さだまさしさんのコンサートツアーに行ってきました。
会場は札幌文化芸術劇場hitaruで、ここにはまだ入ったことがなかったので良い機会になりました。
席は4階席の左端で、手すりが邪魔になってちょっと観にくかったのですが、ステージよりはかなり上の方なのでバンド全体の姿を見下ろすことができました。
コンサートツアーも今年で51回目だそうで、お元気で何よりです。
はじめに2~3曲歌ったところで、「今日、さだまさしのコンサートに初めて来るという方は?」と会場に問いかけたところ、半分くらいのお客さんから拍手が返ってきて、「うん、知らない曲ばかりだと思うけど、全部新曲だと思って聞いてください」と言って会場を笑わせました。
私もふだんさださんの歌を聞き込んでいるわけでもないのですが、歌えばぜんぶさだ節で、いかにもさだまさしさんの曲だな、と分かります。
バックバンドは「さだ工務店」という皆さんで、お馴染みのドラムス、ベース、ギター、ピアノのほかに、ピッコロやフルート、オーボエの木管楽器に、バイオリン、チェロがはいり、パーカッションとコーラスも加わった編成です。
さださんも、歌はもちろんですが、何台ものギターをとっかえひっかえかき鳴らし、ときにはバイオリンも披露し、と熱演。
音と光のコンビネーションも決まっていて、洗練されたステージが披露されました。
またお得意の話術で会場を沸かせます。
「総理が石破さんになりましたね。だいぶ昔にテレビで討論会を聞いたときには『面白い人がいるなあ、いつか総理になって欲しいもんだ』と思ったけれど、本当になるとは…」
「今、RSウィルスの啓もう活動を薬会社とやっているのですが、薬づくりと音楽づくりって似ていると思うんです。だってどちらも『きく、きかない』があるでしょう?(会場爆笑)」
MCで笑いを取りながらもひとたび歌になれば、まさに熱唱で、72歳とは思えない声の張りでした。
さださんは、災害が起きれば現地へ赴いて現地支援をするとともにコンサート活動を通じて被災地への募金活動も続けています。
北海道の胆振東部地震の際も厚真町や鵡川へ赴いたそうです。
次回は「長崎から能登へ」というコンサートもやるそうで、こういう社会活動も立派ですね。
「今日は皆さんの知っている曲は歌いませんから」と言いながらそれはフリで、しかりと「北の国から」は歌ってくれました。
会場の8割以上は私よりも年上の高齢者が多かったように見受けましたが、それだけその世代には刺さっているのでしょう。
演奏終了時には、関係者とスタッフの名前が映画のエンドロールのようにステージ後ろに流されました。
スタッフへのリスペクトが感じられるこういう試みも好感が持てました。
初めてhitaruも経験できて楽しい思い出になりました。