北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

地理総合で災害に強い人材育成を

2021-04-01 23:12:53 | 地理総合

 

 新しい年度がスタートしました。

 サラリーマンにとっては新しい年の始まりです。

 わが職場も人事異動があって、他の部署へ移って行った人がいる一方、「北海道勤務は初めて」という方が二人やってきました。

 自分自身を振り返ると、転勤の時の緊張はなかなかのものです。

 特に道内や同じ省庁内での異動であれば、対外どこかに誰か一人や二人は知人がいるものです。

 しかし私の場合は、周りに誰も知った人のいないところへの転勤も何度かあり、やはり緊張を強いられたのを思い出します。

 これからはもう転勤することはないでしょうが、かつてのわが身を振り返ると、やはり4月1日は身の引き締まる特別な一日です。


    ◆


 さて、先日の新聞各紙で高校教科書検定の記事が掲載されていました。

 文部科学省が全国の高校でちょうど一年後の2022年度から使われる教科書の検定結果を公表したからです。

 一年後からは新しい教科が誕生して、新しい授業内容になります。

 私が今関わっている「地理総合」も話題になっていました。

 地理が必修になるのはなんと20年ぶりのことです。

 日本史にせよ世界史にせよ、時間軸の中で社会をとらえる授業体験は必ずありましたが、社会を平面や立体的な空間としてとらえる授業体験が乏しいことへの反省がありました。

 特にここのところ立て続けに日本各地では地震、台風、集中豪雨災害などの災害が発生していますが、そうしたことの背景には我が国土の地理的要因があることはしっかりと学んでおくべきでしょう。

 そうした学びはぜひ災害への備えにつなげてもらい、災害に強い国民性に結び付けてほしいものです。

 都市計画学会の北海道支部では、特にこの地理総合の科目に注目していて、全道の高校に対してこの教科に対する意識調査をアンケートの形で行う準備を進めています。

 より良い学びに繋がるような支援にはどのようなことが求められているでしょうか。

 子供たちの興味を引いて、学ぶ意欲の出るような魅力ある教科になると良いのですが。

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そうだ、地理教科を魅力的にしよう

2021-03-26 23:55:31 | 地理総合

 

 昨日都市計画学会北海道支部の幹事会があって、今年度予定の幹事会をすべて終了しました。

 2年間北海道支部長としての任に当たりましたが、慣例で支部長は2年で交代することからこれが最後の幹事会でした。

 ちょっと思うところがあって、ここのところいろいろな肩書を少しずつ後進に譲るようにしています。

 都市計画学会北海道支部長退任は既定路線なのですが、これもタイミングが合った形です。

 都市計画学会では、引き続き高校で新しく必修となる「地理総合」に関してチームのリーダーの立場を引き継ぐことにしています。

 これからはもう少し高校の先生たちとの交流や連携、あるいは協力してくれそうな団体・業界との橋渡しをしてゆこうかとも考えているところ。

 新しい教科「地理総合」は来年の春から授業が始まるところもあるので、今年一年が最後の準備期間となります。

 20年ぶりの地理の必修化ということで、燃えている先生もいれば、改めてどのような授業構成にするかを悩んでいる先生もいそうです。

 都市計画学会は、主には都市問題を扱う学会ですがこと北海道に関しては、もっとウィングを広げて観光振興や地域振興までも議論や意見交換をしています。

 そうした経験や積み重ね、人脈などを生かして、子供たちの教育をより充実したものにしてあげたいと思います。

 すでに公開されいている学習指導要領などを読み込むと、「地図を読めるようにする」「世界と日本のかかわりを学ぶ」「自分たちの足元の地域の課題を探る」といったことが骨になっています。

 ただ座学で先生から知識を与えられて覚える、というだけでなく、調査をしたり考えたりして、社会の構成員としての自覚や気づきに結び付けられると良いのですが。

 思い返せば高校生のときには、「なぜ、なんのためにこの教科を学ぶのか」なんて考えたこともありませんでしたし、そんなことを言う先生もいませんでした。

 当時の先生のせいにするつもりは全くありませんが、学ぶ意味や意義をちゃんと考える姿勢は大事ですし、教える側・伝える側にとっても、少しでも興味が持てるような導き方をしてあげられると学びの時間はより有意義になることでしょう。

 さて、北海道を舞台にした地理の授業って、モデル的な教材を作るとしたらテーマは何が良いでしょうか?

 防災?農林水産業?観光?人口問題?少子高齢化?環境問題?

 いろいろな切り口を面白く語れれば良いのですが。


 

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