掛川のサトー君とは、お茶に関しては時々議論になります。
彼は「北海道スイーツにはお茶との組み合わせが新しい可能性がある」と言いますし、私は私で、「まずは日常のドリンクとしてお茶を飲もうよ、ではダメなのかい」と言うのです。
私自身、日常の生活にお茶は入り込んでいます。我が家の場合、土・日はパン食が多いので朝はコーヒーを飲むのですが、月曜日から金曜日の職場では保温水筒にお湯か水出し茶を入れて、日中はこれをちょこちょこ飲んでいます。
一本150円のペットボトルに比べると、お茶のテトラパック詰めならば一袋30円~40円ほどなので、コストパフォーマンスは1/4程度に納まります。
そのうえお茶の成分とすれば、茶葉から直接出てくる方がしっかりしていますし何より味わいと風味が段違い。
だから私は、保温用ボトルや水出し用のボトルなどと一緒にして、お茶が日常にある生活をもっとプレゼンテーションした方が良いのではないか、と思うのです。
そういう意味では、茶葉をネットのテトラパックに入れて、そのままボトルに入れればすぐに水出し茶ができるという製品は、お茶のあるライフスタイル提案に非常に合致していると私なりに評価が高いのです。
ところがサトー君は、「小松さん、それじゃあこれまでの茶商の言い分と同じですよ。モノは良くても売り方で売れることもあれば、その逆もあります。しかし北海道にはこれまで洋風スイーツと緑茶と言う組み合わせって考えたこともなかったんじゃありませんか?この新しい組み合わせの方を僕は押したいと思うんです」とこれまた主張ははっきりしています。
さて、どちらがお茶の売り方として人々の心をつかむのでしょうか。
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さてそんなサトー君、今日と明日の二日にかけて札幌大通りの拓銀ビル地下「ビッセ」にて、三種類の静岡茶の無料試飲&販売をしています。
売られているお茶は、掛川市のなかでも東山という地域の東山茶、掛川の隣町で「森の石松」で知られる森町のもえぎ茶、そして御前崎の"つゆひかり"という品種のお茶の三種類。
しかもそれぞれ、摘み取られた季節ごとの味わいの違いや、茶葉で売るタイプとティーバッグでのタイプ、それぞれが合うであろう組み合わせなどを提案しています。
今日はホワイトチョコレートを出してくれましたが、これが濃い深蒸し茶と絶妙に合うのです!なるほど、スイーツに合う緑茶という宣伝もありですねえ。
「前回までは一種類単品だけの宣伝で来たんですが、今回は三種類を持ってきたので、飲み比べることで味わいや風味の違いを直に感じることができますよ」
なるほど、確かに飲み比べると味わいの違いが鮮明にわかります。
しかも今回はお茶を出してくださるのが、明田さんとおっしゃる地元札幌で直茶インストラクターとして活躍している女性なので、お湯の温度や出し方も絶妙。
彼女とのお茶談義をするだけでも、日本茶の深い世界を垣間見ることができるでしょう。
とりあえず今回はこの4月、5月の新茶の限定販売会というわけで、札幌市内でもこういう品揃えを手にすることはまず難しい組み合わせになっています。
札幌も暑い日が続くようになりました。ガンガン飲んで水分補給とガン予防になるのは掛川の深蒸し茶。
今年の夏はこれで乗り切りましょう。
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