北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

今年もお世話になりました

2016-12-31 23:54:36 | Weblog

 いよいよ今日は2016年最後の大晦日。

 今年を振り返りますと、一番大きな出来事は、開発局の現役を退いて、六月から(一社)北海道舗装事業協会で仕事をすることになったことです。

 道路の舗装事業を深く考えるほど、道路を良くしなければ北海道の未来はないような気がしてきます。

 来年はさらに世間にこの現状を訴えていく活動を強化したいと思います。

 プライベートでは、海釣りが本格的な趣味になり海に行く回数が増えました。釣り道具も増えてきましたが、慣れない単語や魚相手の釣り技術に翻弄されています。

 幸いに、この道に詳しい友人も増えたので、なんとかこの世界をもっと深く見極めてみたいと思います。

        ◆  

 恒例の年越しそば打ちですが、ついに信頼と安定の品質であるそば粉を長野県から送ってもらって打ちました。

 これだけのコシのある蕎麦は久しぶりで美味しく打てました。

 来年もどうぞよろしくお願いいたします。


    【やっぱり粉はこれだな】

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今年一番バズりました。たまにはこういうこともあるんですね

2016-12-30 23:58:17 | Weblog

 今年もいよいよ残すところ今日を含めて二日となりました。

 先日の「札幌の除雪が進まないのはある資産が少ないため」という記事ですが、私のブログ記事には珍しくバズりました。

 「バズる」というのは、ある記事や単語がインターネット上で爆発的に多くの人に取り上げられることを意味する言葉です。"口コミ"という意味のマーケティング用語「Buzz」を動詞として使っているようですね。

 まあ他に読むものがなかったのか、除雪と言うタイムリーな話題だったせいか、次々に連鎖したようです。

 私が使っているのは「goo」というブログサイトですが、ここには今現在約250万サイトのブログがあって、そのなかでも41位とは、これまでで最高位の順位でした。


   【ブログの数がなぜか「0」になっていました】

 ブログのカウンターを上げるだけだったら、良い記事を書くかどうかというところとは別なところにコツがあるようです。

 たとえば人気のスポーツ選手やアイドルに関する記事を書くと読者は多くつきますし、占いやオカルト系、暴露モノなんかもよくアクセスされるジャンルです。

 またブログを紹介するリード記事でも、「○○が上達するための三つのコツ」などというような書き方をしたり、炎上を逆手にとって思い切り批判的なトーンで記事を書くことで、反論を呼ぶとやはりアクセスが増加します。

 しかし、こういうちょっとした感情に火をつけるという手法は、一時的には効果があっても、内実が伴っていないということが分かってくると、やがてメッキが剥げて来ることもあるでしょう。

 私も、毎日とまではいかなくても、ある程度コンスタントに質の高い情報が入っていて、読んだ後に明るい前向きな気持ちが残るようなものになるよう気をつけているつもりですが、どこまでやれているものやら(笑)
 修行の日々が続きます。


          ◆ 


 さて、東京の友人とネット上で会話をしていて、「今年は、英国のEU離脱、トランプ大統領、ISにテロと、感情操作が巧みに行われて時代が動いた一年で、こういう傾向が続いていくような気がする」という点で意見が一致しました。

 こういうやり方は一時は人気を博しても、人気は長続きせず評価はやがて逆転するのではないか、と思うのですが、どれくらい続くかは予想ができません。

 友人は、「都会の貧困格差は目を覆うばかりで、都市文明に限界を感じてきたよ」と言います。これも世間の感情に火をつける可能性があります。

 しかし、『だから都会の人が田舎生活へ戻るとか、農村へ帰る』ともならないでしょう。

 ただ、地方での暮らしの方がお互いに助け合う頻度が高いとか、なんだかんだ言って本当に安心で良いものを安く食べているとか、メリットの全体量で都会を凌駕するほどではないにせよ、都会にはないメリットをしっかりと自分たちは味わっていると実感していることは大切なことだと思います。

 地方暮らしでは、メリットの全体量ではなく、質に注目して特徴を明らかにすることを試みてはどうでしょう。

 一時的に有名になってバズるのではなく、じっくりと良さが伝わるような価値を大事にしたいものですね。

 来年に向けての課題がまた一つ見えてきたかな。

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「小松さん、(山口県の)萩へ行ってください!」 そのわけは?

2016-12-29 23:45:45 | Weblog

 毎年この時期恒例の、異業種交流的大忘年会に参加してきました。

 今年も約百名の参加を得て、知っている同士は旧交を温め、また知らない同士は名刺を交換しながら友達になっていく、そんな大人の集いです。

 今年もいろいろと愉快な時間になりました。

 一つは、フェイスブックでは交流があるもののなかなか実際には会えずにいる、日高方面の釣り愛好家とじっくり話ができたこと。

「じゃ、今度はそちら方面をお訪ねしますので、ぜひ良いポイントを教えてください」
「もちろん、ガイドしますよ!」

 なんといっても釣り情報は、地元を愛するロコにかないません。来シーズンは日高方面での渓流釣りが楽しみになりました。

 
          ◆  


 席を回っているうちに、旅行会社に勤めるこれまたSNS友達のSさんと一緒になりました。

 彼は私を認めると、間髪入れず「小松さん、萩って行ったことありますか?」と訊いてきました。

「萩?山口県のですか?妻が一度は旅行してみたいと行っていますが、まだ行けていませんね。でもどうしてです?」
「小松さん!ぜひ行ってみてください!小松さんだったら絶対感じるものがあるはずです!」

「へえー、そんなに勧めてくれるとは何かあったんですか?」

 すると彼は、旅行の添乗の仕事である団体を連れて萩へ行った時のことを話してくれました。

「萩での現地見学の合間に、私が休んでいたときのことです。一人の女性のガイドさんが私のところへ来て、『さっき案内していたあのバスガイドはよそ者のガイドですね』と憤慨しているんです」
「ふむふむ」

「どうしてですか、と訊くと、そのガイドは『さっきあの人は、この施設を紹介するのに"吉田松陰の…"と言いました。地元のガイドだったら、紹介の時には絶対に"吉田松陰先生の…"と言うはずです。そういわなかったからすぐわかるんです』って言うんです」
「はー、面白いですねえ」

「その話には続きがあるんです。その日の夜に、一次会の宴会を終えた後に、私が参加者の何人かと一緒に市内の場末のスナックに行ったんです。すると、その店内の奥に、二十代前半で細いサングラスを斜めにかけているようなちょっとヤンキーな感じの若者がたむろしていたんです。最初はこちらも、ドキッとしたんですが、とび職の子たちだったようで、流れの中でその彼らに声をかけて話をするようになったんです」
「ほうほう」

「そこで先ほどの、『バスガイドさんから、吉田松陰先生って言わないのはよそ者だ』と言われた話をしたんです。するとそのヤンキーとび職の子が言ったんです、『それはそうっしょ!松陰先生に失礼っしょ!』ってね」
「うわ、すごいね。県民はみんな吉田松陰を尊敬しているようですね」

「そう。だから小松さんも、ぜひ萩を訪ねて、最低二泊して吉田松陰とか松下村塾についてじっくり勉強してほしいんです」

 なるほど、実に興味深い話でした。

 今までは、維新の香りのする町くらいにしか思っていなかったのが、吉田松陰と絡めた形で町をもっと理解しようとすれば、町の深みを楽しめそうです。

 こういう話が聴けるのも大忘年会の醍醐味ですね。

 皆さん、良いお年を。

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サ、サンポウですか…?

2016-12-28 23:54:55 | Weblog

 いろいろあった今年ですが、今日は仕事納め。

 部屋の掃除をして、午後になって神棚に参拝をした後でゆるゆると会食開始です。

 
 会食の前に、女性スタッフの一人がお正月の準備として、お供え餅を買いに行ったのだそう。

 まちなかにある我々の職場の周りには、スーパーや日用品売り場がありません。そこで彼女はデパートへ行ったのだそう。

 よく型に入ったお餅を買えば、お餅を乗せる紙製の"三方(さんぽう)"もついてくるセットがありますね。がこれでは安っぽくていけません。

 そこで、(そうだ、せめて三方だけはこの際ちゃんとしたのを買っておこう)と思い直しました。


 デパートの地下の入り口には、白い制服を着た二十代と思しききれいな案内嬢がいたので、そこで「すみません、三方はどこにあるでしょうか?」

 すると聞かれた女性は一瞬何を聞かれたかわからなかったそうで、「サンポウ…ですか?」という反応だったそう。
「ええ、神事などで神様に食べ物なんかをささげる台で、下の四角い部分に三つ穴が開いている…」

 そこまで一生懸命に説明したそうですが、一向に的を得なかったようで、頼んだ彼女は「あ、もう結構ですー」とその場を離れ、隣のデパートへ向かいました。

 こちらには、先ほどの女性よりも十歳ほど年上と思しき案内嬢がいて、同じように、三方がどこにあるかを訊いてみたところ、こちらは「はい、それなら結納のコーナーにございます」と瞬殺。さすがです。


 帰ってきた女性スタッフは、「歳の差とも思いたくありませんけど、若い子が三方を知らなかったのにちょっと驚きました」と、しみじみと語っておりました。

 家に帰ってきてから妻とその話になって、「うちの子たちは知っているかしら」と、メッセージを発信してみたところ、残念、うちの子供たちも知らなかったようです。

 確かに学校では習わないとはいえ、社会経験と言うか社会教育と言うか、もっといろいろなことを親子の間でも語らないといけないなあ、と思った次第。

 年末年始は、伝統に触れる機会も多いことでしょう。他山の石として勉強を深めるきっかけにしようと思ったのでした。 

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細いロープの上の現代社会

2016-12-27 23:55:55 | Weblog

 

 もうニュースにするにも疲れた札幌の大雪事情。

 札幌市では運搬排雪を前倒しして実施すると決めたようですが、目に見えて交通事情が改善したようには見えません。

 市当局にしてみると、運搬排雪はなにしろお金がかかるので、できればやりたくありませんし、するにしてもできるだけ時期を後ろへ先延ばししたいところ。

 しかしそれも程度問題です。こう雪が多くてはいつまでも交通がマヒしてしまうので背に腹は代えられなかったというところでしょうか。

 ところがある事情通に伺うと、「札幌市の運搬排雪はまだ簡単には進まないと思います」とのこと。

「え?どうしてですか?」
「それはですねえ、ダンプトラックが足りないんですよ」

「やっぱり。そうなんですか」
「ええ、例年だとこんなに早く札幌で運搬排雪が始まってダンプが必要になるとは思っていないので、年内は札幌市外とか道外とかで仕事を入れていて、そう簡単には戻ってこられないんです」

 これもやはり、札幌には通年で安定した仕事がないから外へ行かなくてはならない現実なのです。

 そもそもインフラやインフラを維持する力、というものももはや潤沢には備わっていない希少な資源。バランスをとりながら効率的に使えなければ、簡単に余剰や不足が生じてしまいます。

 お店に商品が並んでいるのを見て、世の中には品物が潤沢にあると思うのは、しばしば間違っていることがあります。

 なぜなら、お店の商品棚は、どれくらい売れそうかを的確に予想して、売れた分を適切なタイミングで補充するようなマーケティングと物流の精緻なシステムで支えられているからです。

 だから、工場が被災したり道路が閉鎖したり、通信が途絶えたりするとたちまちそんな物流システムが機能しなくなってしまいます。

 これを『便利な時代になった』、とみるか、それとも『脆弱な世の中になった』とみるでしょうか。現代社会は細いロープの上を渡っているかのようです。

 
 さてさて、こと雪対応に関しては、脆弱な時代になりかけているかもしれませんね。がんばらなくては。

 

 

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冬は冬らしくあれ

2016-12-26 23:29:25 | Weblog

 

 大雪に翻弄されている札幌ですが、交通は相変わらず厳しい状況が続いています。

 夏の二車線道路は一車線になり朝のバスレーンは意味をなしていません。

 今日も帰りのバスは遅れに遅れて全く来ません。そもそも市内へ向かうバスが到着していないので来られないようです。

 例年ならば、まだとても運搬排雪をするような季節ではないので、雪の堆雪場も、心理的にもまだ雪を運ぶような準備ができていないのでしょう。

 おまけに今日の札幌は11月下旬の暖かさで、小雨が降っています。傘をさすなんて北海道の冬じゃないな、と思うのですが、まったく季節の振れ幅が大きすぎます。

 道路は雪解け水で溢れていて、これが凍ってまたつるつる路面の再来かと思うと気が滅入ります。

 
          ◆ 


 さて、そんな札幌の大通公園では、昨夜まで点灯していたホワイトイルミネーションの撤去が始まっていました。

 大通公園はそろそろ本格的な冬と雪を迎えて、雪まつりの準備が始まるのですが、なんだか今年は天気が随分荒れています。

 雪が多くても大変ですし、少ないと雪まつりの準備が大変。勝手なものだなあ、と思いますが、やはり天候は安定していてほしいものです。

 夏は夏らしく暑くなって、冬は冬らしく寒く冷たくなるほうが経済は回ります。

 でも東京の娘は無事に帰省してきてほしいなあ。

 

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冬はスモークの季節。北海道にはサーモンがある!

2016-12-25 23:25:27 | Weblog

 

 暮れも押し迫ったクリスマスの今日は、大人の友達が集まってサケの燻製を目の前で作るスモークパーティ。

 会場となった友人宅には、皆がお酒や自慢の料理を持ち込んで、にぎやかなパーティになりました。

 燻製用のサケも本当は自分たちで釣ったものを使いたかったのですが、今年はどうにも釣れなかったために、余市の水産加工場の友人から仕入れたものにしました。

 友人二人が、サケの半身を秘伝のソミュール液に漬けこんで、それから七日の間、カラスやキツネから守りながら寒風の中を干したのだそう。冬の風は魚の乾燥には最適なのです。

 そんな下準備をしたうえで、いよいよ今日の午後から段ボールにサケを吊るして、スモークウッドに火をつけて燻します。

 一部のサケが凍っていたために段ボールの中の温度が上がらないというトラブルもあって、「いろいろなことがあるもんですねえ」と、何事も勉強になるものです。

 「このスモークサーモンは、この道三十年の集大成ですよ(笑)」と作った知人はご満悦。

 スモークサーモンは切り分けられて希望者に配られました。

 出来立ての今日は、まだ実が柔らかいのですが、明日以降締まってくるとのことで、薄切りにして玉ねぎ、クリームチーズと一緒にしてパンにはさむと、もう最高の一品です。

 
 今日はそれ以外にも、各種のお酒やパンやチーズからデザートまで、各自自慢の食材を持ち込んできましたが、私もゆず蕎麦を一打ちして持ち込みました。

          ◆ 

 長い人生を暮らしてゆく上では、お金など目に見える財産だけではなく、目に見えない財産が大切です。

 こんな不思議な友人関係こそがまさに価値ある財産の一つです。趣味や信頼を通じて得られる友達は、人生を豊かにしてくれます。

 また、趣味や道楽や経験を通じて自分自身を広げてみることも、同じように人生を豊かにし、同時になかなか得難い積み重ねでもあります。

 自分の人生が何によって彩られるのかをじっくり考えて、それはどうしたら手に入れることができるかを考え、行動に移してみることが大切なのではないかと思います。

 今日は楽しいクリスマスになりました。
 

 

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大事なものは目に見えないのにね。メリー・クリスマス!

2016-12-24 23:50:59 | Weblog

 

 お歳暮をお贈りした掛川の榛村元市長さんから、お礼の電話がありました。

「わざわざありがとうございます。ご無沙汰しております」
「いや、また北海道の珍しいものをありがとう。もう無理しなくてもいいんだよ」

「いえいえ、どうぞお構いなく。お変わりありませんか?」
「うーん、そろそろ僕も身辺整理をしようと思って、いろいろな公職を少しずつ離れて後輩に譲るようにし始めているんですよ」

「そうですか。でも榛村さんじゃなければだめだ、というものもおありでしょう」
「うん、森林組合の方はもう離れたんだけど、まだお茶の方はやらされていますよ(笑)」

 ご本人が思う以上に、周りが「あの人でなくてはダメだ」とか、「あの人の言う事は聞かなくちゃいけない」と思われるような存在であるということなんですね。

 こればかりは、誰かた「よし、俺がやる」と言っても、周りがその人に従うかどうかは別問題。評判と言うものは、長年の行動が決めるモノなのです。


          ◆ 


「報徳活動の方はいかがですか?」
「ああ、報徳は現代にも大事だからと思って、相変わらず頑張っていますよ。この報徳思想と言うか報徳の教えを日本遺産にできないかと思って、いろいろなところに働きかけてみているんだ」

「それは大事なことですね」
「ところが、日本遺産というものに対する今の考え方は、それで外国人観光客に日本の価値を喜んでもらうというところに重点が置かれているようで、精神的なものはあまり歓迎されないみたいだね」

「目に見えるものが大事という事ですか」
「まさにそうだね。ちょっと残念なんだがなあ」


 本当に大事なことは目に見えないものです。

 日本であるということを強く印象付けるものの中には、日本的な考え方や価値観みたいなものもあると思うのです。


「この際、報徳社の講堂で外国人を相手にして英語で説教をするというのはいかがですか」
「あはは、それはいいな」


 本当に日本を伝えるためには、何をどのようにプレゼンテーションするのが良いでしょうか。

 ただ写真に撮ってもらうだけではなく、日本人とのコミュニケーションやある種の体験によって印象付けられる文化もあるのではないかと思います。

 日本人一人一人が自覚しつつ、自らそれを伝えられるように日ごろから意識しておくことが大事ではないでしょうか。

 日本的なクリスマスもそういう事の一つになるのかな。

 今日はクリスマス・イブ。

 素敵な夜になりますように。メリー・クリスマス!
 

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北国の冬はアリのように

2016-12-23 22:57:36 | Weblog

 

 いやあひどい雪が降り続く札幌です。

 昨日には41センチの雪が降ったようで、今日は朝からひたすら除雪作業を強いられました。

 札幌の雪は例年よりもはるかに多く、この時期平年値は25センチなのですが、今現在の札幌には75センチの雪があるとのこと。

 家の前の雪は一カ所に寄せて、家の敷地内に運ぶか、融雪層で溶かすか、はたまた近くの公園まで持ってゆくという、どれかで処理することになります。

 今日は雪が多いので、融雪層で溶かしながら公園まで運ぶことにしました。

 最近は家の雪を公園までそりなどで運ぶ人が増えました。

 私は昔から、冬の公園には近くの住人の雪を捨てさせるべきだ、と主張してきたもので、近くの人たちが公園に雪を運ぶ姿を私は好意的に感じています。

 私の家は、公園から100メートルほど離れているのですが、私も家の雪の塊をえっちらおっちらと公園まで運びました。

 公園の中には、先行して捨てている人たちが運ぶ道筋を作っていて、それに従って雪を運んでゆきます。

 その姿はまるでアリが地下に巣穴を作るようで、雪の捨て場所が有機的に出来上がっていきます。

 また雪を運ぶ人も多く、次から次へと列をなして順番に公園に雪を運び込んでいくのですが、それもまたアリさんのように見えて仕方がありません。

 北国の人たちは皆、一生懸命に冬を耐え忍んでいます。

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勇気がいるのはほんの一瞬だけ

2016-12-22 23:32:30 | Weblog

 

 先日、雪が降って道路がとても狭くなっているときにタクシーに乗りました。

 運悪く、我々の車の前にはちょっと運転がおぼつかない女性ドライバーの小さな車が走っていて、なかなかスピードが上がりません。

「参りましたね」とタクシーの運転手さんも苦笑い。

 夏だったら全然問題のない道路ですが、道路の両側が雪の山になっていて行き交う車同士が譲り合わないとすれ違えないようなところに差し掛かりました。すると、明らかに前からくるタクシーが脇によって、こちら側の車に譲ろうとしてくれているのに、直前の車がモタモタしてなかなか前に行こうとしません。

「うーん、申し訳なくてこちらも譲ろうとしているのか、それともこの幅で突き進む自信がないのか…」と私がつぶやくと、運転手さんが一言。

「こんなの、突っ込んだもん勝ちなんですけどね(笑)」

「いやあ、そうかなとは思いますが、やりすぎると相手がムッとしているのがわかるじゃないですか」
「いえ、だから、『譲ってもらって当然』なんてそぶりを見せちゃいけません。そういうときは行かせてもらった後に精一杯お礼をするんです。窓を開けて手を揚げるとか、ハザードを付けるとかね。そうするとまあなんとかなるもんです。変に譲り合うよりも、最初からこちらが積極的に突っ込んでいくと、結構効率的に動けるものですよ」


 物事を進めるときでも、相手に嫌われないかと心配をしてつい下手に出がちです。

 なにか言われるたびに再調整を繰り返していると、いつまでたっても前に進みません。時には何を言われても、「はい、しかしこれでお願いします」と強気で攻めてみましょう。
 案外ぐんぐん物事が進むことって結構あるものです。

 自分が「ちょっと弱気だな」、とか「つい下手に出がちだな」と気が付いた時には、たまに強気を演出してみてはいかがでしょう。

  結構相手も「これだけ自信があるのだったらよいか」と任せてくれるものです。

 勇気はほんのちょっと、一瞬だけ出せばよいのです。

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