新しい年度がスタートしました。
サラリーマンにとっては新しい年の始まりです。
わが職場も人事異動があって、他の部署へ移って行った人がいる一方、「北海道勤務は初めて」という方が二人やってきました。
自分自身を振り返ると、転勤の時の緊張はなかなかのものです。
特に道内や同じ省庁内での異動であれば、対外どこかに誰か一人や二人は知人がいるものです。
しかし私の場合は、周りに誰も知った人のいないところへの転勤も何度かあり、やはり緊張を強いられたのを思い出します。
これからはもう転勤することはないでしょうが、かつてのわが身を振り返ると、やはり4月1日は身の引き締まる特別な一日です。
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さて、先日の新聞各紙で高校教科書検定の記事が掲載されていました。
文部科学省が全国の高校でちょうど一年後の2022年度から使われる教科書の検定結果を公表したからです。
一年後からは新しい教科が誕生して、新しい授業内容になります。
私が今関わっている「地理総合」も話題になっていました。
地理が必修になるのはなんと20年ぶりのことです。
日本史にせよ世界史にせよ、時間軸の中で社会をとらえる授業体験は必ずありましたが、社会を平面や立体的な空間としてとらえる授業体験が乏しいことへの反省がありました。
特にここのところ立て続けに日本各地では地震、台風、集中豪雨災害などの災害が発生していますが、そうしたことの背景には我が国土の地理的要因があることはしっかりと学んでおくべきでしょう。
そうした学びはぜひ災害への備えにつなげてもらい、災害に強い国民性に結び付けてほしいものです。
都市計画学会の北海道支部では、特にこの地理総合の科目に注目していて、全道の高校に対してこの教科に対する意識調査をアンケートの形で行う準備を進めています。
より良い学びに繋がるような支援にはどのようなことが求められているでしょうか。
子供たちの興味を引いて、学ぶ意欲の出るような魅力ある教科になると良いのですが。