慣れたベテランはこだわりの一品があるわけで、「コーチスクリューも長さ30センチのものじゃなきゃダメだよ。中途半端なものを使うからだめなんだよ」と指摘されてしまいました。

 まあとんでもないスタートでしたが、魚探の反応は上々で、穴に仕掛けを落とせばすぐにワカサギがかかるという感じが続きます。

 さらには、一匹を釣ったところで少しだけ電動リールを巻きあげて少し間を取ると、さらに二匹目、三匹目がかかる多点掛けも連続してありました。

 こうなると穴が一つでも調子よく連れて、200匹オーバーという良い釣りになりました。

 もっとも一緒に行った友人たちは、一人で左右に二つ穴を開けて、電動ロールも二本使い。

 これで右で釣れてそれをあげているうちに左がかかり、右の魚を外して沈めたところで今度は左のリールを巻きあげる…という釣りで、一人で500匹以上、ときには1,000匹を釣り上げるというのですから、まあとてもついて行けるものではありません。

「何匹釣れた?こっちは200だけど」
「ひえー、早いな、こちらはようやく80匹くらいだよ」

 私の場合、大抵友人の半分以下~4割ほど、というのが釣れる数の相場なのです。

 釣れる友人にそのコツを聞くと、錘の重さ、釣竿のメーカーと度の穂先を買うか、リールの先の穂先の角度、釣れたときの竿のあげ方など、全てにわたって旨い人なりの経験の数がありました。

 上手な人の真似をして自分のレベルを上げたいものですが、その友人の口癖は「釣りは道具だよ、道具! 本当に良いものを買わないとダメ!」です。

 安物でごまかすという考え方では上手にはなれないようですね。 

 

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シーズン二度目のワカサギ釣りに新アイテム登場 ~ 防災用にもなるストーブ

2023-02-05 23:25:39 | 釣りのはなし

 

 この週末は金曜日からいろいろとイベントが重なって書き記すことができませんでした。

 そんな中、とりあえず今日は「冬の北海道のアクティビティと言えばこれでしょ」ということで、今年2回目のかなやま湖での氷上ワカサギ釣りに行ってきました。

 前回の1月は朝5時半に現地について駐車場では10番目くらいに早い方だったのですが、今日は5時40分に到着したところ残りのスペースが7~8台くらいと言うギリギリの状態。

 朝6時到着では近い駐車場には入れなかっただろうとのことで、そういう場合はちょっと遠いところにやはり数十台分の別の駐車場があるのですが、きょうならばそちらも危うかったに違いありません。

 そんな大人気のかなやま湖ですが、今回は全部で4組の友人たちが集まってのワカサギ釣行。

 今回の目玉はテント内の暖房にアルパカストーブを導入したことです。

 このアルパカストーブ、元々は韓国のメーカーですが日本のJHIA(一般財団法人 日本燃焼機器検査協会)の認証を受けて、日本の厳しい基準に合格したもので、そのコンパクトさ、暖かさ、持ち運びに便利なケースも同時販売、そしてそれらを総合したお値段が安い、ということで今アウトドア界では大人気のストーブなのです。

 ワカサギ釣りではこれまでColemanのピークワンというガソリンストーブを使っていたのですが、どうにも小さいこととおまけにガソリンは低温下での取り扱いがちょっと難しいという事で、灯油のストーブに切り替えたのです。

 もちろんテントと言う狭い空間での燃焼なので換気対策などは気になるところですが、テントの小窓を開けて換気しても暖かさが勝るので寒気の寒さはほとんど気になりません。

 また本来は反射板を作るか購入して、テントに近くても熱がテント生地に伝わらないようにするとか、熱を電気に変えて回る扇風機もあった方が良いとかいろいろなオプションはあるのですが、まずはどんなものか使ってみたというところ。

 正直言って、「これは使える」という優れモノです。

 このサイズでこれだけの暖房効率でこの価格という組み合わせは、モノづくりでは世界に冠たる日本の国内メーカーでも作れていません。

 大きかったりお値段が高かったりで、これだけのコストパフォーマンスを実現しているストーブは国内メーカーでも無理なのか、それとも需要を見誤っていたのか、太刀打ちできていないのです。

 そもそもは、ワカサギ釣りのこともありますが防災用としても「電気のいらないストーブを買っておかなくちゃ」と家の中で話していたこともあり、アウトドアなどで普段使いのシーンが多いストーブとなると一石二鳥の良い買い物となりました。

 もっとも、このストーブをワカサギ釣りの湖上に持ち込むためには、運搬用のソリを追加購入しましたが、かえって運ぶ道具を分散できて良い形になりました。

 
 このストーブで十分に暖を取れた効果もあって、今日は釣りも好調。

 二人で265匹まで数が伸びて大満足。

 孫たちに唐揚げや天ぷらを食べさせるのはこれからのお楽しみです。


      ◆


 とても楽しかったかなやま湖でのワカサギ釣りですが、これが愛車セレナの最後のロングドライブとなりました。

 昨年2月に注文していた新しい車が明日以降納車になりそうだという事で、足掛け17年で15万キロにわたってわが家族を楽しい世界に誘ってくれたセレナとは今日でお別れです。

 まだ車検が残っているので、釣り友達に譲ることにしてあって、またどこかで会える時もあるでしょう。

 新しい持ち主の元で新しい世界を見てほしいものです。


 
 

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学びと真似び ~ それは伸びしろなのか

2022-07-12 23:25:02 | 釣りのはなし

 先週の土・日に参加した「十勝F.Fカレッジ&ツアー2022@ANDOOR」。

 気心の知れた友人たちと…というよりも、会えば気心が知れてしまうのがフライフィッシングなのかもしれません。

 実釣初日の土曜日、皆それぞれ4~5人のチームに分かれてそれぞれのポイントへ移動してゆく中、「小松さん、10時にKさんが十勝空港に到着するので、彼と合流してそれから好きなポイントに移動してください」という流れ。

「あ、あのう、僕はKさんに会ったことがないんだけど」
「あ、そうか。じゃあ、小松さんのウェーダースタイルの写真を撮って向こうに送るから、それなら向こうもわかるでしょ」

 そんなわけで、空港で私一人だけ釣りの格好をして来客を待つという始まりでした。

 到着した飛行機から降りてきたKさん、初めてお会いしますが到着ロビーのガラス越しにすぐに私に気づいてくれて、無事合流は成功。

 この日の十勝は気温23℃。

「なんか涼しいですね。東京を出るときはものすごく暑かったんですが」
「今日明日はこんな感じみたいですよ。さて、どこへ行きましょうか」

 釣りのポイントは先発のチームから「うちらのところが広いからこちらで一緒に始めましょう」という誘いがあり、そちらのポイントへ移動です。


 ポイントに着くと、まだフライ経験の浅い参加者へフライを遠くへ投げるキャストの練習をしている最中。

 水温も低くて「ウェーダーを履いていても長く水の中にいると寒いくらいだね」と、キャスト練習の講師が笑っています。

 そんななかに分け入らせてもらった初めてのポイント。 
 
 先行者の方が「あそこの先に一匹いるんですよ、ほらちょっと白くなったススキが二本並んで生えているところに」

 魚がそこにいるとわかっているのなら行きたい!

 何人かいがなかでも、「じゃ、私行かせてもらって良いですか?」とついしゃしゃり出てしまいました。

「できるだけ向こうの岸よりね」

 フライラインの先には、この日の朝に講師の一人の藤田さんが受講生全員にプレゼントしてくれた白い大き目のカディスのフライがついています。

「白、しかも大きい!」
「やっぱり見えないとだめなので大きいのが良いです、出ますよ」と教えられてのデカフライです。

 対岸の際となると投げすぎると草にからまるので手前から攻めたいところですが、距離を測りながらの3頭目。

 バシッと出た!お、うまくフッキングできた!

 ドキドキしながら慎重にラインを手繰ってランディングネットに納めることができて今回の一匹目をゲット。

 大きさからニジマスかと思いきや「あれ、これはヤマベですねえ、型もいいですね」と講師の堀さん。

 自分の中でもスマッシュヒットな一匹でした。


     ◆


 ところがそこからは苦戦の連続。

 一緒に行動したKさんは、そこここで「釣れました。でも小さいですよ、25㎝のニジマス」などと、ポンポン釣るのですが、私の方はなかなかかからない。

 主催者側の一人であるサトーさんからは、「Kさんの釣りをよく見てください。非常にソフィスティケートな釣りですから」と事前に言われていましたが、(なるほど、こういう洗練された釣りもあるんだ)という印象です。

 ラインがふわりと水面に落ちて、そのあとにポンポンとラインを出して長くフライを水面上で流します。

(あんな釣りはできないなあ)と思うのと、またフライも条件によってどんどん替えて、「フライをどんどん小さくしてみたら釣れました」というトライアルも確か。

 私の方はわずかに習ったようなことしかできなくて、やはりいろいろな人の釣りを見て、キャストの仕方にしてもフライのチョイスにしても、「学び=まねび」でいろいろな形をもっと身に付ける必要を痛感しました。

 やはり見たものの数、経験した数を重ねる年季なのでしょうね。

 学びと感動と出会いの二日間でした。

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