北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

さて今年を振り返る③ 私的十大ニュース3~1位

2014-12-31 17:36:20 | Weblog

 今年もあと数時間となりました。

 昼くらいから身内に配る蕎麦を打ちましたが、滋賀県産のそば粉は水を吸うと驚くほど締まって固くなる粉でした。

 普段より少し多めに水を入れて、粉が繋がる程度ではやわらかくならずのすのにいまだかつてないほど苦労しました。これもいろんなそば粉との出会いではありますが。

 それでは私家版「今年の十大ニュース」のベスト3です。

 

第三位【二宮尊徳講演】
 今年、仕事上の付き合いのある団体から、「テーマは何でも良いので面白い話で講演をしてください」という要望を受けたので、「二宮尊徳と北海道の関わり」という話をしました。

 するとそれが思いの外受けて、「始めから終わりまで興味深く聞けました」とか、「二宮尊徳を勉強しようと思った」、「北海道と二宮尊徳が関わっているとは思わなかった」などと好意的な反応を多くの方からいただきこちらも望外の喜びです。

 最近はいわゆる「偉人伝」のような話を聞くことが少なくなりました。人生を誠実に生き、世のため人のために貢献しようとその命を燃やし尽くした人の話というのはそもそも聞いた者の心を打たずにはいられないものです。

 私の尊徳話が受けたというのは、彼の人生哲学そのものが日本人の心にフィットするという面と、一人の偉人の物語ということだったのではないかと思います。

 さらに12月には、この話を聞いた人から「ぜひうちの会合でも講演して欲しい」という依頼がありそちらでも話をすることができました。また取材の関係で報徳関係者を訪ね歩くうちに、「一度飲みませんか」ということになり、報徳談義に花が咲く楽しい宴会も経験できました。

 二宮尊徳と報徳の話は私のライフワークの一つとなりました。ご用命がありましたらどうぞご連絡ください。

 

第二位【パ酒ポート完走】
 札幌駅から大通駅へ向かう地下歩道を歩いていた時に人だかりがありました。何かと思うと、道内の清酒・ワイン・ビール・ウイスキーの酒造所22か所を巡る大人のスタンプラリー「パ酒ポート」の宣伝。こういう地域おこし的なイベントは面白いと思って一冊買い求めたのですが、少しずつ回るうちに全部回らないと気が済まなくなりました。

 豊富温泉へ行く用事の時に増毛の国稀酒造に立ち寄ったのを皮切りに、道北、道央を中心にドライブで巡りましたが、大変だったのは池田町の「ワイン城」と「はこだてわいん葡萄館」で、そちら方面へ行く用事がなくてなかなか行くことができなかったのです。

 用事がないなら自ら行くしかありません。最後は「池田ワイン城」と「はこだてわいん葡萄館」だけをそれぞれ日帰りで往復するという強行軍でなんとか22カ所をめぐり全部のスタンプを集めることができました。

 それぞれの酒造所では記念にとついお酒を買い求め相当な出費だったものの、これまで知らなかった酒造所をこれを機会に巡ることができ、楽しい出会いが広がりました。

 朝のテレビ小説「マッサン」でブームになる前の余市のニッカウィスキー蒸留所も良かったし、マオイワイナリーでのワインづくりの大変さを聞くなど多くの気づきがありました。

 ただスタンプを集めるだけではなく、お店の方と二言三言会話を交わすように心がけていると旅は出会いと勉強の場になりますね。


第一位【今年も釣りを楽しみました】
 何かを買うことが話題になるというのは簡単なことで。だからお金をかけるだけではなく、どれだけ自分自身がそれにのめり込んだか、ということが人生の変化の証なのではないかと思っています。
 そういう意味で今年も釣りを通じて数多くの新しい経験ができました。

 今年は釣りに合計19回行きましたが、まだまだ初心者マークは取れず、やればやるほど何かが分かってきて面白い時期を過ごしています。

 今年はシーズン始めの頃に全く釣れない時期があって、二度目の然別湖でのミヤベイワナチャレンジでもボウズ(釣果ナシ)でした。(なんと妻は一匹釣ったのに、です)

 それでも7月に入ってからは少し釣れ始め、勘を取り戻しながら行ったことのない新しい川を積極的に開拓し始めました。時間があると国土地理院の2万5千分の1の地図を眺めながら、川には入れそうなポイントをピックアップしてリストを作っているところです。

 今年もつりはフライフィッシングが中心でしたが最後は余市港でのマメイカ釣りに誘われ、ついに海釣りのドアが少しだけ開きかけています。マズイマズイ。

 そして釣りも楽しいのですが、釣りをきっかけにして多くの知人・友人を得ることが何よりも嬉しい出来事です。釣りはもちろん自然を味わうレジャーとしての意味が大きいのですが、それによってフィーリングの合う友達が増えると言うことはまことに大きな喜びです。

 まだまだ釣りの腕は上がりませんが、こればかりはどれくらいの場面を体験して釣りの引き出しを増やせるかが問題です。来年も新しい川を開拓して誰かを案内できるような経験を増やしたいと思います。


      ◆   ◆   ◆


 そんなわけで、釣りのネタが今年に彩を添えたのでした。

 何かを始めて、知らないことを知る喜びを味わいましょう。その先に自分の成長があると信じましょう。

 今年もブログをご愛読いただきありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。それでは良いお年を!

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さて今年を振り返る② 私的十大ニュース6~4位

2014-12-30 21:06:46 | Weblog

 普段はなかなかできない家の隅々の整理と掃除をしました。油汚れにはオレンジ洗剤よりもアルカリ洗剤の方が効果的なようです。
 次女も東京から無事帰省してきて家族がそろい年末らしくなってきました。

 今日は昨日の続きの『私家版今年の十大ニュース』ですが、旅はやはり印象的ですね。

 

第六位【御前崎茶アンバサダーに就任】
 静岡県掛川市役所で助役をしていたことが御縁となって、今年は御前崎茶の茶業振興協議会(会長:御前崎市石原市長)さんからのお申し出があって、御前崎茶アンバサダーとしてこちらのお茶の広報宣伝にあい努めることとなりました。
広報宣伝と言っても、もちろんただ名前を連呼すれば良いというものではありません。その良さを真に自分が感じて、「こんなにすばらしいものなのでこの喜びを少しでも他の方達にお裾分けしよう」という思いが心の底から出ていなければ人の心を打つわけがありません。

 そういう意味で「やぶ北」と呼ばれる品種がほとんどの静岡県にあって、敢えて「つゆひかり」という透明感のある緑色が美しい品種を大いに味わって、特に夏の冷茶として楽しませてもらっています。

 面白いのは、特に売り方としてただお茶を売るのではなく、札幌のスイーツとお茶が一緒にあるライフスタイルを全面に出していること。最近はボトル茶を飲むことで家に急須もない家庭も増えていると言われていますが、葉っぱから出す味わい深いお茶が身近にあるライフスタイルをうまく訴求したいところです。


第五位【群馬旅行で富岡製糸場を見学】
 10月に東京で開いた大学の同窓会ついでに群馬県を旅行してきました。妻と次女と三人で吹割れの滝という名瀑を訪ね、温泉に浸かって疲れを癒しました。

 翌日は電車を乗り継いで世界遺産になった「富岡製糸場」を訪ね、明治時代に日本が技術を積極的に導入して海外から稼ごうと頑張った時代の片鱗をこの目に刻んできました。

 明治時代にあれだけの規模の一大工場を作り、全国からエリート女工さんを集めて絹糸を生産し、さらにそこで鍛えられた女工さんたちは故郷へ戻り、あるいは別な地域へ向かって全国に製糸業を興したのでした。

 当時の製糸業に従事した女工さんの悲しさを描いた「ああ野麦峠」という物語りのために、暗くて辛い女工哀史がイメージされますが、富岡では決してそうではなくて地方の選ばれた女性たちが誇りをもって労働に従事し、また病院を併設するなど近代的工場の最先端を目指した真面目な姿が印象的でした。

 明治時代って、在学中の教科書では最後までたどりつかないうちに卒業してしまうことが多くて学校ではなかなか勉強する機会がないかもしれません。大人になってからも旅を通じて歴史を学ぶことは大切ですね。

 富岡製糸場、一度は見学しておくべきだと思います。


第四位【紀伊半島旅行で熊野詣】
 今年の2月に思い立って結婚30年を記念して紀伊国こと和歌山県を旅してきました。名古屋空港インで電車で三重県まで移動し、10センチ以上の降雪という悪い条件の中、三重~奈良~和歌山と東から西へ移動しながら名所旧跡を巡って歩きました。

 妻の関心は滝にあって、赤目四十八滝や那智の滝に感動。私は神社や信仰の歴史に関心があるので、熊野三山の神社や熊野古道を巡り、平安時代に時の天皇を始め日本中でブームになった熊野三山への旅、「熊野詣でとはなにか」ということに思いを巡らせました。

 我々の旅はレンタカーで移動ですが大抵はぶらり旅。宿泊場所だけ決めたら途中は面白そうなところを見つけて寄り道をしまくるので計画的な旅ではありません。しかしそれ故に予想もしない不思議な風景や歴史、そして人との出会いがあって楽しい旅になりました。

 私自身はこの旅行で出張なども含めて、国内全ての都道府県を歩いたことになり記念すべき旅だったのですが、妻は「え~、私はまだ半分も行っていないけど」と不満顔。まだ何度も旅をしたいものです。

 

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さて今年を振り返る① 私的十大ニュース10~7位

2014-12-29 23:45:27 | Weblog

 年末になったので、今年一年の自分を私的十大ニュースとして振り返ってみました。

 この一年で自分が感動したり成長したことってなんでしょう。確認することって案外大切です。

 今日は第十位から第七位までです。

 

 第十位 【次女が転職】

 次女が5年間働いたアニメ製作会社を退職して別な業態の会社に転職しました。そもそもアニメ会社の方針で、もう今後長編アニメは作らないという方針を固めたため製作を担当していた部所の解散が決まったのでした。

 そうした方針は夏前に社員に伝えられ、この年末までの雇用を継続しながらそれぞれの新しい道を探して欲しい、ということでした。結果として娘は10月頃に会社を離れて新しい職場に移ったのでした。

 アニメ会社には5年前の採用面接の前日に東京で会ったときに、「神社にお参りに行こうか」と言って娘と二人で神田明神にお参りをした思い出があります。
「どうして神田明神なの?」
「ん?ここは江戸総鎮守と言って、徳川の時代にはお江戸全部の守り神だったんだ。お江戸で仕事をするんだったら、ここでお参りをしておくと良いと思ってね」
「ふーん」

 ◆   

 会社を離れることになったと聞いたときに、「神田様にお礼を言っておいでよ」と言うと、「うん、気になっていたんだ」と返事が来て、お参りに行ってきた写真がメールで届きました。

 ちゃんと新しい職場が決まったことも御利益でしょうか。女性が多かった会社から今度は男性が多い会社にかわり、楽しく日々を過ごしているようです。親が子供に願うことはただ一つ。これからも健康でがんばってくださいってことだけです。お疲れ様でした。


第九位 【家のメンテナンス時機到来】
 この秋に、自宅の屋根を塗り替えたのと木製のウッドデッキを取り替えました。家を建ててから12年が経過し、いろいろなところが修繕や交換の時期が近づいています。セントラルヒーティングやボイラーなどの設備類もそろそろ寿命かなと言われていますが、故障もしていないのに年次だけで交換をするというのはなんとなくもったいなくてだましだまし使い続けています。

 十年おきに大きなお金がかかる家のメンテナンスは一大事業。普段からマメに手入れをして少しでも長く機能を維持したいところです。十年も経つと機械類は様々な技術革新が加わっていて、効率が良くなったりする反面、エネルギー環境も大きく変わっています。今は石油関係の値段が下がり電気が上がっています。電気、ガス、灯油などのエネルギー源をどう利用するかの見極めが難しいところですが、そうしたことも加味しながら家を維持していかなくては。

 ご近所のお年寄りは、「私は雪かきができなくなったらこの家を手放そうと思うんですが、何年かに一度家の修繕にもお金がかかりますし」と言っていました。年を取ると家の維持も結構な負担になりますね。いろいろと考えさせられます。

 

第八位 【墓を共同で購入】
 両親がいよいよ墓を購入したいというので、私と弟での家族会議を開き、三家族で均等に負担してお墓を建てることにしました。場所はそれぞれの家から近い石狩霊園にして、まずは下見をしようということにして出かけたところ、説明を聞いているうちにもう決めようか、ということになり手付金を払い、購入にまで至りました。

 私には娘が二人ですが、弟のところには息子が一人いるので彼に将来は墓守をお願いすることになるでしょう。

 世の中では人口減少と少子化に伴ってお墓を守る人がいない無縁墓が増えていることが問題になってきています。ご近所のお年寄りは、内地にあった先祖の墓を畳んで札幌へ移したそうです。

 人生を畳むための工程を考えて、一つずつこなしていかなくてはなりません。面倒くさいことでもちゃんと考えて地道に取り組むことも人生の生涯学習的生き方。あとは実践あるのみです。


第七位【除雪者によろしく、一部にちょっと受ける】
 私の仕事上の課題ですが、国道を除雪する除雪機を担当しています。
 道内の除雪作業は、約6,400kmにもわたる国道延長を1,031台の除雪車が地域を分けて昼夜を分かたず通行を守る辛く苦しいものです。それは夜中に人知れず作業をすることが多いため、多くの人の目に触れる機会がありません。

 特にここ数年、道路維持関係の予算が大きく削減された余波を受けて除雪機械の老朽化が進み、また地方の町村部では除雪機械を運転するオペレーターの高齢化と若年労働者の不足が叫ばれています。こういう実態を少しでも多くの人に訴えかけるためには、もっと分かりやすくとっつきやすい「見える化」された広報媒体が必要だ、とずっと思っていました。

 今年の一月に、釧路市で積雪寒冷地の冬の暮らしをアピールする「ふゆトピアin釧路」が開催され、そこでこれに向けて作成した「除雪者によろしく」という5枚組のパネルを発表したところ、主に身内中心ですが各方面から「面白い!」という好評を得ました。

 これは佐藤秀峰さんが描いた「ブラックジャックによろしく」という漫画の原画を使ったポスターで、医療漫画の原画を建設業に使ったことが異色でした。

 佐藤さんはこの漫画の原画の版権を無料で公開し広く使ってもらうことに決めたのですが、それによって医療や保健業界で結構この原画を使ったCMが使われていました。中のセリフは若手の係長たちが張り切って製作会社とやりとりした傑作です。たまにはこういう切り口の広報もありだな、と思いました。

 

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年越し蕎麦用の蕎麦粉到着~美味いモノを追求するぜ

2014-12-28 22:43:01 | Weblog

 年越し蕎麦のためにお願いしていた蕎麦粉が届きました。

 頼んでいたのは最近釣り仲間の拠点になりつつある「蕎麦屋たいせつ」さん。連絡してみると、「製粉業者がいろいろと持ってくるので種類があるけどどうします?」とのこと。

 聞けば、道産の粉もありますが本州の蕎麦粉もあるのだそう。まあなんでも打ってみて自分の舌で味わって感じてみなくては始まりません。

「随分いろいろありますねえ。それじゃあ粉屋さんのお薦めに従ってみましょうか」ということにして、結局、滋賀県産の粉と、佐呂間産の粉、それに乙部の粉を買うことにしました。

 身内からの注文とご近所へ配る分を合わせても20人前程度なので31日の昼くらいに打って配ることにしました。

 自分で打てるようになると、いろいろな粉を打ち分けて食べ比べができて世界が広がります。蕎麦粉というだけで味が同じなわけがないのです。

 蕎麦打ちって「リタイアした男の趣味」みたいに思われがちですが、どうせやるなら蕎麦を上手に打つことを目的にした技術習得じゃなくて、蕎麦を美味しく食べる手段として用いればもっと人生が豊かになるのに、と思います。

 粉の品種は何か、産地はどこか、ふるい分けしてあるか引いた粉を全部入れる"一本挽き"か、石臼挽きかロール挽きか…などなど、違う粉を同時に打って食べ比べることでその違いを味わうことができます。

 今回は定番の田舎蕎麦ですが、更科蕎麦を覚えるとさらに麺文化の世界が広がりますしね。

 今から蕎麦打ちを習得するのが難しいという方は蕎麦打ちを趣味にする友達を作るのが一番手っ取り早いかと(笑)

 
       ◆

 
 蕎麦打ちが続いて蕎麦汁を作るときの「かえし」が足りなくなってきたので作り足しておきました。

 これも醤油、みりん、ザラメ砂糖のチョイスがなかなか難しいのですが、「蛇の道は蛇」。

 美味しい本物を求めていろんな人の話を聞きまくって初めて、求めるものに出会うことができます。それだけ突き詰めないとやっぱりダメなんです。

 私はようやくナイスなアドバイスと鰹節と共に蕎麦汁を作るための良い材料を提供してくれるお店を見つけたので、蕎麦汁も自信を持ってお届けできるようになりました。
 
 後は熱で圧着する密封袋と脱酸素剤があれば、一週間くらいは冷蔵庫で日持ちのするパック詰も作れて、一度やってみたいのですがこれはさすがに趣味の領域を超えていると言われて妻のOKが出ません(笑)。

 それではみなさん、来年もご縁がありましたら美味い蕎麦を食べてくださいね。

 

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こんなのに引っかかるとは… ~反省する証「家康のしかみ像」

2014-12-27 23:22:38 | Weblog


    【徳川家康のしかみ像】

 

 ある日の夕方に電話があって、「今お使いのインターネットのプロバイダよりずっと安くなるのでプロバイダを変更してはいかがでしょうか」という勧誘がありました。

 普段だったらまずこの手の営業には反応しないはずの私なのですが、このときはつい魔がさして「あ、いいですね、ではお願いしましょう」と言ってしまいました。

 一度口頭で契約を交わすと、「ではリモートでプロバイダの変更をしますね」と言われて、私のパソコンを遠隔操作して極めて短時間のうちにプロバイダの変更がなされました。

 今まで使っていたのはビッグローブという大手のプロバイダで、インターネットを始めてからずっとここのお世話になっていたわけです。

 しかし「今だとおそらく一か月に1500円くらい払っておられると思いますが、それが3年契約だと月に650円でお使いいただけます」という言葉に、(なるほど、それならいいかなあ)とつい変更する気になってしまった私。

 ところが実際には、前のプロバイダでのメールを替えたくはなくて、それを使いたければ以前のプロバイダに200円払う必要があったり、実はウィルスチェックなどのサービスは込みだったものが新しいところではオプションで別料金が発生するなど、よくよく考えてみると決してそれほど料金が下がるわけでもありません。せいぜい何百円の差。

 長年慣れ親しんで、大手ゆえに安心して使っていた契約相手を変える気になってみたものの、名の知れない新興のネット会社に委ねることのリスクに気が付いて一気に気が滅入りました。
 リモートで自分のパソコンを操作させたということもなんだか気持ちが悪いもの。

 ちょっとくらいの金額に目がくらんで信頼を打ち捨ててしまったようで自分でしたことながらいやな気分になったのです。


 契約解除をしようとビッグローブのサイトにアクセスしてみると、この手の電話でプロバイダ変更を勧誘する業者が増えていて、中にはそれによって要らないオプションをつけられて却って料金が高くなったりするなどのトラブルの声が多く寄せられるようになっているのだと。

 口頭ながらその時点で契約は成立していて、解約しようと思うと一万数千円の解約料金が発生し、この契約にはクーリングオフも適用されないので、頭を冷やしても時すでに遅いということも分かりました。

 ちなみに私に対して勧誘があった会社自体は、私に対して具体的な詐欺まがいの行為があったわけではありません。それは今回勧誘を受けた会社の名誉のためにもあえて強調しておきます。

 ただ、十分に考える時間を与えないままに契約手続きが完了していたり、本来不必要なオプションが最初の設定時にはついていたり、消費者を守るような制度の間隙をぬっている印象は否めません。

 私自身は、長年の信頼関係を自ら壊してしまったようでとても嫌な気分になったのです。

 
       ◆  


 (しまったなあ)と思ってから、一週間良く考えたうえで、改めてプロバイダを元のビッグローブに戻すことを決心しました。これ以上いやな思いをしないためには元に戻すことがベストと考えたのです。

 元のビッグローブへは解約を中止して契約更新の連絡し、今回契約したところへは契約の解除を申し入れました。

 契約解除は女性のオペレーターが出て「違約金がかかりますがよろしいですか」ときわめて事務的な対応。違約金は痛いところですがそういう契約である以上仕方がありません。

 おまけにプロバイダを自分自身で元のビックローブに戻そうと思うとルーターの設定変更のためにビッグローブやらNTT東日本に電話したりとこれまた結構な手間がかかります。

 私の方は意地でも元に戻す気でいるので何が何でもやってやる気でしたがこれで嫌気がさして心が折れてしまう人もきっと多いことでしょう。

 ちょっとした気の迷いのために、余計な心労と勉強代がかかってしまいました。

 妻からは「普通はそんなの絶対OKしないと思っていたのにどうしたの?」と不思議がられましたが、魔が差したとしか言いようがありません。

 同じような目にあうことのないように、このような電話勧誘には決して軽々しく口頭で契約などせずに、一度じっくり冷静になってそのうえで決断することをお勧めします。

 なおこのことについては、大手のプロバイダが集まって作っている(一社)日本インターネットプロバイダー協会や(独法)国民生活センターからも注意が喚起されています。

【遠隔操作(リモート)によるプロバイダー変更勧誘トラブルにご注意ください】
 

【相談激増!遠隔操作によるプロバイダ変更勧誘トラブルにご注意】


 ちょっと冷静になれば対応は変わります。

 こういうビジネスもあるのかととても勉強になりました。自戒を込めてここに記録にとどめておこうと思います。

 徳川家康は三方ヶ原の合戦で武田信玄に敗れてほうほうの体で逃げ帰ったときに、戒めのために絵師にその姿を描かせたと言います。今日のブログの一番上の写真がそれです。

【徳川家康三方ヶ原戦役画像(徳川美術館所蔵)】

 

 人間反省するときはきっちりとすべきだと思います。

 

 

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他人を見て我が身を振り返る

2014-12-26 23:45:52 | Weblog

 今日は御用納めですが、夜の時間で毎年恒例、年末のパーティに参加してきました。

 パーティの名称は「まちが素敵になるしかけ研究会」と言って、まちづくり関係者や官庁など約80名が集まり、そこここで会話が始まりました。

 仲の良いのに年間を通じてほとんど会う機会がなくて、このパーティでだけ会えるという友人も数多くいます。メールでのやりとりを通じて様々な貸し借りをしている人とも今日は会えてお礼を言い合ったりも。

 また実はある分野の世界ではとても有名だったり実力のある人なども何気なく混じっていたりして、そんな人たちとも紹介を通じて新しく友達になれるなんてこともあります。こんな機会を上手に使わない手はありませんね。

 久しぶりに会うと、それぞれに仕事がより深くなっていたり人間的に成長している人、ビジネスの幅を大きく広げている人などがいて、多彩で頼もしい限りです。

 こういう人たちに勝った負けたということではなく、会った時に恥ずかしくないような努力を自分は続けているか、ということを改めて考える良い機会になります。

「あの人があんなに頑張っているのに、自分はどうだろう。時の流れに従って日々を漫然と過ごしてはいないだろうか」

 "男子三日会わざれば括目して見よ"と言います。目を見開いて見られるような自分にならなければいかん。

 年末年始の間に良く考えて反省し、明日からの糧にしたいと思います。

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ゆるい関係から生まれるもの

2014-12-25 23:35:19 | Weblog

 

 困ったことや嬉しいことがあるとすぐに連絡してくるシンクタンカーの友人がいます。

 もともとは仕事の関係で知り合ったのですが、ウマが合ってそれ以降もいろいろな付き合いが続いています。

 お互いに異なる経歴やバックグラウンドがあるのですが、世の中に色々な提案をして社会が自分が良いと思うような方向に動いて行くことは素敵だよね、というマインドが一致するので互いに楽しくつきあえています。

 シンクタンカーから見ると行政マンは権力があるように見えるようで、「小松さんだったらこんなことができるんじゃないの」と言いますし、私は私で「シンクタンカーだったら僕みたいに職場の領域の限界にこだわらずにもっと自由な発想があるんじゃないの」という会話をよくします。

 会えばお互い相手に自分のないものを見つけてうらやましがっているところがありますが、普段はまったく疎遠。

 大概は向こうから連絡が来て、こちらから連絡をすることはありません。

「今度こういうことをしようと思っているんですが、小松さんはどう思います?」
「それは○○ということなんじゃないの?」
…とこちらからアイディアを提供することもあれば、逆に目からウロコの落ちるような人生哲学を教えてもらうこともしばしば。

「普通のシンクタンカーって、仕事を受けたら自分でアイディアを出そうとして抱え込む人が多いんですよ。でも僕はすぐにいろんな人に意見を聞けるのが自分でもいいな、と思っているんです」と彼は笑いますが、実際仕事を通じての人脈は相当なものがあり、だんだん陰で世の中を動かす力をつけてきたようです。


        ◆   


 ネット上の「日経ビジネスonline」というサイトに、「『チャラ男』と『根回しオヤジ』のタッグこそ、企業イノベーションの源泉だ!アイデア実現に必要な2つの条件とは」という記事がありました。
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20141219/275368/?P=1

アイディアの出る付き合いと、アイディアを動かす力学とは別だよという内容で、それにはチャライ付き合いと根回しという武器の両方が必要だ、というものでした。

 なんだか実感としてよく分かる話で、アイディアを出すには頭を付き合わせてウンウンうなるよりも、ふわふわした軽い関係性の中で互いの経験や勘所がマッチングしたときにこそひらめきが生まれやすいと思います。
 
 発想があってそれを形にして、共感してくれる仲間を増やして、組織や集団を形成して実行に移す。そんな過程にそれぞれごとのハードルがあります。しかしそれをこなしていくのは実にワクワクする快感があるのです。

 ちょっとふわっとした関係性なんて持っていますか?

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良い子におみやをどっさりと

2014-12-24 23:45:21 | Weblog

 子供の時に親が買ってくれたレコードの中に「サンタクロースがやってくる」という童謡がありました。

 そのなかの歌詞に「サンタクロースがやってくる~♪、良い子におみやをどっさりと…」という一節があったのを覚えているのですが、この"おみや"という表現にずっと違和感を感じていました。

(お土産のことをおみやと言っているのだろうけれどそんな言い方があるのかなあ)と腑に落ちなかったのです。

      ◆ 

 それがあるとき、日テレ系列のテレビ番組に「ぐるぐるナインティナイン」という番組があって、このなかでメンバーとゲストが高級レストランでメニューの値段を見ずに食事をして、設定金額に一番近い人が優勝、一番遠かった人が全員の食事代を払うという「ゴチになります」というコーナーがあるのを見ました。

 するとこのコーナーの中で、特に優勝、ビリとは別にルーレットでメンバーを決めて、全員にお土産を持たせてそのお土産代を払うという「今日のおみや」というコーナーがあったのです。

 "おみや"とは現代的な短縮形なのか昔からある言葉なのかが分からなくなって調べてみると、ありました。

 「おみや 『おみやげ』の略。主に女性・用事が用いる」(大辞林 第三版)

 なるほど、幼児言葉ながら、辞書にも載っているれっきとした日本語でした。だから童謡にも使われていたのかと始めて納得。長年の疑問がやっと解けました。

 ところで、この昔のレコードにあった「サンタクロースがやってくる」という歌がyoutubeにも歌詞検索にも引っかかってきません。

 メロディだけは下記のサイトの歌なのですが、歌詞が私が覚えていたのとは全く違います。

 「良い子におみやをどっさりと…」の歌詞はどこへ行ったのでしょう?

 サンタさんがレコードをくれるとよいのですが…(笑)

【サンタクロースがやってくる youtube】
 https://www.youtube.com/watch?v=QR49CGtVUm4

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僕が白髪がすくない理由

2014-12-23 23:45:45 | Weblog

 かくいう私、最近髪に白いものが増えてきましたが同じ世代の人たちから見るとかなり髪は黒い方。

「染めてるの?」と言われることもありますが、そのようなこともなく余計なお金をかけずに済んでいます。

 白髪ばかりになった銀髪って格好良いように思っていたのですが、最近眉毛に白髪を発見してちょっとショック。やっぱり髪に白髪が増えるとショックなんだなと改めて思ったのでした。

 自分で思うようにできるわけではありませんが、白髪が少ないのはありがたいことです。


       ◆ 


 白髪が少ないのは一応内臓も含めて健康に過ごせているからだと思っていますが、その健康のために心を尽くして食べていて効果に確信を持っているのが納豆と緑茶です。

 朝ご飯は炊き立てのご飯と納豆と味噌汁。もう十年以上平日の朝はこの食生活を続けていて、職場ではリーフ(茶葉)のお茶を飲むのが習慣になっています。

 いろいろな健康系の記事を読んでも、納豆は健康のためのお薦め食材第一位。朝は高品質の蛋白質でスタートです。

 最近は出張などの移動時に飲むんだったら甘いドリンクよりもボトル茶という人が増えて来て、お茶が健康に良いという認識は増えてきていると思いますが、それならリーフで出して飲む方が安くて美味しいお茶が飲めるのになぜそうしないのか、と不思議でなりません。

 もちろん突然飲みたくなったら自動販売機で買うしかありませんが、職場でも毎日自販機からボトル茶を買っている人を見るのは残念です。

 一回に使う茶葉はせいぜい3~5g位なもので、産地のはっきりした500g千円のお茶で二煎茶飲んだとしても湯呑一杯10円するかしないか。

 それなのに産地もいつ刈った茶葉なのか良くわからないボトル茶に100円以上も払うなんてもったいない。茶葉で売られているのは大抵春の一番茶ですが、夏や秋に刈り取った二茶・三茶と呼ばれる安い茶葉でもお茶にはなるのです。

 私は職場では、朝一番に500ml入りの保温水筒に茶葉でお茶を出していれておき、それを仕事の合間にちょこちょこ飲む習慣。コーヒーだったら一日に何杯も飲めないけれど、お茶ならいくらでも飲めますし。


       ◆   


 そんな私が静岡つながりで今年御前崎市のお茶アンバサダーになりました。

 昨日御前崎茶業振興協議会から広報活動用の御前崎のお茶が沢山届きました。茶業組合の中山組合長からの手紙も同封されていましたが、宣伝するのと同時に自分が楽しませていただこうと思います。

 健康づくりは知識や理屈じゃなくて実践なので、良いことだと思ったらすぐに始めて、あとはそれを続けるということが一番なのじゃないでしょうか。
 
 もうすぐ今年も終わって新しい年が始まります。

 一年の健康の総括と、日々歳をとって行く自分をいたわる実践を初めてみましょう。

 

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年賀状、痛恨のミス

2014-12-22 22:05:34 | Weblog

 

 ようやく年賀状への一言添えを終えて郵便局へ持ち込みました。

 今年は今までこちらから一方的に出していたものをかなり絞って、選択と集中を果たしました。

 ところが年賀状ソフトでのデータ保存にミスがあって、喪中はがきが届いていた人に出していたことに後から気づいてちょっとショック。

 我が家はプリンターにつないだ家のパソコンと、離れた私の部屋に無線LANでつながっているパソコンの二台があって、この二台の間でデータに同期が取れなかったのです。

 データって一度作成すると、安心してしまってそのミスに気がつかないということが良くあるもの。

「喪中はがきの山を改めてみていて、あれ?この人宛ての年賀状を書いた記憶があるぞ…」と年賀状の印刷データを見るとしっかりと印刷した記録が残っています。

 一言を添えた記憶もあるのですが、もう年賀状は出してしまった後の祭り…。あったときに謝らなくては…トホホ。

 
     ◆   


 今年は私の伯母や妻の親戚筋も亡くなったことで、親戚から例年より多くの喪中はがきが届き、発出する年賀状の枚数が少なくなりました。

 年賀状の一言添えには「健康に気をつけてお互いにがんばりましょう」と書く相手も多かった気がします。

 今年もあと十日あまりとなりました。しっかり準備して年末を迎えましょう。

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