北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

スマホは追加購入した方が安くなる場合がある…らしい

2017-08-31 23:55:55 | Weblog

 秘境旅で渡河に失敗して「沈」した私たち夫婦。

 私のスマホはなんとか生きていたのですが、妻はスマホを水没させてしまい、交換の憂き目を見ることになりました。

 早速、近くのドコモショップへ行き、水没の理由を説明したうえで、「今度は防水性能の高いスマホに替えてください」と注文を付けたそう。

 どうやら富士通の製品を勧められて、それに替えたようですが、今度は水に落としてもなんとかなると良いのですが。いや、そもそも水に落とさないようにしなくてはね。


 妻はドコモショップで、「契約料金が安くなるようなプランはありますか?」と訊いたところ、「『タブレットを一年間契約していただけると安くなりますよ』と言われた」とのことで、タブレットを一台持って帰ってきました。

 新しい機材を増やした方がやすくなるという理由がよくわかりませんが、妻もよくわかっていないみたい(笑)。どういうからくりになっているんでしょうかねえ。


          ◆


 サッカーワールドカップ予選で、日本代表はオーストラリアを2-0で撃破して、ロシア大会への出場を決めました。

 私には、『サッカーワールドカップの試合を見ながらピザを食べるとその試合は負ける』というジンクスがあるので、試合が終わるまではピザを我慢していました。

 勝利が決定してから美味しいピザを食べましたが、楽しみが来年までつながりました。

 若くて新しいタレントがどんどん出てきますね。ニッポン、やりました!

 

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いよいよ蕎麦の季節

2017-08-30 23:55:55 | Weblog

 一年で一番蕎麦が消費される季節はいつでしょう?

 答えは「夏」。暑くなって食欲がなくなってきたときに、きりりと冷やした冷たい蕎麦をすすれば、元気百倍。夏のスタミナづくりには蕎麦が一番。

 蕎麦を待つ間には、冬なら燗酒ですが、夏なら冷酒もいいですね。

 ちょいとほろ酔い気分で蕎麦を待つ。

 あ~、無性にそばが食べたくなっているのですが、週末までは我慢です。

 週末に何があるかって? それは幌加内新そば祭りでございます。

 今年は9月2日(土)~3日(日)の二日間にわたって、幌加内町役場前の広場で各地からやってくる手打ちそばブースでの食べ比べや、北海道素人蕎麦打ち名人戦、段位認定試験など、蕎麦にまつわる様々なイベントが開催されます。

 幌加内町は、全国一の蕎麦の栽培面積を誇る町ですが、この蕎麦を地域振興の大きな資産と考えて、蕎麦を中心にしたまちづくりをいろいろ行っています。なかでもこの新そば祭りがその一番大きなイベントというわけ。

 幌加内町は全国でも最も早く今年の新蕎麦が取れる町でもあるので、この粉を使った蕎麦は今年最初の新蕎麦です。

 私も週末は幌加内町へ行って、土・日の二日間にわたって、「北海道そば研究会」の仲間たちと蕎麦売りの裏方として働いてきます。

 で、このイベントに参加することで、現地で売っている新蕎麦の粉も手に入るので、家でも新そばが食べられるというわけ。

 しかし裏を返せば、このときまでは昨年採れた蕎麦粉の蕎麦を食べているわけで、ここまで来たらやはり新そばを食べたい、ということで、蕎麦を食べるのを我慢しているのです。

 もっとも、最近はオーストラリアやタスマニアなどの南半球の土地へ日本の蕎麦の種を持ち込んで蕎麦を栽培し、春先が新蕎麦になるといった季節の裏返しを狙った国際貿易もあるので侮れません。

 私も一度だけ、タスマニア産の蕎麦粉でものすごく美味しい蕎麦に出会ったことがあります。

 さて、今週末は、ぜひご家族連れで幌加内町へお越しください。

 いよいよ『蕎麦の季節』の始まりです。

 
 【幌加内町観光協会ホームページ】
 http://www.horokanai-kankou.com/

 

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家が無くなりました

2017-08-29 23:13:02 | Weblog

 まだ肌寒い春先に、お隣に住んでいた高齢のお爺ちゃんが亡くなりました。

 最後の一年は施設に入っていましたが、それでも時折、私より少し年上の息子さんが送り迎えをして、お庭の手入れにやってきていました。

 現職時代は経済関係の公務員だったそうで、周りからの信頼も厚く、町内活動でも多くの役をやっておられた方でした。

 お隣の家は、お爺ちゃんが施設に入ってからは主無き家になっていたのですが、冬の間は数キロ離れたところに住んでいる息子さんが朝早くからやってきて、我々よりも早い時間から一生懸命雪かきをしてくれていました。

 一か月ほど前に、その息子さんが我が家に挨拶に来ました。曰く、「いろいろお世話になりました。この度、家と土地を売りましたので、近々解体業者が来ると思います。うるさいことになるかもしれませんがよろしくお願いします」とのこと。

 一昨日からいよいよ解体工事が始まって、今日はとうとう家の形もなくなりました。

 お爺ちゃんが丹精込めたお庭には、残材やがれきが置かれていて、残念なことに花木は見る影もなくなり、食べごろになっていたトマトも潰れちゃいました。

 自分の庭ではありませんでしたが、四季折々に緑を楽しませてもらっていたのでちょっと寂しいところがあります。

 私の家の、「向こう三軒両隣」のうち、両隣の方がすでに亡くなって、新しい家になりました。

 高齢で独居の方が多い住宅地は、移り変わりも多いのです。

 さて、隣にはどんな家が建って、どんな方がくるのかな。

 

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旅のハプニングは一生の宝

2017-08-28 23:42:44 | Weblog

 

 とても楽しかった週末の秘境旅ですが、昨日の下山途中で思わぬハプニング発生。

 山から下りて来て温泉の駐車場で仲間と合流したところ、な、なんと右の後輪がパンクしています。

 思い返せば、林道を時速40キロ以上で走破していたときに、二度ほど深い溝があって「ガン!」という強い衝撃がありました。おそらくこのどちらかでパンクしたのでしょう。

 仕方がないので、まずはスペアタイヤに交換して、それから近くのガソリンスタンドまでパンクしたタイヤを持ち込もうということにしましたが…、(ん?スペアタイヤってどこにあるんだ?)

 この車にはもう足掛け13年乗っていますが、今まで一度もパンクしたことはありませんし、スペアタイヤを取り出して交換したこともありません。

 慌てて車のマニュアルを取り出して調べると、助手席の下に備えてあるとのこと。

 (助かったー) そう思って、スペアタイヤを取り出して、車をジャッキアップしてタイヤ交換を始めました。

 普段から夏冬のタイヤ交換は自分で行っていることが役に立って、交換そのものはスムースに終えることができました…が!、なんとスペアタイヤの空気も不足気味。ジャッキを下げるとタイヤはぺちゃんこです。

 
 それでももう仕方がないので、ここで温泉にゆっくりと浸かり、気持ちを落ち着けてから、帰る途中のガソリンスタンドに飛び込んで、パンクの修理をお願いしました。

 スタンドピットの方は、パンクしたタイヤを一目見て、「パンクしたままで相当走っていますね。側面が傷むと高速走行した時にバーストする恐れがあるんですよ」と状況を見抜きます。

 それでも一応ホイールを外してタイヤの中の傷み具合までチェックしてくれたのですが、やはり「これを直して履いて帰るのはやはりお勧めできません。とりあえずスペアタイヤでご自宅まで帰ってから、普段付き合いのある整備工場で再チェックしてもらった方が良いと思います」という判断でした。

「分かりました。ではスペアタイヤの空気圧だけチェックしてもらえますか?」とスペアタイヤのチェックをお願いしたところ、「あー、このタイヤのバルブも傷んでいるので交換が必要ですね」と、やはり13年間で初めてなので、普段からのチェックも行き届いていません。

 結局は日高地方から高速道路を使わずに、一般道をトコトコと帰ってきたのでありました。

 
 傷んだタイヤですが、今日の夜行ってみた工場でも、「お勧めできません」というので、一本だけ中古のタイヤに交換してもらいました。人間、諦めが肝心です。


          ◆ 


 後から今回の旅のガイド役に、「パンクしちゃいました」と言うと、「小松さん、いくら道が良いように見えても、時速は20キロとか30キロとか抑えめに走った方が良いです。それにアウトドアガイドの大先輩だったら、こういう道路を走るときはスペアタイヤを二本積んで、それでもゆっくり目に走りますからね。次からは気をつけてください」とアドバイスをもらいました。

 今回の旅では川で沈したり、車もパンクしたりと、もう満身創痍でしたが、それでも事故やケガもなく無事に遊び終えました。車が身代わりにでもなってくれたのでしょうか。

 初めての秘境キャンプでは教訓もたくさん得られました。

 人間の成長は場数にあるのであって、ハプニングは旅を印象付けて、しかも笑えるエピソードという宝を提供してくれるものです。

 一生の笑い話がまた一つできました。

 

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大人の秘境旅

2017-08-27 23:56:51 | Weblog

 行ってきました、大人の秘境旅。

 今回は金曜日から今日の日曜までの二泊三日で、日高の川の最上流部でキャンプ&釣りという、我々夫婦には初めての体験です。

 テントの設営は河原の砂地の上で、広いテント場で目の前には川が流れていて、思い切りキャストの練習と釣りが楽しめるという絶好のポイント。

 ただ初めて行った場所で油断したのが、この川は上流にある発電所の放水によって水位が不定期に上下するかわだという事を知らなかったことでした。

 初日の午後にテントを設営した後に、広いけれど何とか渡れる川での釣りを楽しもうと、上流へ釣りあがったまでは良かったのですが、先に妻が川の深みで足を取られて転倒し全身ずぶ濡れに。

 慌てて戻ろうとしたところ、渡った時にはまだ浅くて渡れたところの水位がすでに上昇していて深くなり、入ったところものすごい水圧にびっくり。

 なんとか持っていた杖で体を支えようとしましたが、その努力も空しく、私も転倒して体をぬらさないはずのウェーダーの中にも水が入って全身ずぶ濡れに。なんと夫婦そろって川で転倒して濡れ鼠になるというお恥ずかしい事態になってしまいました。

 ちょっと渡河がトラウマに?


          ◆ 


 一晩かけて、ウェーダーを裏返して内部を乾燥させながら大いに酒を飲み料理を楽しんで反省。

 翌日は、多くのメンバーが川の上流のものすごく遠い場所まで歩いて釣りに行くというのに対して、やや心が折れかけている我々夫婦は、テントの番を兼ねて居残り、目の前の水のたまりで釣りを試みました。

 幸い、32センチという尺越えのイワナまたはアメマスが出てくれて、秘境旅を迎えてくれました。

 もっとも、上流部の秘境釣行を試みたメンバーは皆釣果に恵まれて、最大で50センチのニジマスを釣り上げたと人もいるそうな。秘境の釣り、恐るべしです。

 
          ◆  


 釣りを終えた秘境の夜は天気が良くて、星が素晴らしくきれいでした。

 大人の夏休みの思い出作りです。

 

 

 

 

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農業じゃない種まき

2017-08-24 23:40:00 | Weblog

 

 「種まき」と言っても、農業の話ではありません。

 我々のような事務仕事をしていても、種まきが必要なことは数多くあります。

 この場合の「種まき」とは、仕事の下準備の事。例えば先方と会議をするにあたり、日程を決めたり、こちら側の意見を集約しておく、などといった準備は早めに始めないと、会議の日までに調整が間に合わないなんてことが起こってしまいます。

 我々の感覚では、種まきは収穫(会議や催しの当日)の最低2か月前、早ければ6か月くらい前から始めるものというのが相場です。

 今週は、そんな種まきの一週間でした。


 さて、明日から二泊三日で日高奥地の秘境へ行ってきます。

 スマホの電波も届かないと言われていますので、しばし連絡は取れませんし、ブログやフェイスブックもアップできません。

 釣り道具を最高にメンテナンスして、秘境のボス魚と勝負してきます。

 天気も良さそうですぞ、っと!

 

 

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因果応報…原因があるから結果がある、ただそれだけのことなんだけど

2017-08-23 23:56:56 | Weblog

 

 先日、夏前に適当に植えた枝豆がそれなりに実をつけたので収穫をしました。

 収穫と言っても、せいぜい10株ちょっとくらいしか発芽して生長しなかったので、(まあそれほど多くは採れないだろう)とそれほど期待はしていなかったのですが、さやの数にして150ほどの実をつけてくれました。

 塩もみで綿毛を取って、塩ゆでをしたところそれなりにちゃんと枝豆の味がして、結構楽しめました。

 一袋100円の枝豆の種が、2か月ほどでちゃんと実をつける。惜しむらくは、期待しなかったために施肥もおろそかにしたので、豆自体あまり大きくならなかったことです。

 ちゃんと世話をすればちゃんと収穫で返してくれるけれど、ちゃんと世話をしなければ収穫はできない。報徳で言うところの「因果応報」。原因があるから結果があるというわけです。

 報徳の教えで江戸時代末期の窮村を救って歩いた二宮尊徳さんですが、何も難しいことを言ったわけではなく、ごくごく当たり前のことを説いて聞かせただけのこと。

 それでも村民がこぞって尊徳さんを慕って真面目になったというのは、尊徳さん自身が実践の人だったからです。

 空理空論を唱えて、「じゃあお前はできるのか」と言われて赤面するでは、説得力がありません。

 人より早く起きて、人より粗末な服を着て、人より多くの仕事をする。それだけで人々は皆、「尊徳先生が見ているぞ」「さぼってはいられない」と自らを奮い立たせていったのです。

「物事がうまくいかないのは、うまくいかないような原因があるからで、うまくいくのにはうまくいく原因がある」

 ただそれを見極めて、実践する。それしか道を開くすべはない、と尊徳先生は言いました。

 尊徳先生はそういうことをわかりやすく説明するために、いくつも戯れ歌を作りました。

 因果応報を表す戯れ歌にこんなのがあります。

   「麦まけば 麦草生えて麦の花 咲きつつ麦の実る世の中」
   「米まけば 米草生えて米の花 咲きつつ米の実る世の中」

 米をまくから米が草になり花を咲かせ米が実る。それなのに人々は、米もまかぬのに米が生えないと言って嘆く。どうして米がならないわけがわからないのか。

 尊徳さんはこの歌をさらにこう続けています。

   「善まけば 善草生えて善の花 咲きつつ善の実る世の中」
   「悪まけば 悪草生えて悪の花 咲きつつ悪の実る世の中」

 試験に受からないのも、ダイエットが成功しないのも、結果がうまくいかないのには、どこかに原因があるはず。

 それを見極めてみてはいかがですか。

 来年は枝豆にちゃんと肥料をやろうと思います。
 

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労働をシェアして地域を救う方法

2017-08-22 23:36:25 | Weblog

 

 今日は都市計画学会の会合の後で、一緒になったあるコンサルに努める友人と飲みに行きました。

 この組み合わせで飲みに行くという機会はこれまでになかったので面白い話題が飛び交う心地よい時間となりました。

 今日のキーワードは「労働をシェアする」というもので、人手不足をどういう形で補いながら生産性を向上させるか、という様々な事例のオンパレード。

「ニセコでは、夏にその地域で農業をしている人が冬にスキー場で働いているといいますね」と彼。
「なるほど。僕は稚内にいましたが、地元の除雪者のオペレーターの方は、夏は漁業をしているんだと言っていました。一年の中で夏と冬の労働を足して年間労働になるというのは、北海道の良い事例だと思います」と私。

「しかし最近はハウス農業での作業が通年化するところが出始めて、冬の労働力が確保できないという問題が出てきているみたいですね」
「実は地域でバランスされている現実が、産業を振興したいという思惑や政策の結果、崩されてしまうということもあるかもしれませんね」

 
        ◆  


 彼は卒業論文で、函館のイカの加工について考察したことがあるのだそう。

「函館って、イカが取れましたが、それを加工するのに好都合だったのが、地元の主婦の労働力だったんじゃないかと思いました。函館って、造船業などをはじめとして大企業が多くて、そこで働く夫についていく専業主婦層って多かったんです。そういう人たちの労働力が函館のイカの加工をずいぶん助けたんだと思うんです」


        ◆   


「地方へ行くと、役場にはもう土木系の技術者が減っていて、例えば橋梁の点検やメンテナンスなどができる人がどんどん少なくなっています。しかし地方の役場に就職してくれる技術者もあまりいないし、役場にすれば人は採用するのも大変だし、しかし技術は欲しい、という状況になっています」
「そういうことを助けるような機構があると良いかもしれませんね。例えば技術系コンサルタントで一定の受け皿を作って、そこが10市町村の橋梁の点検や補修コンサルタントを請け負う。一つの自治体からは100万円とか200万円で委託を受ければ、全部で2千万円くらいの業務量にはなって、技術者が二人雇える。
 おまけにコンサルタントの協働であれば、人事異動で若い人を常に派遣し続けられて平均年齢が上がったり高齢化するということもない。なんとなくうまくいきそうな気もしてきましたね(笑)」

 公共インフラを維持管理するような一部事務組合を、地域の自治体が集まって作ることで一定の業務ボリュームになれば、常駐できるくらいの規模にもなりそうです。

 人口が少ない地方自治体の労働をシェアして、それをサポートするようなシステムがこれからは必要になるのではないか。

 酔った勢いではいろいろと発想が浮かびます。外部の人たちとの集まりが面白いのはこういう時間ですね。

 

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引き抜かれる人材

2017-08-21 23:56:03 | Weblog

 

 先日、「将来公務員として中途採用されることを目指して、今は民間の土木会社に入っておく」という学生さんの話を紹介しましたが、この話をある官庁でしたところ、「いや、本当に人材の取り合いはひどいですよ」という話を聞きました。

「中央省庁でも、本省で採用された若者が、次々にスカウトされていますよ」
「へえ、普通はある程度仕事の出来る人がスカウトとかヘッドハンティングをされるのじゃないんですか?」

「いや、下手に年齢を重ねて組織に根を生やしてしまうと動きづらくなるというので、採用されて間もない若手が狙われているんです」
「狙われているというのは穏やかじゃないですね」

「それが、本当に『狙われ』ているというくらい、事前に出身地だとか、奥さんの出身なんかを調べて、採用条件や給与などをしっかりと説明したうえで、『うちの県に転職しませんか?』と誘いをかけるんです」
「ひやあ!本当にそんなことがあるんですね」

「そればかりか、中央省庁には地方自治体から"研修生"と称して、1年とか2年間奉公をさせることがありますよね」
「はい」

「その研修生が、別の都道府県から狙われるんです」
「本当ですか!?むちゃくちゃじゃないですか」

「私もそれを目の当たりにして、送り出した県の部長さんと話をしたことがありますが、『勉強になって人脈もできて、うちの県の戦力になると期待していたんですが…、出さなきゃよかった』と嘆いていましたよ」

 最近は民間土木会社の中堅技術者が市町村などへ中途採用の名のもとに引き抜かれるという例が増えてきています。

 職業の自由は憲法で保障されているとはいえ、人材にも投資のステージや貢献・回収のステージがあるわけで、投資をして育成をした人材をかっさらわれる民間にしてみれば、『投資した分を返せ』と言いたくなる気持ちもよくわかります。

 資格や技術は、個人が所有するものなので、会社が支援して資格を取らせたといっても、取った個人の行動でその財産が移動してしまいます。

 人材の奪い合いも人材市場があるから、と言えるかもしれませんが、モラルのない奪い合いは結局その場では得したように見えても、その人がまた次に移る可能性を秘めているわけで、流動的で不安定な社会に繋がるかもしれません。

 人口減少と人手不足の影響は、不安定な社会になるかと思うと、安定に向けた制度や方策が必要になるかもしれません。


 社会はどうあるべきか、頭の体操が必要ですね。

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妻と一緒が最高

2017-08-20 21:23:23 | Weblog

 昨日久しぶりに長電話をした東京の友人は、そろそろ自分の人生の転換を考えていて、将来はどこかの田舎に移住したいという意向があると言います。

 しかもすでに仕事や遊びなどで地元に土地勘があって、友達もいるような場所をいくつかリストアップしているのだと。

「なるほど、ちなみにそれらの場所に奥様を連れて行ったことはあるんですか?」
「それがないんです」

「えー!それって一番高いハードルじゃないですか」
「うーん、実はそうなんですけどねえ…」

「奥さんと同じものを見て、同じ記憶を共有して送って大事だと思いますよ」
「本当にそうだね。小松さんなんか、いつも奥さんと釣りに行っていますけど、素晴らしいと思いますよ」

「まあ、一人で行くと怖いようなところへ行くせいもありますが、一緒に行っていればやっぱり同じ思い出ができますからね。感謝してますよ…って、僕のことよりもそちらの問題でしょ。早めにその場所を案内しておかないと、移住なんてとっても無理ですよ」


          ◆ 


 …といった会話を友人とした翌日ですが、今日は妻と一緒に山奥の渓流へ釣りに行ってきました。

 お馴染みのポイントなのですが、そういえば昨年はとうとう一度も来なかったので、2年ぶりの釣行です。

 道央はここのところ晴れが続いていたせいか、水位が低くやや渇水気味。

 日焼けと虫を恐れて顔と全身を服と布で覆った妻は、不審者のようですが、おかげで今日は虫から逃れられたよう。

 今日のお相手はイワナで、一番大きくても20センチほど。しかしフライへの反応は良いので楽しい時間があっと言う間に過ぎました。

 実際は、朝8時から15時半までの7時間半を、小休止だけでずっとキャストし続けていたのですが、時間を長くは感じませんでした。

 おそらくは喜びの源となる脳内麻薬が出まくっていたせいにちがいありませんが、疲れも喉の渇きもこの間全く感じません。

 それだけに逆に、脱水症状などの自覚がなくなるので意識して水分を取らないといけないのですが、まあ快感の時間が続きました。

 最近は週に一度くらい釣りをしないといられなくなってきました。脳はいつも快感を求めるのです。

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