日本人って美味しいお店や流行があるとすぐに行列を作り、なにか行列があるととにかく並んでみるという傾向があるように思います。
秩序立っていると言えばそのとおりですが、もし秩序が崩れたらどうなるのだろうか、ということはあまり考えもしません。
そうした秩序感が異なる国から見ると、日本はこんな風に見えるみたいですよ。
---------- 【ここから引用】 ----------
【中国ブログ】行列なんて無理?「意外にスムーズ」免許更新にて 2009/09/29(火) 12:14
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0929&f=national_0929_019.shtml
日本在住の中国人ブロガー、房麗燕さんはこのほど、自動車免許の更新に警察署を訪れた際のあまりの人の多さに閉口したが、「署内の職員の指示に従い、列に並んで手続きを行ったら、半日かかると思っていた手続きが2時間で終わった」と驚きや、行列の「効用」の実感を語った。しかし中国では、意識の違いで同じようにするは難しいのでは、との予想も掲載、話題を呼んでいる。
房麗燕さんは、日曜日の朝早くから、自動車の免許の更新手続きに行った。「日曜日だから人が多いのは予想していたけど、まさかこれほどまでとは思わなかった。最悪! 手続き終えるのに半日かかりそう」と内心ゲンナリしたと語る。
しかし、職員の指示通り長い列に並び、静かに、ゆっくりと順番が前に進んでいく様子を「人は多くても秩序が保たれていた。私は指示されるまま、目的別に出来た行列に次々と並んだだけだったが、知らず知らずの間にすべての手続きが終わった。講習の時間も入れて、わずか2時間。はじめに予想したよりもずっと短かった」と振り返り、秩序正しい行動で、心のゆとりを実感したという。
一方、「もしも誰かが、自分の用事を早く終えるために、指示を聞かず勝手な行動に出れば、どうなっていただろう」と予想、「言うまでもない、私は良く知っている。先を争い、ごちゃごちゃして筋道が通らなくなる“カオス”を」と表現、中国での様子を思い浮かべて次のように分析した。
「日本人は物事を行うのに、あほらしくなるくらいに先に順序を考え、全員がまじめにその通り行う。誰も他人が考えた順序に何の疑いも抱かず、こうしてさえいれば、うまくいくと信じている。事実、多くの場合、順調に進む」
「しかし、中国人にとって、これを実行するのはとても難しいことのように思う。中国人はあらゆることに指図を受けたがらない。他人の指示を聞くのは、まるで自分が意志の弱い人間になったように感じるのだ。だから中国人はおのおのが思い思いの事を行う。行列など『他人の後を一歩ずつ進むなんて能がない。利口な人間であれば隙を見て割り込むのだ!』といったところだ。自分の用事をなるべく早く終わらせるために、体力を使って前へ突き進む。あるいは、知り合いを探して、裏から手を回すこともある。目的達成した者は、得意顔で、自分の勝利と成功をひけらかす。成功しなかった者は自分の知恵が足りなかったと反省し、臨機応変に学ぼうとする。そして結果、皆が“臨機応変さ”を競い、社会から秩序が消え失せていった」
房麗燕さんは最後に、「1人ひとりが自分の利益や時間の概念だけに基づいて行動すれば、社会の混乱は明らかだ。最終的に皆が損害をこうむる」と、中国での慣習に苦言を呈すとともに、「もし用事を済ますのに時間と労力を節約できるのなら、私は当然そっちをとる。世界中の誰もがそう思うだろう」と、秩序を守る習慣を支持した。(編集担当:金田知子)
---------- 【引用ここまで】 ----------
>皆が“臨機応変さ”を競い、社会から秩序が消え失せていった
これってさらっと言っていますが実は怖いですね。世に言う「モンスターペアレント」など、モンスター○○とつく人が増えているように言われていますが、これも秩序の低下現象と見ることもできそうです。
※ ※ ※ ※
以前ある自治体の市長さんが、「ときどき公共事業の用地買収のときにゴネる人が出てくるんだけれど、職員からすればゴネられてお金を積みますようなことがあると、すぐに納得してくれた人に申し訳ないのでそれはお断りをするんです。しかしそうするとたった一人のために事業が進まないということがあって、現場は大いに悩むんですな」というお話を聞きました。
「そんなときは何か解決方法はあるんですか?」
「それはねえ、結果として少し色を付けてお金を足し増して決着するんですよ」
「それはまさにゴネ得ではありませんか!?」
「いや、もしそれが知られて周りの人が文句を言ってくるようならこう言ってやるんですよ。『皆さんは理解があってまともだから地域のためを思ってすぐに納得してくださいました。それはとてもありがたいことです。しかしそんな地域の中であれだけゴネていられる方というのはもう病気です。病気なんですから多少のお見舞い金が必要です。ねえ、皆さんもお見舞い金が欲しいと思いますか?』ってね。まあこれで大概は治まったものですよ」
ふーむ、なんと現実的な対応でしょう。しかしよほど地域の信頼を得ている首長さんでない限りは無理だろうな、とも思ったものです。
自分の中では「ゴネ得は許されない!」と言う正義感も燃えたぎりますが、それを現実に即して治める技というのは一歩上を行く力量でもあるようです。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_ang1.gif)
秩序立っていると言えばそのとおりですが、もし秩序が崩れたらどうなるのだろうか、ということはあまり考えもしません。
そうした秩序感が異なる国から見ると、日本はこんな風に見えるみたいですよ。
---------- 【ここから引用】 ----------
【中国ブログ】行列なんて無理?「意外にスムーズ」免許更新にて 2009/09/29(火) 12:14
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0929&f=national_0929_019.shtml
日本在住の中国人ブロガー、房麗燕さんはこのほど、自動車免許の更新に警察署を訪れた際のあまりの人の多さに閉口したが、「署内の職員の指示に従い、列に並んで手続きを行ったら、半日かかると思っていた手続きが2時間で終わった」と驚きや、行列の「効用」の実感を語った。しかし中国では、意識の違いで同じようにするは難しいのでは、との予想も掲載、話題を呼んでいる。
房麗燕さんは、日曜日の朝早くから、自動車の免許の更新手続きに行った。「日曜日だから人が多いのは予想していたけど、まさかこれほどまでとは思わなかった。最悪! 手続き終えるのに半日かかりそう」と内心ゲンナリしたと語る。
しかし、職員の指示通り長い列に並び、静かに、ゆっくりと順番が前に進んでいく様子を「人は多くても秩序が保たれていた。私は指示されるまま、目的別に出来た行列に次々と並んだだけだったが、知らず知らずの間にすべての手続きが終わった。講習の時間も入れて、わずか2時間。はじめに予想したよりもずっと短かった」と振り返り、秩序正しい行動で、心のゆとりを実感したという。
一方、「もしも誰かが、自分の用事を早く終えるために、指示を聞かず勝手な行動に出れば、どうなっていただろう」と予想、「言うまでもない、私は良く知っている。先を争い、ごちゃごちゃして筋道が通らなくなる“カオス”を」と表現、中国での様子を思い浮かべて次のように分析した。
「日本人は物事を行うのに、あほらしくなるくらいに先に順序を考え、全員がまじめにその通り行う。誰も他人が考えた順序に何の疑いも抱かず、こうしてさえいれば、うまくいくと信じている。事実、多くの場合、順調に進む」
「しかし、中国人にとって、これを実行するのはとても難しいことのように思う。中国人はあらゆることに指図を受けたがらない。他人の指示を聞くのは、まるで自分が意志の弱い人間になったように感じるのだ。だから中国人はおのおのが思い思いの事を行う。行列など『他人の後を一歩ずつ進むなんて能がない。利口な人間であれば隙を見て割り込むのだ!』といったところだ。自分の用事をなるべく早く終わらせるために、体力を使って前へ突き進む。あるいは、知り合いを探して、裏から手を回すこともある。目的達成した者は、得意顔で、自分の勝利と成功をひけらかす。成功しなかった者は自分の知恵が足りなかったと反省し、臨機応変に学ぼうとする。そして結果、皆が“臨機応変さ”を競い、社会から秩序が消え失せていった」
房麗燕さんは最後に、「1人ひとりが自分の利益や時間の概念だけに基づいて行動すれば、社会の混乱は明らかだ。最終的に皆が損害をこうむる」と、中国での慣習に苦言を呈すとともに、「もし用事を済ますのに時間と労力を節約できるのなら、私は当然そっちをとる。世界中の誰もがそう思うだろう」と、秩序を守る習慣を支持した。(編集担当:金田知子)
---------- 【引用ここまで】 ----------
>皆が“臨機応変さ”を競い、社会から秩序が消え失せていった
これってさらっと言っていますが実は怖いですね。世に言う「モンスターペアレント」など、モンスター○○とつく人が増えているように言われていますが、これも秩序の低下現象と見ることもできそうです。
※ ※ ※ ※
以前ある自治体の市長さんが、「ときどき公共事業の用地買収のときにゴネる人が出てくるんだけれど、職員からすればゴネられてお金を積みますようなことがあると、すぐに納得してくれた人に申し訳ないのでそれはお断りをするんです。しかしそうするとたった一人のために事業が進まないということがあって、現場は大いに悩むんですな」というお話を聞きました。
「そんなときは何か解決方法はあるんですか?」
「それはねえ、結果として少し色を付けてお金を足し増して決着するんですよ」
「それはまさにゴネ得ではありませんか!?」
「いや、もしそれが知られて周りの人が文句を言ってくるようならこう言ってやるんですよ。『皆さんは理解があってまともだから地域のためを思ってすぐに納得してくださいました。それはとてもありがたいことです。しかしそんな地域の中であれだけゴネていられる方というのはもう病気です。病気なんですから多少のお見舞い金が必要です。ねえ、皆さんもお見舞い金が欲しいと思いますか?』ってね。まあこれで大概は治まったものですよ」
ふーむ、なんと現実的な対応でしょう。しかしよほど地域の信頼を得ている首長さんでない限りは無理だろうな、とも思ったものです。
自分の中では「ゴネ得は許されない!」と言う正義感も燃えたぎりますが、それを現実に即して治める技というのは一歩上を行く力量でもあるようです。
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