北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

地域の友達

2007-08-05 23:17:02 | おやじの会
 昨日の約束通り、午後におやじの会の友達がやってきて蕎麦打ちに参加。

 熨して切るところをわたしがやりましたが、やや薄く熨してしまったのと細く切りすぎてしまいました。粉を売ってくれた「こはし」さんのホームページには「数十秒茹でて・・・」とありましたが、麺がお湯から浮き始めてから50秒では茹でが入りすぎ。

 水加減もほんの少し多めになってしまい、なかなかビシッとはいかないものです。もう少しこの粉と格闘してみます。

  

  *    *    *    *    *

 夕方からはおやじの会の仲間が集まって、夏休みに帰ってきた私の歓迎会の意味の野外パーティを開きました。ところが歓迎会のはずが、今日の会場の家を貸してくれたおやじさんが盆明けから来年3月まで内地に期間限定の単身赴任をすることになり、その壮行会もかねることとなりました。

  

 ビール片手に炭をおこして、焼き鳥からホルモン、ホッケ、サンマ、野菜、そしてトウモロコシまで焼いて焼いて焼きまくり。
 ほんのり醤油で味と香りをつけた焼きトウモロコシのなんと美味しいこと!北海道の幸せを感じました。

  

 酔っぱらっての話題は、パークゴルフのこと。これまでの戦いやコースの良し悪し、年寄りの上手なこと、道具のこと・・・。もうゴルフよりもパークゴルフの方が話題としては盛り上がる歳になりました。

 職場以外の地域のともだちこそが、これからの財産です。人生が充実するかどうかの分かれ目がそこにありますね。

 
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おやじの会に新会員多数!

2007-04-28 23:32:51 | おやじの会
 札幌は天気は良いけど気温は低め。GW中は好転が期待できそうなので、行楽地はにぎわうことでしょう。
 
【おやじの会の総会】
 今年もGWのはじめにおやじの会の総会です。

 私は単身赴任になってしまったのですが、総会をこういう時期にしてもらえれば、懇親会にも参加ができるというものです。

 今年は、一年生の父親がなんと15名も入会するといううれしい事になりました。実はこれには、学校側の努力と工夫もあったのです。

 例年おやじの会があるということのお知らせは、入学式の後のPTA総会でやらせてもらっているのですが、PTA総会で役員を決めていたときは、親御さんたちが役員決めを嫌って、入学式の後に帰ってしまうことが多かったのでした。

 そのため、おやじの会を知らせるときには特に父親の皆さんがいないという状況になり、あまり会の存在をお知らせできなかったのです。

 それが最近は、役員は別の時に決めることにして、入学式の後にも残ってもらうように工夫がされました。

 新会員のお父さんたちに、「どこでこの会を知りましたか?」と訊くと、「入学式の後の紹介で知りました」とのこと。作戦が成功です。

 もっとも、会の存在を知っただけで入ってもらえるものでもありません。何人かは、さまざまな会合の先輩として、「子供が中学校に入ったら、おやじの会に入るんだぞ」と後輩の父親に有形・無形の圧力?を掛けて、事前に会での活動がどういうものかを伝えていたということも大きな力になったよう。

 いずれにしても、新しい会員が多いと言うことは会の健全さを示すものですばらしいことですね。

 若いお父さんの中には「この中学校のOBで、若いときはバスケットで全道4位まで行きました」という心強いメンバーも登場。親子スポーツ対決ではバスケットが一番体力が要求されて、年を取ると苦しい種目なのです。若い力で子供たちをぎゃふんと言わせてくださいよ。

  *    *    *    *    *

 総会は型どおり進められて無事終了。

 来賓として出席してくださった校長先生からは、「わが中学校は生徒数で札幌市内で二番目となる820名です。少子化の中ですが、周辺にマンションがまだたち続けていて、総学級数が26クラスというのは市内で最大です。ふつうこれだけ生徒が多くて、また校区内に繁華街も抱えているとなると、指導上問題となる生徒が多く現れても仕方のないところですが、いまのところそういう事がない、というのは驚くべき事です。これもPTAや地域、そしておやじの会の皆さんに支えられているという事なのだと思います」と挨拶をいただきました。
 実にうれしいものですね。

 前会長からは、「とにかく無理をしない。出来るときに出来ることをするだけで良いので、末永く関わってください」という退任の挨拶がありました。ご苦労様でした。

 新役員も、会長、副会長などの枢要なところだけは事前にある程度本人の了解を得ておいて、他の役員は新会長に一任し、懇親会のなかで新会長が耳元で「役員をやってくれませんか?」とささやく仕掛け。

 ささやかれたら覚悟を決めて、役員になるというのがこれまでのルールで、今回もこれで決定です。新しい役員の皆さんよろしくお願いします。

  *    *    *    *    *

 今年他校からやってきた先生からは、「今年この中学校に来ることが決まる前から、この会があることを知っていて、楽しみにしていました」という発言がありました。

 だんだん他校にも知られるようになっているとしたら、これまたうれしい話。地道で健全な活動こそが評価されているのかもしれません。

 さて、離れているとなかなか参加は出来ませんが、節目では登場しようと思います。今年もがんばりましょう。
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おやじの会の会報作成

2007-03-21 23:55:41 | おやじの会
 今日も喉の痛みが引きません。病院へ行った方がよいのだろうけど、時間がない~。

【おやじの会報】
 今日はおやじの会のメンバーが昼過ぎに中学校に集まって、この一年の会の活動をまとめた会報「柏葉」の作成です。

 今年の広報委員長のAさんは、原稿の催促が上手なために原稿が実にスムースに集まりました。

「活動したらすぐその日のうちに書いてもらわないと駄目なんだよね」
 まさにそのとおり、感動は熱いうちが書きやすいのです。

 今回の原稿は、活動のたびに発行された会報をあつめたものと、「おやじの一言」という参観日の授業の感想、あとはこの会報のために寄せられた文章など、全部で72ページにわたるものです。

 今回は、今日のための事前作業として、会長とAさんとが既に原稿をリソグラフで印刷してくれていたので、あとはこれらを順番に整えて、表紙で来るんでのり付けをする作業を残すのみです。

 学校には、そういう目で見ると実に面白い道具がたくさんあります。

 原稿を一枚ずつ取って順番に揃える道具もあれば、そうして集めた原稿をはさんで表紙と一緒にのり付けする道具もあるのです。

 さすがに効率は悪くて、人間が一冊ずつ原稿をセットしてはボタンを押すという作業を繰り返すので、一冊をのり付けするのに一分はかかります。

 しかもこうした単純作業は、慣れた頃に満身が訪れてミスも出るのです。 危ない危ない。

    ※    ※    ※    ※

 活動の最初の年に、会報を作ろうと言い出したのは私で、当時はみな面倒くさがって賛同者は少なかったのですが、一度やり始めてルーチン化してしまえば、つくらなくてはならないと思うものです。

 会報も今年で8冊目となりました。

 何事も、突然し始めるのではなく、毎年続けてすることが当たり前になることが大事です。やり続けることは力になるものです。
 
 この一年の活動がこの一冊に凝縮されていますよ。
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おやじの会のバスケットボール対決

2007-02-25 23:05:31 | おやじの会
 穏やかな一日です。今日はおやじの会による男子バスケット対決です。

 スポーツ対決シリーズの中では、これが一番辛い種目なのです。

【おやじの会の男子バスケット対決】
 朝9時に中学校の体育館に集合です。今日はおやじの会の活動の一つ、スポーツ対決シリーズの中から、男子バスケットクラブとの対決です。

 現在わが琴似中学校の男子バスケットクラブは全市でも実力あるチームとして力をつけているのだそう。

 それに対しておやじチームの方は、メンバーを集めるのだけでも汲々としています。責任を感じている役員からはそれなりに来るのですが、「僕は応援だけだからね」という応援メンバーばかりが集結。誰が走るんじゃー!

 それでもなんとか選手として10名が集まりました。バスケ部の子のおやじさんなど、一応の経験者も4人はいます。練習でももうだいぶ息が上がっていますが、何とか頑張ってみましょう。

    *   *   *   * 

 対決は試合形式で、8分試合→2分休憩→8分試合→10分休憩→8分試合→2分休憩→8分試合、という本格的な形です。

 もちろんボールを支配して30秒以内にシュートを打たなければならない30秒ルールも適用されます。

 もっとも、おやじチームは「タイムアウトと選手交代は無限回」というハンデをもらっています。これくらいはもらわないと、とても体力的に無理なのです。

 相手は3年生のいない1、2年生チームです。子供達チームも最初は1年生主体のチームで対戦。さすがに身長差に分があるうえに、まだ最初のうちはおやじチームにもスタミナがあって、6点差をつけてリード。幸先良いスタートです。

 第2ピリオドになって、次のレギュラークラスが登場。たちまち追い上げられてしまいますが、ここでもなんとか4点差のリードを保つことに成功。

 第3ピリオドは再び1年生主体チームが登場して、再び6点差と突き放しにかかるおやじチーム。しかしあと8分がなんとも長い時間です。

 おやじチームは選手交代を頻繁に繰り返してスタミナ回復と戦力維持を図りますが、いかんせん、休んでもスタミナが回復しないところまで追い込まれているのです。

 ついに残り時間が2分というところで、逆転を許し1点差をつけられてしまいました。しかし逆転のゴールを放って逃げ切れればまだチャンスはある状況です。

 ところがもう足がついていかないおやじチーム、パスカットを許し、試合を決める3点ゴールまで決められ、万事休す。結局33対39という得点で負けたのでした。残念。

    *   *   *   * 

 試合を終えての感想は、「汗をかくけど、いい汗じゃないよね」というもの。50メートルダッシュを頻繁に繰り返すバスケットボールは、もう持久力がなくてはテクニックで補うことのできないスポーツです。
 子供達の体力に脱帽です。

 また、改めて「10番が上手だね、とか4番もいいね」という風な子供達の顔が見えてきます。

「うちの中学校はいい学校ですよ」というセリフに実感を込めるためには、こうした現場を生で観ることがなくてはいけません。この目で子供達を見てあげることこそ、愛情をそそぐ第一歩なのです。

 とにかく怪我をせずに終えられて良かった。やっぱり若いおやじさんにもっと出てきてもらわないともちません。ひー、しんどかった!
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おやじの会のアイスキャンドル

2007-01-25 23:56:24 | おやじの会
 朝起きると20センチ以上の積雪。ほう、やっと冬らしくなってきたようです。
 でも除雪は大変。
 
【おやじのアイスキャンドル】
 この週末は、琴似本通り沿いで『第13回アイスキャンドル冬物語』が行われます。

 おやじの会も微力ながらこのイベントに参加を表明して、琴似神社の境内の前に場所をいただいて、ここで氷の造形展示を行うのです。

 氷は、牛乳のパックや100円ショップで買ったプラスチックの小さなゴミ箱などに水を入れて、周囲が凍ったところで水を出して氷のホヤを作ります。

 おやじ達にメールで凍りづくりの協力やら今日~明日の労働力提供を呼びかけていたのですが、今夜は6人が参加してできるところまでをやりました。

 今年は暖冬のために、この一週間でも案外凍りかたが悪くて、失敗する塊が続出。例年にない現象です。

 それでもまあ雪での土台作りと、なんとか形になっている氷を使って灯籠などを作りました。

 氷のホヤの中にはロウソクを立てて火をつけるのですが、そのままでは風を受けて消えてしまいます。

 そこで工夫されたのが、500mlのペットボトルを半分に切って、飲み口のついている上の方を火のついたロウソクにかぶせるという技。これで見事に風から炎が守られるのでした。

 これもまた北国・雪国ならではの生活を遊ぶ工夫ですね。

 琴似本通りのアイスキャンドルは明日から日曜日の夜までです。
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おやじの会の忘年会

2006-12-09 23:24:22 | おやじの会
 毎日雪が融けるわりにはそれ以上の雪が降って、どんどん根雪に近づいているようです。うーん、このまま根雪になるのかなあ。

【おやじの会の忘年会】
 今日はおやじの会の忘年会です。

 7年前に始まったこの会も、去る人と新しく加わる人の新陳代謝を繰り返しながら、今年も無事に過ごすことが出来ました。

 忘年会の恒例行事は、中学校の体育館でのミニバレーと夜の宴会です。私の場合は、毎年この場に蕎麦を振る舞うこととしていて、午前中からその準備です。

 昨年は蕎麦打ち披露も兼ねて、宴会会場の地域の公民館へのし台を始め、道具を持ち込んで蕎麦を打つところから行ったのですが、今年は自宅で打って会場へ持ち込み、現地では茹でるだけにしました。

 自宅に知人のAさんが援軍として駆けつけてくれましたが、実際は打って試食をしてみる方がメインになりました。

 自宅にお客様が来ると、必要に迫られて家が少し片付きます。これもまたおやじの会の効用と呼べるでしょうか。

 応援してくれた知人は、かつてイギリスのスコットランドに住んでいたことがあって、イギリスと日本の差についていろいろと話が及び、昼飯として手打ち蕎麦を囲んでの楽しい日英文化比較論議が交わされました。

 Aさんによると、イギリス人を一言で言うと「質素あるいは質実剛健」というイメージなのだそうです。日本人と比較すると、ある程度のところで「足を知ってそれ以上は進まない」ということのようで、携帯電話などもまだごついものを使っていて、日本の携帯がどんどん小さく、かつ機能をいくつも付加するようなマインドがないのだそうです。

「自動車では日産の工場があることもあって、日本車は評価されていますが、みんなマニュアル車で、オートマチック車がほとんど売れないんです。そんなことに余計なお金をかける必要性を感じていないのでしょうね」とか。

「スコットランドではどういう家に住んでいたのですか?」
「築200年の石造りの家を借りて済んでいました。天井が高くて使わない部屋もたくさんありました。でもそれでいて、窓枠と石壁の間には隙間があってすきま風がぴゅうぴゅうふいていましたよ。みんなそんなもんだ、と思っているのでしょうね」

「行政のあり方ではどうですか?」
「向こうでは、公共料金も間違って請求されることがしょっちゅうあって、それに対する手続きのために手紙を書いたりすることもありました。日本じゃ考えられませんよね。ひどかったのは、ある日突然自宅の電話が他人の電話になってしまったということがありましたよ」

「え?それはどういうことですか?」
「なんだかどこかの工事でみすだったのでしょうか。自宅に電話をしたら突然違う家につながるようになってしまったんです」

「なんと適当な…」
「でも世の中そんなものだ、と思えば『郷に入りては郷に従え』で、さらなるサービス向上を目指してエネルギーやお金をかけないという国柄のように思いました」

「日本という国はどう思われているのですか?」
「全く興味を持たれていませんね。東洋にあることくらいは知っていても、一定以上の知識層ならいざしらず、一般国民ならば地図でどこにあるかを指し示すことも出来ないのではないでしょうか」

 むむ、なるほど。その目で見てきた事柄には説得力がありますねえ。また蕎麦をごちそうしますからもっと詳しく教えてくださいね。

    *   *   *   * 

 夜のおやじの会の忘年会は25人の参加で大いに盛り上がりました。

 一番遠くは埼玉県から来てくれた方で、もうご家族共々移住されてしまったのですが、この会の活動が心底好きで、今回はわざわざ参加してくれたのです。

「こんなに良い会は僕の住んでいるところにはありませんよ。皆さん、自信を持って活動と情報発信を続けてください」というメッセージが寄せられました。

 私の蕎麦も幸いに好評を得て、(また来年もやらねば)と心に誓うのでした。

 皆さん、今年一年もお世話になりました。こういう活動が陰に日向に子供達を見守って、心休まる教育環境と地域につながるのだと自信を持ちましょう。  

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おやじの一言~「善意のリレー」について

2006-11-19 23:38:23 | おやじの会
 今日はいよいよおやじの一言の時間です。ちょっとした子供達相手のミニ講演会だと思えば、人前で話すよい練習になるものです。
 
【おやじの一言】
 授業は朝九時からなのですが、一時間目の講師の集合時刻はその20分前。

 少し緊張しながら八時半に学校に到着しました。緊張して上靴を忘れたので、PTAのスリッパを借りました。恥ずかし~。

 講師控え室へ入ると、もうおやじさん達も集まっていて、会うのを楽しみにしていた近くの本屋さんの社長さんもお見えでした。私もかねがね「中学生はこれを読めキャンペーン」の噂は聞いていたのですが、直接お会いするのは初めてでしたので、お会いできて光栄でした。

    ※    ※    ※    ※

 さて、一時間目は一年生に対するお話しです。今回のテーマは、自分自身の骨髄提供体験を通じて、「善意のリレーを考える」という風にしたのは、一昨日お伝えした通りです。

 一時間目の担任の先生からは「うちのクラスの子供達は、おとなしいですけど理解力はありますよ」というアドバイスをいただいての登壇です。

 この授業では最後にアンケートと、講義に対する感想を生徒達に書いてもらうことになっています。

 そのため、本当ならば終業の10分くらい前に終わらせて授業の中で感想なども書いてもらうと全てが完結するのですが、一時間目は少し張り切りすぎて、50分全部を使ってお話しをしてしまいました。

 生徒達の感想も来週までお預けとなってしまいました。これは反省しなくては。

    ※    ※    ※    ※

 そこで三年生に対しての講義では、話の内容に濃淡をつけて、大事なところはじっくり、エピソード的なところは簡単に進めて、5分くらい残るようにして終えることができました。

 黒板に描くと分かりやすい図なども、一度一年生を相手にして実証しているので二回目はスムースに進みました。やはり家で一度練習するくらいのことをしないと、時間を考えながら分かりやすい授業をするというのは難しいのです。

 さて、今回は一連の体験を通じて、善意という「意志」を持つことの重要性と、その一方で自分自身の健康や医療水準、交通インフラなどの「能力」の両方が揃わないと、その善意も伝わらないということから、何につけ、これからの人生を生きて行く上での「意志」と「能力」を鍛えることを伝えたいと思いました。

 3年生は終わった後で控え室で休憩している時に担任の先生が生徒達の感想を集めて持ってきてくださいましたよ。

 中学校3年生とはいえ、文章を書くというのは力がいるもので、個人差がありますが、生徒達の感想は、概ね私が意図したことは伝わっていたようで安心しました。

 ある男子は、「自分に様々なリスクはあるけど相手側にとって見れば生か死かという世界。相手がもし骨髄をもらって元気になったら何をしたいかということを訊きたいと思う、けれど、もし自分が相手側の立場だったら移植して欲しいと思う。これから30万人といわず、50万、100万人の登録があれば良いと思う。自分も登録したいと思った」

「今までドラマや映画などで客観的に見ていたけど、現状に向かいあえた機会を与えてもらったことを感謝します」と書いてくれました。立派じゃないですか。

 またある女生徒は「自分が何かをして、それで人の命が救えるということは、とても大切なことだと思います。私はこれからしたいことがたくさんあるので命を落としてでも人を救うということはできませんが、少しでも他人のために何かをできればよいと思いました。今日はありがとうございました」と書いてくれました。

 【自分の命を落としてでも人を救うということはできませんが】というのがとっても正直で、それで良いのだと思います。

 それほど簡単な決断ではありませんから当然です。しかし世の中でこういうことがあるのだ、ということを感じてもらえたようで、頑張って資料を作った甲斐がありました。

 こういう反応を確かめることのできる、学校の先生という職業を少し羨ましく思いました。

 生徒の皆さん、君たちが今生きている社会とはこんなところです。

 信頼に値するところだと私は信じています。
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おやじの一言の準備

2006-11-17 23:34:05 | おやじの会
 平地の雪は降っては解けるのですが、山はもう白くなりつつあります。だんだん雪が平地に降りてきています。
 
【おやじの一言の準備】
 明後日の日曜日は、中学校の日曜参観日なのですが、毎年このときに、中学校のご厚意により参観日三時間のうちの一時間を借りて、「おやじの一言」という授業をやらせてもらっています。

 各学年で一時間ずつということで、一時間目は1年生、二時間目は2年生、三時間目は3年生に授業をするのです。

 我が琴似中学校は、市内でも有数のマンモス校で、三学年で23クラスもあるのですが、おやじの会で講義をできるという人が案外少なくて、19人しか揃わなかったのだそうです。

 毎年現役のお父さんの参加が少ないというのが悩みですが、忙しいということもあって仕方がないことです。

 そこで足りない分は有志が二コマをもつことにしているのですが、今回は敢えてさらにおやじの会の外の地域に連帯の輪を広げて、学区内に住んでいて、お話しのできそうな方を外部講師として迎えることにしました。

 そうするとまた面白いもので、近所で「中学生はこれを読め!キャンペーン」という面白い取り組みをされているくすみ書房のご主人や、コミュニティFM放送の女性社長など、極めて面白い方達が参加をしてくださることになりました。

 これは私も自分の授業をしているよりもそちらのお話を聞きたいくらいですが、自分の担当の時間とかぶっている方もいて、それが残念です。

 今回私は1年生と3年生の二コマを持つことになりました。

    ※    ※    ※    ※

 さて、実際に自分のお話のテーマを見つけて、資料らしきものをつくり、50分全体のシナリオを作るとなると、これが結構大変です。

 今回私は、自分自身の骨髄提供の体験をテーマにすることにしました。これもなかなか得がたい経験だったと思うからです。

 しかし、さてそれでは、骨髄提供の何をどのようにして話をするか、ということを突き詰めて考えると、これが大変に難しいのです。

 このブログ「北の心の開拓期」では、7月31日からの五話連続でその顛末記をお届けしましたが、このときは約1万字、原稿用紙にして25枚の文章となったものです。

 しかしこれを中学1年生と3年生に話すとなると、難しすぎてもいけないし、さりとてただこういうことがありました、と思い出を話すだけでは聞いている方もつまらないことでしょう。

 この話のどこに焦点を合わせて、この話から何を得るのかをイメージしながら、全体の時間配分を考えて、子供達と少しは意見交換をする、と全体を構成しなくてはなりません。

 資料は、白血病について、骨髄移植について、骨髄バンクについて、手術について…など多くの内容をコンパクトなレジメとして、A4二枚にまとめました。

 骨髄提供は、登録できるのが18歳からで、提供できるのは20歳からということになっているために、中学生には直接的な行動に結びつくような内容にはなっていません。

 しかし、大事なことは、誰でも皆、例え中学生であっても病気の患者になる可能性があるという悲しい現実を知らなくてはなりません。

 そして、そうした運命の神様のいたずらの矢が当たった一人に対して、人間たちは弱いながらも集まって社会を形成して、その一人一人の力を持ち寄りながら知恵を結集して、その悲しい運命を避けようと頑張っているものだ、ということを伝えたいと思うのです。

 1年生には、助けて欲しいと願う患者と、それを助けようとする社会全体としての取り組みである骨髄バンクの存在、そして白血球の型が合致したドナーの健診、それらを側面で支えるコーディネーターや医師の物語を「善意のリレー」として伝えたいと思っています。

 また3年生にはそれをほんの少しだけ高度にして、「善意という意志」と「それを可能にする能力」という要素について考えてもらいたいと思っています。

 何かをしようと思う心が大事なのと同じくらい、自分の健康や医療水準、交通インフラなど先人が営々として築いてくれたこの社会の恩恵を被って生きていることを知って欲しいのです。

 そして、そういう社会に今私達が住んでいること、君達が大人になってその一員となる社会とはそういうところだということ、そして君たちが飛び込んでくる社会は信頼に満ちたものであることを期待して良い、そういうことを伝えたいと思うのです。
 さあ、それが伝わるでしょうか。

 話し始めると、50分なんてあっという間で、しばしば時間の配分を間違えがちになるのですが、これでなんとか乗り切ろうと思います。

 あんまり説教臭くならないようにしなくては。

 ではご報告は日曜日のブログです。
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みんな野球小僧~おやじの会のスポーツ交流

2006-10-14 23:08:38 | おやじの会
 朝から快晴で絶好の行楽日和。気温は少し低いのですが、外で運動をするのなら最高の一日となりました。

【みんな野球小僧】
 先週の悪天候でおやじの会の野球によるスポーツ交流が順延となっていました。それが幸いなことに今日にしていたのですが、格好の野球日和となりました。先週やってしまわなくて逆に幸運でした。

 野球は五回までの試合を2試合予定しました。初戦は1,2年生チーム対おやじチーム。

 中学校の1,2年生はまだ体格が発展途上の子が多く、ヘルメットもぶかぶかで、バットも重そうです。しかしそれでもボールはしっかりと見逃しますし、打てばしっかりミートしてくる子もいます。なかなか侮れないものです。

 初戦は私はキャッチャーをしましたが、最初の投手がコントロールに苦しむのに乗じて初回に2点、2回に1点を献上して0-3で劣勢に。しかしここからおやじも反撃開始。

 3回にヒットとフォアボールで満塁として、そこから長短打を集めて一挙に3点を取り3-3の同点に持ち込みました。

 そして4回にはやはり満塁からのヒットで1点を勝ち越し。助っ人で来てくれたお父さんのピッチングに助けられて、4-3で逃げ切り勝利。なんとか面目を保つことが出来ました。

    *   *   *   * 

 2試合目は3年生が相手。投手の投げる球も格段に速くなっています。

 あろうことか2試合目の先発は私が指名され、どこまで行けるものかと思いながら投げることになりました。

 しかし結果は無惨。あっさりと2点を先取され、なんとかツーアウトまではこぎつけたものの、そこからフォアボールと連打で崩れ、初回になんと8点を献上してしまいました。

 そこで無念の投手交代です。救援の投手が踏ん張ってくれて、今度はおやじの反撃。すぐに2点を返したものの、試合はそこで投手戦に。やっぱり野球は投手ですね。

 おやじも粘って4点までは返したのですが、結局は4-9で敗戦となりました。なんといっても初回がすべて。どうもすみませんでした。

 しかし試合の結果は結果として、子供達のはつらつとしたプレーや挨拶を始めとする礼儀、声を掛け合うチームプレイなどに、健全な姿を見ることが出来ておやじたちも満足です。

 また知らないお父さんも何人か参加してくれて軽快なプレーを見せてくれました。実際もう子供達が中学校を卒業したようなOB会員では子供達の動きについて行くことは出来ません。

 ここは子供がまだ中学校に在学中の現役のおやじさん達の参加をもっとお願いしたいところです。

    *   *   *   * 

 一緒にプレーしていたKさんが持ってきた、もう30年使っているという木製バットが二本とも折れました。「なんか折れそうな気がするなあ」と言っていたのですが、まさにその瞬間に折れました。

 「折れたバットをどう処分しようか」という話になり、「30年も使ったんだから、ゴミにしちゃだめだよ。正月のどんど焼きのときに持っていって焼いてもらうと良いよ」という人がいました。

 なるほど、そのあたりに日本人のものに対する宗教観みたいなものが伺えます。これまで自分の人生に貢献してくれたものへの最後のお礼でしょうね。

 それにしても肘から背中が痛いです。もう野球も引退のようです。
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