妻の方は淡々と私の荷物の荷づくりをしてくれていますが、私の方はなかなか進んでいません。
いざとなれば会議などで帰省した時に取りに来ればいいや、と思うと切迫感が足りません。釧路より距離はありますが、帰省する機会はずっと多いと思うので。
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荷物整理をしながら、先日新しく買った掃除機を試しに使って掃除をしてみました。
今回買ったのは東芝製のサイクロン掃除機。手元には強弱やエコモードなどのスイッチがありますが、もう一つ「ゴミ残しまセンサー」というランプがついています。
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これは掃除機がゴミを吸うと赤いランプがつくもので、今掃除機をかけているところが汚れているのか、それとももうゴミはないのかが分かる仕掛けです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/ae/11ee9acb70670ec55bc8eaa5fd9fb099.jpg)
ちょっと掃除機をかけてみて、この機構がとてもいいなと思いました。掃除というのは、いろいろな家事の中で一番成果の見えない作業だと思います。
一見したところ埃がないように見えても、一応掃除機をかけなくちゃいけないけど、いつも(ほんとうは汚れていなくて掃除機をかけなくてもいいのじゃないか)という誘惑にかられます。
やっただけの作業の進み具合とか達成感が見えないのが掃除=掃除機をかけることなのです。ともすると一度かけたのに忘れていてまたかけたりなんてこともあります。
それが、このセンサーがあることとさらにゴミを集めるケースが透明でゴミがくるくる回りながら増えていく様子が見えることで、やったことの結果が見えるというわけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/c4/56dc9721afaed216e61fd8451dbe6384.jpg)
このセンサーとゴミの集まりが見えることで、「よし、次はどこを攻めてやろうかな」という狩猟本能に火が着く感じもします。たかが掃除機と言うなかれ。見えるかと言うことがいかに大切か、ということです。
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そしてこのことは私たちの組織のあり方にも通じるところがあります。
道路やダムを作る技術屋さんは自分たちの仕事の進捗が日々わかりますが、事務職で裏方の仕事をしていると、自分たちが関わっている仕事がどんなことになっているかについてほとんど接することはありません。
組織全体のモチベーション向上のためには、こうした仕事全体が見えていない人たちをもっと巻き込んで自分たちの仕事がこういうことに繋がっているとその目に見せることで、達成感を感じられるようにしてあげることです。
それがチームの一体感を高め、活性化する一つの方策と言えるのです。
やらされ感を払しょくして、自らやる気を発すること。何事によらず、活性化と言うことはそういうことですね。
掃除機のちょっとした機能にも経営者の心が読み取れました。