自衛隊帯広駐屯地で開かれた、第五旅団創立6周年・帯広駐屯地創設59周年記念式典に市長代理として出席してきました。
第五旅団は、かつては上位の組織単位である第五師団として約7千名の隊員を有していましたが、2004年3月に現在の旅団という形に再編成され、3個普通科連隊基幹約4千名に規模が縮小されました。
しかしその任務は、北海道道東の防衛警備はもちろん、災害派遣、民生協力及び国際貢献活動と幅広く、今年1月に中南米ハイチで発生した大地震による国際復旧事業にもここ帯広の隊員が参加をしたそうです。
隠れた世界貢献も地元から発せられているとはあまり知られていないのかも。
※ ※ ※ ※ ※
今日の式典には、国会議員、道議会議員をはじめ管内自治体の首長や多くの自衛隊関係者が参加して晴天の暖かな日の下で行われました。
式典の中では主催者の式辞、来賓挨拶の後に観閲式という形で、音楽隊を先頭に、偵察隊、歩兵隊、戦車隊、輸送隊、火砲部隊などが主催者である旅団長の前を行進し、それを査閲する「観閲式」というのが大々的に行われました。


【管内自治体の旗も振られました』
よくテレビで北朝鮮が軍隊の行進を大変な人数で行っている映像が流されますが、規模こそ違えそれと同じく軍事力の状況を高官が見るという式典です。
そこだけをとらえると部下が一生懸命に行進して上官はそれを眺めるだけのことと思われるかもしれません。しかしこの『見る』という行為こそ、上官にとっては現場の最前線がどのようになっていて士気がいかなる状態にあるかを把握するもっとも重要な仕事であると言っても過言ではありません。
『見る』ということがいかに大切であるか。
仏教に「無財の七施」という言葉があります。これは財やお金を用いなくても人々を喜ばせる施しはできるのだ、という教えです。
無財の七施は次の七つの行為のこと
---------------≪ 以下引用 ≫--------------
①眼施(がんせ)
慈眼施ともいい、慈しみに満ちた優しいまなざしで、すべてに接することをいいます。温かい心は、自らの目を通して相手に伝わるのです。
②和顔施(わげんせ)
和顔悦色施ともいいます。いつもなごやかで穏やかな顔つきで人や物に接する行為です。喜びを素直に顔の表情にあらわしましょう。
③愛語施(あいごせ)
言辞施(ごんじせ)の別称もあります。文字通り優しい言葉、思いやりのある態度で言葉を交わす行ないをいいます。
④身施(しんせ)
捨身施ともいいます。自分の身体で奉仕をすること身体で示すことをさし自ら進んで他のために尽くす気持ちが大切です。
⑤心施(しんせ)
心慮施。他のために心をくばり、心底から共に喜び共に悲しむことができ,他の痛みや苦しみを自らのものとして感じ取れる心持ち。
⑥牀座施(しょうざせ)
たとえば自分が疲れていても電車の中で喜んで席を譲る行為。また競争相手にさえも自分の地位を譲って悔いなく過ごせることをいいます。
⑦房舎施(ぼうしゃせ)
風や雨露をしのぐ所を与えること。自分が半身濡れながらも、相手に雨がかからないように傘を差し掛ける思いやりの行為など。
【引用元】http://berry.nagaokauniv.ac.jp/home-hal/muzai.html
---------------≪ 引用ここまで ≫--------------
この七施の一番最初に出てくるのが「眼施」で、まさに見てあげることこそが大事な布施の行であるわけです。
幼子が「お母さん、見て、見て~」というときに優しいまなざしでわが子を見るその目こそ眼施そのもの。決して見もせずいい加減に「はいはい」と生返事をしてはいけません。
※ ※ ※ ※ ※
この日は、一般の市民も大勢集まって、施設見学や体験試乗などのアトラクションにも参加をしていました。
私たちももっと我が国と地域の防衛に関心を持って、なにかあるときはそれを見てあげること、参加してあげることがより高い意識の醸成に繋がります。
まちづくりもまさにそれと同じ。関心を持って見る、参加する、その積み重ねでしかないのです。あとはそれを実行でき、実践してもらえるように人々の心を動かせるかどうかに外なりません。
その実践活動こそ生涯学習の本質である、と私は思っているわけ。
国の防衛を生涯学習するにはこうした式典は格好の機会です。国民の防衛意識も次第に高まってきているようですが、自分のことと思うまでにはなかなか至っていないようですがどうでしょう。

【戦車隊は勇壮でした】

【ヘリコプター部隊も登場】
※ ※ ※ ※ ※
式典後の会食会では、冒頭のハイチ大地震へ部隊を指揮していかれた隊長の挨拶がありました。
「最初は『中国人か?』と言われてアジア人が区別できないようでしたが、『日本だ、日本だ』と言い続けているうちに、仕事の丁寧さや時間を守る姿が分かってもらえて、最後は『ジャポネ、ジャポネ』と言われるようになりましたし、その仕事ぶりから『一番難しい仕事はジャポネに頼め。そこができなければどこもできない』とまで言われるようになり、日本を強く印象付けることができと思います」という言葉に会場からは拍手の嵐。
誇りに思うとはこういうことなのでしょうね。
秋晴れのさわやかな一日でした。
第五旅団は、かつては上位の組織単位である第五師団として約7千名の隊員を有していましたが、2004年3月に現在の旅団という形に再編成され、3個普通科連隊基幹約4千名に規模が縮小されました。
しかしその任務は、北海道道東の防衛警備はもちろん、災害派遣、民生協力及び国際貢献活動と幅広く、今年1月に中南米ハイチで発生した大地震による国際復旧事業にもここ帯広の隊員が参加をしたそうです。
隠れた世界貢献も地元から発せられているとはあまり知られていないのかも。
※ ※ ※ ※ ※
今日の式典には、国会議員、道議会議員をはじめ管内自治体の首長や多くの自衛隊関係者が参加して晴天の暖かな日の下で行われました。
式典の中では主催者の式辞、来賓挨拶の後に観閲式という形で、音楽隊を先頭に、偵察隊、歩兵隊、戦車隊、輸送隊、火砲部隊などが主催者である旅団長の前を行進し、それを査閲する「観閲式」というのが大々的に行われました。


【管内自治体の旗も振られました』
よくテレビで北朝鮮が軍隊の行進を大変な人数で行っている映像が流されますが、規模こそ違えそれと同じく軍事力の状況を高官が見るという式典です。
そこだけをとらえると部下が一生懸命に行進して上官はそれを眺めるだけのことと思われるかもしれません。しかしこの『見る』という行為こそ、上官にとっては現場の最前線がどのようになっていて士気がいかなる状態にあるかを把握するもっとも重要な仕事であると言っても過言ではありません。
『見る』ということがいかに大切であるか。
仏教に「無財の七施」という言葉があります。これは財やお金を用いなくても人々を喜ばせる施しはできるのだ、という教えです。
無財の七施は次の七つの行為のこと
---------------≪ 以下引用 ≫--------------
①眼施(がんせ)
慈眼施ともいい、慈しみに満ちた優しいまなざしで、すべてに接することをいいます。温かい心は、自らの目を通して相手に伝わるのです。
②和顔施(わげんせ)
和顔悦色施ともいいます。いつもなごやかで穏やかな顔つきで人や物に接する行為です。喜びを素直に顔の表情にあらわしましょう。
③愛語施(あいごせ)
言辞施(ごんじせ)の別称もあります。文字通り優しい言葉、思いやりのある態度で言葉を交わす行ないをいいます。
④身施(しんせ)
捨身施ともいいます。自分の身体で奉仕をすること身体で示すことをさし自ら進んで他のために尽くす気持ちが大切です。
⑤心施(しんせ)
心慮施。他のために心をくばり、心底から共に喜び共に悲しむことができ,他の痛みや苦しみを自らのものとして感じ取れる心持ち。
⑥牀座施(しょうざせ)
たとえば自分が疲れていても電車の中で喜んで席を譲る行為。また競争相手にさえも自分の地位を譲って悔いなく過ごせることをいいます。
⑦房舎施(ぼうしゃせ)
風や雨露をしのぐ所を与えること。自分が半身濡れながらも、相手に雨がかからないように傘を差し掛ける思いやりの行為など。
【引用元】http://berry.nagaokauniv.ac.jp/home-hal/muzai.html
---------------≪ 引用ここまで ≫--------------
この七施の一番最初に出てくるのが「眼施」で、まさに見てあげることこそが大事な布施の行であるわけです。
幼子が「お母さん、見て、見て~」というときに優しいまなざしでわが子を見るその目こそ眼施そのもの。決して見もせずいい加減に「はいはい」と生返事をしてはいけません。
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この日は、一般の市民も大勢集まって、施設見学や体験試乗などのアトラクションにも参加をしていました。
私たちももっと我が国と地域の防衛に関心を持って、なにかあるときはそれを見てあげること、参加してあげることがより高い意識の醸成に繋がります。
まちづくりもまさにそれと同じ。関心を持って見る、参加する、その積み重ねでしかないのです。あとはそれを実行でき、実践してもらえるように人々の心を動かせるかどうかに外なりません。
その実践活動こそ生涯学習の本質である、と私は思っているわけ。
国の防衛を生涯学習するにはこうした式典は格好の機会です。国民の防衛意識も次第に高まってきているようですが、自分のことと思うまでにはなかなか至っていないようですがどうでしょう。

【戦車隊は勇壮でした】

【ヘリコプター部隊も登場】
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式典後の会食会では、冒頭のハイチ大地震へ部隊を指揮していかれた隊長の挨拶がありました。
「最初は『中国人か?』と言われてアジア人が区別できないようでしたが、『日本だ、日本だ』と言い続けているうちに、仕事の丁寧さや時間を守る姿が分かってもらえて、最後は『ジャポネ、ジャポネ』と言われるようになりましたし、その仕事ぶりから『一番難しい仕事はジャポネに頼め。そこができなければどこもできない』とまで言われるようになり、日本を強く印象付けることができと思います」という言葉に会場からは拍手の嵐。
誇りに思うとはこういうことなのでしょうね。
秋晴れのさわやかな一日でした。