北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

函館は死なず

2017-07-31 23:35:00 | Weblog

 

 先週末の釧路に続いて今日は函館出張。途中の雨にもめげずにニセコ経由で函館までやってきました。

 函館は一年ぶりですが、駅前には新しいホテルが建ったりして、少しずつ変化しているようです。

 ところが人口の減少は止まりません。

 最近は隣接する七飯町や北斗市に家を建てて函館の職場へ通う人が増えているのだそうで、函館市の人口は減る一方。

 気になって函館市のホームページを見てみると、7月の人口は、263,685人とのことでした。

 かつては32万人ほどいたというのが、私の函館に対する印象でしたが、人口を30万人を大幅に下回っているというので、(そんなに減っているのか!)とショックでした。

 歴史や街並みには、それなりに素晴らしいものがあって好きな街の一つだけにちょっと残念です。

 飲み屋街の看板もにぎやかな印象なだけに、寂しさが募ります。

 がんばれ、函館! 

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それを何度もいう理由

2017-07-30 23:00:31 | Weblog

 

 朝日新聞の「天声人語」と言えば、朝日新聞の朝刊一面に長期連載されているコラムです。

 文章は、平易な表現ながら深い内容を表しているとして、よく大学入試試験などにも引用されることから、名文の代表的存在でもあります。

 このコラムを、1975年から1988年まで担当した辰濃和男さんと言う方が、かつて掛川をよく訪れて、知人の家に長く滞在するなど、掛川とは縁の深い方でした。

 ちょうど私も掛川にいた時に、ときどき滞在先を訪れて話を聞く機会がありました。

 そんな辰濃さんは、「"新聞"というのは、新しいことを聞くのだから、自分の書いた話を再び書きたくはない、と思っていたのだけれど、ある時、ふと自分の書いた原稿を、過去に書いたことがなかったか気になって、調べてもらったところ、確かに昔同じようなテーマで書いたということがありました。そしてそれが三回になったときに、僕は天声人語の担当を降りることを決めました」と言っておられました。

 二度と同じ話を書かない、と決めてそれを毎日書く天声人語を舞台に実行するというのは、大変なことで、しかもそれが果たされなくなった時に、天声人語の担当を降りるというのは、潔いものだ、と感心したものです。

 
          ◆  


 もう数年、現役のころから私は職員研修のカリキュラムの中で、『地方自治体から見た北海道開発局』というタイトルで1時間ないし1.5時間のコマを持たせてもらっています。

 国家公務員として、各地へ転勤しながら国関係事業の執行という職務を果たす開発局職員ですが、これは地方自治体から見るとどのように見えるか、ということを主テーマに、私なりの地方自治体論をお話しているのです。

 もう数年にわたって講義をしていると、過去に若手として私の研修を受けた人で、年が経って少し偉くなり、より上位の立場での研修を受けるときに、再び私の話を聞くことになった、という人が出てきます。

 今年も二回講義を行ったのですが、その中である人が「私、小松さんの講義を受けるのは二度目です」という方がいました。

 私の話は、主たるテーマは同じようなことを話しているので、後でその方の職場を訪ねた際に、「同じような話を二度聞くというのはどう思いましたか?」と訊いてみました。

 するとその方は、「そういえば以前、小松さんの話を聞いたことがあるな、と思い出しつつも、前回に『開発局職員としてこうあるべきではないか』と言われたことが、今改めて聞いて、(ああ、できていないなあ)と反省をしました」と言われました。

 同じことは言わない、ということも一つのポリシーですが、同じことを何度も言ってあげないと、心の中に染みて行きはしない、ということもあるのです。

 
          ◆  


 私が掛川で仕えた榛村市長さん(当時)は、市内の様々な会合で現在の市政について話をすることが多かったのですが、聴衆の中には、「市長さん、私はその話はもう5回くらい聞きましたよ」と冗談めかして言ってくる人がいた、と言いました。

「そんなときはどうするのですか?」と訊くと、榛村さんは、「『そんなに何度も聞いたのならもうすっかり話の内容は覚えているでしょう。今度はあなたがその話を他の方にしてくださいね』と言うんだよ」と笑いながら言いました。

 大事な話は何度でもするべき。

 聞かされた方も、たった一度の話でそれが心の中に染みるわけもありません。

 自分の経験が増してゆく中で、話を何度も聞かされているうちにそれがストンと腹落ちする瞬間があるかもしれません。

 内容が分かるという事以上に、それを自分が実践すべきだ、と思うところまで心に火がつくでしょうか。

 頑な心になって、なかなか自分を変えられない人たちに変わってもらうという事は大変なことですが、だからこそ、一度でダメなら二度、二度ダメなら三度と繰り返すことが大事になるのだと思います。

 大事なことなのに話の内容を変える人がいますが、それではいけません。

 こちらにも、何度も繰り返す忍耐が求められるのです。

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いれば出ますよ

2017-07-29 23:00:59 | Weblog

 

 昨日は釧路出張で釧路泊まり。

 となると、この釧路からの帰りの一日を無駄にするわけにはいきません。

 釧路で最初に釣りを教えてくれたH田師匠にお願いをして、釣りにお付き合いをしてもらいました。

 昨日の釧路はかなり強い雨が降っていて、内心、(これでは明日は川が増水したり濁ってしまって釣りにならないかも)と思ったのですが、H田師匠は「まあポイントに行ってみますが、多分大丈夫じゃないかな」と楽観気味。

 車を連ねて阿寒川のポイントへ行ってみると、川は増水もしていないし濁りもほんの少々。「あ、全然問題ありませんね」と嬉しくなりました。

 では、と駐車場へと移動すると、なんと先行者アリ!

 渓流釣りでは、先行者がいると魚たちがかく乱されるので次に行ってもなかなか釣れないものです。

 ところが、釣りの用意をしていると先行していたおじさんが車へと戻ってきました。

「どうでしたか?」と声をかけると、「んー?釣れましたよ、ニジマスですけどね」という返事。

 しかも釣りのスタイルは餌釣りのようなので、魚を持って行かれてしまっては釣るのが難しくなりそう。

「でもまあ行ってみましょうよ」と川へと入っていきましたが、案の定、全然反応がありません。

 一か月前に来たときは、「ここぞ!」と思うポイントで大抵反応があったのに、今日はまるで駄目です。

 午前中の川の上流部は全然釣りにならず、午後は川の下流部へ移動しました。

 こちらは上流よりもポイントらしい流れが多くて、期待できそうです。

 師匠の方は、私が釣れないので困ってしまい、釣れそうなフライを分けてくれたり、ポイントを教えてくれたりしてなんとか釣らせようとしてくれます。

 そのかいがあって、ようやく私の竿にも力強い引きが現れました。ほっと一安心する間もなく、すぐにもう一匹30センチオーバーのニジマスが出てくれてそれまでの苦労が吹き飛びました。

 今日も、フライの選び方からキャストの仕方、フライの流し方と、様々な指導を受けて、レッスンとしても大きな成果です。何度習っても、何か一つくらい、ポイントを忘れているものなのです。

 師匠からは「そのフライの流し方ができていれば、下に魚がいれば出ますよ」とお墨付きをもらって一安心。

 今週一週間は、出張やらイベントやらが目白押しで相当しんどかったのですが、今日の一日で報われた感じです。苦労へのご褒美でしょうか。

 夏らしい釣りの一日でした。H田師匠、ありがとうございました。 

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釧路の霧笛 物悲しさが似合う町

2017-07-28 23:40:24 | Weblog

 今日は釧路出張なのですが、かつて部下として一緒に働いてくれた友人の告別式に出る羽目になりました。

 まだ53歳という若さで、まだまだこれから活躍を期待される人で、ただただ残念です。

 
       ◆   


 釧路では、会議が終わったところで釧路川に霧笛が響きました。

「あれは霧笛ですか?」と訊くと、地元の方が「ええ、今日と明日が霧フェスティバルということで、このイベントの企画の一つとして、かつての釧路のソウル・サウンドである霧笛を鳴らしたのだそうです。

 霧笛は、霧で船同士が見えない場合に、陸を示す音の灯台。今日GPSが発達したことで、その利用意義は薄れて使われることはありません。

 でもやはりこの物悲しい響きは、かつての釧路をほうふつとさせる心の音です。

 朝に、天へと旅立った友への惜別の音にも聞こえました。

 釧路は物悲しさが似合う町です。

 

 https://www.youtube.com/watch?v=FrBjEHE57ro

 

 

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古い建物を残してもらうためのちょっとしたコツ

2017-07-27 23:33:58 | Weblog

 

 都市計画学会のシンポジウム「軟石を生かしたまちづくり」が無事に終わりました。

 午後2時半にバスターミナルを出発して、石山緑地、ぽすとかん、辻石材さんの石切り場、そして軟石土産の「軟石や」さんを訪問して、南区に残る軟石ゆかりの場所を一通り見学しました。

 見学者の中には、軟石に興味を持っている普通の市民の方もいて、「辻石材さんの石切り場なんて、個人ではお願いしても見せてもらえないので、今日は来てよかった」と喜んでいる人もいました。

 シンポジウムでは、軟石文化を考える会の佐藤さんに基調講演をお願いして、「軟石とは何か」ということについて、実にマニアックな話題を提供してくれました。

 実は「札幌軟石」と言うけれど、札幌軟石よりも固い岩質の軟石は道内の他の場所でも算出していて、美瑛軟石とか、美幌軟石、網走軟石などいくつもの種類があるのだそう。

 ただ、産出量や品質において札幌軟石が群を抜いていて、そのまま札幌軟石というブランド化につながったのだそう。

 道内各地のかつての石切り場を探すのも、地元の古老を訪ねたり、博物館の学芸員を訪ねたりしてようやく探し当てたものも多く、もはや軟石は地域では産業としてはかなり昔に見捨てられたもののようです。


          ◆  


 シンポジウムでは、佐藤さんに加えて、軟石やの小原さん、そしてNPO法人れきけんの角先生を迎えて、私がコーディネーター役を務めてもっと軟石についての話を膨らませようと試みました。

 小原さんからは、「そろそろ札幌軟石のグッズが知られてきたこともあるし、本州で開催される北海道物産展で販売しても、大体の人が素通りせずに、『これはなんですか?』と興味を持ってくださいます」とのこと。

 札幌の歴史的建築景観の素材感が、お土産とマッチしているので、特に外国人にも受けが良いそうです。

 角先生は、「軟石もそうだけれど、歴史的な建物を所有している人はそれを維持するのが結構大変で、苦労している。そんな人たちに頑張らせるのは、見学した人たちの『素晴らしいですね!』『これは良いですね。これを所有しているなんてすばらしい』と誉めそやすことです。その一言が、オーナーに勇気と誇りを持たせることにつながるので、建物を残そうと思ったら、ぜひオーナーを褒めてあげてください」という現実的な手法について言及がありました。

  
 今日のシンポジウムは学術団体のセミナーには珍しく、ほのぼのとして、和気あいあいとした雰囲気が漂う、素敵な時間になりました。

 テーマも良かったし、登壇者の雰囲気も良かったと思います。

 コーディネーター役もなんとか時間配分をこなせてほっと一安心です。

 皆さま、次回の勉強会にはぜひお越しくださいね。

 

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ミスマッチはビジネスの種

2017-07-26 23:45:15 | Weblog

 

 いよいよ明日に迫ったシンポジウム「軟石を生かしたまちづくり」の打ち合わせのために、コメンテーターをお願いした角幸博先生をお訪ねしました。

 角先生は、建築史家で北大名誉教授、NPO法人歴史的地域資産研究機構(通称:れきけん)の代表として、地域の歴史的建物の保存やこれを生かすような活動をされています。

 今回も、軟石のまちづくりという切り口で、お話の輪に加わっていただくことをお願いしたのでした。

 角先生は、「歴史的地域遺産にはいくつもの種類の価値があるんですよ」とおっしゃいます。

 れきけんでは、それらを「歴史的価値」「地域的価値」「文化・芸術的価値」「環境的価値」「活用価値」そして「思い入れ価値」としてまとめています。

 明日も、時間が経つことで高まる価値について考えてみる良い機会になると思います。


          ◆ 


 ところで角先生は、「実は僕は『建築の職人さんと大学の先生が飲む会』というのをやっているんです」とおっしゃいます。

 職人さんというのは、石工さん、左官屋さん、瓦屋根職人などなど、その技で建築の技術を支えている人たちですが、大学の先生とはほとんど接点がありません。

 でも角先生だったら、いろいろな歴史的建築の審議会や勉強会で歴史的建築物の持ち主とも知り合いが多く、そうした人たちが修繕などで困っているという情報にも接する機会が多いのだそう。

「だから、壊れたり古くなった時に、直せる職人さんを知っているというのは、お互いにメリットがあるんですよ(笑)」

 需要と供給って、案外お互いにどこにどんなニーズと手わざがあるのか、ということにミスマッチだったりするものです。

 そんなミスマッチを解消することで、経済も回るということも良くある話。

 突拍子もないところにビジネスの種は転がっているものなのですね。

 さて、明日のシンポジウム。天気は良さそうです。

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サービス向上合戦、勝ち抜くには…

2017-07-25 23:43:49 | Weblog

 

 今回の帯広出張は、車を修理に出しているために久しぶりに公共交通で往復しました。

 行きは時間がなかったのでJRの特急に、そして帰りは少し時間があったので都市間高速バスに乗りました。

 行きのJR特急電車はともかく、帰りの高速バスに乗って驚いたのは、座席にUSB電源が常設になっているのと、バスの中で無料のWi-Fiが使えるようになっていたことでした。

 一応、男女の別と誕生日を登録する必要がありますが、それさえ行えば移動中はWi-Fiが使えます。

 今日は朝からずっとネットラジオで参議院の閉会中審議を聞いていましたが、途中で途切れることもなく快調です。

 料金の差ですが、JRは片道6,700円でバス料金は3,770円。移動時間は、JRが2時間28分で、今日のバスは3時間20分ほど。

 この時間差と料金差、そしてサービスの差を考えた時にはどうしてもバスの方に軍配が上がりそうです。

 実際、ビジネス客はJRからバスに流れているようだ、とも聞こえてきます。

 北海道新幹線の場合は、車内に無料Wi-Fiがあるわけでもなく、しかも山の中やトンネルを走るために、自分自身のネットも繋がりません。

 この忙しい現代社会で、移動中にネットが使えないというサービスレベルでは、移動手段として選んでもらうことは難しいのではないかと痛感しました。

 社会はサービス向上合戦の真っ最中。社会の求める要求に応えていかないと選ばれるのは難しいなあ。
 

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どこまでが平時、どこからが有事

2017-07-24 23:43:48 | Weblog

 

 今日は帯広出張。

 帯広地区の舗装事業関係者と、地域の現状について意見交換をする懇談会を開催したのです。

 本当ならば自家用車でやってきて、明日は周辺の関係者を訪ねて回るつもりだったのですが、なんと昨日の置戸ドライブ中に跳ね石をフロントグラスに受けたらしく、30センチものヒビが入ってしまいました。

 そのため、車は急きょ修理に出すことにしましたが、車両保険に入っていなかったので、思いがけない出費となりました。やれやれ。


    ◆  


 帯広の建設業界は、昨年の台風による洪水被害の復旧で大変な忙しさなのだそう。

 「忙しい」というのは良い意味もありますが、持てる資源に対して求められることが多すぎるということでもあります。

 復旧のための工事には、資材、運搬手段、施工機械、施工人材、工事全般をまとめ上げる技術者といった要素が必要で、どの一つが不足しても全体がスムースには進みません。

 最近の十勝地域では特にトラックが不足しているそうで、砂利やアスファルト合材を運ぶ手段が不足気味なのだそう。

 トラックを差配する業者さんも、「普段から付き合いのある運転手さんも姿が見えなくて、いったいどこへ行っているのだろう、と思うのですが、高い時給や条件を示されたところへ行っているのだろうと思う」とのこと。
近隣の
 こうした場合、災害対応などでは、緊急対応が許される場合もありますが、緊急時期はすぐに終わってしまって、被災から一年も経とうとすると、もう通常の規則による制限がかかります。

 災害時・非常時というものは、一週間やそこらで終わるものではなく、復旧がなされるまでが非常時なのではないでしょうか。

 公共事業が減少し、最低限の資源をやりくりすることが当たり前になるなかで、突然災害が発生して大量の資源を必要とされた場合、地域で足りないものは外部から調達しなくては対応ができません。

 安全や地域の産業を守るための平時の規制はどこまで緩めることができるのでしょうか。どこまでが「有事の際」なのでしょうか。

 いずれ実態を調べてみて、どこに問題があるのか探ってみようと思います。

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どの魚がいいんだい?

2017-07-23 23:51:51 | Weblog

 

 昨日から今日にかけては、置戸町にある置戸湖畔(鹿の子ダム)でキャンプ&フライフィッシング大会に参加していました。

 この間、キャンプ場周辺は携帯電話の電波が届かないので、下界とは連絡のつきませんでした。

 置戸の大会は「第6回おけとスポーツフィッシングを楽しむ会」で、置戸とその周辺のみならず、十勝、札幌、そして東京からも参加者がいて、前夜祭の焼肉パーティは賑やかな宴会となりました。

 今日は朝8時からのフライフィッシング大会。

 成績は釣った魚の大きさによるのですが、魚にも種類があるので、どんな魚でも大きければよいというわけではありません。

 ニジマスだったらそのままの大きさ(センチ=ポイント)ですが、ヤマベは体長の二倍ポイントになります。

 たとえば20センチのヤマベだったら40ポイントというわけですが、実はこの変換倍率は事前に公表されていなくて、事務局の胸先三寸でした。

 参加者は、魚が釣れた時は事務局配布のメジャーを当てて大きさが分かるようにしたうえで、一枚の写真だけをエントリーできます。

 倍率が分からないままなので、エントリーする写真に悩むところで、実は私も、32センチのニジマスを釣った一方で、18センチのヤマベを釣っていて、迷わず32センチのニジマスでエントリーしたのですが、結果的には、(もし出していたら)ポイントは18センチのヤマベの方が高かったのでした。

 でもまあ、前日も練習でヤマベに遊んでもらい、今日もニジマスやヤマベ相手に存分に楽しめました。

 置戸でのイベント参加は初めてでしたが、この大会のおかげで、置戸にも友達と知人ができました。

 スタッフの皆さん、お世話になりました。来年もまたよろしくお願いします。

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札幌軟石っていいわー

2017-07-21 23:55:10 | Weblog

 

 来週27日に、都市計画学会北海道支部主催のシンポジウム「軟石を生かしたまちづくり」が開催されます。

 午後に無料のバスで、元軟石の石切り場だった石山緑地と、軟石でできた建物として今やほぼ最高の形で残っている「ぽすとかん(旧石山郵便局)」を見学、その後今や札幌で唯一残っている辻石材さんの軟石石切り場で現地の方の話を聞くことにしています。

 その後に教育文化会館に移動して、軟石文化を語る会の佐藤俊義さんの講演、そして私がコーディネータを務めるパネルディスカッション、という運びです。

 今日はその下準備のために、辻石材さんの石切り場とぽすとかん、さらに軟石を加工した小物グッズを売っている「軟石や」さんを訪ねて下見をしてきました。

 札幌軟石は、支笏湖が生まれる前の火山噴火の火砕流が千歳から札幌南部まで流れて来て固まった、溶結凝灰岩という種類の石です。

 火山灰が固まった凝灰岩ならばそれほど強度が出なくてもろいのですが、溶結凝灰岩は、火砕流の火山灰がまだ熱い状態で厚い層になり蒸し焼きになることで強度を増した凝灰岩です。

 明治の初期に、まだ物資の輸送力がそれほど大きくなかった時代は、できるだけ地元にある素材で建物を作るしかありませんでした。

 そんななか、この札幌軟石は一定の強度がありながら比較的加工しやすく、断熱性もあるという事で重宝されて、建築資材として道内で多く使われ、軟石の建物というだけで、北海道の開拓時代をほうふつとさせるイメージを得ています。

 ところが札幌軟石は、明治時代から戦後まで多く使われた石材ですが、工場製品と違って石ができた時の条件によって強度が必ずしも一定ではありませんでした。

 そのため、戦後にこの石材で建物の構造を作ることが建築基準法で認められなくなったのだそう。

 ただその後も、見た目に独特のレトロ感があって好む人は多く、コンクリートや木造の建物に張る外壁材として人気があります。

 最近は、建物の修復が難しくて取り壊さざるを得ない建物も多く、そんなときは古い石材が唯一軟石を扱える辻石材さんに持ち込まれ、表面を薄く削って張物に加工するというニーズがあるのだそう。

 今や開拓時代の札幌を代表する景観要素としての札幌軟石ですが、上手に保存・活用して将来にわたって価値を増す財産としてのポテンシャルがありますね。


          ◆ 


 その後に、軟石の小物を売っている「軟石や」さんを訪ねました。

 こちらは石山地区にある軟石づくりの家を改造した工房になっています。

 中には軟石でできたインテリア小物がたくさんあって、なかでも素朴な風合いに加えて、水気を吸うという特性から、香りのエッセンスを吸わせて香りが長持ちするインテリアにしたところ大人気なのだそう。

 特に、外国人観光客にとっても、札幌らしさを味わえるお土産として買い求める人が多いそうです。

 今日見学したことで、27日の現地見学会では、軟石の見学をした後でインテリアグッズのお土産のためにバスで回ってもらうことにしました。

 札幌の軟石建物の景観文化は、もっと価値を見出されても良さそうです。

 ぜひこの機会に軟石文化に触れてみてください。

【都市計画学会北海道支部10周年記念シンポジウム 「軟石を生かしたまちづくり」】 http://www.cpij-hokkaido.jp/seminar.html
 ※締め切りは7月26日まで大丈夫ですよ。

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