とても楽しかった週末の秘境旅ですが、昨日の下山途中で思わぬハプニング発生。
山から下りて来て温泉の駐車場で仲間と合流したところ、な、なんと右の後輪がパンクしています。
思い返せば、林道を時速40キロ以上で走破していたときに、二度ほど深い溝があって「ガン!」という強い衝撃がありました。おそらくこのどちらかでパンクしたのでしょう。
仕方がないので、まずはスペアタイヤに交換して、それから近くのガソリンスタンドまでパンクしたタイヤを持ち込もうということにしましたが…、(ん?スペアタイヤってどこにあるんだ?)
この車にはもう足掛け13年乗っていますが、今まで一度もパンクしたことはありませんし、スペアタイヤを取り出して交換したこともありません。
慌てて車のマニュアルを取り出して調べると、助手席の下に備えてあるとのこと。
(助かったー) そう思って、スペアタイヤを取り出して、車をジャッキアップしてタイヤ交換を始めました。
普段から夏冬のタイヤ交換は自分で行っていることが役に立って、交換そのものはスムースに終えることができました…が!、なんとスペアタイヤの空気も不足気味。ジャッキを下げるとタイヤはぺちゃんこです。
それでももう仕方がないので、ここで温泉にゆっくりと浸かり、気持ちを落ち着けてから、帰る途中のガソリンスタンドに飛び込んで、パンクの修理をお願いしました。
スタンドピットの方は、パンクしたタイヤを一目見て、「パンクしたままで相当走っていますね。側面が傷むと高速走行した時にバーストする恐れがあるんですよ」と状況を見抜きます。
それでも一応ホイールを外してタイヤの中の傷み具合までチェックしてくれたのですが、やはり「これを直して履いて帰るのはやはりお勧めできません。とりあえずスペアタイヤでご自宅まで帰ってから、普段付き合いのある整備工場で再チェックしてもらった方が良いと思います」という判断でした。
「分かりました。ではスペアタイヤの空気圧だけチェックしてもらえますか?」とスペアタイヤのチェックをお願いしたところ、「あー、このタイヤのバルブも傷んでいるので交換が必要ですね」と、やはり13年間で初めてなので、普段からのチェックも行き届いていません。
結局は日高地方から高速道路を使わずに、一般道をトコトコと帰ってきたのでありました。
傷んだタイヤですが、今日の夜行ってみた工場でも、「お勧めできません」というので、一本だけ中古のタイヤに交換してもらいました。人間、諦めが肝心です。
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後から今回の旅のガイド役に、「パンクしちゃいました」と言うと、「小松さん、いくら道が良いように見えても、時速は20キロとか30キロとか抑えめに走った方が良いです。それにアウトドアガイドの大先輩だったら、こういう道路を走るときはスペアタイヤを二本積んで、それでもゆっくり目に走りますからね。次からは気をつけてください」とアドバイスをもらいました。
今回の旅では川で沈したり、車もパンクしたりと、もう満身創痍でしたが、それでも事故やケガもなく無事に遊び終えました。車が身代わりにでもなってくれたのでしょうか。
初めての秘境キャンプでは教訓もたくさん得られました。
人間の成長は場数にあるのであって、ハプニングは旅を印象付けて、しかも笑えるエピソードという宝を提供してくれるものです。
一生の笑い話がまた一つできました。