北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

更新されないクレジットカード ~ 「図と地」を入れ替えてみよう

2023-02-27 22:33:13 | Weblog

 昔作って今はもう使わなくなったクレジットカードがあります。

 クレカって有効期限がありますが(もう使わないんだけれど、このカードはどうしようかな)と思っていました。

 するとそういう思いが通じたのか、カード会社から一通のお知らせが届きました。

 曰く、「弊社では一定期間ご利用のないカードにつきまして、"新しい有効期限のカードの発行を見遅らせていただきます"。なにとぞご了承くださいませ」とのこと。

 なんと日頃使っていないカードは新しいものを発行しないというのです。

 実に賢明です。

 どうせもらっても使わずにいて、下手に落としたり盗まれたりすれば不安の種が増えるだけのものなので、いっそのこと新しいものをくれない方がすっきりします。

 なにか心に引っかかっていたことの一つが解決した思いです。


     ◆


 それにしても、クレジットカードって「いつ何を買っていくら払ったか」という利用実績は気になりますしよく目にもしますが、「いつから使っていないのか」という、使っていないデータというものがこうして利用されるというのは目からウロコでした。

 だまし絵の一つに「ルビンの壺」というものがあります。

 一見するとただの壺のように見えますが、図と地を反対に考えると二人の人が向かい合っているように見えるというものです。

 どこを地であると考えて、どれを図であると考えるかによって見えるものが違う多義図形。

 使った情報と使っていな情報もひっくり返して考えると、使っていないという事もいろいろなことに気がつく情報だということです。


    ◆


 仕事柄、わが社の袋物の製品がどれだけ売れたかと言う情報を各工場から集めて集計するという地道な作業をしています。

 普段は「どれだけ売れたか」「売り上げが伸びたか」というような前に向かう情報ばかりが気になるところですが、じつは「昨年までたくさん買ってくれていたのに今年はその量が減った」ということも貴重なデータです。

 どのような推移をたどって買ってくれなくなったのか、ということがわかれば、その原因を突き止めたり、再びしっかりと営業をすべきポイントがわかるでしょう。

 買ってくれたデータだけではなく、買ってくれなかったデータも使い方によっては有効な情報を与えてくれるものです。

 時々自分の常識である「地と図」を入れ替えてみると意外な発見があるかもしれませんね。
 


 

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金曜日を休んだこの週末4連休の出来事

2023-02-26 23:28:09 | Weblog

 

 この週末はいろいろなことがありすぎてなかなか書き記すことができませんでした。

 ここでまとめておきます。

【2月23日 天皇誕生日祝日】
 朝2時起き、2時半出発でワカサギ釣りへGO!

 現地に5時過ぎに到着したものの待ち合わせた友人二人がともに遅刻。

 もう6時過ぎともなるとだいぶ明るくなる季節になりました。

 ワカサギも釣れたのは朝のうちで、10時過ぎにはスピードダウン。

 友人たちは昼までに400匹で終了したそうですが、私たちは夫婦合わせて250程度と寂しい限り。

 そろそろ爆釣狙いのワカサギ釣りファンが増えて来そうです。


【2月24日 金曜日は休暇を取る】
 昨日の疲れが残るだろうことと、同居中の娘が孫を置いて東京の友人に会いに行くというので、ジジババ二人で一日中孫の面倒を見ることに。

 母親がいないことでギャン泣きするかと思いきや、ジジババにごまかされてなんとか日中を凌ぎます。

 午後に妻が「そうだ、新しい掃除機を買いに行こう」というので大手家電ショップへ孫を連れてGO!

 記録を見たら前回掃除機を買ったのは8年前の事で、サイクロン掃除機の吸い込みの良さに驚いていました。

 しかし8年使っているうちに、掃除機のヘッドに髪の毛がからみつくのがうっとうしいと感じてきたようで、「髪の毛がからまない掃除機がいいなあ」というのが希望。

 そんな掃除機がありますかねえ、と掃除機コーナーを巡ってみると、「髪の毛やペットの毛がからまない」という事を堂々と謳っているP社の掃除機がありました。

 ヘッドの工夫で髪の毛がヘッドに触れると二つに分かれたヘッドのブラシで真ん中に移動させて最後は吸い込んでしまうのだそう。

 ヘッドに髪の毛が絡まり続けないことを宣伝しているとはよほどの自信なのでしょう。

 同じヘッドで充電式のコードレスティックタイプもありましたが、スタミナが10分程度と聞いてメインの掃除機にはならないとキャニスタータイプで購入。

 もしヘッドが髪の毛対策に効果的ならばスティックタイプをサブで買うこともありそうです。


【2月25日 土曜日は介護講習の日】
 介護講習も3日目。

 今回の講義は「老化の理解」と「障害の理解」。

 講師の先生も元看護士だったという75歳前後の女性で、聞いている生徒の側も65歳前後と言うので、老化の理解は早かったです(笑)。

 ただ、老化で何かができなくなる様子は一人ひとり千差万別。

 そういう人には「昔はできたのだから今もできるはず」という思い込みを持っている人が多く、手伝う側にも接し方に気をつけないとプライドを傷つけてしまうことに注意が必要です。

 そしてそれも少しずつ体のあちこちにガタが来始めている自分の姿に二重写しになり、身につまされる感じがしました。

 そのうえ、夜に家で蕎麦を打っていたころからめまいの症状が出てこの日は早々にバタンキュー。

 老化の理解を強く深めたのでした。


【2月26日】
 午前中はまだめまいの症状が抜けずにうだうだ。

 午後に孫たちが出かけたところでようやく医療費控除とふるさと納税の後始末の確定申告に着手。

 確定申告は16日から始まっていたのですが、例年と違ってほんの少しの「特別支給老齢厚生年金」を受け取っていることからその書類を探すのに手間取ったのと、医療費の資料作成が遅れたことで今日になってしまいました。

 なんだかんだ言っても、年々e-taxは使いやすくなっています。

 まだスマホではやれる気がしませんが、パソコンで毎年バージョンアップされるソフトを読み込むのではなく、web版のe-taxにアクセスすることで初期準備は大幅に軽減されています。

 マイナポータルとの連携も試してみましたが、医療費ではマイナポータルに登録している以外の医療支出や薬の購入などがあり、結局は用意されている医療費集計フォームにコツコツと入力するのが一番確実でした。

 毎年この時期にはe-taxに取り組んできているので慣れているはずなのですが、マイナポータルなどいろいろな変化もあり、それらを理解しながら作業を進めるのにはトータルで7~8時間はかかっています。

 詳しいつもりの私でもこんな感じなので、慣れていないとやはりとっつきにくい作業と言われそうですね。

 しかしサイトでの本人証明はマイナンバーカードとカードリーダーのおかげで非常にスムースに感じます。

 あとは本人認証用の4桁の番号をちゃんと思い出すことが大切。

 こういう手続きには苦しくても慣れるしかありません。

 生涯学習の一環だと思ってがんばりましょう。

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おしっこの際に痛みが…

2023-02-21 22:10:59 | Weblog

 

 昨年からおしっこの際に尿道に痛みを感じるようになりました。

 こりゃいかん、というのですぐに専門のお医者さんのところに駆け込んだところ、「前立腺肥大もあるし、尿道狭窄もありますね」ということで治療を始めることになりました。

 尿道が狭くなっていることで排尿の際に圧力がかかって傷みが出ているのだと。

 治療方針は、基本的には投薬で前立腺肥大の抑制をするのと、尿道が狭くなっているところは物理的に拡張をしてそれで様子を見ることに。

 尿道の拡張とは、恥ずかしい話ですが下半身がすっぽんぽんになったところで尿道に麻酔をして太い管を挿入して狭くなった尿道を広げるという物理的な措置です。

 はじめは細めの管から挿入して、少しずつ太いものに替えて最後には一番太いものを入れてその状態で5分間固定をして時間が来たら終了。

 最初の頃は管を入れるのもきつかったのが、3か月ごとに定期的に措置をしているうちに少しずつ細く戻る量が少なくなっている様子が感じられます。

「拡張の試みがうまくいかないときはどうするのですか?」と訊いてみると、「最後の最後は狭くなったところを切除してつなぎ合わせるという大掛かりな手術もあるし、レーザーで狭窄部にメスを入れるやり方もあります。

 ただ最初からそこまでいかなくても今のような措置で悪化しなくなる人もいるので焦らずに少しずつ様子を見ましょう」ということで、先日もその拡張の措置をしてもらいました。

 体の変調には不平を言ったり我が身を呪ったところでなにも始まりません。

 信頼できる医師や専門家の見立てとしっかりした医療スキルで地道に対応してゆくしかありませんね。

 健康の維持には立ち向かう気持ちを強く持ちましょう。

 
 

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歯磨きに加えてほしい ~ タフトブラシ

2023-02-20 22:15:00 | 健康

 

 インプラントをしているために、歯の状態チェックを行うため歯の主治医ともいうべき家の近くの歯医者さんに定期健診に通っています。

 大体3か月に一度は通って歯の状態チェックと歯石の除去を受けるのです。

 転勤族だったために、東京やら地方都市やらでインプラントを装着した歯医者さんはバラバラです。

 地方都市で転勤間際にインプラントを入れた時は、その時の歯医者さんから「異動先ではちゃんとした歯医者さんにメンテナンスをしてもらってください」と念押しされました。

 今や、それらをまとめて面倒を見てもらえる歯医者さんがあるのはありがたい限りです。


 今通っている歯医者さんでは、月に一度"歯磨きチェック"をされます。

 汚れに対して色のつく試薬を口に含んで歯の汚れを見える化するというわけです。

 人生で50年以上も歯医者通いをして、ようやく歯の磨き方を身に着けた私としては、歯全体の概ね90%以上の汚れは落とすことができていて、歯科衛生士さんからは「一応合格です」という判定をいただいています。

 ただ気持ちが緩んでいるのかどうしても最後の数パーセント(歯全体のなかでは1本分)の汚れが落ち切っていません。

 歯磨きを集中的に訓練されたので、どの歯のどの部分が汚れるかについてここがポイントという数本がどれなのかは大体わかっています。

  歯磨きも、歯間ブラシ+糸ようじ+三列歯ブラシというコンビネーションで磨いているのですがそれでもどうしても取りにくいところと言うのはあるものです。

 そんなときの最後の味方となる歯磨きツールが「タフトブラシ」です。

 磨くブラシ部分がエンピツの先のように丸くて尖った形をしたブラシで、歯と歯の間の隙間や歯の付け根部分を磨いて汚れを落とすのに適しています。

 また歯列の乱れているところなどもこれなら汚れが落ちやすいでしょう。

 歯磨き先進国の北欧では三列歯ブラシよりもこちらをメインにしているという話も聞きますが一般家庭ではまだまだ知られていないのではないでしょうか。

 私の場合は歯間ブラシ→糸ようじ→三列歯ブラシ→タフトブラシという順番で磨くのですが、しばしばさぼって最後のタフトブラシを省略するので磨き残しが出てしまうのです。

 ドラッグストアで買えますし値段も200円くらいなもので安いです。

 ぜひ洗面台の歯磨きツールとしてこの一本を追加することをお勧めします。

 もっとも、磨き残しを作らない最善の方法は、汚れを浮き出させる試薬を買って、磨く前にこれを口にして先に汚れを見えるようにすることが一番です。

 汚れが見えていないので磨き残しが出るのです。

 汚れが見える化されれば、あとはその汚れを落とすだけですからね(笑)。


 高齢化が進む中、歯周病が万病の元という理解が増えています。

 歯を手入れしないことによる歯周病菌が全身に回ったり肺炎を誘発したりするのだそうです。

 全身の健康寿命のためにも、歯の健康に関心を持つことと歯磨きスキルを向上させることをお勧めします。

 

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介護職員初任者研修の受講(2-2/15回) ~ 介護・福祉サービスの理解と医療との連携

2023-02-19 21:34:25 | 介護の世界

 さて、2月18日の介護初任者研修での後半の授業は「介護・福祉サービスの理解と医療との連携」です。

 ここでは介護保険制度について基礎的な理解を深めます。

 世界で最も高齢化が進みつつある我が国では、高齢者の介護という事が社会問題になりその解決策としてどこにも例のない「介護保険制度」が作られました。

 改めてその背景となる社会の変化を概観してみましょう。

 総人口における65歳以上の比率(=高齢化率)が7%を超えて我が国の"高齢化が始まった"とされるのは1970(昭和45)年でした。

 かつては長生きの高齢者の面倒を見るのは家の中では女性の仕事でしたが、女性の社会進出が進み、同時に少子化の中で経済活動における女性の労働力が欠かせないものとなりました。

 介護の担い手であった女性の社会進出により家族の中での介護力が減退し、家庭の中で介護をするのはもはや無理となり、社会全体で対応すべきであるという機運が盛り上がりました。

 その一方で、1973(昭和48)年に老人医療費が無料化されたために高齢者が病院に集まり、医療の必要がない老人がいつまでも社会的に入院するようなことが起き、老人医療費が増大、その伸びを抑制するために、10年後の1983年に老人保健法が施行されて老人医療費の患者一部負担が復活。

 こうした事象の反省を受けて、介護が必要ではあるが医療はそれほど必要ではないという中間領域の高齢者を医療分野から分離し、介護分野を独立させて移行するという事が求められるようになりました。

 その受け皿として整備されたのが介護保険制度です。

 まず財源調達のために社会保険と言う形にしたことがすばらしいですね。

 わが国ではいくら福祉のためと言ってもそのために税金を上げるという事に対して異常なくらいネガティブな反対論が展開されます。

 そこで国民が皆能力に応じて負担と言う形で参加して、必要になったらその度合いに応じてサービスを受けるという社会保険の形が選ばれました。

 これは健常である「リスクのない人たち」から高齢による「能力低下リスクを抱える人たち」へのリスクの移転と考えられます。

 このことは年金も同じで、若くて収入のある「リスクのない層」から高齢期で収入が途絶える「リスクのある層」へのリスク移転です。


      ◆


 高齢者を医療から引き離して家族の介護からも解放させるとなると老人ホームのような施設に入ってもらうという事が考えられますが、こうした施設サービスは建設も利用もお金がかかります。

 そのため、住民に身近な市町村がサービス提供の中心となって「地域包括ケアシステム」をつくり、家にいられるうちは「住み慣れた我が家」が拠点となってすごしてもらうことが社会的に最も安価で利用者もハッピーな形を描いています。

 "包括ケア"というのは、複数のサービスを一体的に連携させるということを意味していて、そのために5つのサービスの形を一体的に提供します。

 それらは、①医療、②介護、③予防、④すまい、⑤生活支援の5種類で、これらをその必要度合いに応じてサービス提供する体制が地域の中での介護の形と言うわけです。

 鍵となるのは、できるだけ住み慣れた家で可能な限り暮らしていくことを支えるということです。

 家の中だけが無理なら外に出て、地域内で短時間や数日間にわたって身の回りの世話を受けてまた家に帰るという事もできます。

 
 「親孝行したいときには親は無し」という言葉がありますが、お年寄りの側も自分たちができるだけ健康でいるということは「子供孝行」であり社会への貢献でもあります。

 そしてそれだけ頑張っても襲ってくる高齢化による身体の衰えのために各種のサービスが用意されていますが、その担い手は常に不足気味です。

 今はまだ若くて自分自身の高齢期については想像もできない壮年~青年の皆さんもいつか「先人たちはよくこんな制度を作ってくれたものだ」と感謝する日がくることでしょう。

 サービスを受ける側でいる安心のために、サービスを提供する側に回るとどんな風景が見えるのか。

 僕の関心は今そこにあります。
 

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介護職員初任者研修の受講(2-1/15回) ~ 尊厳の保持と自立支援

2023-02-18 23:02:15 | 介護の世界

 

 2月から始まった毎週土曜日受講の「介護職初任者研修」。

 先週は休日でお休みだったのでこの日が講習の二日目。

 今回は「介護における尊厳の保持、自立」「介護の基本」「介護・福祉サービスの理解と医療との連携」という項目についての講義を対面授業(スクーリング)で聴きました。

 受講する前にこのコースの進め方についての説明があって、そこには「通信教育併用」というようなことがあって、(自宅でもできるなら楽なのかな)と思いきや、そうではありませんでした。

 実は教科書の分量が膨大で、対面授業で触れられる130時間ではとてもすべてを網羅できないので、例えば第一章の第一節は授業で触れるけれど、第二節は自宅学習で教科書を見て勉強してください、ということ。

 その理解度については、全体履修の途中で問題集が渡されてそれにマークシートで回答を提出することで確認するというやり方なのでした。

 対面授業であれば随時質問もできるけれど、教科書だけなら分からないところも出て来そうですが、それはスクールに対して書面で質問ができるので、そうしたことを駆使しながら理解を深めようという授業スタイルです。

 そして今回は全体の講義の中でも最も長い7コマをこなす一日。

 まだまだ専門用語や独特の言い回しが身についていないので、いちいち(ん?それはなんだったけ?)と記憶をたどり、教科書の前のページを探して理解しようとすると頭が焼けてきますね(笑)。


       ◆


 さて、この日の授業はまず「介護における尊厳の保持・自立支援」ということについて学びます。

 そもそもこういう項目が用意されているという事は、しばしば介護サービスの利用者に対する尊厳という事が理解されていなかったり、あげくには虐待といった問題行動も散見されるということがあるのでしょう。

 多くの現場ではそうしたことはないように思いますが、まずは常に立ち返るべき基本となる理念についての理解が必要です。

 今日も女性の講師でしたが、私から「高齢の利用者への尊厳の保持とありますが、ともすると利用者からの介護者に対する暴力や介護者の人権が守られないようなことはありませんか」と質問してみました。

 すると回答は、「そうなんです。男性のお年寄りに女性の介護者が体を触られるといった性暴力のようなこともあり得ます。そういうことに対しては、まず利用者と事前に『そうしたことがあるとサービスを中止する』というような書面を交わしますし、ひどいときには実際そういうこともあります。
 ただ、そうなりそうなシーンを事前に察知して例えば複数で対応するとか、そうはさせない、というこちら側の防備ということもプロならば必要でしょう。私も現場にいたときはおっぱいにタオルを巻いてましたよ」というものでした。

 理想は利用者への人権ということでも、対人サービスという極めて高度なスキルを求められる現場の事です。

「まずは相手やご家族との関係性を築いて信頼を得る、というこの能力が大切なんです」という言葉には、いずこも同じ『人間力』の問題が問われそうです。

 (後半に続く)
 

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キャンティのワイン

2023-02-16 22:34:58 | Weblog

 

 職場近くのワインショップで、毎月ワイン2本を案内してくれるワインコースに入っています。

 昨日、「今月のワインが入荷しました」という報せがあったので早速行って受け取ってきました。

 今日のワインはイタリアの代表的なワインの「キャンティ」。

 果実味豊かでタンニンは控えめ、程良く酸が効いた飲みやすいワインだそうです。

「そうですか、キャンティのワインですか…」

 そう言うと店長の男性が「どうかしましたか?」と訊いてきます。

 私の頭の中にはある曲の歌詞がぐるぐる回っています。

 ♪サラミとオニオン、それとアンチョビ。キャンティのワインとグラスを二つ…♪

 私の世代の歌姫の一人、太田裕美さんの「ピッツァ・ハウス22時」(アルバム「ELEGANCE」)の冒頭の一節です。
 

ピッツァ・ハウス22時
https://www.youtube.com/watch?v=s_lvtnzm4ug

作詞 words:松本隆 Takashi Matsumoto 
作曲 music:筒美京平 Kyohei Tsutsumi 
編曲 arrangement:萩田光雄 Mitsuo Hagita 


 アルバム「ELEGANCE」が発表されたのが1978(昭和53)年8月。

 最近ようやくアレンジャーの仕事が注目されるようになりましたが、この曲は萩田光雄さんのアレンジで、良く聴くと実に繊細なアレンジが施されています。

 僕の青春の中でも珠玉の一曲と言えるでしょう。

 ついそれを思い出してしまって店長に「いやあ、歌手の太田裕美さんっているでしょう?彼女の曲の一つに"キャンティのワイン"が出てくる局があるんですよ」

 そういうとその店長は、「オオタヒロミ…さんですか…、ああ、知らないですね」という衝撃の一言。

「あ、ああ、そうですか…。ちなみに何年生まれですか?」
「僕は昭和61年です」

「ですよね~、あちゃー、生まれる前のアルバムでしたー」

 
 そうか、もう太田裕美と言っても若い人にはもう過去の人なのですね。

 家に帰ってからその話をすると平成元年生まれの娘も、「へえ、私も知らない」という反応。

 「♪恋人よ~、僕は旅立つ~♪の『木綿のハンカチーフ』を知らない?それを歌っていた人だよ」
「曲は分かるけれど、歌っている人の顔は浮かばないね」

 
 まあ昭和30年代生まれの私たちは歌謡曲からニューミュージック全盛の良い時代を生きたというべきでしょうね。

 キャンティのワイン、いただきます。

 

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カラオケが歌えない…とは

2023-02-14 22:24:06 | Weblog

 

 先日電話での実家の母との会話。

 私が「介護の勉強を始めた」と言うと、「いいね、まだまだ介護をしてくれる人は足りないみたいだからねえ」

「若い年寄りがより高齢の年寄りを支えるなんてことができるのかどうか、実験してみるよ」

 すると母は「そうそう、足りないと言えばまだまだ施設も足りないんだよね」と言います。

「小樽に私の同級生(男性、89歳)がいるんだけど、軽い認知症と肺気腫になっているのさ。電話がときどきかかってくるんだけどゼイゼイして苦しいんだって。まだ酸素ボンベをつけるほどではないんだけどさ」

 その男性は奥さんとはもう死に別れていて、要介護の認定を受けて、毎日1時間のヘルパーさんをお願いしているのだそう。

 ヘルパーさんは1時間の間に、掃除をしておかずを作り、その間にお風呂も入るのだと。

 お風呂の最中に具合が悪くなるといけないということで、「お風呂に張っている間にもずっと『大丈夫ですか?』と声をかけてくれるから安心だ」と言っているとのこと。

 ただ、こうやって毎日ヘルパーさんを頼んでいても、持病のある高齢の男性一人が居宅で日常の暮らしを営んでいくのはもう本当に大変なのだと。

 男性は年金で入れる経度認知症のグループホームがあるなら入りたい、という意向を持っているそうですが、小樽ではそういうところがないのだそう。

 札幌になら2か所くらいあるけれど、空きがなくて入れない。

「『長生きをするのも大変だ』と言っていて、聞けば聞くほど可哀想になってくるよ」


 幸いなことに私も妻もそれぞれ実家は両親が存命で、助け合いながらなんとか日常をこなしていますが、さていよいよこれからは大変になることでしょう。

 それでも両親は週に一度町内のマージャンの会に夫婦で参加して、午後はカラオケで声を出しているというので、まだ大丈夫なのだと思っていました。

 ところが母の口からは、「いやあカラオケもコロナで中止の時間が長かったせいか、最近曲が流れても歌えないのさ」という不安な言葉が。

「だって歌詞は画面に出るでしょう?」
「歌詞はいいけど、メロディが浮かばないのさ。イントロを聞いても思い出せなくて、いやあ酷いもんだね」

 うーむ、カラオケに行くのは良いけれど、歌が思い出せないというのはちょっと不安です。

 "歳を取る"というのは、こうやって少しずつできないことが増えてゆくことなのでしょうね。

 世の中には高齢者と壮年者と青年という人種がいるわけではありません。

 一人ひとりの人生の中の「高齢期」「壮年期」「青年期」があるだけです。

 誰もがなる高齢期です。

 世代間を分断するような言説には注意をしないといけませんね。

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釣り道具のことは身近な馴染みのお店が一番 ~ ワカサギ電動リールのトラブルから

2023-02-13 23:26:48 | ワカサギ釣り

 

 ワカサギ釣りって専用の道具がそれなりに洗練されていて、道具を集め始めるとこれがなかなか奥が深い。

 リールも、釣れたところで手動でカリカリと巻くのも楽しいのですが、数を釣ろうと思うとやはり素早く湖底に錘を落として、釣れたらすぐに巻き上げられるような電動リールが便利です。

 最近は値段も上がっていて、2年前に買った写真のリールなどは値段が5割アップくらいになっていました。ちょっと異常な感じです。


      ◆


 さて、昨日のワカサギ釣りで妻の使っていた写真の赤い電動リールで、ラインが巻き上がらなくなるトラブルが発生しました。

 電池を交換してもダメ。

 どうやらモーターはウンウンと動こうとしているにもかかわらず何かが引っかかって巻き上がらないような感じです。

 いずれにしても使えないことにはどうにもならず、すぐにこのリールを購入した馴染みの釣具屋さん(F●ランド)に連絡しました。

「ダイワのワカサギリールのCrystiaなんですが、モーターがラインを巻き上げなくなってしまい、修理はしていただけますか?」
 
 すると店員さんは「取り次いで東京へ送る形になりますので、一か月くらい見ていただくことになりますが、お受けできますよ」とのこと。

 一応電動リールは3台あるので、夫婦で一台ずつ2台あれば当面は大丈夫なのですが壊れたものを放っておくのは気持ちが悪いこともあり「じゃあ今すぐ持っていきます」と昨日のうちに釣具店に持ち込みました。

 
     ◆


 お店に到着して「先ほど電話をした…」と言うと、若い男性の定員さんが「ああ、お待ちしていました」とのやり取りの後に症状を説明。

 修理受付の伝票が出てくるかと思いきや、「どれどれ、ちょっと見て見ましょう…」と電動リールの電池のカバーを外して中を覗き込んでいます。

「これってモーターをはずしてチューブが交換できるんですよね」と言いながら、モーターをちょっと浮かせるようにすると「ああ…」と言い、ちょいと作業をすると…「あ、治りましたね」とモーターがぐんぐん回り始めました。

「あれれ?」さっきまでの不調が嘘のようです。

「これは一体?」
「これはですね、チューブが回転で熱くなったのかモーターの方に動いてきて、モーター本体との摩擦で動かなくなっただけでした。チューブも使っていると劣化するので今チューブを反転させておきました。これでまた新しい状態でしばらく使えると思います」

 

 簡単に事務的に右から左に修理手続きをするかと思いきや、治せるものならここで治してやろうという努力の気持ちが感じられてとても好感が持てました。

「僕たちは今日、金山湖で釣ってきましたが、最近は駐車場の混雑が激しいですよ」
「そうですか、僕は湖面が下がって下がって魚の密度がぎゅうぎゅうになって一気に釣れまくる"Xデー"にしかいかないんですけど、ワカサギ釣りってゲーム性があって楽しいですよね」

 釣具店での会話って、こういう釣り話ができるところがやっぱりいいな、と感じたのでした。

 ファッショナブルで若い女性の店員さんが売り場にいなくても、こういう温かみのある対応をしてくれるとファンになりますね。

 一カ月と言う時間と修理代と言う金銭が助かった以上に、馴染みのお店の良さを感じたのでした。

 

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この週末はワカサギ釣り合宿inかなやま湖畔

2023-02-12 22:45:42 | ワカサギ釣り

 

 昨日の土曜日から今日の日曜日にかけて、アウトドア仲間で金山湖畔のコテージに宿泊してのワカサギ釣り合宿を行いました。

 私は用意を前日に済ませて早々と就寝、翌日の土曜日の朝は2時起床、2時半に札幌の我が家を出発しました。

 途中3時過ぎに現地金山湖についた友人から「駐車場の空きスペースがあと10台くらいしかないぞ」と脅かされつつ、届いたばかりの慣れない新車をおずおずを運転しながら金山湖へと向かいました。

 午前5時にようやく現地に到着したところ、先発の友人が駐車場を確保してくれていてすんなりと車を停めることができました。

 早朝組の車4台が終結したところで湖面までの急坂で荷物を下ろし、今日の点とポイントを探します。

 今回は参加人数が多いという事で、デカゴンという10人くらいが入る巨大テントを用意しました。

 中では灯油ストーブを焚きながら、輪になってワカサギを釣ろうというのです。

 このデカゴンでも人数が入りきれなかったので、私たち夫婦は自分たちのテントを張ってこちらでワカサギ釣りに参加。

 テントの大きさの違いがわかるでしょう。


    ◆


 ワカサギ釣りは初めての人や滅多にやらないという人も多く、数はともかく釣れる感覚を楽しんでもらうようにして釣りを楽しみました。

 夜は金山湖のログハウス「ラーチ」に宿泊して男料理とお酒で大いに愉快に笑い合いました。

 思い返せば4年前にもここで同じようなイベントをしたのですが、その後途絶えてしまっていました。

 今回は前回と大幅にメンバーも入れ替わって、若い人たちの参加も多くこれからのアウトドアの集いが楽しみになりました。

 
    ◆


 さて、今回私が導入したワカサギ釣り用の新しいツールは「ストーブファン」です。

 前回アルパカのストーブを導入したところまではお伝えしたところですが、あれだけだと暖かい空気がテントの上部に溜まるだけであまり暖かさを実感することができませんでした。

 釣り兄貴がどうやっているのかを見ると、ストーブの上に熱を電気に変えてファンを回す「ストーブファン」を使っていて、「これは会った方がいいと思うよ」とのこと。

 そこで慌ててネットで購入して今回の旅の前日の金曜日に届いたのでした。

 熱を電気に変える仕組みはペルチェ素子という半導体を利用することで、熱が伝記に変わるのです。

 これってパソコンに詳しい人ならばCPUを冷やすために電気を冷熱に変えて使うことがあるのですが、今回は暖かい熱を電気に変えてファンを回す仕組みです。

 実際このファンを使うとテントの中の空気が動かされて暖かく感じます。

 これはワカサギ釣りのみならず、寒い季節にストーブを使うキャンプなどにも大いに使えることでしょう。

 寒い季節のアウトドア活動が快適になりますよ。

 

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