北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

フォーク付きスプーンと箸文化

2009-06-30 23:52:46 | Weblog
 名古屋市が本拠地のラーメンチェーン店スガキヤさんでは、以前から先がフォークになったスプーンをお店で使っていたのだそう。

 最近そのデザインを変えたところ、これがMoMA(ニューヨーク近代美術館)での販売商品として認められ、大ヒットになっているのだとか。

 一説には既に12万本が売れたとも。ほー!


---------- 【ここから引用】 ----------

asahi.com 「スガキヤのラーメンフォーク、NY近代美術館で人気爆発」
 http://www.asahi.com/national/update/0627/NGY200906270008.html 


 


 ラーメンのめんとスープを一緒に食べられるよう考案された、スガキヤ(名古屋市)の「ラーメンフォーク」。芸術的な形が評価され、米国・ニューヨーク近代美術館(MoMA)のミュージアムショップの商品に採用された。世界各国からの来館者に大人気で、同館で3本の指に入る売れ筋商品という。割りばしに代わる「エコ」な商品としても注目されている。

 29年に開館したMoMAは、「モダンアートの殿堂」と呼ばれ、ピカソやゴッホらの超有名作家の作品を一目見ようと、年間数百万人が来館する。館内のミュージアムショップで売られている商品もすべて、MoMAのお眼鏡にかなった洗練されたものだけが並べられている。

 ラーメンフォークは「Ramen Spoon/Fork」として、08年5月から1本14ドルで売られ、「大ヒット商品」という。

 スガキヤがラーメンフォークを店舗で使い始めたのは78年。コスト削減と環境への配慮から、割りばし代わりに導入した。しかし客の割りばし志向は強く、レンゲとしてしか使われなかったという。そこで06年の創業60周年を機に、さらに使いやすいものに一新することになった。

 製造を担当するノリタケ側から紹介されたのが、東京都内で事務所を開くデザイナー、高橋正実さん(34)だった。スガキヤを展開するスガキコシステムズの菅木伸一社長から高橋さんへの注文はただ一つ。「せっかくだから、MoMAに置いてもらえるような洗練された製品を作って欲しい」だった。

 (…以下略)

---------- 【引用ここまで】 ----------

 先がフォークになったスプーンと言えば、かつて日本では給食のときに使われた食器の「先割れスプーン」を思い出しますね。

 この形って今でもコンビニのお弁当にプラスチック製でついていますし、お年寄りの介護の現場などでも使われているのだとか。

 ところが食器を手に持って口元へ持って来るという箸の食文化の日本では特に給食の時に顔を食器に近づけて食べる、いわゆる「犬食い」の癖がつくというのでだいぶ批判されていました。

 学校現場では今でも使われているのでしょうか?

 ところでMoMAのショップで売っている作品はこんなデザイン。フォーク付きスプーンもこれだけデザインが優れていれば売れますね。日本の表参道のMoMAショップでも買えるそうです。


 


    ※    ※    ※    ※

 ところで日本の箸の文化は実に奥が深いのです。


---------- 【以下引用】 ----------
「箸の文化」
 http://www.tabiken.com/history/doc/O/O267C100.HTM


 (前半部省略)

 日本における箸の歴史は文献の上では『古事記』までさかのぼるが、当時の箸は削った竹をピンセットのように折り曲げたものであったといわれている。日本においても奈良時代から平安時代末までは、貴族の会食において箸とともに匙が用いられていた記録があるが、その後今日のように箸のみで食べるようになった。

 日本の箸の特徴も、匙と併用せず箸のみで済ませる食べ方と関連している。形状の特徴としては、中国の箸よりも短く、先が細くなっていて、食物をつかみやすいようになっていること、素材も、木製の軽いものが好まれ、高価なものは漆塗りや蒔絵など、加工の段階に多くの労力がそそがれていることがあげられる。

 また形状ばかりでなく、種類にも、菜箸・取り箸・割箸など多くのバラエティーがある。男女別や子供用の箸もそうだし、行事には竹箸や柳箸などが用いられている。さらに箸に関連して、箸置・箸箱・箸袋など、箸にまつわる付属品も各種ある。

 使われ方としては、中国のように取り分けではなく、規範としてあらかじめ食物が分配されているため、箸は各自の食器から食物を口へ運ぶ道具であり、この過程におけるさまざまな作法が確立されている。また、箸だけで食べなければならないため、箸には切る、はがす、ほぐす、押えるなど、運ぶ以外にも多くの機能が求められている。

 今日の日本では中国とは対照的に、箸の個人所有がみられ、反面、取り箸を用い、直箸をきらうようになっているのも特徴といえよう。

 近年、中国料理店や日本料理店の普及により、欧米人のあいだでも箸は一つの食具として受け入れられ、箸を使えるということは、かつての日本でナイフ、フォークを正しく使えるのと同じように、一つのステータス=シンボルにすらなりつつある。日本において箸の使い方の乱れがいわれている昨今、われわれは改めて箸の歴史とその文化遺産を考え直す必要があろう。

〔参考文献〕青木正皃『用匙喫飯考』「青木正皃全集」第9巻、1970、春秋社

本田總一郎『はしの本』1978、柴田書店

---------- 【引用ここまで】 ----------

 まあ日本人なら箸もフォーク付きスプーンでも上手に使えそうですが。

 ちなみにこのフォーク付きスプーン、外人さんはスープスパゲティを食べる時に重宝しているそうですよ。

 
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42歳の自分から22歳の自分へ

2009-06-29 23:13:49 | Weblog
 千葉市の31歳市長誕生に続いて、横須賀市では33歳の市長が誕生。経験よりも若さに期待が集まっているような今日この頃です。

 経験を他人に伝えるのは難しいのですが、歳を取った今の自分の経験を若かった自分に伝えることが出来たら…。もしそうだったら何を伝えられるでしょう。

 そんな記事が「らばQ」にありましたのでご紹介します。



---------- 【ここから引用】 ----------
らばQ 「42歳までに知ることになる、22歳の自分に教えてあげたい12のこと 」

 http://labaq.com/archives/50912311.html



 歳を経れば必ず進歩するわけでは無いけれど、選択や決断を迫られたときに、知識や経験の重みを痛感することは少なくありません。

 もし10年前、20年前の自分にアドバイスできるとしたら、何と言ってあげますか?

 もし10年後、20年後の自分がいたら、何をアドバイスして欲しいですか?

 それによって人生は大きく変わるかもしれません。ただし昔の自分が聞く耳を持っていたら…の話ですが。

 ある42歳の男性が、もし22歳の頃に自分に出会えるならしてあげたい賢明なアドバイス、という12の項目をまとめていました。

大 人になると、年月は飛ぶように過ぎて行きます。決して他人事と思えないような内容なのでご紹介します。

1. 学校を絶対にやめないで継続する
 今のあなたは学校に退屈しているかもしれません。でもクビになるのが怖い、というだけでしがみついている我慢ならない仕事に就いて初めて気付くのです。単位をいろいろ取得することで、思っているより大きくチャンスが広がるものなのです。実際の仕事をするように、遅刻せず学校に通い、真面目に宿題をし、学習して、仕事扱いしましょう。

2. お金は腐らずに残るもの ─ 投資は早く始める
 もし高校や大学時代に稼いでいた半分を単に投資信託に投資していたら、ほかに何の投資なしで、現在19万2千ドル(約2千万円)になっていたでしょう。それを思うとかなり悔やみます。投資はできるだけ早くからしましょう。

3. 第一印象で家を買わずに、近隣の住宅環境に恵まれた安い家を買う
 自分の失敗の一つに、初めて見た家に興奮し条件はぎりぎりクリア、ローンも銀行から降りることになり購入したことです。買った家を今でも好きではありますが、もっと入念に調べたらよかったとも感じています。職場や学校に近いとか、内装の構造などです。大きな買い物をするときは特に慎重にならないといけません。

4. 予算内で生活をする癖をつける
 自分の身の丈に合う範囲内で生活をすることくらい重要なことはありません。予算内で生活をすることは、自分を縛ることのように見えて、実は自分を自由にするためのプロセスなのです。もしそんな生き方をしていたらきっといくつかの痛い経験は回避できていたことでしょう。

5. どんなものでも交渉する技術を身につける
 交渉術の本を読み出したときにはちょっと遅いのです。中古車カーディーラーなどをはじめ、多くの人からいかに騙されているのか気付いていきます。もし交渉のやり方を知っていたら何十万円と節約できたでしょう。断る技術を磨いておくことです。

6. 健康保険は片時も手放してはいけない
 注)アメリカでは日本のような健康保険システムがなく、会社や個人で入るものが大半なので、日本に比べるとはるかに医療費の負担が大きく社会問題になっています。去年話題になったマイケル・ムーア監督の「シッコ SiCKO」もこの問題を扱った映画ですね。


7. 仕事は質、家庭は量が大事
 おそらく上司は家庭があっても無くても気にはしないでしょう。子どもを迎えに行かなくてはいけないとか、たまには夫婦の時間を持つべきとか、家族以外の誰が気にするでしょうか。会社にとってはすげ替え可能な歯車のひとつに過ぎません。会社を成長させようとしている者たちにとって、個人的なニーズは二の次となります。

 当然家庭の質についてもそうなります。将来、歳を取った自分を想像してみればわかります。老人ホームで毛布とともに椅子に座って柔らかい食事をしながら「会社でもっと時間を過ごしたらよかった」とは到底思わないでしょう。定年後は長い時間を家族と過ごします。大事にすることです。

8-1. 金持ちへの近道があると言う人の話を聞かない
 【速報:近道なんてない!】22歳の耳にこれを叩き込んでおくのがいいかもしれません。富というのは何か面白いもの、独自のもの、価値のあるものを、必要な人々に提供できてこそ作られるものです。それまでは、少しのお金のために何時間もの時間を割いて取引をしては、見返りの少なさを嘆くばかりです。

 「人の求めているものを見つけてそれを提供せよ」という古い呪文がありますが、それは真実だからです。今日ではそれは、「自分にしか提供できない人々の求めているものを見つけよ」と言い換えることができますが、それが富への道です。どこに人々のニーズ、需要があるか、どうやってその需要を提供できるかを考えるのです。

8-2. マルチ商法と呼ばれるビジネスから、遠く遠く距離を置く
 マルチ商法は新しい販売業者をスポンサーすることを必須としています。全て詐欺であり、あなたは自分の販売ネットワークの代表ではありません。知り合いのネットワークに頼った歩合制度のセールスマンなだけです。

 そして何度も調査結果に出ているように99.5%の人が損をしています。唯一の利益は「顧客」が「販売業者」になったときだけで、組織に消えていく99.995%から、わずかの歩合をもらい、0.005%は最初にビジネスを始めた胴元に行きます。近づかないでおきましょう。

9. 夫婦の価値観が同じことが大事
 この項目は他のほとんどの項目より、あなたの幸せの度合いを決めてしまいます。何もかもうまく行っているときでも、お金の使い方や子どもの教育方針で、夫婦の意見が対立してしまうとかなりヘコむことになります。

 必ず結婚の誓いを立てる前に、この点を解決しておく必要があります。愛は大きくても、離婚には500万円かかります。現在の(あるいは未来の)配偶者と、きっちり何が重要で、子どもの教育にどんな価値感を持っているかを話し合っておく必要があります。

10. 友人とのつながり
 高校や大学の旧友と連絡を途絶えないようにします。助けを求めてることを見せないようにしながら、助けを求めることを学ぶのです。どんな風に人がつながっているか見るのです。覚えておくべきことは、自分が知っていることや知っている人は重要ではなく、知っていることや知っている人をどのように利用するかということです。

 さらに深く突き詰めると、誰を知っているかではなく、誰があなたを知っているかということが大事になってきます。見返りを期待せずに人とつながる練習をするべきです。いつどこで誰を助けられるかわかりません。役に立たない人間よりは役に立つ人間となっておきましょう。

11. 給料が高いだけの理由で仕事を引き受けてはいけない
 人生はお金以上のものです。給料が高いには理由があります。もしかしたらあなただけが持つ資格があるのかもしれません。あなたにしかない経験であるとか、あなたしか受けていない教育があるのかもしれません。

 しかし、誰もが耐えがたい仕事内容が理由で給料が高いこともあります。必ず前任者に仕事の内容を聞いてみるべきです。社外にいる人は社内にいる人より情報をくれます。燃え盛る火の中に飛び込む前に状況を把握しておくことです。

12. 信用はしても確認をする
 子どものときに聞いたこと、読んだこと、教えられたことが全て信用できるわけではありません。必ず参照本をチェックしたり、質問を投げかけたり、答を求めたりして、深く学習していきます。

 とても重要なことですが、世界は策士であふれており、あなたが引っかかるのを待っています。皮肉屋になるのではなく、全てを確認するのです。あなたが取引をしている相手がいったい何者で、何を目的としているのか、確認しておきましょう。

~以上12項目~

 自分がどんな人物であるか、何が自分を動かすのか、何が自分のパートナーや子どもを動かすのか、何が友人を動かすのか、何が同僚、上司、そして上司の上司を動かすのかを、常に学ぼうとしてください。成長することを止めてはいけません。そうすればきっと42歳になったとき大金持ちになっていることでしょう!

12 Things I Learned By 42 That I Wish I Knew At 22より
 http://www.thewisdomjournal.com/Blog/12-things-i-learned-by-42-that-i-wish-i-knew-at-22/


---------- 【引用ここまで】 ----------

 どれも納得の12項目です。ある種の理想を持つことと、それを現実の社会の中で活かして行くことの両方が説かれています。

「夫婦の価値観が同じ事が大事」とありましたが、結婚をすることは前提になっているのですね。「結婚はした方がよい」というのも入れたかったような気がしますがいかがでしょう。

 最後に、42歳の自分が22歳の自分に伝えられるとしたら、「とりあえず42歳までは死なないからなんでもやってみろ」ということだったりして。

 わたしなど、精神年齢は22歳で止まってしまっているような気もするんですがねえ。

 

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リードし、結びつけ、支援する

2009-06-29 23:10:07 | Weblog
 先日ある有機農業を推進する団体の勉強会に参加しました。

 その団体はIFOAM(アイフォム)という団体で、世界中で有機野菜の認証制度を作っています。

 講演をしてくださった方は世界に10人の理事に日本人として選出された方で、この組織の使命について説明をしてくれたシーンで印象的な単語がありました。

 それは「この団体の使命は、有機農業運動を全ての多様性においてリードし、結びつけ、支援することです」ということでした。

 事業やムーブメントを成功させるには団体や活動を「リード」し、「(人や組織を)結びつけ」、「支援」するという三つの要素があって初めて成功するのです。

 それを多くの場合は、計画を立てたり構想を練ったりするリード的役割をするところと、結びつけるところ、支援するところが別々になっているのです。

 行政も、事業推進と言いながら、リードだけだったり、支援だけだったりして、トータルでの面倒を見ることができないことが多いのでは。

 しっかりしたビジョンや構想を練り上げて、人脈や組織を集め、事業が上手くいくように支えるという三つの段階を総合的にコーディネートしないと上手く行かないと言うことをちゃんと分かっている人はどれくらいいるでしょう。

 私もうすぼんやり理解しているつもりでしたが、こうしてまとめてもらうと頭がすっきりしました。

 もっとも、分かっていても出来ないことが多いですし、これらを出来る人がまさに「人材」と呼ばれる人なのでしょうけれど。 
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人という字を刻んだ息子 ~ 月刊致知メルマガより

2009-06-28 23:58:33 | Weblog
 私はいくつも登録した先からメルマガを送ってもらっていますが、それらの中には感動的な話題も盛りだくさんです。

 今日はそんな中から月刊『致知』のメルマガをご紹介しましょう。

 「人間力とはなにか」、「立派な人間とは何か」という問いに一言で答えを出すことは出来ません。これらの問いには、人を感動させる物語を読むことで自分自身が答えを探し出さなくてはいけないのだと思います。
 
 今回は「人という字を刻んだ息子」です。



---------- 【ここから引用】 ----------


■◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
     人間力・仕事力が確実にアップする致知出版社メルマガ

~月刊『致知』おかげさまで創刊31周年~
          http://www.chichi.co.jp/

                     2009/6/28
                     発行 (株) 致知出版社
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇■

当メルマガでは、月刊『致知』の誌面に紹介された記事を中心に、
人間力・仕事力アップに役立つ内容をご紹介していきます。

毎月第2・第4日曜日は、
『致知』の人気連載コーナー「致知随想」の中から、
特に反響の多かった記事をセレクトしてご紹介いたします。

明日から始まる一週間の活力源にしてください!!


※明月堂は「博多通りもん」で有名な福岡の和菓子店です。
http://www.meigetsudo.co.jp/


――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■「致知随想」ベストセレクション <その3>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――


  「人という字を刻んだ息子」


        秋丸由美子(あきまる・ゆみこ=明月堂教育室長)


…………………………………………………………………………………………………

■医師からの宣告
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

主人が肝硬変と診断されたのは昭和54年、
結婚して間もなくの頃でした。

「あと10年の命と思ってください」

という医師の言葉は、死の宣告そのものでした。

主人は福岡の菓子会社・明月堂の五男坊で、
営業部長として会社を支えていました。
その面倒見のよさで人々から親しまれ、
たくさんの仕事をこなしていましたが、
無理をして命を落としては、元も子もありません。

私は「まずは身体が大事だから、仕事は二の次にして
細く長く生きようね」と言いました。
しかし主人は「精一杯生きるなら、太く短くていいじゃないか」
と笑って相手にしないのです。

この言葉を聞いて私も覚悟を決めました。
10年という限られた期間、
人の何倍も働いて主人の生きた証を残したいと思った私は、
専業主婦として歩むのをやめ、
会社の事業に積極的に関わっていきました。

30年前といえば、九州の菓子業界全体が
沈滞ムードを脱しきれずにいた時期です。
暖簾と伝統さえ守っていけばいいという考えが
一般的な業界の意識でした。

明月堂も創業時からの主商品であるカステラで
そこそこの利益を上げていましたが、
このままでは将来どうなるか分からないという思いは
常に心のどこかにありました。

そこで私は主人と一緒に関東・関西の菓子業界を行脚し、
商品を見て回ることにしました。
そして愕然としました。
商品にしろ包装紙のデザインにしろ、
九州のそれと比べて大きな開きがあることを思い知らされたのです。

あるお洒落なパッケージに感動し、
うちにも取り入れられないかと
デザイナーの先生にお願いに行った時のことです。

「いくらデザインがよくても、それだけでは売れませんよ。
 それに私は心が動かないと仕事をお受けしない主義だから」

と簡単に断られてしまいました。

相手の心を動かすとはどういうことなのだろうか……。
私たちはそのことを考え続ける中で、一つの結論に達しました。
それは、いかに商品が立派でも、
菓子の作り手が人間的に未熟であれば、
真の魅力は生まれないということでした。
人づくりの大切さを痛感したのはこの時です。


■「博多通りもん」の誕生
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

以来、菓子屋を訪問する際には、
売れ筋の商品ばかり見るのではなく、
オーナーさんに直接会ってその考え方に触れることにしました。
しかし、同業者が突然訪ねていって、
胸襟を開いてくれることはまずありません。
行くところ行くところ門前払いの扱いでした。

忘れられないのが、神戸のある洋菓子店に飛び込んだ時のことです。
そのオーナーさんは忙しい中、一時間ほどを割いて
ご自身の生き方や経営観を話してくださったのです。

誰にも相手にされない状態が長く続いていただけに、
人の温かさが身にしみました。
人の心を動かす、人を育てるとはこういうことなのかと思いました。

いま、私たちの長男がこのオーナーさんのもとで
菓子作りの修業をさせていただいています。
全国行脚を終えた私たちは、社員の人格形成に力を入れる一方、
それまで学んだことを商品開発に生かせないかと
社長や製造部門に提案しました。

そして全社挙げて開発に取り組み、
苦心の末に誕生したのが、「博多通りもん」という商品です。
まったりとしながらも甘さを残さない味が人気を博し、
やがて当社の主力商品となり、いまでは
博多を代表する菓子として定着するまでになっています。

「天の時、地の利、人の和」といいますが、
様々な人の知恵と協力のおかげで
ヒット商品の誕生に結びついたことを思うと、
世の中の不思議を感ぜずにはいられません。


■「父を助けてください」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ところで、余命10年といわれていた主人は
その後も元気で働き続け、私も一安心していました。
しかし平成15年、ついに肝不全で倒れてしまいました。
手術で一命は取り留めたものの、
容態は悪化し昏睡に近い状態に陥ったのです。

知人を通して肝臓移植の話を聞いたのは、そういう時でした。
私の肝臓では適合しないと分かった時、
名乗り出てくれたのは当時21歳の長男でした。
手術には相当の危険と激痛が伴います。
万一の際には、命を捨てる覚悟も必要です。

私ですら尻込みしそうになったこの辛い移植手術を、
長男はまったく躊躇する様子もなく

「僕は大丈夫です。父を助けてください」

と受け入れたのです。
この言葉を聞いて、私は大泣きしました。

手術前、長男はじっと天井を眺めていました。
自分の命を縮めてまでも父親を助けようとする
息子の心に思いを馳せながら、
私は戦場に子どもを送り出すような、
やり場のない気持ちを抑えることができませんでした。

そして幸いにも手術は成功しました。
長男のお腹には、78か所の小さな縫い目ができ、
それを結ぶと、まるで「人」という字のようでした。

長男がお世話になっている
神戸の洋菓子店のオーナーさんが見舞いに来られた時、
手術痕を見ながら

「この人という字に人が寄ってくるよ。
 君は生きながらにして仏様を彫ってもらったんだ。
 お父さんだけでなく会社と社員と家族を助けた。
 この傷は君の勲章だぞ」

とおっしゃいました。
この一言で私はどれだけ救われたことでしょう。

お腹の傷を自慢げに見せる息子を見ながら、
私は「この子は私を超えた」と素直に思いました。
と同時に主人の病気と息子の生き方を通して、
私もまた大きく成長させてもらったと
感謝の思いで一杯になったのです。


         『致知』2007年5月号「致知随想」より


◇「明月堂」のホームページ
http://www.meigetsudo.co.jp/

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   ※このエッセイを「音声」でお聴きになりたい方はこちらから
      http://www.voiceblog.jp/chichi/m200711.html


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    ▼『致知』が届けば、まずこのページから読む!
      というファンも多い「致知随想」コーナー。
      毎号、味わい深い6本の記事を紹介しております。


  『致知』最新8月号(7月1日発行)では……

  ・中島興世氏 (北海道恵庭市長)
  ・佐藤久男氏 (経営者らの自殺相談に応じる)
・鈴木則子氏 (筆跡心理学の第一人者)
    ・中嶋田玉美氏(カナダに合気道を普及)
    ・西川嘉廣氏 (琵琶湖の水質保全に尽力)
    ・徳力啓三氏 (息子・健介が教えてくれたこと)

    の記事がご覧になれます。


      月刊『致知』の定期購読はこちらからどうぞ
     ⇒ http://www.chichi.co.jp/mosikomi.html


---------- 【引用ここまで】 ----------


 人間力は感動によって育まれるのです。誠実な生き方には必ず支援者が現れるということを信じたいものですね。

 人間いい歳になってくれば、もうどうでも良い書物を読んでいる暇など無くなってきます。

 私も真に品性を磨くために時間を使って読むべき書物はなにかを考えるようになりました。もちろんまだその途上ですが。
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掛川の文化財竹の丸

2009-06-28 23:44:29 | Weblog
 掛川市には竹の丸と呼ばれる、近代豪商の家があります。

 ここには明治時代に掛川で葛布問屋を営んでいた松本家が建てた本宅があります。

 昭和11年に松本家が東京へ転居するに当たっては、この家屋敷を掛川市に寄贈されました。市ではその後職員の厚生施設などとして活用してきましたが、平成19年から今年の春にかけては耐震補強も含めた修復工事を行い、昭和初期の頃を彷彿とさせる松本家の姿が復元整備されたのです。

 この建物の管理について、市では指定管理者を募集したのですが、ここに私も関わってきたNPO法人スローライフ掛川が応募を行い、見事に選定委員会からも好評を得て指定管理者となることができたのでした。

 選定委員会に出席していた人の話を聞くと、全部で4者あった応募団体のなかでもスローライフ掛川の考え方は群を抜いていたとのこと。

 単に施設を管理することだけにとどまらず、これまで行ってきた市民活動や、市民活動拠点としての意義やこれからの豊富は委員会メンバーからも絶賛されたのだそう。

 生涯学習運動の帰結として始まったスローライフ活動を実践しようと、5年前に設立して以来市民の有志の手で行ってきたまちづくり活動はダテではないのです。

    ※    ※    ※    ※

 さて、そんな形で始まった松本家住宅、通称竹の丸の管理ですが、今日は近隣に住む住民の皆さんへのご挨拶を兼ねて、手打ち蕎麦の振る舞いをしたいということで、わが掛川蕎麦研究会に依頼があり、それを受けて蕎麦打ちをすることになったのです。

 


 私も手弁当で駆けつけて、蕎麦打ち指導…というよりは自分自身も楽しんじゃっているのです。なんと言っても1.5kg(15人前)くらいの玉をいくつも打てるので、とても良い練習になるわけ。

 茶そばや更科蕎麦だって打ってしまいます。普通の蕎麦打ち愛好会ではなかなかやらないのではないでしょうか。

 
 復元を果たして、新しくなった市民活動拠点「竹の丸」。この建物は近代豪商の住宅様式を今に伝える貴重な建造物であるとして、平成17年に国登録有形文化財にも指定されました。

 掛川へお越しの際は一度お訪ねください。   

 
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東京同窓会 2/4

2009-06-27 23:11:52 | Weblog
 夕方に、高校時代の同学年だった在京メンバーによる同窓会を行いました。

 帰省先の妻から「週末はどうやって過ごしているの?」という電話に「ん?高校の同窓会」と答えると「一体年に何回同窓会をするの(笑)」と笑われました。

 実際、この学年同窓会と称して集まって飲むのは年4回のペース。同窓会のイメージもすっかり変わりました。

 次回は秋に東京を自転車で巡るツアーを企画せよ、とのお達し。

 やっぱり年に4回のペースは続く…。


    ※    ※    ※    ※

 同窓会が終わったその足で、今度は新幹線で掛川へ。

 明日は掛川で修復を終えた文化財建築物の中で蕎麦打ちです。

 それー! 



 
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お医者さんの現場の声

2009-06-26 23:05:31 | Weblog
 すっかり影を潜めた新型インフルエンザですが、いまやWHOはこの警戒レベルを最も高い「世界的大流行」であるフェーズ6に引き上げています。

 ところがもはや新鮮さを失ったネタに対してマスコミは冷淡です。「大変なことになりそうだ」という恐怖感を煽ったすえに、正しい知識や心構えなどを冷静に伝えることもないようです。

 素人でも分かる基礎的医療情報を掲げるMRICというメルマガに、「現場の意見をマスコミに」というタイトルで医療現場の声が寄せられていましたのでお届けします。



---------- 【ここから引用】 ----------

        ▽ 現場の意見をマスコミに ▽

               有限会社 T&Jメディカル・ソリューションズ
               代表取締役 木村 知
                          AFP(日本FP協会認定)
                          医学博士

         2009年6月23日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行
                 http://medg.jp
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素人にも分かる基礎知識そろってます。患者さんへの説明にご活用ください。
『ロハス・メディカルweb』新装開設(もちろん無料)
http://lohasmedical.jp
ロハス・メディカル発行人 川口恭
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 皆様からのご寄附をお待ちしております!!出産の際に不幸にしてお亡くな
りになった方のご家族を支援する募金活動を行っています。一例目のご遺族の
方に募金をお渡しすることができました。引き続き活動してまいります。
 周産期医療の崩壊をくい止める会より http://perinate.umin.jp/
------------------------------------------------------------------------------


 世界保健機関(WHO)は6月11日に豚インフルエンザの警戒レベルを「世界的大流行」のフェーズ6にレベルアップしました。このニュースは主要紙の一面に翌日掲載されましたが、ワイドショウをはじめとして今までかなりの勢いでインフルエンザ報道をしていた各局テレビ番組では、この件にそれほど多くの時間を割くことはなかったように思われます。

 食品偽装問題や、閣僚の不祥事、日本人選手の世界レベルでの活躍や芸能人のスキャンダルなど、大衆向け番組のトップニュースはまさに日替わり。そして、それらの「ニュース」はある一定期間騒ぎたてられた挙げ句に、ものの数日間ですっかり忘れ去られたように、新聞の番組欄からも視聴者の記憶の中からも消えてゆきます。しかしこれらの「使い捨ての情報」が後々大きな問題を残してしまうのだという危険性を、果たして番組制作担当者はどれほど認識しているのでありましょうか?

 このような「使い捨て情報番組」では、いわゆるコメンテーターと称する人々が次々に根拠のない「私見」を声高に発信します。今回のインフルエンザについても、医療にどれだけお詳しいのかわかりませんが、作家やタレント、経済ジャーナリストや政治評論家までもが、自らの「インフルエンザ論」をまことしやかに論じておられました。

 医療ジャーナリストや感染症の専門家を名乗る医師らもゲストとして登場し、より視聴者に説得力のある専門的立場から「私見」を発信するわけですが、これらの人々も果たして本当に現場でインフルエンザ治療に関わったことがあるのか、疑問を抱かずにはいられない発言をされていました。

 これらの無責任な「使い捨て情報」が視聴者の記憶のなかに残留することが、今後確実に到来が予測される秋以降の「第2波」でパニックを引き起こすことに繋がるのではないかと私は強く危惧しています。

   *   *   *   *   *

 私が診療に携わっているクリニックは、年齢性別、診療科を問わず年中無休で夜間9時まで診療している便利さから、毎日多くの患者さんが訪れます。特に冬のインフルエンザシーズンになると、それこそ「発熱外来」の様相を呈し、ピーク時には一週間に数百人ペースでの新規インフルエンザ患者の診断と治療を実際に行うことになります。

 毎年このような状況で診療している私たちの間では、インフルエンザの早期診断は非常に難しいという見解で一致しています。いわゆるインフルエンザ様症状を呈していても、発症間もない場合は迅速検査をしても、まず陰性となります。しかし、だからといって熱発から○時間経過していれば必ず陽転する、とも言い切れません。

 特に今年は、熱発して二日目にやっと二度目の検査で陽性に出たケースも多くありました。シーズン終盤に流行したB型では、発熱初日に陰性、翌日一旦自然解熱し来院されず、三日目に再度の熱発で再診され、そこで初めて陽性反応が出るという特徴がありました。

 逆に、ほとんど症状なく来院、体温も36度前半(解熱剤の服薬なし)で、患者さん希望により念のため、渋々検査をしたところ陽性になった、というケースもあります。つまり、インフルエンザの早期診断は、われわれのような「インフルエンザ治療のエキスパート集団」の熟練した(?)診断能力をもってしても、かなり困難といえます。

   *   *   *   *   *

 検査の不確実性は、現場で十分に説明していますが、おそらく多くのB型患者さんは一旦解熱した二日目には学校や職場に出かけたと思われます。従って、「発熱したらすぐ病院で検査を受けて確実に診断を」などと報道するのは流行拡大防止の観点からは大変危険であるということがわかります。すべての医療行為に共通のことですが、この「医療の不確実性」についてひろく国民に周知する必要性があるでしょう。

 もう一つ、インフルエンザ診療を通して流行拡大の危険性を感じるのは、危機的状況から脱した(つまりタミフルが効いて解熱した)あとの患者さんの行動についてです。多くの場合、タミフル、リレンザは著効するため、咳などの上気道炎症状は残るものの、数時間から二日くらいのうちに熱は下がります。すると熱の下がった患者さんたちは、多くの場合、「熱も下がったのにそんなに長期間休んでいられない」とすぐに社会活動に復帰してしまうのです。

 子供たちの場合は、出席停止の措置がとられるので、大きな問題にならないようにも思われますが、それでも「熱が下がって元気にしているからすぐにでも登校させたい」という自己中心的な考え方の親御さんもかなりいらっしゃいます。「熱は悪者、すぐに下げるべし。解熱すれば治癒」という発熱についての誤った一般的な認識がこういった行動の根底にあるのでしょう。

 これらの意識改革も重要です。そもそも、学校保健法による「解熱後二日を経過するまで登校停止」という基準はタミフルなどの抗ウイルス剤が使用されることを前提とはしていないと思われます。抗ウイルス剤を使用すると、最短で発症してから三日目に登校許可の基準をクリアしてしまう症例もあるのです。

 日本医事新報(6月6日号)の質疑応答欄では、「インフルエンザの出席停止期間」について東大医科研の田村大輔先生が回答者として執筆されておられますが、そこでは、抗ウイルス剤治療後のウイルス排泄の可能性が指摘されており、解熱後患者さんの適切な行動についても、広く周知することが大切です。

 人間は、不安や恐怖など身辺に危険が及ぶと、防衛反応からか、自己中心的になります。映画「タワーリング・インフェルノ」ではわれ先に非常口に殺到するという群衆の行動が、さらに一層の悲劇を生むということを表現していたと記憶していますが、これは人間の本能であり、変えられない仕方のないものなのかもしれません。

 しかし、インフルエンザ治療の現場に疎い素人さんたちが発信する「使い捨ての情報」を無責任に垂れ流すことで不安と恐怖だけを煽れば、いっそう自己中心的な群衆を増やし、さらに感染被害を広げてしまうのは自明です。

 番組制作には、視聴率増加などのいろいろな数値目標や、関係省庁や政府からの要請などがあり、われわれ医療現場の生の意見がその意向に沿わない事情もあるのかもしれませんが、国民全体でインフルエンザ流行拡大に真剣に取り組まなくてはならない現状なのですから、今こそマスコミはその影響力を存分に発揮し、実際にインフルエンザ治療に携わっている現場医師たちが情報発信できる場を提供しなければならないのではないでしょうか。


---------- 【引用ここまで】 ----------


 つまらない(と判断した)記事はスルーし、読者の意見も聞くことはないマスコミに対しては、現代人はネット井戸端会議の力で情報を集めて正しい対応をするしかありません。

 こうしたMRICのように、専門的でいながら分かりやすい形で流されているもののなかなか一般的な人にまでは届かない情報を、二次的に広めるのもアマチュアブロガーの頑張りどころなのかもしれません。

 待っているだけでは届かない適切な情報にたどりつく力を互いに補足しあいましょう。

 インフルエンザ対策は、完治するまで家で我慢するしかない、というのが現実的な対応のようです。やがて来る次なるパンデミックには、テレビに踊らされることなく冷静に対応したいものです。 
 
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夕張夫妻

2009-06-25 23:31:25 | Weblog
 世の中いろいろなキャラクターが次から次へと登場しますが、なかにはカッコヨクないところが人気という「ゆるキャラ」と呼ばれるジャンルがあります。

 この「ゆるキャラ」という単語は2008年の新語・流行語大賞にノミネートされた最近の単語ですが、彦根の「ひこにゃん」や奈良遷都1300年祭のキャラ「せんとくん」などが有名。

 しかし北海道もゆるキャラでは負けていません。TVチャンピオン「ゆるキャラ王決定線」の第1回、第2回と連続出場を果たし、2回連続準優勝というなんとも「ゆるい」栄誉に輝いたのが、岩内町の「たら丸」です。

 目立たない地方都市ならではのゆるキャラに、地域おこしの力を感じます。

 

   *   *   *   *   *

 そんななか、カンヌ広告賞でグランプリを取ったのがなんと夕張のキャラクターだというニュースが飛び込んできました。その名も「夕張夫妻」・・・? うーむ。



---------- 【ここから引用】 ----------

貧乏逆手に?夕張の「夫妻」、カンヌ広告賞でグランプリ 2009年6月23日15時23分
 【asahi。com】 http://www.asahi.com/national/update/0623/TKY200906230246.html

 


 世界で最も権威があるとされる広告コンクール「カンヌ国際広告祭」で、北海道夕張市のまちおこしキャラクター「負債を抱えた夕張夫妻」がグランプリを獲得した。「夫妻」を企画・立案した広告会社ビーコンコミュニケーションズ(東京)が23日、発表した。

 「負債」と「夫妻」をかけたダジャレキャラで、2年前に考案。市内でホテル・スキー場を経営する夕張リゾートが広告に使い、藤倉肇市長も宣伝に協力してきた。しかし、「夕張父さん(倒産)」と「まっ母(真っ赤)さん」がメロン帽をかぶり、継ぎはぎのある服を着て「金はないけど愛はある」と訴えるポスターには「自虐的」という批判もあり、市民の評判はいま一つだった。

 受賞について夕張リゾートの西田吏利(つかとし)社長は「財政破綻(はたん)の街という負の要素を逆手に取り、前向きにとらえ直した切り口が評価されたのではないか」と大喜びだ。

---------- 【引用ここまで】 ----------


 夫妻と負債、服はつぎはぎって・・・、もはや「ゆるキャラ」というよりは「自虐キャラ」、「痛キャラ」という新しいジャンルが生まれそうです。

 カンヌの審査員に「負債と夫妻」や「倒産と父さん」という日本語ダジャレが通じたのも不思議。どういうプレゼンをしたのでしょう。

 でも少しでもこれが人気になって財政に貢献できると良いですね。夕張メロンに夕張夫婦のシールが貼られる日も近い!?

 
 
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人生をエンジョイするシンプルな方法

2009-06-24 23:35:19 | Weblog
 人生を楽しもうと心がけていることは人それぞれだと思います。

 都会の電車の中などでは、何が不満なのかしかつめらしい顔をした人をときどき見かけます。人生が楽しくないのか楽しめないのか…。

 まいどおなじみ「らばQ」から先人の言葉を拾ってみました。


---------- 【ここから引用】 ----------
らばQ 「人生をエンジョイする8つのシンプルな方法」
  http://labaq.com/archives/50790958.html


 



 どうせ生きているなら楽しく生きる方がいいに決まっています。もちろん波はあるけれど、人生を決定するのは毎日の生活です。

 休みの日に楽しもうという概念は誰でも持っています。しかし平日の9時から17時のオフィスに詰め込まれた時間に、週末を待ち焦がれることに意識が向かうあまり、日々の生活の中に喜びを見いだすことを忘れてしまったり、あきらめたりしていませんか。

 そんな、平日に楽しむことをすっかり忘れてしまった人にお送りします。相田みつを的に、しあわせは自分の心で決めてしまいましょう。

1. 美しいものに感謝をする
 私たちは一日に幾度も色々な形や姿の美しいものに出くわしています。残念なことに見慣れてしまうと、それがありがたいことだとさえ気づかなくなります。今一度自分の周りの人々、植物、モノ、建物を見直して、それがどう特別なのかを考え、感謝をしてみる時間を持ってみましょう。

2. 自然とのコンタクト
 自然というものは、現代社会のストレスや緊張をほぐす治癒力というものを持っています。公園でランチや、簡単な家庭菜園をしたり、夕日を眺めるような、外でできるような日々の簡単なアイデアでいいのです。

3. 笑う
 有名なアメリカの詩人カミングス(E.E. Cummings)はこう言いました。「最も無為に過ごした日は、笑わなかった日だ」 全くもってその通り。笑うのに忙しすぎるとか、笑うにはシリアスすぎるなんてことはありません。愉快な人を周りにたくさん集めて、自分だけの価値観に溺れてしまわないようにしましょう。

4. シンプルな楽しみを持つ
 朝起きるとおいしい一杯のコーヒー。 小さな8ヶ月の息子と過ごす時間。おいしい夕食作り。これらのことは、大きく興奮する程のことでもないけれど、小さなな喜びを与えてくれます。少しの時間を割いてこれら日常の出来事に感謝することで、毎日がすぐに楽しくなりはじめます。

5. 人と接する
 人間関係、人とつながりを持つことは、様々な形で幸福感を与えてくれます。もしかすると、仕事を一番楽しむ方法は、給料のアップや昇進ではなく、同僚との関係をしっかりと築いていくことかもしれません。

6. 学習する
 学習と幸せは強く関係しています。脳を刺激したり日々新しい何かを学ばない為の言い訳なんてありません。仕事先までの交通時間でもかなりの勉強ができます。

7. 朝と晩について考え直そう
 朝、大急ぎで慌てて外に飛び出したりしていませんか?夜はテレビを消してまっすぐ布団に入っていますか?朝晩の生活習慣にリズムをつけることはかなり大きな恩恵があるのです。例えば朝は1時間早く起きてその時間を読書や書き物、あるいはエキササイズをするなど、夜は寝る前に一日にしたことを振り返るなど、自分のために時間を使うのです。

8. 成功を祝おう
 毎日の日常で、必ず小さな成功というのがあるにちがいありません。それは難しい顧客との商談が上手くいったとか、売り上げにつながったとか、賞賛の言葉をもらったなどです。これらのことは祝賀パーティをひらくほどの成功ではありませんが、自分で祝う時間を少し持ってみるというのはどうでしょうか。誰かと小さな成功を分かち合ったり、ちょっと豪華な昼食で自分に報いてみたり、時には心の中で自分の背中をぽんぽんと叩いて励ますのもいいかもしれません。

 なるほどと思える点が多いです。ひとつでも実践することで、毎日の生活に潤いが持てれば幸いです。

via : www.pickthebrain.com : 8 Simple Ways to Enjoy Life Every Day

---------- 【引用ここまで】 ----------

 普通は楽しいから笑うと思われていますが、実は笑えば楽しくなるということがあるそうです。良い笑顔の練習は練習だけで幸せを呼ぶかも。

 今日も知人の紹介で思いを同じくする友達が出来ました。

 「男は夜10時前に家に帰ってくるべきではない」という人がいましたが、友達一人は夜を使うに値する収穫です。

 人生をエンジョイする皆さんの方法はなんでしょう?

 
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ゴミの分別は結構たいへん

2009-06-23 23:52:05 | Weblog
 京都からの新幹線の中で爆睡したので眠れない…(笑) さて、では環境の話題を一つ。

 環境への意識が高まるに連れて、ゴミの分別意識も醸成されてきました。

 ゴミ行政は自治体の事務なので、自治体やいくつかの自治体が共同で行う広域事務組合ごとにルールが異なります。

 徳島県の上勝町ではなんと34種類にも分別してリサイクルを推進しているとか。

 日本人でも大変なのに、外国人ならさぞ…。


---------- 【以下引用】 ----------

【中国ブログ】日本で暮らす中国人「ゴミの分別に一苦労」  2009/06/22(月) 21:33


 



 日本では環境保護とリサイクルのため、各自治体はゴミの分別を厳しく徹底している。一方、中国ではゴミの分別はせずとも良いらしいが、日本で暮らす中国人にとってはゴミの分別はなかなか大変なものらしい。このブログは中国人ブロガー、在日本的3650天氏(ハンドルネーム)が日本でのゴミ分別に対して思ったことを綴ったものである。原文は長いため、要約して紹介する。
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 いつでも直接、ゴミ置き場に持っていけば良いのだから、中国でゴミを出すのは非常に簡単である。紙やビン、カンなどはわずかな額ではあるが換金することも出来るが、日本では規則が厳しく、中国のようにはいかないのである。


 私が住んでいる地域では月曜日と木曜日は「燃えるゴミの日」で、水曜日は「燃えないゴミ」など、ゴミの収集日が決まっているのだ。しかし、これらのゴミは不便ではあるが、お金を取られるわけではない。重要なのは、パソコンや冷蔵庫、ベッドといった大型ゴミの場合である。

 例えば、洗濯機を例に挙げると、まず市役所に電話し、指定されたコンビニで7000円のゴミ処理券を購入し、指定された期日に処理券と共に洗濯機を屋外に出しておかなければならいのである。安いタイプの洗濯機であれば、2万円も出せば新品を買えるし、中古であれば1万円もしないで買えるだろう。それなのに捨てるのに7000円もかかるのである。

 このように日本でゴミを捨てるということは大変なことなのである。魚を食べたいと思っても、次の日が魚の骨を捨てても良い日かどうかを確認しなければならない。そうでもしなければ、魚の骨を捨てることが出来る日が来るまで家の中で悪臭を放ち続けるからである。しかし、最も怖いのは大群で押し寄せ、ゴミを撒き散らすカラスである。

 日本はこれほど発達している国であるのに、どうしてカラスを制御できないのだろうか?中国ではカラスを見たり、カラスの鳴き声を聞いたりするのは「不吉」であるとされているが、日本では毎日見聞きしているので、すっかり慣れてしまい、どうでもよくなってしまった。(編集担当:畠山栄)

---------- 【引用ここまで】 ----------

 ゴミの分別種類を増やすことをかつては住民に不便を強制するファッショだ、という人もいましたが、さすがに今はそこまで言う人は少ないよう。

 しかし正直、ゴミ分別の容器を揃えて、「これはどれに該当して、どこに捨てたらよいのだろう」と悩むことも多いのです。

 単身赴任の私は、単身先では「燃えるゴミ(大抵これ)」、「ペットボトル」、「空き缶(鉄もアルミも一緒)」、「ガラスビン」、「その他小物金属」くらいのざっくりした分類なので非常に楽をしています。

 ところが帰省先では「きれいなプラスチック」「汚れたプラスチック」「発泡トレー」…など、とても分類を覚えきれずゴミ一つ捨てるのに四苦八苦しています。

 こうした違いも自治体の大きさに依るところがあったりして、ゴミが大量に出るところでは最新式の大きな焼却炉で高温で焼けるのでそれほど分別しなくても良かったり、逆に小さな自治体ではゴミが炉を維持するほど出なかったりすることもあったり。

 分類を少なくすることは行政からの住民サービスにも思えますが、その一方で環境への視点を育てない面もあり、分類が増えることで大変な一方環境意識が芽生えてくるという面もあるのです。

 苦労すればそれだけ勉強になり、意識が高まるなら行政サービスを少しずつ下げながら行政経費を節減するということに使えればよいのに、とも思いますがどうなんでしょう。

 私自身は十分ゴミや環境のことを考えているので、ゴミ分別は少なくして欲しいと思っていますが。  
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