釧路長期滞在ビジネス研究会(通称:ビジ研)は、釧路市役所が事務局となって平成21年に設立された団体です。
会員は市内のホテル事業者、不動産事業者、タクシー会社、レンタカー会社、観光団体などで、釧路への長期滞在者や移住者の受け入れ窓口としての活動を行っています。
このたびビジ研では、釧路の涼しさをアピールするためにターゲットを日本で一番熱い街である埼玉県熊谷(くまがや)市に狙いをつけました。
熊谷市のホームページには、熊谷の暑さを売りにして宣伝をする「あついぞ.com」というサイトがあるのですが、ここの有料バナー広告欄に、「涼しいぞ釧路」というバナーを貼ったのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/c3/e0af3cba50bccb30585711fd78f32b86.jpg)
【あついぞ.com】 http://www.atsuizo.com/
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/22/e481018fe84e1bd13733775af14783b9.jpg)
【貼ったバナー広告】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/6b/372de7dce9af483227ce7e6f9606c08a.jpg)
【cool946.com】 http://cool946.com/
日本一暑い町に喧嘩を売るようですが、釧路の涼しさを訴えるには格好のターゲットと考えました。
今日は市長とマスコミの定例記者会見があったので、そこの場で、『では釧路の涼しさをどう表現したらよいか』ということを市長に発表してもらいました。
そこでの涼しさ比較は、『熊谷市と釧路市の比較でどれくらいの電力量と電気料金が節約できるか』という試算の結果です。
※ ※ ※ ※ ※
熊谷市と釧路市を平成22年度の国勢調査による人口規模で比較すると、
世帯数 人口
釧路市 81,015世帯 181,169人
熊谷市 75,413世帯 203,180人
となり、ほぼ同じような町の規模と言えるでしょう。
比較対象としたのは温度の差で、熊谷市の平均気温を室温としてこれを釧路市の平均気温にまでエアコンで下げるとするとどのくらい電力を必要とするのか、という試算です。
時間帯は9時~17時と最低限の日中の活動時間帯として、一か月の気温差を8月の一か月間31日で合計してみると、2,417℃と出ました。
これを世帯ごとのエアコンの普及台数を3台とし、エアコンの大きさなどを勘案し、これにkw当たり22円という電気料金を掛け合わせて試算してみると、熊谷市の8月でのエアコンによる電力量は約506万kwhとなり、さらに電気代では2億3374万円という結果が出ました。
資源エネルギー庁が年間のエアコン使用期間は3.6ヶ月という数字を出していて、これにより熊谷市を釧路市並みの涼しさにしようと思うと、少なく見積もっても、1821万kwhで8億4150万円の電気代がかかることになり、釧路は熊谷よりも上記だけお安く夏を過ごせるということになりました。
※ ※ ※ ※ ※
あくまでも試算なのでお遊びが半分ですが、涼しさを何か数字で表現するとどうなるか、という問いを投げかけてみたところ若手の職員が頑張って計算をしてくれたのです。
当初はもっと突拍子もない比較の数字がないか、と様々なアイディアをブレーンストーミングをしました。
同じ涼しさにするのに団扇であおぐとどれくらいの風速が必要か、と試算してみたところ、風速60~80mという結果が出て、「これでは竜巻被害を受けたところに失礼だ」ということになって不採用。
ボツになったネタはもっとたくさんあるのです。
※ ※ ※ ※ ※
さて会見場では、マスコミさんから「せっかくなら熊谷市と釧路市でタッグを組んだ仕掛けをすると良いのでは」などといった質問も飛び交いました。
もっとも今は道内でも節電の話題が大きく取り上げられています。
道内も7%の節電を求められていますが、エアコンを使う札幌市の人が釧路市へ来るだけでも節電になるはずです。
釧路の涼しさを都会に打って出るために、マスコミさんの食いつきそうな表現は何か、これからいよいよ暑い夏に向かうにあたって、涼しい釧路をもっとアピールしていきたいと思います。
会員は市内のホテル事業者、不動産事業者、タクシー会社、レンタカー会社、観光団体などで、釧路への長期滞在者や移住者の受け入れ窓口としての活動を行っています。
このたびビジ研では、釧路の涼しさをアピールするためにターゲットを日本で一番熱い街である埼玉県熊谷(くまがや)市に狙いをつけました。
熊谷市のホームページには、熊谷の暑さを売りにして宣伝をする「あついぞ.com」というサイトがあるのですが、ここの有料バナー広告欄に、「涼しいぞ釧路」というバナーを貼ったのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/c3/e0af3cba50bccb30585711fd78f32b86.jpg)
【あついぞ.com】 http://www.atsuizo.com/
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【cool946.com】 http://cool946.com/
日本一暑い町に喧嘩を売るようですが、釧路の涼しさを訴えるには格好のターゲットと考えました。
今日は市長とマスコミの定例記者会見があったので、そこの場で、『では釧路の涼しさをどう表現したらよいか』ということを市長に発表してもらいました。
そこでの涼しさ比較は、『熊谷市と釧路市の比較でどれくらいの電力量と電気料金が節約できるか』という試算の結果です。
※ ※ ※ ※ ※
熊谷市と釧路市を平成22年度の国勢調査による人口規模で比較すると、
世帯数 人口
釧路市 81,015世帯 181,169人
熊谷市 75,413世帯 203,180人
となり、ほぼ同じような町の規模と言えるでしょう。
比較対象としたのは温度の差で、熊谷市の平均気温を室温としてこれを釧路市の平均気温にまでエアコンで下げるとするとどのくらい電力を必要とするのか、という試算です。
時間帯は9時~17時と最低限の日中の活動時間帯として、一か月の気温差を8月の一か月間31日で合計してみると、2,417℃と出ました。
これを世帯ごとのエアコンの普及台数を3台とし、エアコンの大きさなどを勘案し、これにkw当たり22円という電気料金を掛け合わせて試算してみると、熊谷市の8月でのエアコンによる電力量は約506万kwhとなり、さらに電気代では2億3374万円という結果が出ました。
資源エネルギー庁が年間のエアコン使用期間は3.6ヶ月という数字を出していて、これにより熊谷市を釧路市並みの涼しさにしようと思うと、少なく見積もっても、1821万kwhで8億4150万円の電気代がかかることになり、釧路は熊谷よりも上記だけお安く夏を過ごせるということになりました。
※ ※ ※ ※ ※
あくまでも試算なのでお遊びが半分ですが、涼しさを何か数字で表現するとどうなるか、という問いを投げかけてみたところ若手の職員が頑張って計算をしてくれたのです。
当初はもっと突拍子もない比較の数字がないか、と様々なアイディアをブレーンストーミングをしました。
同じ涼しさにするのに団扇であおぐとどれくらいの風速が必要か、と試算してみたところ、風速60~80mという結果が出て、「これでは竜巻被害を受けたところに失礼だ」ということになって不採用。
ボツになったネタはもっとたくさんあるのです。
※ ※ ※ ※ ※
さて会見場では、マスコミさんから「せっかくなら熊谷市と釧路市でタッグを組んだ仕掛けをすると良いのでは」などといった質問も飛び交いました。
もっとも今は道内でも節電の話題が大きく取り上げられています。
道内も7%の節電を求められていますが、エアコンを使う札幌市の人が釧路市へ来るだけでも節電になるはずです。
釧路の涼しさを都会に打って出るために、マスコミさんの食いつきそうな表現は何か、これからいよいよ暑い夏に向かうにあたって、涼しい釧路をもっとアピールしていきたいと思います。