始まりました。「未来世紀ジパング」~沸騰現場の経済学。
スペシャルコメンテーターはわが友人にして日経新聞編集委員の後藤康浩さんです。
今日は資源小国と言われながら今なお貴重な資源が眠っているというところにスポットライトを当てたもので、「知られざる資源国日本の現状」を取材しています。
最初の話題は金のお話。黄金の国ジパングと言われたころは日本全国に200カ所もあったと言われる金鉱山ですが、有名どころでは佐渡の金山。
ところがその佐渡金山よりもさらに金が取れたのが鹿児島県伊佐市にある菱刈鉱山。日本どころか世界でも有名な金山の一つで、日本唯一の現役の金山なんだそうです。
ここが発見されたのは1981年のこと。高品位の金が取れることで当時は話題になりました。
埋蔵割合は鉱石1トンあたり40グラムと、海外の金鉱山のおよそ10倍なのだそう。
金鉱脈が伸びる方向を予測して発破をかけ、一度に100トンの鉱石を搬出しますが、その鉱石を手選別するのは地元のおばちゃんたちというのが面白い。
また伊佐市では金の価格が高騰すると鉱産税として入り、今では市の税収の1/10を占めると言います。
金高騰で増産かと思いきや、山の責任者は、「少しでも長く生産を続けたいと思っています。海外へ出るには技術者が必要なので、次代を担う技術者教育の場として菱刈鉱山を活用しています」とのこと。
息の長い生産活動を続けようという方針がしっかりしています。
※ ※ ※ ※ ※
【エネルギー資源としての石炭】
お次はいよいよ釧路の登場。
街のいたる所にあるボタ山、ズリ山。これが明治以来の日本のエネルギーを支えました。
しかし価格の安い海外炭の輸入により国内の炭鉱は次々にその姿を消してゆきます。
そんな中、華麗なる復活を果たしたのが釧路の釧路コールマイン(KCM)というわけです。
かつては5000人以上いた労働者は今では400名。しかしこれで安全最優先の坑内掘りが進められています。
石炭の採掘現場は太平洋の海底200メートルの地下です。ドラムカッターでの石炭採掘は、たった一人の作業員によるリモコン操作です。
この十年で輸入石炭の値段は三倍に高騰。是で国内炭との価格差がかなり減りました。
蝦名市長も登場してMOOの二階の港の屋台で後藤さんと会談です。
市長は「昨年の原発事故以来、国がエネルギー政策を見直しており、石炭の可能性が高まっていると感じる」と言います。
でもエピソードとしては、「いや、何の打ち合わせもなくて、事前に3件の新年会で一滴も飲まずにインタビューに臨んだんだよ。そうしたら、会うなりもう一杯飲みはじめながらカメラが回っているというすごい始まり方だったよ(笑)」とのこと。
インタビューはほとんどアドリブだったようですが、ちゃんと地酒の福司を炭鉱の坑道に寝かした「海底力(そこぢから)」という銘柄を持ち込んで宣伝していました。石炭の周辺的話題も付加価値になるのです。
さて石炭、縮小の時代から拡大の方向に舵を切れるでしょうか。
※ ※ ※ ※ ※
後藤さんは、「日本を取り巻く海の中にはエネルギー資源が大量に眠っている」と言います。
メタンハイドレートという固形のメタン、あるいは携帯電話などの電子機器に含まれる金を再利用する都市鉱山も有望というわけ。
日本は省資源国と決めつけずに、現場の最前線の努力に目を向けてほしいものです。
釧路も地場で掘れる石炭をわざわざ遠くまで運ばずに、地元近くで消費できればさらに効率的なやり方もできるはず。
発電など熱エネルギーの地場産の可能性を模索して実現が図れるとよいのですがね。
未来世紀ジパングでの釧路の紹介、ありがとうございました。
スペシャルコメンテーターはわが友人にして日経新聞編集委員の後藤康浩さんです。
今日は資源小国と言われながら今なお貴重な資源が眠っているというところにスポットライトを当てたもので、「知られざる資源国日本の現状」を取材しています。
最初の話題は金のお話。黄金の国ジパングと言われたころは日本全国に200カ所もあったと言われる金鉱山ですが、有名どころでは佐渡の金山。
ところがその佐渡金山よりもさらに金が取れたのが鹿児島県伊佐市にある菱刈鉱山。日本どころか世界でも有名な金山の一つで、日本唯一の現役の金山なんだそうです。
ここが発見されたのは1981年のこと。高品位の金が取れることで当時は話題になりました。
埋蔵割合は鉱石1トンあたり40グラムと、海外の金鉱山のおよそ10倍なのだそう。
金鉱脈が伸びる方向を予測して発破をかけ、一度に100トンの鉱石を搬出しますが、その鉱石を手選別するのは地元のおばちゃんたちというのが面白い。
また伊佐市では金の価格が高騰すると鉱産税として入り、今では市の税収の1/10を占めると言います。
金高騰で増産かと思いきや、山の責任者は、「少しでも長く生産を続けたいと思っています。海外へ出るには技術者が必要なので、次代を担う技術者教育の場として菱刈鉱山を活用しています」とのこと。
息の長い生産活動を続けようという方針がしっかりしています。
※ ※ ※ ※ ※
【エネルギー資源としての石炭】
お次はいよいよ釧路の登場。
街のいたる所にあるボタ山、ズリ山。これが明治以来の日本のエネルギーを支えました。
しかし価格の安い海外炭の輸入により国内の炭鉱は次々にその姿を消してゆきます。
そんな中、華麗なる復活を果たしたのが釧路の釧路コールマイン(KCM)というわけです。
かつては5000人以上いた労働者は今では400名。しかしこれで安全最優先の坑内掘りが進められています。
石炭の採掘現場は太平洋の海底200メートルの地下です。ドラムカッターでの石炭採掘は、たった一人の作業員によるリモコン操作です。
この十年で輸入石炭の値段は三倍に高騰。是で国内炭との価格差がかなり減りました。
蝦名市長も登場してMOOの二階の港の屋台で後藤さんと会談です。
市長は「昨年の原発事故以来、国がエネルギー政策を見直しており、石炭の可能性が高まっていると感じる」と言います。
でもエピソードとしては、「いや、何の打ち合わせもなくて、事前に3件の新年会で一滴も飲まずにインタビューに臨んだんだよ。そうしたら、会うなりもう一杯飲みはじめながらカメラが回っているというすごい始まり方だったよ(笑)」とのこと。
インタビューはほとんどアドリブだったようですが、ちゃんと地酒の福司を炭鉱の坑道に寝かした「海底力(そこぢから)」という銘柄を持ち込んで宣伝していました。石炭の周辺的話題も付加価値になるのです。
さて石炭、縮小の時代から拡大の方向に舵を切れるでしょうか。
※ ※ ※ ※ ※
後藤さんは、「日本を取り巻く海の中にはエネルギー資源が大量に眠っている」と言います。
メタンハイドレートという固形のメタン、あるいは携帯電話などの電子機器に含まれる金を再利用する都市鉱山も有望というわけ。
日本は省資源国と決めつけずに、現場の最前線の努力に目を向けてほしいものです。
釧路も地場で掘れる石炭をわざわざ遠くまで運ばずに、地元近くで消費できればさらに効率的なやり方もできるはず。
発電など熱エネルギーの地場産の可能性を模索して実現が図れるとよいのですがね。
未来世紀ジパングでの釧路の紹介、ありがとうございました。
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