北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

日勝峠の開通には舗装業界も貢献いたしました

2017-10-31 23:42:35 | Weblog

 今日は一日かけて札幌市内の官庁五カ所に対して要望活動を行ってきました。

 要望の内容は、道路予算の確保や、高規格道路網の早期の整備、道路の維持管理の推進などですが、特に今年は、働き方改革に対する対応についても話題にしました。

 働き方改革の動きですが、今のところ建設業に対しては残業時間の上限規制などの労働基準法は適用除外になっています。

 しかしこの労働基準法の上限規制を、建設業にも一定の期間後(5年をめど)に適用するというのが、大きな流れなのです。

 東京の大手建設業者の中には、すでにそうした流れを当然と受け止めるところも出ています。

 それは、法律違反にならないように先に手を打つ、という意味もありますが、それ以上に、残業を野放しにしているような企業や業界には、もはや若者たちは就職してくれないという切実な現実があるからです。

 休日や休暇が計画的に取れて、残業も多すぎたりしないというような職場が、給料が多いことよりも重視されるのが現代若者気質。

 そうした受け皿づくりを急がなくては、次の時代を担ってくれる働き手がおらず人手不足による企業倒産の可能性もあります。

 こうした事情から、働き方改革の波にいち早く乗ろうという動きがあるのです。

 しかし、一年中雪がなく仕事ができる本州ならばいざ知らず、北海道のような積雪寒冷地では、道路舗装がスムースにできるのは雪のない時期に限られています。

 工事ができる期間が本州に比べて短いのに休んでいるのは、とてももったいないことに感じられて、つい頑張ってしまうのがこれまでの業界のスタイルでしたが、そんな常識を変えながらなお企業の経営が成り立つような条件が整うのでしょうか。

 とても不安に思えますが、その一方で「とにかくやらねばならぬ」と言う思いもあって、まだ心が定まらないというのが本音です。


 そうしたことも含めて様々な意見交換ができて有意義な一日でした。

          ◆ 

 なお、北海道開発局を訪ねた際には、和泉開発局長より、「今般の日勝峠の開通に当たっては、本当にお世話になりました」と暖かいねぎらいの言葉がありました。

 実際、日勝峠の工事を担当した企業からお話を聞くと、工事はそれが始まった7月からもう夜間工事を含む昼夜兼行の体制になったそうです。

 また現場の近くのアスファルト合材を供給してくれる工場がなく、120km離れた日高門別の工場から長い距離を運搬して工事に当たった、と苦労話を聞かせてくれました。

 舗装事業者も災害復旧の一翼を担う、責任ある業界なのです。

 担当してくれた関係企業の皆様に改めて敬意を表します。お疲れ様でした。

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素直にさらけ出す方が良いと思う件

2017-10-30 23:43:26 | Weblog

 

 先日釧路以来の知人と久しぶりに会った時の話。

「やあ、お久しぶりです」から始まって、四方山話をひとしきりした後で、その方から「ところでさ、なに、小松さん、釣りをするのかい?」と訊かれました。

「いやいやいや、先輩ほどではありませんがね。でもどうしてそんなことを?」と言うと、「この間、あなたのブログを何気なく見ていたら、釣りの話が出ていて、(おー、釣りするんだ)と思ったんだよね。僕、ある港に釣り船を持っているからね。春になったら行きませんか」とのこと。

「それはありがたいです!ぜひお願いします。忘れないでくださいよ」
「分かってるって(笑)」

 なんと、また一人、釣り船を持っている人と釣りでつながることができました。これも日頃からブログやSNSを通じて自分の日頃の情報を外に向かって発信していたからにほかなりません。

 
          ◆ 


 転勤生活が続いた私ですが、東京生活でまだ子供が小さかった頃に、長女が学校へ行けない、いわゆる不登校になりました。

 なかなか大変だったのですが、職場の上司に「実は…」と相談をしたところ、「大変だねえ、それじゃあ環境を変えた方が良いかな」となって、二か月ほどで、転勤させてもらって家族ともども地方都市に移り住むことができました。

 不登校は簡単には直りませんでしたが、それでも丁寧に対応してくれる学校の先生たちのおかげで、1年半後には学校に行けるようになり、いつしか無事に復帰してくれました。

 娘の話をしていると、「いや、実はうちのところも子供が…」と、お子さんの不登校の話をこっそりとしてくる方が案外多いのに驚きました。

「え?あなたのところもそうなんですか?」

 当時はまだ、家庭内の困難な出来事をカミングアウト(告白)することが恥ずかしいとか、はばかられるような雰囲気が世間に漂っていました。 

 確かに、噂されているのじゃないか、といたたまれない気持ちもありましたが、それでも「捨てる神あれば拾う神あり」で、どこかから救いの手が差し伸べられることもありました。

「元気のないときはこれを読むと元気になるよ」と言って、漫画の「じゃりんこチエ」を50巻まとめて貸してくれた先輩もいました。


 自分を素直にさらけ出した方が、いろいろな繋がりが出てくるのだ、というのが私の経験です。

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安くて旨い北海道ライフ ~ もっと自分に投資しよう

2017-10-29 21:00:06 | Weblog

 ようやくタイヤ交換を終えて、冬を迎える準備を一つ終えました。

 私の乗っているセレナだと、タイヤ交換も一本1,500円するのだそうで、1時間半かけて自前で4本交換すると6,000円稼いだってことでしょうか。

 人件費を考えたらそれくらの負担は当たり前。嫌なら自分でやることですね。

 
 夕食には、釣って冷凍しておいたマメイカを刺身にして、ゲソの部分はスキレットでガーリックバター醤油炒め。

 日本酒は掛川の土井酒造の『開運』。そして幌加内と浦臼の蕎麦粉をブレンドした手打ちそば。

 今日は9月の蕎麦イベントの際に余ったのをもらってきていた北海道そば研究会特性のかけ汁があったので、暖かいかけ蕎麦でも食しました。

 暖かい蕎麦なら、静岡の桜エビの揚げ玉を足せば風味も満点。

 自分で釣った魚を肴に美味いお酒を飲んで、たまに蕎麦を食べるって、こういうライフスタイルが大体定着してきました。

 自分のスキルを活かして味わう、シンプル・イズ・ベストな北海道ライフ。もっと自分に投資して、スキルを上げれば人生はもっと楽しめます。

 あまり考えずに小金をため込んでいないで、もっと人生を楽しみましょうよ。 

 

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釣りと漁の境 ~ 物量にはかなわない

2017-10-28 23:42:23 | Weblog

 前日のマメイカが少し釣れたので、調子に乗って今日も夕方から小樽の港へ出かけて行きました。

 実は昨日釣りをしている最中に、後ろから「どうですかー?」と声をかけてきたお兄さんがいて、「ぼちぼちですねー」などと話をしているうちに気が合って、釣り談議になりました。

 いろいろとマメイカ釣りのコツなども教えてもらって、とても勉強になりました。

 例えば「ヘッドライトや投光器で光を当てますけど、LEDの白色光はあまり良くなくてオレンジがいいっていうんです。僕なんか、ライトにマーカーで色を塗っちゃいましたよ(笑)」とか「僕は根がかりしないように、エギの下の針を取っちゃってますよ」、さらには「錘をつけるんだったら、尻尾の方につけると反応が良いらしいですよ」など、ちょっとしたノウハウで大いに盛り上がりました。

 それを聞いたら試したくなってたまらず、早速百円ショップでカラーセロハンを買ってきて、赤と黄色のセロハンでチェストライトをオレンジにして、これで挑戦です。

 今宵も良い釣りになるでしょうか。


          ◆ 


 さすがに土曜の夜とあって、釣り人の数は先週とは違ってずいぶん多かったのですが、大きくて長い釣り竿を使っている人の右横に入れてもらうことができました。

 ところがこの長い竿の人がびっくり。なんとモーターで竿が自動的に上下する仕掛けなのです。

 白色ですが投光器も強力なものを使って、海面を明るく照らしながら竿を上下させているのですが、これが実によく釣れています。

 早速私も秘密兵器のオレンジライトでマメイカに挑んでみましたが…、釣れん…。

 昨日と違ってイカが来ません。ところが自動竿の左隣はポンポン釣れているし、右隣の方も時々ちゃんと釣れています。

 私の竿にかかるのはほんの少しで、隣の1/3~1/4のペース。

 両隣がどうして釣れるのかをよく見ると、やはり光の量の差のように思えます。

 色が白だオレンジだ、というよりは、やはり発動機付きの投光器や大きなバッテリーでガンガン海面を照らしているところにイカが集まっているよう。

 うーん、最後はお金をかけた大量の道具仕掛けにかなわないのかー、とショックを受けて帰ってきました。

 結局この日の釣果はマメイカ13ハイでしたが、数の多寡以上に釣りに対する準備の弱さを知って、惨敗感の漂う釣りでした。

 前日のお兄さんと話していたときにも、投光器をガンガンつけて釣っている人たちを指して、「あれはもう"釣り"じゃなくて"漁"ですよね(笑)」と言って肩をすくめていましたが、釣果の歴然とした差を見て、(アマチュアの釣りとして、どこまでやるべきか)と、ちょっと考えてしまいました。

「港によっては、地元の釣りファンから『投光器使うの止めてくれ』と言われるところもあるんですよ。地元の人なりの釣りの楽しみを奪うようなヨソモノの釣り方が嫌われるってこともあるんでしょうね」

 道具を大掛かりにするよりも、自分の釣りのスキルが向上して釣れることこそアマチュアの釣りの範囲なのでないかなあ。そんなことを考える面白い経験でした。

 これもまた釣りですがね。
 

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まだ海底にひそんでいるらしい

2017-10-27 23:55:56 | Weblog

 小樽港のマメイカ釣りが調子よいというので、仕事を終えてから小樽方面の港へと出かけました。

 金曜とはいえ、平日の夜なので人影は思ったよりもまばら。

 夜の7時半くらいから竿を入れると10分くらいで一匹目がかかってきました。幸先良い。

 周りを見ていると、釣れている人と釣れていない人に分かれるように見えてきます。

 イカ釣りには「エギ」と呼ばれる、エビの形をした疑似餌を使う釣り方です。

 これを遠くに投げると、ゆっくり沈んで行くのですが、沈んだところでクイッと引っ張ると少し浮いてきてまた沈みます。

 これを繰り返すのですが、ちょっと上がって沈み込むときにイカがこのエギにだきついてきてお尻のところにある針に引っかかるというわけです。

 季節が初冬に入って、水温が下がるとイカは表面近くを泳ぐようになって比較的上の面で釣れるのですが、どうもまだ水温が高いようで、今夜あたりはイカは海底あたりにたむろしているよう。

 なので、海面近くを狙っているような人は釣れていなくて、じっくりと海底近くまでエギを落としてからしゃくるようなやり方の人は釣れているようです。

 そういうコツがわかってきたので、今日はじっくりと海底狙い。

 エギをゆっくりと沈めてから誘いを打つと、おお、前回よりもちょっと調子が良い感じ。

 簡単な釣りのように見えますが、エギの選び方や誘い方など結構奥深いところがあるんですよ。

 それに、昨年まではベテランの人たちに、「下手だなー(笑)、こうやるんですよ」と手ほどきを受けながらおずおずとやっていたのが、今年は一人で行って、ちゃんと釣れるようになりました。なにごとも経験を重ねるから見えることって多いですね。


 今夜は結局4時間で22ハイという成績でした。これを多いとみるか少ないとみるかは人それぞれですが、私は十分に満足。

 気温の低いピリッとした空気のなかで、海の上におうし座のすばるやオリオン座がゆっくりと上ってくるのを見ながらの釣りは実に充実した時間です。

 そろそろ晩酌に新鮮なイカが登場する季節です。北海道で良かった。

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まずは鏡を見るか

2017-10-26 23:27:14 | Weblog

 ここ1~2年ほど前から、歳のせいか代謝が落ちたように感じています。

 具体的には、以前と同じような食生活をしていると太るという事。

 通勤の変化や仕事の変化、さらには加齢により、使うエネルギー量が減っているのでしょう。

 昔と同じように、脳が求めるままに食べたいだけ食べていたら、代謝とのバランスが崩れて一気に太ってしまうに違いありません。そこで最近は体重管理のために昼食を抜いてみています。

 朝食と夕食の我慢はしたくないので、真ん中を抜くことでコントロールしていますが、これでようやく体重がほぼ上にも下にも動かない均衡状態になっています。

 今までも昼食はおにぎり一個でしたが、その170~200キロカロリーが多かったのです。その様子は日々体重計に乗れば一目瞭然。

 自分をできるだけ客観的に見る視点をもっていることが大事です。自分の脳は嘘つくしごまかしもします。

「必要なことは自分の身体に聞け」などという言葉を私は信用していません。


 もっとも、「どうやったら痩せるのか」ということに関しては、無理に我慢するようなダイエットをしなくても、使う器を小さめにするだけで食事の満足度を落とさずにダイエットができるという話もあるようです。

 しかし、自分に合う事が他人に合うとは限りません。

 様々なことを試しながら、自分なりの身体のコントロール方法を見つけ出すと良いですね。

 キーワードは「自分を客観視する視点」です。まずは鏡でも見てみますか。

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人手不足の姿

2017-10-25 23:44:28 | Weblog

 

 人手不足は各所でいろいろな姿で現れているようですが、この数日間に聞いた、人手不足のお話を紹介します。

 始めは、知人の近所のイタリアンレストランの話。

 そのお店では、パスタ、ピザなどはもちろん、その他にも様々なメニューが用意されているそうで、知人は週に一度くらい通うくらいお気に入りなんだそう。

 ところがそのお店では、日中に働いてくれるアルバイトが見つからず、ランチメニューはピザだけになってしまったそう。

「時給千円で募集しても昼間はだれも来てくれないそうだよ。ちょっと残念なんだよね」

 主婦の方ももう近くにはいないんでしょうかねえ。


          ◆ 


 人手不足その2。

 また別な知人の息子さんは関東の大学に通っているそうですが、ときどき横浜スタジアムでアルバイトをしているそう。

「観客席で、ファウルボールが飛んで来たら笛を吹いて観客に注意を促すだけの仕事なんだけど、時給2千円だそうですよ。だから『延長戦になると嬉しい』と言っていましたけどね(笑)」

 時給2千円!どんな仕事かと思うと、ずっと野球の試合を見ていて良くて、そのうえ高額のアルバイト料がもらえるというのですから、野球好きの方なら羨ましく思うのではないでしょうか。

 人手不足の影響で、賃金がじりじりと値上がりしています。

 そしてこれが都会だけの問題ではなくて、地方部でも進行し始めています。

 様々な分野で、人を使わずにいかにサービスをするか、成果を上げるかに躍起になっています。

『AIやロボットが人から仕事を奪う』と言われますが、奪われる以上に人は少なくなっているのかもしれません。

 世の中のいろいろな常識がどんどん変わってゆきそうです。
 

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伸び悩んでいた現場代理人が目を見張る成長をした理由とは

2017-10-24 22:08:46 | Weblog

 

 今日から、舗装関係の三協会が三班に分かれて全道の開発建設部、道庁建設管理部を訪問して、業界としての要望をしてきます。

 三班はそれぞれ、道東班、道北班、道南班ということになりますが、今回の私は道南班。

 小樽を皮切りに、今日は函館で宿泊、明日は室蘭経由で札幌へ戻る一泊二日の地方巡りです。

 要望の中身は、来年度予算の確保のほか、高速道路整備、道路の維持管理の実施、社会資本の老朽化対策、国土強靭化の推進などですが、今年のトピックは、「担い手確保と働き方改革及び、道路建設企業の経営の安定化」を盛り込んだことでした。

 労働基準法が改正されて、建設業でも残業時間規制などが盛り込まれそうな昨今、法に触れるからという消極的な理由ではなく、週休の確保や賃金水準の向上などは自らが積極的に取り組まなければ、建設産業は若い人たちに選ばれて就職してもらえる産業にはなりません。

 それは、早く取り組まなければ人手不足で倒産する企業が増えてくるだろう、という恐ろしい予想に結びつきます。

 しかしながら週休確保や賃金向上などの手当ては、企業だけの努力の範囲を超えているので、発注者側の制度的な対応が求められます。

 簡単に答えの出る話ではありませんが、こうした声を発信して意見交換をすることから物事が進むことを期待しています。


       ◆ 


 今日の意見交換では、一緒に立ち会ってくれたメンバーの一人から、とても良い話が紹介されました。

 それは、その方が所属する会社の若手の現場代理人のお話でしたが、その現場代理人は過去の上司たちからは「どうも反応が鈍い」とか「なかなか一人前になってくれない」というボヤキや不満が出るような、イマイチという評価の方だったよう。

 ところがその方が、最近転勤した先で一皮むけて、最近は仕事が任せられるような立派な態度や振る舞いになり、自信がついたように見えるとのことでした。

「何が彼を変えたのか、という理由が面白かったのです。それは彼が現場監督さんに褒められたことで、自信がついてそれで格段にやる気になったというのです」
「面白いですね」

「我々受注企業から見たら、発注者の現場監督はとても怖い存在です。少しくらい無理を言われても逆らうことなどできないし、要請に応えるように頑張らなきゃ、と思う存在です。しかしだからこそ、その厳しくて怖い人から褒められれば、自信がついたりモチベーションが湧く存在でもあるのです。そういう自覚をぜひ持っていただいて、我々のような受注企業や若手を育てていただきたいと思います」


「僕は褒められて伸びる人なんです」なんて簡単に言うことがありますが、本当にそんなことがあるのです。

 人は一瞬にして変われます。人の力を信じて声をかけ続けましょう。

 

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牛のために、全作業員のために ~ 北海道の災害最前線

2017-10-23 22:44:48 | Weblog

 

 今日は道路講演会があって、道路に関する課題を様々な切り口で語っていただきました。

 まず最初に、北海道開発局道路維持課の坂場(ばんば)課長から「日勝峠の復旧・復興」というタイトルで、国道274号線日勝峠の被災から復旧そして復興までの裏話を語っていただきました。

 印象的だったエピソード集です。

① まだ千歳から帯広までの高速道路ですが、真ん中の夕張IC~清水IC間が繋がっていなかった時は『日本一交通量の少ない高速道路』と揶揄(やゆ)されていたのですが、今回のように道央圏と道東への道路が各所で寸断され、唯一生き残って走れたのが今は繋がっている道東自動車道でした。
 道路は繋がっているということの価値をもっと上手に伝えたいと思っています。

② 今回の災害では、日高町で橋が流されてその先の集落が孤立してしまいました。そこには酪農家の方が牛を30頭ほど飼っていて、牛のために水を何とかしてほしい、というのが切実な要望でした。
 幸い、日本に数台しかない超巨大なクレーンが調達できて、数日後に緊急の仮橋(通称:仮仮橋)が設置出来て大変評価されたのですが、『牛のための水確保のために頑張った』などというローカルだが実に北海道らしい話が、日本中にどのように理解されるのか、広報宣伝の仕方を考えることが必要と感じました。

③ 災害発生から復旧・復興までに携わってくれた作業員の延べ人数は約9万3千人に上りましたが、こうした見えないところで必死に支えてくれた多くの建設業の人たちに敬意を表して、どうやってモチベーションを保ってもらえるか、ということがとても気になりました。

 ところが外部から協力者が現れました。一つ目は日本ハムファイターズ。日ハムさんが北海道開発局と連携をしてくれました。

「僕たちの町は水に飲まれた
 それでもすぐに立ち上がった者たちの姿に
 ファイターズもまた勇気をもらった」

 そして栗山監督が「来ないはずの台風で苦しまれている姿を見て、我々も苦しいといっちゃいけない。『絶対にあきらめるな』と力をもらった」とメッセージを送ってくれて、記念ヘルメットをくれるなどして、大いに応援をしてくれました。

 二つ目はNHKで、自ら『がんばれ日勝峠』というビデオクリップを作ってくれて、側面から応援してくれました。


          ◆  

 ただこれからの心配として、人口減少や財政が厳しい中で、人と予算をどう確保するかが心配です。

 例えば、災害があった時に、いなくて一番困ったのが交通の誘導員。北海道の現場なのに、東京や大阪から誘導員を確保しなくてはならないか、と考えたほど人がいない現実があるといいます。

 課題はこれからも増えるでしょうけれど、多くの人たちの理解を得ながら次の時代に良い社会を残して行きたいと思います。 (坂場課長の講演より)


             ーーーーーー

 
 建設業はなかなか普段人の目に触れない仕事です。

 災害の復旧などは、復旧を果たしてようやく、『マイナスがゼロになった』という評価しか得られないのではないでしょうか。

 今日の話などは、関係者だけじゃなくて、もっと多くのごく普通に道路を利用している人たちに聞いていただきたかったです。

 来年に向けて、またひと頑張りしてみます。

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衆議院選挙の大勢見えたかな

2017-10-22 23:15:39 | Weblog

 衆議院選挙の大勢が見えてきましたね。

 国全体では自民・公明の与党がほぼ改選前の勢力を保つ形となり、政権としては安定ですが、北海道は勢力図がだいぶ変わりそうです。

 「良くやった!」と嬉しい人がいる反面、残念な敗北を期した人もいて、悲喜こもごも。

 北海道での戦い方を見ると、野党が割れれば与党有利、野党が一枚岩になって連合すると野党が有利、という極めて単純な典型的な組織選挙のように見てとれます。風なんて吹いてないなあ。

 やや中道色のあった民進党が分裂して立憲民主党が誕生し、共産党もついた野党連合ということなので、以前にもまして対立軸が明確になったような気がします。

 北海道の投票率は、前回よりも高いということなので、関心も高かったのではないでしょうか。


 いずれにしても、我々としては新しい勢力図の中で仕事をこなしていかなくてはなりません。

 それにしても、事前の下馬評って当たるんだなあ。誰がどうやって調べているんだろう。


  【僕は期日前投票でした】 

 

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