この謎の料理はなんでしょうか。
私もこれには驚きました。
実は朝七時に焼けるようにセットしてあった我が家のパン焼き器。
七時丁度にパン焼き器から出来上がった合図の音がしたので、容器を開けてふっくら焼きあがったパンを取り出そうとしたら…、なんとパンの姿がありません。
なんとパンになるはずの小麦の塊が容器の底の方に小さく固まっているではありませんか。
(こ、これは…)
ほとんど謎の料理と化していて、パンだとしたら明らかにイーストを入れ忘れたに違いありません。
容器をひっくり返して取り出すのも大変で、材料をかき混ぜる羽も塊に取り込まれたままです。
妻もそれをみてびっくりして思わず笑い出しました。
「これはイーストを入れ忘れたんでしょう?」
「そうだわ、絶対そうだよね」
ではなぜ普段は間違えたことなどない妻が材料を入れ忘れたのでしょう?
「どうして間違えた?」
「うーん、普段使い慣れたイーストを替えたのよ」
「それだけ?」
「それが、以前のイーストは付属のプラスチックスプーンで計量するタイプのものだったの。だからいつもは目の前にスプーンを出してそのほかの材料を計量していたんだけど、今回使ったイーストは小分けされた小袋を一本全部使い切れば良いやつだったのね。それで何かほかのことを考えながら作業していて、イーストを入れる工程が頭から飛んじゃったんだわ」
スプーンで計量をせずに袋の量をそのまま入れれば用が足りるようにすれば、一見便利なように見えます。
しかし全体の工程を一つの流れとして無意識に覚えているような状態では、何かの動作を省いてしまうと工程そのものが忘れられるという失敗がありそうです。
特に、毎回の作業が自分の中でルーチンになり考えなくてもできるというようになっていたりすると、そこで工程に何かの変更が必要になった時もそれを忘れられやすいということになるのでしょうか。
まあ「歳だね」と言ってしまえばそれまでなのですが、それにしてもルーチンにしているっていうのは、脳をあまり働かせずにやっているために刺激がありません。
毎回何かの変化があれば脳の方も(きょうはどんなことになるんだ?ちゃんと対応しなくては)と緊張してくれますが、毎度おなじみの動作であれば楽をして考えなくなるということでしょう。
日常にもっと刺激を与えて脳を活性化してはいかがでしょうか。
私の場合は最近メモに書いて貼ることが増えたのですが、ね(笑)。