北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

床屋さんの人材育成 ~ チェック項目による見極め

2025-03-05 22:02:20 | Weblog

 

 行きつけの床屋さんの話。

 先日「Lineで時間もわかる予約システムができました」と連絡がありました。

 床屋さんとは古い予約の連絡もLineでやりとりをしていましたが、この度そのLineから予約システムが展開できて、空いている時間帯も把握できるようになりました。

 空き時間は1時間単位で、毎正時から翌正時までが一コマです。

 実際には、入れた予約をお店側で確認して再度「大丈夫です」と連絡を入れてくれることになるのですが、空いている時間が分かるので双方にとって安心な形になりました。

「これでずいぶん便利になりましたね」というと、いつも髪を切ってくれる床屋のKさんは「まあ良いところと悪いところがあるんですが」と苦笑い。

「良いところは、お客様が床屋さんで絶対に切ってくれるかどうかがわかることですよね。でもこちらでは、予約のシステムが一時間単位で組まれているのに合わせられるか、ということがあるんです」

「それはどういうこと?」
「例えば前のお客さんがパーマのように長く時間がかかる方だったりしたら時間がずれちゃうじゃないですか。それをお客様が『この時間に予約したのに』と不快に思われるかどうか」

「なるほどね」
「それに、僕が髪を切るんだったら1時間で大丈夫なんですが、若手のまだ不慣れな子が担当すると1時間以上かかってしまったりするかもしれず、1時間単位というのも微妙なところです。まあ問題は、そのことをお客様がどう思うかなんですけどね」


 あくまでも時間がずれたりするような運用も、お客さんがそれをどう思うかだ、というところに(わかってるなあ)と思います。


 会話をしていて、Kさんの修業時代の話になりました。

「そもそも理容師の免許を取ってからどれくらいで実際に髪を切れるようになるんですか?」

 そう訊くとKさんは、「僕は最初のお店でアシスタントとして髪を切る以外のお店のことができるようになるまで2年かかりました。今のうちのお店で言うと、本人のやる気とセンスの問題もありますが、お客様の髪を切れるようになるにはそこから1年半というところでしょうかね」

「免許を取ったらすぐに髪を切れるわけじゃないんですね」
「ええ、アシスタントとしては顔剃りとか掃除とか備品の用意、あとは電話の応対とか接客なんかも見られます。これらができるようになってから初めて人の髪を切れるようになりますが、それでも最初は友達だったり周りのスタッフの髪などで練習させてもらって修業を続けるんです」

「ここまでできるようになったらお客さんの髪を切ってよい、という基準ってあるんですか?」
「うちは作ってます。できていなかったら、『こことここの項目がまだ未熟だよね』と話し合います。見極めは先に働いていた3人の総意で、このお店が求める水準に達しているかどうかを事前に設定してある技術項目の出来不出来で判定します。なんとなく恣意的な運用なんかができないように気を付けています」

 
       ◆


 組織の中で人を育てるってなかなかに難しいテーマです。

 大きな会社でも、できることとできないことを明確にして本人と話し合うなんてなかなかできない人材育成方法ですが、こちらの床屋さんではしっかりとやられているようです。

 目に見えやすい手業だから、ということもありそうですが、ちゃんと接客や電話応対も本人評価にはいっているというのが驚きでした。

 客商売ではお客様に不快な思いをさせないことはとても重要なスキルなんだそうで、それだけ重要視されているとのこと。

 若いのにしっかりしてるなあ、と改めて感心したのでした。
 

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テレビ買い替えで最新機能全部盛りに ~ この先テレビはどうなるんだろう

2025-02-28 22:38:36 | Weblog

 

 先日新しい冷蔵庫を購入した際のついでにテレビも新しくしました。

 今までのテレビはFUNAIというところのもので、大手家電メーカーに比べて割安でありながらそれなりの機能もあったので満足していたのですが、ここにきてネットとの連携に物足りなさを感じていました。

 FUNAIテレビも一応家の中のルーターと有線でネットには繋げていたのですが、インターネット経由で観られる動画配信サービスはyoutubeやアマゾンプライムなど一部に限られていて、Tverやアベマ、ダゾーンなどには対応していません。

 ネット動画を見るだけならFireスティックやFireTVという手もあるのですが、そろそろテレビそのものの機能が今までのはBS4K対応やbluetooth接続対応をしていないという点で物足りなくなっていました。


        ◆


 
 お店に行って店員さんにお勧めの最新テレビを訊ねました。

 すると応えは「ソニーかシャープでしょうね」とのこと。

 私の頭の中ではPanaや東芝も候補にあったので意外です。

 シャープというのは液晶画面の製造元なので液晶調達に分があって、その分他社と同じ値段レベルで考えるとワンランク上位モデルが買えるのだそう。

 ただ人気はやはりソニーとのことで今回はソニーのBraviaシリーズにしました。

 これならそもそものテレビ機能に加えてインターネットにつなぐことで動画配信サービスも見られますが、無線ではスピードが出ないのでこれまで同様に有線で接続です。

 車でもテレビでもなんでもインターネットに繋げることで、可能性が格段に広がりますね。


 youtubeやNETFLIX、アマプラ、huluなどワンボタンでプリインストールされているアプリもありますが、動画配信の部分はGoogleTVなので、入っていない動画サービスはGoogle経由でインストールすることができます。

 初期設定にはTverもDAZNも入っていませんでしたがGoogle経由で難なくダウンロードできました。

 あとはリモコンを直感的に操作しながら慣れてゆくだけです。


 新しいテレビではbuetooth接続ができるようになったので、やがてはヘッドホンやサウンドバーとの接続も可能です。

 テレビの音が聴きにくくなったときはただただボリュームを上げるのではなく専用のヘッドホンを使うことにします。

 とりあえず最新の昨日は全部盛りのテレビになりインターネット経由で動画配信も見られます。

 この先のテレビって一体どうなってゆくのでしょうか。

 これで何年もつかな。


  
      ◆

 

 テレビを新しくしたことでテレビ回りがちょっとごちゃごちゃしていたのも整理。

 これなども何かきっかけがないとやれなかったことなので心機一転が図られました。

 気持ちを整えてやる気になってから整理をするか、物が変わることで半強制的にやらなくてはいけないのか。

 どちらもあると思いますが、物を変えて強制的に整理整頓をせざるを得ない効果も案外大きいものですね。

 
 

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クレジットカード変更の後始末 ~ デジタルでできることとできないこと

2025-02-27 22:55:11 | Weblog

 

 昨日のカード不正利用の後始末のお話。

 これまで使っていたクレジットカードを廃止したことで、このカードで支払っていた月々支払いの契約カードの変更を迫られることになりました。

 変更手続きも微妙なところで、次のカードが一週間前後に届くのを待って、それに替えても良いのですが、その一週間の間に「落ちませんけど」という連絡やら手続きをするというのも面倒ということがあります。

 実は私は同じクレジットカードを二枚もちしているのですが、それぞれを違う口座からの引き落としにしています。

 今回廃止にしたカードはゆうちょ銀行からの引き落としにして、もう一枚は別の銀行口座からの引き落としにしています。

 というのも、今勤めている会社の出張時の清算支払先銀行が指定されているのです。

 なので出張の際の支払いをその銀行から引き落とされるカードで行い、通常の買い物などは郵貯銀行から引き落とされるカードと使い分けていたのです。

 移すのと放っておくのとのメリ・デメを考えましたが、今回は二枚持ちの利点を生かして、まずはもう一枚のカードに移しておいて、新しいカードが来たら再度変更することにしました。

 やはり契約の空白期間は作りたくない、という思いです。


      ◆


 さて、改めて毎月請求が来る契約がなにかと確認してみると、①自家用車で使えるwifi契約、②ブログの有料サービス、③札幌市営交通のSAPICA、④携帯の写真保存の"Google One"の4つとわかりました。

 これらの契約先変更ですが、まず一番に連絡があったのが、"Google One"で、カードを廃止したその日にメールで「お支払いを処理できませんでした」と連絡が来ました。

 請求のタイミングと重なったのかもしれず絶妙なタイミングだな、と思いましたがすぐに連絡をくれればこちらも対応がしやすいものです。

 そしてここは契約確認のサイトへの誘導もあって、それに従ってすぐにカードの変更ができました。実に効率的です。


 次に手を付けたのが自動車のwifi契約で、契約先のトヨタからは、「Visaの決済ルールが変わったので…カードが有効かどうか確認・変更してください」という連絡が来ていました。

 ここはこの機会に私の個人カードから妻が管理している家計支出用のカードに切り替えて家計支出に変更で、これもネットからの誘導でスムースにいきました。


       ◆


 三番目に手を付けたのがブログの有料サービスでしたが、これはサイトのかなり奥深くにあって支払いカード変更にちょっと苦労しましたが、最後にはちゃんと変更を終えました。

 一番厄介なのが札幌市交通局のSAPICAカードでした。

 これはオートチャージにしてあり残金が減ると自動的にチャージされて月単位で合計金額がカード会社に請求されるという仕組み。

 これも支払いのカードを替えようと思ってその方法をネットで調べたところ「地下鉄駅などに置いてあるSAPICAの申し込み書(兼変更申し込み書)に必要事項を書き込んで郵送してください」とのこと。

 しかも「通常3週間以内に変更完了の手続きをいたします」とありました。

 これだと次に来るカードを待った方が手間が少ないように思うので、これだけは新しいカードが来るのを待つことにしました。

 やはりデジタル化が一番進んでいないのはお役所ということになっちゃうんでしょうかねえ。

 これでは国としてのデジタル化が進まないはずだなあ、と苦笑いです。


       ◆


 カード不正利用に伴う後始末でひどい目に遭いましたが、それをきっかけにして、自分の月々のサブスクがどうなっているかを改めて考える機会になりました。

 また同時に契約カードの変更手続きをどうするかも把握できたのと、デジタル社会の進展と遅れている部分も見えて面白い出来事でした。

 改めてデジタル社会を生きるためには、
①本人を証明する手段である「デジタル時代の必需品」の"アカウント"についての深い理解、
②本人証明をするためのパスワードなどの管理の重要性、
③それらを効率的に行うためのスマホとの連動、
④自分が契約している内容についての棚卸

 …などが必要だと痛感しました。

 パスワードの管理はちゃんとしていますか?


 良い記事がありました。ご参考にしてください。

【デジタル社会におけるアカウントの役割と重要性】
   https://bestcalendar.jp/articles/knowledge/11213

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カ、カードの不正利用だと!? ~ 防ぎようのない情報漏洩

2025-02-26 23:19:47 | Weblog

 

 昼休み中に見知らぬ番号からの怪しげな電話。

 「もしもし」と取ってみると、「コマツマサアキさまのお電話でしょうか。こちらは××カードのサポートの▲▲と申します」と、使っているクレジットカード会社のサポートからの電話でした。

 そこで伝えられた用件とは、「2月●日と■日に、コマツさまのカードで海外のサイトにアクセスして2千円相当の購入を行おうとしてキャンセルとなっている記録があるのですが、これはお客様の取引でしょうか」ということでした。

 記憶をたどっていろいろ思い返してみましたが、ちょうど2千円のものを何か買おうとした覚えはありません。

「いろいろ考えましたがやはり私ではありませんね」
「…そうなりますと、結果的には失敗していますがこれはカードの不正利用の兆候ということになります」

 幸い最後の砦のセキュリティコードまでは盗まれていなかったのでこの犯人は私のカードでの購入には失敗したようですが、しかし私の氏名とカード番号が漏れてしまっているということです。

「申し訳ありませんが、今後のリスク管理を考えますとこのカードは廃止ということでよろしいでしょうか?番号は変わりますが早急に代わりのカードをお送りいたします」とのこと。

 事態を冷静に考えると、カード周辺の情報が漏洩されているわけで、もうこのカードは危ないという判断が下されます。

 こうなると危険な事態は早急に回避すべきだと思いカード廃止を了承しました。

 長年使い慣れたカードでしたが急なお別れとなりました。

 それでもクレジットカードがよくぞ詐欺まがいを防ぐとともに、連絡をくれたものと感謝です。


        ◆


 事態の深刻さや今後どうしたらよいかがまだよくわからないままにとりあえずカード廃止の手続きを済ませたことで、このカードは使えなくなりました。

 そこでふと、「あれ、過去に使ったカードの支払いはどうなるんだろう?」と不安になりました。

 調べてみると、この27日に口座から落ちるべき支払いが20件近くあります。

(ええ?これ全部口座から落ちなくなるのか!?)と不安になって、再度カード会社のサポートに電話で確認をしました。

 すると答えは「もうすでに決済が下りているものはそのまま口座からお引き落としになります。カードを廃止したので新しいカードで買い物はできませんが、このカードでサブスクなど毎月引き落としのご契約があるとしたら、それは契約ができなくなりますので早急なカードの変更が必要になります」とのこと。

 過去の契約は問題ない、と聞いてまずは一安心。

 しかし毎月引き落としのカード変更の手間が発生しました。

 調べてみると、札幌市の交通カードSAPICA、自動車のwifi契約、ブログの有料サービス、インターネット電話の契約が毎月支払いの契約になっていました。

 これからこれらを一つずつカード変更しなくてなりませんが、幸いクレジットカードはもう一枚ありますのでまずはとりあえずこちらに変更です。

 新しいカードが来たらまたそちらに切り替えることになりますがいたしかたありません。

 やれやれです。皆さんもカードの不正利用の被害者にならないように、毎月の明細確認などできる範囲のリスク管理にご留意を。
 

 

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冷蔵庫を買い換えました ~ 何かが変わった気があんまりしない

2025-02-25 22:03:22 | Weblog

 

 以前「冷蔵庫のモーターの音が大きくなった」という記事を書きました。

 この冷蔵庫は買ってから13年と半年とのことで、買い替えることにしました。

 家の中で冷蔵庫の置けるスペースは決まっているので、大きさは今までのとほぼ同じサイズのものになります。

 この手のサイズの冷蔵庫となると、およそ家電メーカーはこぞってラインナップを取り揃えていて、各社各様の特徴や売り文句があるはず。

 野菜室と冷凍庫、製氷室の配置などレイアウトにそれぞれ会社のデザインアイディアが見えて実に多様です。

 選ぶのは妻で、大型電気店の冷蔵コーナーをぐるぐる歩き回りましたが、結局は「今まで使っていたのが慣れている」とのことで、これまでと同じP社の冷蔵庫にしました。

 

 


 搬入は昨日のことでしたが、朝から冷蔵庫の中のものを取り出して、冷凍のものなどはキャンプ用の冷蔵庫に移し替えたりして片づけをしていました。

 貯まっていて使っていなかった蕎麦汁のボトルも数本出てきましたがいつ作ったものかわからないので「もう捨てていいよ」と処分。

 奥に置かれていてもうメモ向けられなかったような瓶詰なども結構ありましたが、これらを思い切って捨てる良い機会でもありました。

 
 久しぶりに冷蔵庫の裏の壁がでてきたので拭き掃除もしましたがかなり埃で汚れていたので、掃除のきっかけにもなりました。

 おまけに「P社の冷蔵庫は天井部分が放熱になっているので、この上には直接物を置かないでください」と言われて、これまでずっと蕎麦を洗うざるなどをあげていたのは間違っていたことを知りました。

 気持ちも知識も暮らしも一新する良い機会になりました。

 
 同じタイミングで買ったテレビの話はまたいずれ。

 

 

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一段のサポート ~ 車に優しさを

2025-02-19 20:48:29 | Weblog

 

 自家用車をトヨタのノアにしてから2年が経ちました。

 子どもが生まれてからは、三菱デリカ、日産セレナとジャンルでいうとミニバンを乗り継いで来ましたが、今のライフスタイルはもうミニバンの良さにどっぷりとはまっています。

 子どもたちも独立したので、もう普段乗せるような子供はいませんが、今は夫婦の釣りやキャンプのアウトドア趣味に始まって、セカンドシートドアがスライドドアなのも日常の買い物に便利でもあります。

 ミニバンとなると床が高いので乗り込むのにちょっと勢いが必要です。

 デリカに乗っていた時はアウトドアでの走行性が高いことがウリだったので、やたらに床が高くて乗り込むのが大変でした。

 今乗っているノアも、タイヤが16インチになった分床が高いはずなのですが、左側のスライドドアに、開けた時にステップが高さ200ミリのところに出てくる「ユニバーサルステップ」という仕掛けがついています。

 もちろんオプションでの装着なのですが、電動ではなくてギヤでせり出してくるカラクリでオプション料金が3万円と格安。

 以前の福祉車両などではオプション料金が20万円もするようなものが出回っていたのですが、今回は3万円とお値段は破格です。

 車を注文するときに「そのオプションいるかな」と考えたのですが、値段も安いし子どもや年寄りも乗るだろうし、ということで軽く考えて追加しておきました。

 最近は高齢の両親の買い物サポートなどで活躍しているノアですが、91歳の母が乗り降りするときには実に重宝しています。

 母は左の足が思うように動かなくなっていて、セダンタイプの車の後部座席に乗るようなときは左足を一度手で持ち上げて車の外に出さないと出られないような身体状況です。

 それがノアでユニバーサルステップがあればまだなんとか自力で乗り込むことができています。

 ただ乗り心地がよかろうとセカンドシートを下げて前の座席との距離を離したときには、体を起こして手すりを掴むことができなくてあたふたしてしまいました。

 それ以来シートはできるだけ前にして乗り込んだらすぐに座れるようにセットして事なきを得ています。

 歳を取ると"車に乗る"という当たり前のことですら当たり前にできなくなるということを目の当たりにします。

 両親の実家は家の中に手すりをつけるのに介護保険を使わせていただきました。

 道具や器具でサポートできるのならやっておいた方がよいですね。 

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タンチョウヅルの聖地鶴居村 ~ すぐそこにタンチョウが!

2025-02-18 22:57:43 | Weblog

 

 昨日今日で釧路へ一泊の出張でした。

 今日は午前中の朝一番であいさつ回りなどをほぼ終えて、帰るまでの時間を使って久しぶりに鶴居村を訪ねてきました。

 鶴居村は釧路市の北側にあって釧路湿原のまだ北側にある高台の村です。

 人口は2500人ほどですが、南側に広がる釧路湿原を一望することができ、釧路とはまた違った湿原風景の楽しみがあります。

 またなんといってもこちらは特別天然記念物タンチョウヅルの聖地と言われており、国内最大の生息地です。

 今の季節は雪で餌が少なくなることから、長年にわたって給仕活動を続けてタンチョウヅルの保護に尽力してきた伊藤サンクチュアリがあります。

 この日もちょっと寄ってみたところ、大口径望遠レンズのついたカメラで単調の姿を追うカメラマンが押し寄せていました。

 鶴を見て写真を撮るには確かに聖地と言えるでしょう。


 ところがそこから帰ろうと能動っぽい道路を走っていたところ、なんと目の前に親子のタンチョウヅルがゆうゆうと歩いているではありませんか!

 鶴はよく牧場に出入りをして積み草に隠れている虫を食べたりしているのですが、まさに牧場の入り口の真ん前でした。

 檻のない空間でこれだけ間近に鶴を見るのはおよそ初めての経験です。

 親子とみられる三羽のツルは、車でゆっくり近づいてみても一向に気にする様子はありません。

 ゆうゆうと道路わきの雪原に向かって歩いてゆきました。


 さすがはタンチョウヅルの聖地。

 道東らしい風景に心が和みました。
 
  

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鉄道の近未来 ~ 鉄道を維持できなくなる理由

2025-02-17 22:33:34 | Weblog

 

 先日、鉄道に詳しい友人と飲んでいていろいろと鉄道の問題を教えてもらいました。

 彼曰く、「ディーゼルエンジンの車両ってたくさん走っていますが、実はあれって昔のマニュアル自動車のように変速ギアが使われているんです。そしてその変速機のメンテナンスって実にデリケートな作業で手間と技術者が必要なのですが、その人材を確保するのが今後難しくなっていくと予想されています。
 一方、電気でモーターを動かす車両の方はずっと単純でメンテナンスも容易なので、鉄道車両としては電気で動く車両のほうがメリットが大きいと言えるんです」

「なるほど」
「そこで、車両から見ると電気を使う方が良いということになるのですが、一方で電車となると電力を供給するのに架線からパンタグラフで電車に電気を送っています。ところがこの架線とか電線系のメンテナンスをする技術者の確保と育成が今後どんどん難しくなるだろうと言われているんです」

「おお、そこ…ですか」
「ええ、なので架線を経由しないで電車を走らせたいというので今JRが躍起になって開発を急いでいるのが水素で動く電車というわけなんです」

「水素電車!」
「水素で電気を作るとなると、燃料電池が考えられますがさらには水素でエンジンを回して発電するというやり方もあります。電気で走行するようになるとブレーキの際に発電機を回して減速する回生ブレーキが使えてさらに省エネと効率化が進みます。日本の鉄道を守るには技術を単純化して優秀な技術者が少なくても回していけるような社会に移行させないといけないかもしれませんね」


 このお話を聞いて、つくづく日本には技術者をもっとたくさん育成させないといけないと思いました。

 若者に金融教育を進める動きもありますが、その行く末が現場労働をせずにネットを駆使してお金を儲けるだけの技術に長けた若者を増やすのでは困ります。

 これからの世代の人たちには先人が作り上げた社会インフラと財産を守り育てる役回りを感じていただき、それに少しでも参加するような心がけが欲しいと思います。

 八潮市の大口径下水道管の損傷でいちやく脚光を浴びた下水道インフラですが、これ以外にも上水道、道路、河川、ダム、電線、通信線など多数のインフラが社会を支えています。

 人任せでも外国人労働者頼みでもいけません。

 自らが守るという気概を醸成しないと安全安心な社会は望めません。

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「解体」のための講習受講

2025-02-16 22:52:48 | Weblog

 

 先月末に長野県小布施町で進められている総合防災公園nuovoを見学してきました。

 こちらでは、災害時の救援スキルとして小型特殊免許の取得を奨励し、さらに免許を取得した方たちのために普段から重機の操縦練習ができる場所を提供していました。

 見学当日も私とほぼ同世代のお父さんたちが小型バックホウを操って操縦の練習をしていました。

 精神としてのボランティアはもちろん大切ですが、せっかく現地へ赴くならばもっと役に立つ資格とスキルをもって臨むならばもっともっと被災者の役に立つのに。

 その代表的なスキルが泥搔きや廃材の移動を行う重機の操縦です。

 一人でも多くの方が、いざというときのために重機の運転ができるようになることは、真に災害に強いレジリエンスな社会ということになるでしょう。


      ◆


 そして今回施設を見学し、主催者である林さんから直接お話を聞いて、被災地に重機とボランティアのオペレーターを派遣するときに求められるスキルを知りました。

 それは、バックホウの操縦と建物を壊す「解体」、そして「チェンソー」の資格・スキルなのだそう。

 被災に実際に入ると、単にバックホウで土や泥を動かすだけではなく、廃材を運んだり木材や樹木をチェンそーで切るという作業が多いからなのだそう。

 林さんは本職はお寺の住職さんなのですが、以前は境内の樹木をお金を払って切ってもらっていたのが、チェンソーの練習をするフィールドとして境内を提供することで、大勢の方がお金を払って木を切ってくれるようになった、と笑っていました。

 なるほど、と納得したのですが、わが身を振り返ると、大型特殊免許と、作業免許としてはバックホウ・ホールローダーなどの建設機械とフォークリフトを持っているだけ。

 いざ実践となると、私には解体とチェンソーの資格・スキルがないことに思い至りました。

 そこで今般、まずは解体の免許を取得するべくとある教習機関に春先の講習申し込みをして先日受講票が届きました。

 私の場合、大型特殊免許と建設系作業免許を持っているので、解体の免許取得には5時間の講習で良い、とのことで、ペーパーではありますが少しは気持ちが楽になりました。

 解体用の重機では、バックホウのアームの先についているバケットを解体用の器具に交換すれば解体機材として使えます。

 nuovoでは、重機の操縦を練習しながらアームの先の器具交換もできるような練習が行われていて、非常に実践的でした。

 春になったら一年ぶりに重機の操縦ですが、あとはチェンソーの資格取得先を探します。
 

 

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「侍タイムスリッパー」を初めての映画館で観る ~ 新しいお店をどんどん開拓しましょう

2025-02-15 20:58:32 | Weblog

 

 今ちょっと話題になっている映画「侍タイムスリッパー」という映画を観てきました。

 昨年8月に公開になった映画ですが、半年以上たった今でもじわじわと上映館が増えてきています。

1館から全国上映へ。『侍タイムスリッパー』監督とキャストが語る、高みを目指した撮影現場 (2024年10月20日) - エキサイトニュース

 

 あらすじは、江戸時代の侍が現代の時代劇映画の撮影所にタイムスリップして、そこから巻き起こる混乱とドタバタをコミカルに描いた作品です。

 自分がいた時代から百数十年もあとにタイムスリップしてきたことを知った侍が今の時代に馴染むよう導かれたのが時代劇の切られ役でした。

 現代は時代劇が激減する厳しい時代ですが、その中にあって少しずつチャンスを広げてその先で意外な人物に出会って…最後まで目が離せないシリアスな場面と時にコミカルなシーンが交互に訪れる良作でした。

 役者さんたちも決して有名な人が出ているわけではなく、かつての「映画を止めるな」のような安く作ったけれど意外にヒットしている作品という印象でしたが、作品としては見る価値のある映画に仕上がっています。


 今になってまた札幌市内でもぽつぽつと上映するシアターが増えてきたのですが、私たちが良くいくサッポロファクトリーの中にあるユナイテッドシネマでは上映がありません。

 そこで今回初めて行ってみたのは、すすきののあたらしい商業ビルCOCONO SUSUKINO(ココノススキノ)の中にあるTOHOシネマズ。

 COCONO SUSUKINOの中も見学しながらランチを食べて午後の上映に臨みました。


 普段慣れている場所ばかり行くのではなく、たまに新しい場所を開拓して脳に新しい回路を作り上げるのが良いと思って、その点でも刺激のある映画鑑賞になりました。

 映画を見た後も、今まで行ったことのない居酒屋に繰り出してこちらも新しいお店の開拓です。

 たまには夫婦でこういうデートも良いものです。

 慣れたパターンから意識して脱出してみましょう。

 

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