北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

今年の十大ニュース

2010-12-31 16:10:26 | Weblog
 平成22年もいよいよ今日が最後の一日となりました。

 皆様にとって今年は一体どんな年だったでしょう。振り返ってみるとまた今年一年の変化や自分なりの成長が分かるかも知れません。
 
 このブログ恒例の一年を振り返る「今年の十大ニュース」を考えてみました。順番に列挙すると、

①釧路市副市長を拝命する
②長女の婚約
③3年ぶりの北海道勤務
④銀婚式の九州旅行
⑤次女の成人式
⑥初めての上海訪問
⑦地域SNSin掛川
⑧滝野公園全面開園
⑨「借り暮らしのアリエッティ」
⑩ツイッターを始めてみる
 とういことになりそうです。以下少しコメントを付しておきます。

      ※     ※     ※     ※     ※


①釧路市副市長を拝命する
   なんと言っても今年一番の出来事は、釧路市の副市長を拝命したことでしょう。二度目の地方自治体副市長(助役)経験ですが、地方自治体は一つ一つが独立の存在ですし、それぞれの歴史や経緯があります。まずはこれを理解して次に発展に繋げられるような努力をしたいと思います。

 釧路へ行ったからこそ見ることのできた福祉や観光、水産、港湾などの現場はどれも新しい世界への扉です。好奇心と責任を持ち続けて、これからも現場を見続けて現場からの発想を大切にしたいと思います。
 2010-7-1 【何より最初のご挨拶】 http://bit.ly/f3Tuxb

②長女の婚約
   長女が2年間お付き合いをした彼氏と婚約をしました。なかなかの好青年で結婚式は来年の6月です。子育てなんて真っ最中の時は必死ですが、終わってしまえばあっという間で、なんだか何もしてあげなかったようで後悔が先に立ちます。
 素直な生き方が正しく伝わっていればよいのですが。

 2010-10-30 【お嬢さんと結婚させてください】 http://bit.ly/hySneU
 2010-11-23 【清々しい一日】 http://bit.ly/gv2buO

③3年ぶりの北海道勤務
   都市再生機構で3年間お世話になり、住宅問題や都市作りの問題を存分に見せていただきました。

 東京では仕事上で多くのことを得ましたが、同時に東京にいることで多種多様な勉強会への出席の機会を得ることができました。東京には人も情報も集中するということを如実に知ることができましたが、同時にこれが地方都市との圧倒的な格差なんだとも痛感しました。
 2010-3-31 【最後の挨拶】 http://bit.ly/hEF3ny

④銀婚式の九州旅行
   昨年12月に結婚25周年を迎え、年明けの2月に九州旅行をしてきました。二人では初めての九州旅行でしたが、定番の福岡を避けて、熊本in~天草~阿蘇山~高千穂~霧島~鹿児島outという行程でした。

 今年話題になった大河ドラマの坂本龍馬も日本で最初の新婚旅行をした人として知られていますが、彼が行ったのが高千穂とともに天孫光臨伝説のある高千穂峰の山でした。年に一度位ずつこういう国内旅行も良いですね。

 2010-2-11【熊本旅行~天草を巡る】 http://bit.ly/h9ymAq
 2010-2-13【黒川温泉~高千穂峡】 http://bit.ly/e2hA7L
 2010-2-14【高千穂周辺から鵜戸神宮へ】 http://bit.ly/ePwdhG
 2010-2-15【九州の旅最終日 霧島~龍馬~黒酢屋さん】 http://bit.ly/fJf2XG

⑤次女の成人式
   東京で働いている次女が成人式で帰省。きれいな着物を着て成人式に出席してきました。考えると今年は平成生まれの世代による最初の成人式。これからの日本を支える新しい大人の誕生です。がんばれ新成人!

 2010-1-11【平成生まれの成人式】 http://bit.ly/eQ0eKu 

⑥初めての上海訪問
   9月上旬の一週間で、釧路での観光振興と物産販売の振興を目的として、上海で釧路管内のプロモーションをしてきました。中国は瀋陽とハルビン、大連には行ったことがありましたが、南の方は初めて。国際万博も開会中とあって、中国一の商都のすごさに感じ入りました。

 ちょうど尖閣諸島での漁船衝突事件がある前でしたのでなんとか事なきを得て帰ってきましたが、まあ善き隣人としてのふるまいを心がけたいものです。

 2010-9-1【中国観光プロモーション初日~上海の旅】 http://bit.ly/ej9yul 


⑦地域SNSin掛川
   今年もなんだかんだで掛川でのイベントに参加してきました。今年のテーマは地域SNSで、地域の中でのITコミュニケーションがどのように効果を発揮できるのかについて意見が交わされました。

 9月に開かれた「全国地域SNSフォーラムin掛川」では、報徳と地域SNSの関わりについて話して大いに受けたのですが、地域SNSの関わりとの関わりと言うよりはやはり報徳そのものの魅力だったように思います。

 またこれを聞いていてくださった京都の方から、来年2月に講演を頼まれました。色々なご縁が広がっていくのでありがたいですね。

 2010-9-10【全国地域SNSフォーラム in 掛川初日~報徳は受ける】 http://bit.ly/fI91GS

⑧滝野公園全面開園
   私が若いときに仕事をさせてもらった滝野公園が400ヘクタールの全園開園を果たしました。私自身は中心ゾーン開園という一番面白いときに事務所長をやらせてもらうことができて大変幸せでした。

 式典は簡素に行われたために特に招待もなかったのですが、一市民として開園の姿を見ようと開園式当日に公園を訪れました。しかし時間と場所を間違えてテープカットの瞬間を見逃してしまったのはちょっと心残りです(苦笑)

 2010-5-22【国営滝野すずらん丘陵公園のグランドオープン!】 http://bit.ly/g9fX6H

 ⑨「借り暮らしのアリエッティ」
   次女がお手伝いをしたジブリアニメ「借り暮らしのアリエッティ」が公開されたので見てきました。エンドロールにその名前を見つけたときはとても嬉しいものでした。後に何かが残る仕事というのは良いですね。
 いろいろな世界を見てがんばって欲しいものです。

 2010-5-3 【GWは映画三昧~借り暮らしのアリエッティのミニ本もらえます】
 http://bit.ly/hoXnSj

 ⑩ツイッターを始めてみる
   私にはツイッターの意味が最初は分からなかったのですが、ストックとしてのブログやホームページと連動するフローな情報としてのツイッターというのも面白いと思いました。
 最近は時間がなくてちょっとつぶやきがとぎれがちです。改めてがんばってみようと思います。

 2010-10-9【SNSとブログとツイッターはどれが良い?】 http://bit.ly/ap1dSw
      ※     ※     ※     ※     ※

 おかげさまで今年もブログ皆勤を達成することができました。日々の記録をとどめておくと振り返りやすいですね。

 さて今年もあと数時間です。皆様にとって今年はどんな年でしたでしょうか。

 来年も本ブログをよろしくお願いします。それでは良いお年を。

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御用納めの風景

2010-12-30 23:34:16 | Weblog
 今日はやっと来た御用納めの日。市長共々朝から市役所の出先を巡って激励と挨拶回りです。

 港湾や水産関係は港近くにあるし、上下水道は川の傍にあります。道路維持事業所や清掃事務所は車や機械が多いので下水道事業用地を借りた広い敷地のあるところで仕事をしています。

 市長からは「いろいろな団体で挨拶をする時に、皆さんが当たり前に思っていることを必死に支えている人たちがいることをどうか思い出してください、と言うことがあります」と激励の言葉。

 蛇口をひねれば水が出て、朝出したゴミは昼にはきれいになっています。道路はきれいに清掃され、雪が降れば除雪するのはもちろんですが、降りそうだとなればそれだけで待機をしている陣容がいます。

 水や道路は例え自分自身が使わなかったとしても、市場が清潔であるのも、お店に商品が運ばれるのにもそうしたインフラを使った社会活動があります。目立たなくてもしっかりと確実に市民生活全体を下支えする縁の下の力持ちです。

    ※    ※    ※    ※

 12月31日の大晦日はみんなが一斉に夕方にお風呂にはいるために一年で一番水が使われる日で、この日は普段の日の二割り増しくらいの水が使われるんだとか。その水も日々水質に気を遣いながら職員が年末年始も交代で出動して支えています。

 清掃事務所では今年最後の出動を激励してきました。普段と同じ出動風景ですが、市長に見られているとちょっと緊張気味。

 市民の皆さんがよい年を迎えられるように、ゴミの収集に全力を注いでくれています。

    ※    ※    ※    ※

 市役所の本庁舎へ戻ってきてからは各部各課を回っての挨拶。「今年一年お世話になりました」という市長に対して、私からも「7月からなので、半年間お世話になりました」とご挨拶。課題は満載ですが、職員皆さんの支援をいただきながら市政を支えたいと思います。

 終業後は直会もそこそこに、19時8分の札幌行き最終電車に飛び乗って札幌へ移動。

 東京で働いている次女も今日の昼に戻ってきていて、久しぶりに我が家の4人家族が揃いました。

 年末年始は穏やかな天気になってほしいものです。


                 【今年最後の出動を激励です】
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石になった雪

2010-12-29 22:40:21 | Weblog
 年末は天気が大荒れになりそうだ、と脅かされながらも今日一日は曇りですみました。天気が穏やかになるよう祈るばかりです。


 唐突ですが、ギリシャ神話には魔女ゴーゴン三姉妹というのがいてその中の一人がメデューサ。

 彼女はかつてはとても美しかったのが女神アテナの呪いを受けて恐ろしい魔女となり、髪は蛇でできていてその顔を見たものは恐ろしさに石になってしまうと言われています。

 釧路の雪はまるでメデューサの顔を見たかのように、のけられた姿そのまま氷になってしまったかのようで面白いと言えば面白い姿をしています。カチンカチンの氷は札幌のそれよりもずっと固くて、同じ北海道でも随分違うものです。



                 【釧路の雪はカチンカチンです】

 
    ※     ※     ※     ※     ※


 このメデューサの首は、今の時期の夜空によく見えるペルセウス座の中に光っています。

 ペルセウス座は北にあるカシオペア座の下にある星座で、ギリシャ神話では王子ペルセウスが退治したメデューサの首を持っている姿で描かれています。

 天馬ペガサスに乗って、退治したメデューサの首を包んで空を飛んでいるときに見かけたのが、お化けクジラの前に人身御供にならんとしていた絶世の美人であるエチオピア王女アンドロメダ。

 ペルセウスは襲い掛かるお化けクジラに対して、腰に持っていたメデューサの首を見せて石にして無事アンドロメダを助けることに成功。

 ちなみに王女アンドロメダの父親や同じく北の星座に輝くケフェウスで母親は王妃カシオペアというわけ。

 お化けクジラも星空ではくじら座として輝いていて、冬の夜空はこれらのギリシャ神話に登場する人物がちりばめられています。

 そうそう、メデューサの首は星座のペルセウス座ではアルゴルという名の星のところにあるのですが、このアルゴルというのがその光の強さを変える変光星で、昔の人は明るさを変える不思議な星を化け物の首に見立てたのでしょう。

 晴れた夜空にちょっと星空を眺めるのも良いかもしれません。

 今年もあと残すところ一日です。


                 【ペルセウス座とアルゴル。夜空で探してみてください(Wikipediaより)】 
 
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きめ細かく光を注ぐ

2010-12-28 23:37:05 | Weblog
 12月28日は官庁御用納め。多くのお役所は年末最後の一日だと思いますが、ここ釧路市役所は30日が御用納め。今年はまだ二日残っています。

 年の瀬も押し迫った中で、動き続けていたのが10月8日に閣議決定された国の補正予算による交付金の予算要望作業でした。

 今回の補正予算は「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策~新成長戦略実現に向けたステップ2」という長い名前の対策として実施されたもので、地方自治体への交付金関連では二つのタイプが用意されました。

 一つ目は「観光地における電線地中化など、地域の活性化ニーズに応じて、きめ細かな事業が実施できる」ようにと創設された地域活性化交付金で、通称『きめ細かな交付金』。

 国が自治体にくれる交付金というと、通常は環境や子育てなど様々な政策目標が明確になっていてそれに合致するような要件が設定されるのですが、今回の『きめ細かな交付金』は、自治体の実施計画に乗っているものを地域ニーズとして受け止めて、地方単独事業や国庫補助事業の裏負担など、比較的幅広く読めるのが特徴。

 額は人口や面積などの外形基準に基づいてある程度配分されるとのことで、来年予算でやろうと思っていたものをかなり前倒しで実施することができそうです。

 もっとも、どうせやらなければならない地味な建物の修繕などが多くなっているようです。

    ※     ※     ※     ※     ※

 そしてもう一つが『住民生活に光を注ぐ交付金』というもの。

 これは、「これまで住民生活にとって大事な分野でありながら、光が十分に当てられてこなかった分野に対する地方の取組を支援する」という趣旨で創設されたもので、地方消費者行政、DV対策・自殺予防等の弱者対策・自立支援、知の地域づくりなどの分野での事業を行うのだったらあげるよ、というもの。

 これまた、来年度予算で実施したいという要求が上がってきたものから、急ぐべきと判断されたものを中心に要望がまとまりました。

 部長以上が出席する会議で、これらの補正予算で要望する内容について紹介されて、事業が前倒しになることを喜ぶ部長さんも多くいました。

 どちらも雇用創出が図られそうなものは歓迎されるようですが、補正による単発的な雇用創出でその場しのぎをするのではなく、しっかりとした雇用創出政策によって安定的に働ける雇用を生み出してほしいものです。


    ※     ※     ※     ※     ※


 今の日本は生産力が有り余っているのに、購買力が不足している明らかな需要不足状態。こんなときに経済を下支えする有力なツールこそ富の再配分としての国の財政であるはずなのですが、なぜか「小さな政府」という言葉の呪縛が解けなくて、国が大きく集めて大きく配分することを嫌い風潮が続いています。

 民間ができることは民間にやらせればよい、という言葉も、時と場合を選ぶべきだ、というのが私の考えで、こんなに金利の安い時こそ投資しておけばよいことやありあまる生産力を使って安く国の形を変えておくことだってできるはず。
 
 それに不安を与えるのが(「国の」ではなく)「政府の借金」だということなので、ここがなんとかならないことには政策の基盤が作れないという苦しい状況が続いています。

 日本は増税の度に政権を潰して平気でしたからね。試されているのは政権ではなく、実は我々の方なのですが。

    ※     ※     ※     ※     ※

 それにしても、「きめ細かな交付金」とか、「住民生活に光を注ぐ交付金」というネーミングには思わず苦笑い。

 担当者の間では、「これは『きめ細か』と『光を注ぐ』とどちらで読めるかなあ…」という短縮形の会話が飛び交っていました。

 このネーミングを必死に考えるのも立派な仕事なんですね。こういう仕事をしている人たちにも光を注いでほしいものです。 
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自分が試される六つの場面

2010-12-27 23:46:05 | Weblog
 人間、虚を突かれて驚いた時にはほとんど動けなくて何もできないもので、口からは「あー」という声しか出ないという経験を何度かしました。 

 釧路市の消防本部には地震を体験できるコーナーがあります。中に入ると係員の方が「行きますよ」と言ってくれるので、「今来るぞ」と分かっているはずなのに、実際に大きな揺れが来ると何もできず、机の下に入るので精一杯。とてもガスを消したりする余裕などありません。

 電車やバスの中でお年寄りに席を譲るなんてことだって、準備をしていないときに乗り込まれると席を譲るタイミングを失ってばつの悪い思いをしたりします。

 これらに対処するのがシミュレーション。

 頭の中で、(今お年寄りが乗ってきたら席を譲るぞ)と繰り返し練習をしておけば、いざというときにでも素早く体が先に動くようになるものです。つまり、普段から練習をして自分自身を試しておくことが重要というわけです。

    ※     ※     ※     ※     ※

 安岡正篤先生の「一日一言」という本に、人間力を試す六つの場面が載っていました。試すは、「験す」という字を使って「六験」と言います。


 【六験】

一、之(これ)を喜ばしめて以(もっ)て其(そ)の守を験(ため)す

  人間は嬉しくなると羽目を外す。しかし、人間には守らねばならない分とか節がある。それを喜ばされたくらいで外してしまうようでは人間として落第です。

  
一、之を楽しましめて以て其の僻(へき)を験す

  喜びの本能に理性が伴うと、これを楽という。  人間は楽しむと、どうしても僻する。かたよる。すると公正を失って物事がうまくいかない。
  

一、之を怒らしめて以て其の節を験す

  人間はどんなに怒っても、締まるところは締まり抑えるところは抑えなければいけません。

  
一、之を懼(おそ)れしめて以てその特<独>を験す

  人間、恐れると何かに頼りたくなって一本立ちができなくなる。
  

一、之を哀しましめて以て其の人を験す

  人間は悲しいときにその人のすべてがあらわれる。人物をみるのは哀しませるのが一番です。
  

一、之を苦しましめて以て其の志を験す

  苦しいことにぶつかると、ついへこたれがちになる。志とは千辛万苦に耐えて自分の理想を追求してゆくことである。よく苦しみに耐えて理想を追求してゆく人間なら間違いはない。


 『安岡正篤 一日一言』より(致知出版社刊)


    ※     ※     ※     ※     ※

 人間、「かくありたい」と思ってもなかなか到達できるものではありません。しかしそれでも、いや、だからこそ、「かくありたい」理想の姿を知っておくことが大切だともいえます。

 「六験」が教えてくれる、心の試練を普段から練習しておけるでしょうか。
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今年最後の一週間

2010-12-26 23:39:07 | Weblog
 午後の特急列車で釧路へ戻ってきました。一週間の間に釧路はすっかり雪化粧。除雪は大変だったことでしょう。

 凍結防止のために落としていた水を復活させて日常生活に戻りましたが、蛇口のバルブを一個抜き忘れていたことに気がついて焦りました。強い寒波が来ていたら凍っていたかもしれません、危なかった。

 家に着いたのはもう夜でしたが、年賀状のまだ終えていない一言添えを続けてなんとか終わらせることができました。

 毎年、もう少し早く作業を始めようと思うのですがなかなか果たせないものです。住所録も上手に整理できればなお早くなるのですが。


    ※     ※     ※     ※     ※

 
 明日からは今年最後の一週間の始まり。

 HAC問題など、解決しないまま越年の課題もあって大変ですが、気を抜かずにまいりましょう。 
 
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北方の島々を巡るクルーズはいかが

2010-12-25 23:57:59 | Weblog
 来年度の国の予算案が閣議決定されました。

 国土交通省が関係する北海道関係公共事業費は、開発予算と呼ばれて国交省予算の中では一定の割合が計上されることが政治的な意味合いをもつ重要なテーマでした。

 かつては国の公共事業費の約10%を占めていたこともありました。しかしそのことに対しては、批判的な考えを持つ人たちから「国の5%の人口しかいないところになぜ10%も投資しなくてはならないのか?」と言われて、説明に回っていたものです。

 その頃の説明理由の一つが「人口は5%だけれども、国土の面積の20%を有しているのだから、√(5×20)=10なのです」というもので、若かった自分は「なるほど」と納得した覚えがありました。

 さすがに単純に人口比や面積比だけではない、その土地の位置や意味を十分に考えなくてはならないのでしょうけれど、辺境の土地を大切にしない国は辺境から崩れてやがて滅びるというのは歴史が何度も教えてくれていることで、だから国は辺境の特に国境近くの場所は特に気を配ってきたものです。

 日本には北方四島(対ロシア)、竹島(対韓国)、尖閣諸島(対中国)という領土を巡って火花を散らしている場所があるだけに、国民の関心も寄せてもらわなくては大きな力や運動にはなりません。

    ※    ※    ※    ※

 今年の北海道開発予算は、「ピーク時の約4割にまで減った」とされていますが、それは公共事業費がかつての4割に減ったという意味ではなくて、当時開発予算として計上されていた道路・河川、公園・下水道などの補助金の多くが現在交付金という形で自治体に直接配分されるようになったために、開発予算として計上されなくなったという事情があります。

 そしてこの自治体の交付金については、現段階では全体枠しか決まっていないために、最終的に北海道の自治体に配分される額は3月の実施計画による国会議決を経なくては決まらず、今はまだ分からないというわけ。

 しかしこうした枠組みが形骸化して行くと、北海道に対する国の関わりが担保されるのかどうかが不安です。こうした国の動向も道民ならば中止して行く必要があるでしょう。

    ※    ※    ※    ※

 ところで、先日東京での企業挨拶をしていたなかで、飛鳥Ⅱという巨大豪華客船によるクルーズが話題となりました。

 実は飛鳥Ⅱは来年の7月に、北海道一周のクルーズを行うことがほぼ決まっているのですが、このなかで7月に「夏の三陸・北海道一周クルーズ」という商品が販売されています。

 この商品、全行程は7月18日に横浜を出発して三陸~北海道一周と巡って7月29日に横浜へ戻ってくる11泊の旅行です。

 ところが最近は、途中の寄港地から次の寄港地までという泊数の短いショートステイのオプションもあります。今回の上記の商品のなかでは、7月23日に網走港を出発して北方四島とさらにその北のウルップ島をぐるりと回って釧路港に26日に到着するというコースが販売されています。

 北方四島へ降りるとなるとロシアとの外交問題になりかねませんが、公海上をぐるっとめぐって釧路港まで来るのなら問題はありません。

 我が故郷を海からぐるっと巡る旅のひとつとして、北方四島を船から見てみるというのも一興ではないでしょうか。

 網走港へ集合して船上で三泊だけのクルージングはいかがでしょう。お一人様約15万円ですが、印象深い旅になること請け合いです。

  http://www.mercury-travel.com/cruise/asuka2/as2schedule.html
 北海道を知るためにもいかがでしょう?
 
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負担と富の再配分(2011予算はどうなる?)

2010-12-24 23:23:14 | Weblog
 連休の中日は休暇を取る方も多いかも知れませんが、予算の時期に官庁で予算を担当する部署はなかなか休めません。

 今日は道庁や開発局などに年末の挨拶回りと称する情報収集。東京の霞ヶ関界隈を回っていると気づきますが、この予算時期に霞ヶ関が異常に静かだったのは、20数年前を思い出すとまさに隔世の感があります。

 当時の予算時期ともなれば、道路、河川はもとより、農業、福祉などの関係団体や自治体が東京に集合して予算内示に向けて気勢を上げたものです。

 一時内示で漏れた新規案件については、大蔵省(当時)に対して各省の事務次官折衝、政務次官折衝、大臣折衝とレベルを上げながら勝ち取るという政治的ショウが繰り広げられたものです。

    ※    ※    ※    ※

 そうした予算時期の喧噪も今は昔の物語。

 今は新しい制度のためにどんな既存の優遇制度をやめたかということばかりが話題になって、経済拡大よりもスクラップアンドビルドの時代になったようです。

 もっとも、国民所得に対する国民負担率をOECD諸国で比較すると、日本は40.6%で加盟28ヶ国中下から4番目の低さ。つまりそれだけ社会に対して国民が負担していない国だと言うこと。

 日本より下にいるのは、韓国(35.7%)、アメリカ(34.9%)、スイス(33.6%)だということで、これはつまりそれだけ個人主義的な経済が強くて、社会的なセーフネットが弱いことを意味しています。

【国民負担率(対国民所得比)の国際比較(OECD加盟28カ国)】
 http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/siryou/sy2202p.pdf   (OECD加盟30ヶ国中トルコとメキシコは係数が不足)

 日本は小さな政府を目指していると言いますが、富の一部を預かって再配分するのは国の重要な財政運営機能であって、小さな政府とはそこに権限を与えないと言うこと。

 福祉を強くしたくても、そこに国民が信頼と負担を寄せないのであれば再配分する原資はありません。つまり福祉の強い国というのは大きな政府であるということ。

 個人の才覚や生まれ落ちた運の差によって生じる富の偏りを、どのようにして均してゆくのかというのは政府や社会の大事な役割なのですが、その程度が日本は随分弱くなっているという自覚があるでしょうか。

 国民の負担は必ずしも消費税が全ての答えでもなくて、所得税や社会保障負担割合の引き上げなど様々な手法があるはずで、そうしたことに対して真面目な議論をしなくてはならない時代だと言うことです。

 社会保障の最終到達点は、「能力に応じて負担し、必要に応じて支給される」ということで、それを目標として時代に応じて改善していくべきものです。

 それが理想の形になるまでの間の不平等感をどのように乗り越えられるかに、その社会の工夫と覚悟が必要です。

 さて、今年の予算はどのような形でおさまるのでしょうか。国の予算を「国民の負担と富の再配分」という視点で眺めてみてください。 

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鯨肉を輸入する理由

2010-12-23 23:53:28 | Weblog
 三日間の東京挨拶回りを終えて、午前の飛行機で札幌へ戻ってきました。

 羽田空港では、新千歳空港が雪のため戻るかも知れないという条件付きフライトを告げられてどきどきしながら飛行機に乗りましたが、大抵はちゃんと降りてくれるので立派なものです。

 さて、昨日は一昨日の水産庁に続いて、日本の調査捕鯨を請け負っている鯨類研究所ほか調査捕鯨に関する団体にも年末のご挨拶に伺いました。

 ちょうど昨日、水産庁の幹部の方から「調査捕鯨では、鯨肉の販売によって得られた収入を次の年の調査費用にあてていることもあって、なんとか鯨食文化の伝承と鯨肉の需要開拓を宜しくお願いします」と言われたばかりなので、そのあたりの意見交換で大いに場が盛り上がりました。

 昨日の話では、輸入されている鯨肉もあるとのことで、そのあたりの経緯を伺ってみたのです。

 すると答えは「最近はアイスランドからの鯨肉が入ってきているのですが、それが価格や品質に少し混乱をもたらしているのです」とのこと。アイスランドって…?

 実はアイスランドはかつて捕鯨国だったものの、1980年代半ばを最後に鯨を捕らなくなり捕鯨技術や捕鯨文化が衰退しつつあったのだそう。 

 それが、一度は脱退していたIWCに、商業捕鯨モラトリアムに留保を付して再加盟した上で再び獲り始めたのはつい2~3年前のこと。

 アイスランドでは鯨を食べる文化が以前からあったものの、人口も経済規模も小さい国内では鯨肉の需要にも限界があり、鯨肉の需要を見込んで日本市場への輸出を再開したようです。ちなみに日本とアイスランドは同じ捕鯨国であり、IWCにおいても協力的な関係にあります。

 鯨肉はそもそも貿易の禁止品目でもないので、売りたい・買いたいという需要と供給の思惑が一致すれば問題はないのですが、鯨肉というセンシティブな商品ということもあり、注目を集めているようです。。

 しかしながら、捕鯨の伝統や技術が衰退しつつあると言うことは捕鯨肉を衛生的に処理したり消費者の好みに合わせた加工をする技術衰えつつあるということです。「鯨が捕れた~」となると、専門の業者だけでなく、港周辺の学校の先生までアルバイトにかり出されて解体作業に当たっているんだそう。

 当然、細やかな配慮に欠けた製品が出回るようになり、匂いが強くなったり鮮度が落ちたりする。すると人気が下がって、それを補おうと価格を下げてくる。するととりあえず安い輸入鯨肉でもいいという人には輸入肉が供給され、品質は高くてもちょいと値段の高い国産鯨肉が売れにくい…、という図式なんだそう。

 しかも、最初はナガスクジラで年7頭くらいという量で輸入をしていたのが、今では捕鯨枠めいっぱいの年間150頭(=1500トン)の量が来るので、消費が追いつかないと言う現象も懸念されます。

 もっともアイスランドという国の中も大変で、鯨捕獲を推奨した前政権が政変によって倒れてしまい、現政権は捕鯨に関して積極的ではない上に、アイスランドはEU加盟を目論んでいて、EUに加盟すると捕鯨は禁止という約束事があるのだそう。

 捕鯨を貫くのは経済的にも政治的にも困難な道が続きます。


    ※    ※    ※    ※

 もっとも消費の面で言うと、生肉である赤肉の消費に関しては大きな減少はなくて、消費が減って困っているのは実は鯨の缶詰なんだそう。

 元々大手の水産会社が地方の缶詰工場で作る鯨肉の缶詰を自社ブランドとして売り出して一定の人気を博していたものが、最近になって大手水産会社が自社ブランドとして売らなくなってしまったとのこと。

 大手でも地方でも缶詰そのものは同じ工場が作っているので、缶詰の品質や味は全く変わらないのですが、やはり地方の水産工場が売るというのではブランド力が弱くて売れなくなってしまっているのだそうです。

 そういえば鯨の缶詰ってあったよなあ、と思い出しながらも最近はとんと食べていないことに気がつきました。

 釧路市でも年二回の鯨による給食を実施して鯨食文化の振興に努めていますが、私自身そもそも鯨についてあまり勉強をしたことはありませんでした。これを機会に勉強を深めておきたいと思います。

    ※    ※    ※    ※

 それにしてもやはり東京は情報の塊です。会う人ごとに新鮮な情報を聞かされます。地方がそれに負けないようにするためには、オリジナルな情報を発信出来るかどうかにかかっていると思いました。

 地方の強みはそこにしかない!
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紙の需要を増やせ

2010-12-22 23:07:51 | Weblog
 東京での関係者挨拶回りの最終日。今日も企業系を中心に随分とたくさんの所を回ってきました。

 市内にもある大手の製紙会社を訪問。やはりリーマンショック以降、紙の需要が大幅に落ち込んで、それ以前の70%から戻らないのだそう。

 IT化の進行によって雑誌や書籍を買わずにネットで見る人が増えているせいでしょうか、と訊ねてみると、「その影響はまだ少ないと思います」とのこと。

「私自身もiPadを持っていて、移動中に取り込んだ雑誌を読んだり書類整理に使ったりしていますが、それ自身便利に思う時も確かにあります。しかしまだそれが紙の情報を目に見えて食っているとは感じていません」
「だとすると何が…?」

「やはり不況で経営が苦しくなると、効率化を推し進める企業が多く、その過程で費用対効果のはっきりしないものはまず止めてみよう、というマインドになっているように思います。何しろ家庭用のトイレットペーパーやティッシュぺーパーの需要は以前と比べてもそれほど減っていないのに、一般家庭向けにつくるチラシに使われる上質紙は大きく減っているのです。チラシなどを効果があるかどうかの自信がないのでしょうね」

 不況はいろいろな側面で余裕とゆとりを奪っているようです。


「しかしながら人口減少や、少子高齢化ゆえに増える紙の需要というのもあるように思いますが、例えばお年寄り用のおむつ需要などはいかがですか」
「それは随分と増えていますね。しかしおむつで言うと、ものすごい勢いで増えているのはペットのためのおむつではないでしょうか。ペットの高齢化に伴って『下』の始末ができない老齢ペットが増えて、その世話をするグッズの需要が急激に伸びています」

「ははあ、なるほど」
「実は私も高齢ペットを飼っているのですが、ペット用のおむつは割高なので、人間の赤ちゃん用のものを買ってきてしっぽの所に穴を開けて使っていましたよ(笑)」

    ※    ※    ※    ※

 今年は異常な暑さだったためか、農作物の収量低下や魚の不漁などが地域経済に影を落としています。こうした一次産品が取れなくなると、それを輸送するためのダンボールなどの資材も動きません。

 しかし暑さゆえの需要もあるはず、そうだ!「ビール、ビールの売れ行きはいかがでしたか?」
「ビールですか、多少は良かったでしょうけれど爆発的なところまでは行かなかったようですね。ところでビールというと、一番紙が使われるのは6缶入りの紙パックなんですが、あれにも大変な工夫とノウハウがあるんですよ」

「ええ?と言いますと…?」
「ビールって、買ってきたら紙パックごと冷やすでしょう?そうすると冷蔵庫から取り出した時に冷えた缶につく水滴で紙が濡れるんです。紙が濡れるともろくなって、運ぶ時に缶が落ちて怪我をするというわけです。実際アメリカでそういう事故があって、大変な額の訴訟騒ぎになったんです」

「なんと!アメリカらしいと言えばそれまでですが」
「ええ、しかし日本ではそういうことの無いように、しっかりとコーティングした高い品質を提供しているというわけなんです。日本社会がそうしたことに求める要求水準は以上に高いですからねえ(笑)」

 たかが紙、されど紙。

 最も身近な素材である紙が、どのようにゆたかなライフスタイルを提供するか、なにか良いアイディアはないものでしょうか。

コメント
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