北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

運命の導き ~ 後ろを通った友人の一言

2024-07-30 21:52:22 | Weblog

 

 先日開かれた高校の同窓会で、大学で水質工学を専攻してその後その方面で就職を果たした友人と久しぶりに会いました。

 そこで「水質工学」という名前を聞いて、(実はそこに行こうかと思っていた)ということを思い出しました。

 私が学んだ北大は、その当時入学の際には「理類」「文類」「歯学」「医学」という大まかな分類があってそれごとに入学するというシステムで、しかも浪人した私はそうした制度の最後の年の試験に合格して「理類」に入学したのでした。

 理類では1~2年前期までに様々な授業の単位を取得して、2年生の後半に3年生から進学する学部を決めることになっていました。

 その際には教養時代に取得した単位を数値化して一人ひとりに成績の順位がつけられ、その成績上位者から順番に希望の学部学科に移行するというシステムで、行きたいところに行こうと思うと、そこでまず勉強を頑張らなくてはなりません。

 2年生の後半に、進路希望を出すタイミングがあり、そこで第一希望から第五希望までを記入したシートを提出します。

 学部学科にはそれぞれ定員があるので、成績上位者がどんどん押し寄せるとその学科は満員になり、埋まった段階で進学希望者は第二希望、それも埋まっていれば第三希望に…、と回されて最終的な進学の学部学科が決まります。

 そうした2年生前期までの成績の結果、私は確か全学で300代半ばの成績でした。

 その順位の感覚は、当時大人気だった獣医学部は無理にしても、それ以外なら、まあ割と行きたいところには行けるかな、という感じ。

 しかしではどこに行こうかとなった時にはたと悩みました。

 大体は環境保全系に進みたいと漠然と考えていて、それでイメージした第一志望が工学部水質工学科でした。

 なので、もしも運命の舵が切られていたら、水質工学科に行った高校の同級生と同じ進路になっていたはずです。

 それが、そろそろ進路希望シートの提出期限が迫っていたころに、私の後ろを通ったクラスメートがポツリと「やっぱり北大のブランドは農学部だよな」とつぶやいたのです。

 その一言が頭に引っかかりました。

(北大のブランド…? 農学部…? 農学部に環境保全的な学びの進路はあるのかな…)

 そこで初めて農学部での進路を調べてみると、農学科に花卉造園講座がある、と知ったのです。

(そうか、水質も良いけれど、緑化系も面白そうだなあ)

 そしてそれが決め手になって、進路シートの第一希望を「農学部農学科」にして申し込みをしたのでした。

 思い返せばなんともイージーな方向転換でしたが、人生の分かれ目になるできごとで、今でもそのシーンを思い出すことができます。


       ◆


 2~3週間後の進路決定発表は、各学部の掲示板に学科名と合格者が張り出されることになっていて、発表当日にドキドキしながら農学部へと向かいました。

 当時の農学部の募集定員は5講座×5人の25名。私の成績では多分ギリギリかもしれない微妙なところでした。

 学部の掲示板に貼られた合格者発表では…農学科に合格!それもなんと26番目での合格でした。

 実はその年は、留年者が多かったために各学部学科に増員の指示が出ていたようで、農学科は通常は25人定員のところが定員を一人増やして26人としており、その最後の一人として私が合格したのでした。

 あの友人が後ろを通らなかったら、そのときにポツリと「農学部…」と言ったのを聞いていなければ…、農学科の定員が25人だったら…。
 
 いろいろな運命の条件が取りそろった結果、その後農学部農学科で造園について学ぶこととなり、それが現在の私に繋がっています。

「人生は選択だ」と言いますが、人生を左右する大きな選択が、後から考えると実にくだらない、偶然の産物だったりすることってあるものです。

 今では、信心深くしていれば神のご加護やご先祖様の見守りがあるような気がしていますが、その当時はどうだったやら。

 振り返ると「あれが運命の導きだったのか」って感じることはありませんか。

  

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眠い眠い、スポーツの夏 ~ オリンピックと甲子園

2024-07-29 21:24:20 | Weblog

 

 眠いです。

 なにしろパリオリンピックの放送は夕方から深夜にかけてがほとんど。

 応援したいサッカーは、男子も女子も、夜中の12時開始、2時開始、4時開始と、観ようと思うと睡眠を犠牲にしなくてはなりません。

 早寝と深夜起きと早起きの繰り返しで、睡眠のタイミングが全くくるってしまい時差ボケ状態です。

 土日は、朝から眠たくなり昼時にも文字通りの昼寝をせずにはいられません。

 それでも男子サッカーの快進撃や女子サッカーなでしこジャパンの躍動には心を動かされます。

 事前の期待通りにはいかない種目もありますが、柔道を皮切りにスケートボードやフェンシングなど、金メダルを取る若者が確実に出てくれるのがうれしいですね。

 まだまだ寝不足と睡眠障害を乗り越えて日本チームを応援します。
 

    ◆


 そんな今日、嬉しいニュースが飛び込んできました。

 心のふるさとの掛川市から、掛川西高校が静岡県代表として高校野球の甲子園出場を決めたとのこと。

 掛川西高校は掛川の地域一番の進学校ですが文武両道で野球でも名を上げてくれました。

 その昔、「シュート」というサッカー漫画があって、そこで活躍する高校が掛川西高校という設定だったので、「掛川のソウルスポーツはサッカーなんでしょう?」と言われたことがありました。

 しかしどっこい、掛川のソウルスポーツややはり野球であって、高校野球での甲子園進出は悲願でした。

 今般県内の決勝にも勝ってついに静岡県代表として甲子園の舞台に立てることになり、その栄誉に賛辞を贈りたいものです。

 願わくば甲子園で北海道勢と当たらないことを願うばかりです。

 スポーツの夏は寝不足が続きます。

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完璧じゃないといけない場面 ~ 現代社会のある側面

2024-07-28 21:42:30 | Weblog

 

 現代社会における技術の進歩は、私たちの生活を豊かにする一方で、思わぬ落とし穴を生み出すことがある。

 最近、高級車に乗っている友人から面白い話を聞きました。

 彼は「エアコンが効かなくなったからディーラーに診てもらう」と言っていたのですが、実際の原因は驚くほど単純なもので、なんと、エアコンのスイッチを入れ忘れていただけでした。

 この話を聞いて、私も以前似たような経験をしたことを思い出しました。

 愛車の電動ドアが突然動かなくなり、慌てて自動車工場に持ち込んだことがありましたが、結果は友人と同様で、電動ドアのスイッチを誤って切っていたことが原因だったのです。

 これらの出来事は、現代の車が運転者がどうしたいか、という意思をスイッチのオンオフなどで高度に叶えられるように設計されているからです。

 自動車の電動ドアなど、どういうときにスイッチを切って手動にする意味があるのだろうか、と問うてみたことがありましたが、ある地方議会の議員から「あのねえ、選挙活動で回るときは、ドアが悠長に開け閉めしていては時間がかかるので手動でバッと開いてすぐに出ていく、ということが必要なんですよ」と言われました。

 なるほど、そんなことにもユーザーの求める機能があるんですねえ。


      ◆

 
 これらの経験から、現代社会の特徴の一つが浮かび上がります。

 それは、何か一つうまくいかないことでシステム全体が機能しなくなるという脆弱性です。

 高度に統合されたシステムは、小さな誤操作や設定ミスが大きな問題を引き起こす可能性があるのです。

 高度にコンピューターシステムに支えられている現代社会は、一たびシステムにバグが発生したりエラーが出たりすると、社会生活がマヒするような事態に繋がります。

 「完璧性の要求」は、趣味の世界にも及びます。

 私の好きなフライフィッシングをするときでもその難しさがよくわかります。

 フライフィッシングでは、道具選びからフライ選び、ポイントの見極め、キャストの仕方など、すべての要素が一気通貫にうまくいかないと魚を釣りあげることができません。

 途中の一つでもうまくいかないと求める結果は得られません。

 こうした状況を前に、「人間、完璧じゃなくてもいい」という言葉をよく耳にします。

 確かに、日々の生活や人間関係においては、この言葉は大きな慰めとなり、ストレス軽減にも役立ちます。

 しかし、現実の世界には、完璧が貫かれないとできないことが確実に存在するのも事実です。

 ちょっとしたことでもシステム全体を理解して、単純なミスをしないようにして、ポイントポイントでやるべきことを的確に行うという訓練が必要です。

 現代の教育に求められることの一つはそうやってできることを確実に増やすという側面があるでしょう。

 同時に、完璧を求められる場面においては、細心の注意と準備が必要であることを認識すべきでしょう。フライフィッシングのような趣味であれば、その過程を楽しむ心の余裕を持ちつつ、各要素の完成度を高めていく姿勢が大切です。

 現代社会は、便利さと脆弱性が表裏一体となっています。

 この現実を受け入れつつ、適切なバランスを見出していくことが生涯学習という事でもあると思います。

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札幌の夏の始まりを告げる、豊平川道新花火大会

2024-07-26 23:07:38 | Weblog

 

 北海道新聞主催の道新花火大会を見てきました。

 会場はいつもの豊平川河川敷ですが、会場に至るアクセスが非常に強くコントロールされていてちょっと戸惑いました。

 7時40分から始まる花火のプログラムを見越して、6時30分くらいに会場に近い地下鉄中島公園駅で降りたのですが、そこから会場に至るためには、中島公園内を歩いて一駅南の幌平橋駅方面へ向かい、公園の端で幌平橋交差点を渡って川べりに着くというルートが唯一のアクセスルート。

 途中から堤防へ抜けられる小径にはことごとく警備員と警察官が配置されていて、「公園の中のルートしか花火会場にはゆけません」とマイクで放送し、とにかく公園内ルートだけしか認めないという強い姿勢です。

 当然ながら幌平橋交差点の信号を先頭に、公園内に人が長蛇の列で滞留することになりましたが、どうせ滞留させるなら道路わきの歩道よりは安全に違いありません。

「幌平橋で降りた方が近かったのかな」と妻と話しながら列に並んでいましたが、幌平橋駅方面からは次々に人が長蛇の列の反対側を歩いてきます。

 つまり距離的に近い幌平橋で降りても、一旦この列の最後尾に着くように指導されていたのでした。

 最後の信号を渡ってからは歩くスピードも速くなり、いつものとおり河川敷の草っぱらに降りて、座っている人たち同士の間のスペースを確保しました。

 それにしてもまあいつもながら人の数はものすごいことになっています。

 この日だけは川沿いのマンションの住人がうらやましいですね。


     ◆


 我々はいつもできるだけ花火の打ち上げ場所近くへ行きます。

 今日の天候は曇りで雨の心配はほぼありません。

 ただ、花火が打ちあがった後に顔にポツポツと何かが降ってきた感じがして、「うわ?雨?」と一瞬思ったのですが、なんとそれは花火の火薬のカスでした。

 近すぎて風向きでたまに細かい花火カスが降ってきたのですが、会場内放送でも「お気を付けください」という放送が流れたほど。

 しかしそれでも今日はある程度風もあって煙の流れも速く、きれいな花火の姿が楽しめました。

 最近は予算不足で花火大会が中止になるところがあるとも聞きますが、今回も札幌で花火が見られて、スポンサー各社には感謝です。


     ◆


 会場を歩きながら離れる際に、女性警察官と思われる方の声で「どうぞゆっくり、ゆっくーりとお進みください」という放送が流れていて、前を歩く数人の若い女性たちが、「ゆっくりお姉さんだ!え?本物?」と笑いながら声を上げていました。

 渋谷には「DJポリス」という、通行人の関心を引くような誘導をする警察官がいるとのことですが、その札幌版が「ゆっくりお姉さん」ということになるでしょうか。

 今日は子供たちは夏休みの初日で、札幌ではこれで本格的な夏の始まりを告げる花火大会でした。

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日高昆布ラーメン ~ 浦川でみつけた地元産品テーマラーメン

2024-07-25 21:32:37 | Weblog

 


 先日挨拶回りでえりも岬の手前にある浦河を通りました。

 ちょうどお昼時だったのですが、国道に「日高昆布ラーメン」という幟が立っていたのがやけに気になりました。

 一度は通り過ぎたのですが、どうしても気になってUターンして戻ってきてそのラーメン屋さんに入りました。

 ラーメン屋さんの名前は「寶龍 浦河店」で、いわゆるフランチャイズのチェーン店です。

 しかし他のお店で「日高昆布ラーメン」なんて幟が立っているのを見たことがないので、まあとにかく入店してみました。

 ご主人に、「日高昆布ラーメンを食べたいのですが味噌、塩、醤油のどの味が良いですか」と訊くと、間髪を入れず「塩だね」とのこと。

 その反応の速さが面白くて、ご店主お勧めの日高昆布ラーメン塩味(900円)を注文。

 数分経って出てきたのは、少し濁りのある塩味スープに、出汁を取った昆布を煮てカットしたものと、さらに油で揚げた薄い昆布がトッピングされたラーメンでした。

 もちろんチャーシューやメンマ、ネギなども乗っていますが、昆布がこれだけドカンとくるんおは、昆布産地日高らしくてなかなかに気に入りました。

 ただの札幌ラーメン的美味しさを求める方向性ではなく、地域特産の名物を活かしたテーマラーメンとして見ればなかなかの優れものです。

 それこそ利尻島には「味楽」という出汁に利尻昆布を「これでもか!」というくらい大量にぶち込んだスープを売りにして、横浜のラーメン博物館でも大人気を博しているラーメン屋さんがあります。

 しかしこちらは、「味楽」さんとも違って昆布が目に見える形で食べられるというのが特徴です。

 ご主人に、「みそ味や醤油味と比べると塩の方が良いのはなぜですか」と訊くと、「塩味には昆布の粉末も入れてあって、昆布風味がより豊かになるようにしています。
 味噌と醤油に粉末を入れると味が壊れる気がして、そちらには入れていないので、より昆布味を楽しむなら塩が一番ですよ」とのこと。

 もちろん出汁にも昆布をたっぷり使っているので、スープの味わいも普通のチェーン店のラーメンとはやはり一味違います。

 
 ただ考えてみると、利尻昆布は出汁昆布なので、あまり食べるという話を聞かないのですが、日高昆布は出汁も出るし煮昆布としても食べるということで、それぞれの昆布の特徴を生かした提供の仕方になっているのでしょう。

 そう思って、「日高昆布は出汁だけじゃなくて食べる昆布なのでこういう出し方なんでしょうか」と訊いてみると、ご店主は笑いながら、「地元の昆布漁師たちは出汁を取った後の昆布は食べないんだよね。でも出汁を取って柔らかくなると味が染みるんで、うちはそれをまた味付けして出してる。そうしたら地元の漁師がうちにきて、『出汁取った後でも美味いな』って言ってるからね(笑)」とのこと。

 チェーン店でもお店の個性を生かしたメニュー展開があれば、もう名物ラーメンになれますね。

 えりも岬へ行く途中にぜひ一杯どうぞ。

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青春が呼び起こされる高校の同期会

2024-07-24 22:32:20 | Weblog



 昨日は今は東京に住んでいる高校の同級生が札幌に来るというので、ミニ同期会がありました。

 私の高校は旭川にあって当時は45人×10クラスありました。

 、今でも多くの友人が旭川に残っている一方で、私のように札幌に出てきた者、また東京を中心に本州に渡った者なども多く、非常に広いフィールドでそれぞれが活躍しています。

 今回は札幌在住者にラインで声掛けをして全部で16人が集まりましたが、旭川から駆けつけてきてくれた人などもいて、結構な数になりました。

 思い返せば前回この同期が集まったのは6年前のことだそう。

 東京で芸術家になった友人が札幌で個展を開催するということをきっかけにして集まって、そのときは「またやろうよ!」と大いに盛り上がったのですが、その後にコロナになってしまってうやむやになってしまいました。

 なにか集まろうというきっかけをみつけるのは難しくて、「友達が来るってさ」というのは集まるための格好のきっかけになりますね。

 

 一旦集まれば「おう!元気?」と言える関係の者がいる反面、今になって改めて初めて会ったという人もいました。

 450人が3年で一年ごとにクラス替えしたとしても、日常生活やクラブ活動などだけではなかなか友人関係は広がらないものだと改めて感じました。

 人は、会えない時には会えず、会える時には会えるものです。


      ◆


 さて、集まった仲間からの面白い情報が一つありました。

 それは「高校を卒業して満50年が経ったあとの夏に、旭川で開催される同窓会では、50年経った当該期からの参加者にはメダルが渡されるんだそうだよ」ということ。

 という事は、皆が69歳になる3年後の旭川での同窓会だとのこと。

「そうか、それじゃそれまで健康でいないとな」
「東京からもたくさん来るだろうから、旭川で別途パーティをしなくちゃな」

 そんな話で盛り上がりました。

 数えてみると、今年は入学したときから50年が経過した年です。

 私は1年10組でしたが、参加者の中には「え~?各年次でどのクラスにいたかなんて全然覚えてない!」という天然な女性もいて、これもまた人それぞれだな、と思った次第。

 同期会は気持ちが青春に帰る集まりです。

 

  ※写真はわざと荒い写真にしてあります※

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ロシアの料理とお酒を「ペチカ」にて

2024-07-23 22:34:12 | Weblog

 

先日当別町で開催された「二宮金次郎の生涯」という映画の上映会でお世話になった方と、慰労会的会食をしました。

お店は南平岸駅に近いロシア料理「ペチカ」で、私にとっては懐かしい名前です。

というのも、もともと稚内に「ペチカ」というロシア料理のお店があり、こちらのお店は名物女将のニーナさんがそこから独立した形で札幌に進出したと聞いていたからです。

私が稚内にいた時には稚内の「ペチカ」がまだあって、ロシアの缶ビールなども飲めたので懐かしく思いました。

こちらで今回はウクライナの瓶ビールを飲ませてもらいましたが、なんとラベルに描かれているのはどう見てもロシアのプーチン大統領。ロシアを飲み干してやろう、ということなのでしょうか。

お店にはウクライナ人のピアニストだというアレックスと言う男性が途中からやってきて、アコーディオンやギター演奏を披露してくれました。

ロシア人と日本人のハーフだというニーナさんは、「アレックスは世界を旅している途中で戦争が起きたものだから出身のウクライナ東部の村に帰れなくなって日本にいるの。うちでも雇えないけど、場所は貸すからお客さんからの寄付をもらうのはいいわよ、と言っているから協力してあげて」と言います。

演奏も上手でしたが、お客さんが少なかったこともあり、我々からのリクエストでアレックスの伴奏で二曲ほどニーナさんにも歌を披露してもらってよい時間が過ごせました。

会食の後半にはジョージアのワインを飲ませてもらいましたが、なんと発砲の赤ワイン。

「珍しいですね」と言うとニーナさんは、「なんかね、瓶が空気を通すので発泡になっちゃうんだって(笑)」と言い笑っていました。不思議なワインです。

出てくる料理も、ビーツの葉っぱから茎まで使った野菜料理や、ロシア風水餃子のペリメニ、などロシア風味満点。

「スープは熱いものよりも冷製にしましょう」というボルシチも良かったし、ブルーチーズ入りのパイはブルーチーズ好きの私には絶品でした。

稚内時代の話をもちかけると、「ペチカのお店を相談されたときに、私はお店の名前をロシア語でカモメを意味する”チャイカ”にしたかったのよ。そうしたら、『市内にもうチャイカと言う名前の喫茶店があるから別な名前にしてください』って言われたの。だからペチカにしたのよね」という裏話を紹介してくれました。

稚内の副港市場にあったペチカは今はもうお店を閉じていて寂しくなりました。

これからはロシア料理は南平岸の「ペチカ」で楽しむことにしましょう。

うわさでずっと聞いていたお店にようやくこられました。

 

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暑い、暑い ~ いかにも真夏の釣りになりました

2024-07-21 22:39:48 | Weblog

 

 今日も最近すっかりホームグラウンドとなった川へと向かいました。

 数日前の天気予報では現地に雨マークが出ていたのですが、逆に空は晴れ渡った真夏の一日。
 
 高速道路を抜け、山間の細い道を進みやがて目的地に到着。

 今回も新しいポイント開拓で、地図で見て良さそうな場所に車を停めて、支流から本流へと向かいます。

 川のせせらぎが耳に心地よいのですが、早朝にもかかわらず水はぬるめ。これでは魚も可哀想です。

 今日も遊び相手はヤマベで、「ここにいるでしょ」というポイントを一つずつ丹念にチェックしながら上流へと移動します。

 今回は当歳魚用のアント(蟻)のフライも用意したのですが、やはりいつもの羽根虫の方が反応が良いようです。

 早々に中型のヤマベが登場してくれてまずはご挨拶。

 妻も小型のヤマベを一匹釣り上げ、これで二人ともボウズ逃れでハッピー。

 やはり釣りのコツは、魚の居る川で釣りをすることに勝るものはありません。

 さて、今日のポイントでは日影が少なくて、釣りをするとずっとお日様の直射日光を浴びなくてはなりません。

 首の後ろもガードする布付きですが、それでも照り付ける太陽に帽子そのものが熱を帯びてたまりません。

 今日のポイント当たりでは気温が33℃ほどになったようで、さすがに暑さでフラフラになりました。

 持参したお茶を飲みほしてもなお喉が渇く事態に、早々に釣りを切り上げることに。

 8時半から初めて切り上げたのは11時半と、3時間ほどの釣りでしたが暑さでこれが限界でした。

 結局妻はヤマベ2匹、私はヤマベ2匹とニジマス一匹、ウグイに邪魔されながらも良い釣りになりました。

 
     ◆


 愛車のノアは19km/lの燃費をたたき出し、走行距離360㎞。

 高速代やガソリン代、食事などを考えると約1万円の経費ですが、1万円で誰一人他の人がいないポイントを独占して魚たちと知恵比べで遊んでもらえたというのは豊かな時間でした。

 都会も良いけどアドベンチャー・ツーリズムの遊び方が分かると田舎のフィールドの豊かさも良い。

 まあそれにしても今日は暑い一日でした。

 夏の釣りだなあ、一雨来てちょーだい!

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昨年に続いて大腸内視鏡の再検査

2024-07-19 23:24:29 | 健康

 

 今日は会社の創立記念日でお休み。

 そこで一年前にポリープ除去をした一年後の大腸内視鏡再検査をしました。

 事前にドクターからは、「確率は低いですが内視鏡で腸が破れると即入院になるので、その日から2週間は決まった予定は入れておかないようにしてください」と言われていました。

 まあ最悪の事態ではそういうこともある、という事ですが、脅かされました。


    ◆


 さて検査は、昨夜から病院からの指示に従って下剤を飲むのがスタート。

 今日の朝からは時間指定に従って水に溶かした腸内洗浄の薬を飲みます。

 200mlの薬剤を15分かけて飲み、二杯飲んだところで今度は水200mlを15分かけて飲む。

 これをツーサイクル繰り返すうちに、薬が効いてきてトイレに駆け込むことを繰り返します。

 次第に便の色が薄まってきて、最後には水そのものと思うくらいに真っ白な液体が出て、これで検査準備は万端です。

 施術は2時からで、昨年同様に鎮静剤を打ってもらって眠った状態で内視鏡検査を行ってもらいました。

「終わりましたよ~」と起こされたのは、検査が終わってから数十分立った後のことで、苦しいこともなくまったく何も覚えていません。

 看護師さんの説明では、今日はポリープの除去はなかったとのことで、それだけを聞いたところで今日は帰宅。

 詳しい説明は来週にまたドクターの予約を取ってあって、そこで聴くことになります。

 これで何もなければ、この先3年くらいは腸の心配をせずに日々の暮らしを送れそうなので、これも健康管理の一つです。

 水薬を何倍も飲むのは結構苦しいのですが、それも何度かやって経験を深めておくと楽になってゆくものと信じましょう。

 大事の前の小事です。

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禁断の技術、生成AIサイトのClaudeを初めて使ってみました

2024-07-17 23:49:42 | Weblog

 最近はChatGPTを始め、生成AIアプリの登場が著しいですね。

 乗り遅れてはいけないと思いながらも生成AIにはなかなか手を付けられずにいました。

 ところが最近ネットで"Claude"という生成AIサイトを知り、禁断の技術に手を出しました。

 こちらは https://claude.ai/ にアクセスしてアカウントを作成、何度かの本人確認を終えてアカウントが作れれば、あとは会話形式で文章中心の作業をしてくれます。

 残念ながら画像や音楽での生成はできませんが、このClaude、日本語の自然な流れが非常に高レベルです。

 無料のモデルが2種類と、有料のモデルが1種類あるとのことですが、無料のSonnetというモデルでも十分な性能を体験できます。

 ちなみに、「北海道で道東自動車道が釧路まで繋がることへの感謝と敬意を表する文章を800文字で書いてください」という指令を出すと、たちまち数秒で以下の文章を作り上げました。


  ---【以下Claudeの作成文章】


北海道の大地を縦横に結ぶ道路網の整備は、長年にわたる多くの人々の夢と努力の結晶です。その中でも、道東自動車道が釧路まで繋がったことは、北海道の交通史に刻まれる大きな出来事であり、深い感謝と敬意を表さずにはいられません。

この道路の完成は、単なる利便性の向上だけでなく、道東地域の経済発展と生活の質の向上に大きく貢献するものです。釧路や根室といった道東の主要都市と札幌を結ぶ時間が大幅に短縮されることで、物流の効率化、観光産業の活性化、そして何より地域住民の移動の自由が飛躍的に向上しました。

特筆すべきは、この道路建設に携わった全ての方々の献身的な努力です。北海道の厳しい自然環境、特に冬季の過酷な気象条件の中で工事を進めることは、想像を超える困難を伴ったことでしょう。技術者、作業員、そして地域の方々の協力なくしては、この偉業は成し遂げられなかったはずです。

また、この道路の完成は、長年にわたる地域の方々の熱意と粘り強い要望活動の成果でもあります。地域の発展を願い、未来を見据えて行動し続けた多くの人々の思いが、ついに実を結んだのです。

道東自動車道の釧路までの延伸は、単に二地点を結ぶだけではありません。それは、北海道の未来への道を切り開く重要な一歩なのです。この道路を通じて、人々の交流が活発になり、新たなビジネスチャンスが生まれ、そして何より、道東地域の魅力が多くの人々に知られることでしょう。

私たちは、この素晴らしい道路を有効に活用し、北海道の更なる発展に寄与する責任があります。同時に、この道路が環境に与える影響にも十分配慮し、自然豊かな北海道の景観を守りながら利用していく必要があります。

道東自動車道の釧路までの開通は、北海道の歴史に新たな一頁を加えるものです。この偉業を成し遂げた全ての方々に、心からの感謝と敬意を表します。そして、この道路が北海道の明るい未来への架け橋となることを、心から願っています。

   ---【以上】

 なにも事前の情報を与えていないのに、ネット上の情報からこれだけの文章を作れる力があれば、あとは自分の思いや文体を少し修正するだけで人に読ませても恥ずかしくない文章ができそうです。

 Claudeでは、たった一行のテーマからでも文章を作成しますし、また箇条書きでいくつもの含める内容を羅列し、最後に「〇〇文字程度で」と条件を付けるとそのとおりに作ります。

 もう原稿やブログはこれで下書きができてしまいそうです。

 生成AIがこれだけの文章を作れるとなると、学生さんが宿題のレポートをこれで作成してそのまま提出したくもなるわけで、人間が作ったものなのか生成AIが作ったものなのかを見破られるかどうかは大変な負担になりそうです。
 
 いやはや、人間がやることは一応の正誤のチェックと、自分らしい文体への味付けくらいしかなくなってきそうです。

 でもこれで本当に楽になるといえるのでしょうか?

 楽の先には頭を使わなくなる自分がいそうで怖いなあ。

 ところでこの文章も生成AIの作品かどうか、見極めることができますか?

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