北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

北海道はグルメ島

2009-11-30 23:25:34 | Weblog
 北海道は中国の映画で紹介されて以来、中国の人たちにとっての一度は行ってみたい憧れの観光地となりました。

 そんな話題があったのでご紹介します。

---------- 【ここから引用】 ----------
【中国ブログ】美食に誘われて北海道へ、中国人のグルメツアー 2009/11/30(月) 22:25
 http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1130&f=national_1130_052.shtml





  2008年末に公開された映画『非誠勿擾』はインターネットで知り合った中国人男女が、北海道へと旅行にでかけ、恋に落ちるラブコメディ作品だ。中国大陸での興行成績は3億4000万元(約43億円)を突破する大ヒットを記録し、中国に『北海道ブーム』を巻き起こした。

  北海道道観光振興機構もこのチャンスを逃すまいとばかりに、上海などで北海道観光をPRするセミナーを開催し、中国人観光客の取り込みに動いているが、実際に北海道を訪れ、北海道のグルメを堪能したという中国人ブロガーが自らのブログにグルメ体験記を綴っている。

  ブロガーは北海道で体験したグルメの写真を掲載しながら、「北海道はグルメ好きの楽園だ」と語り、「新千歳空港は素晴らしい空港だ。海外ブランドの免税店は少ないものの、さまざまなグルメを提供するレストランが集結し、まるで北海道の美食を凝縮したかのような空港だからだ」と評価した。

  まずブロガーは、北海道を訪れたなら寿司(すし)を食べずに帰国することはできないと語り、実際に食べた感想として、「口に入れた途端に溶けてしまうような濃厚なウニの寿司は忘れられない」と綴る。続けて、旭川ラーメンや札幌ラーメン、カニなど、北海道ならではのグルメを写真とともに紹介し、北海道グルメツアーの思い出を語った。

  これに対し、ブログには多くの中国人ネットユーザーからコメントが寄せられている。「世界広しと言えども、私は北海道が最も好きだ。北海道の美しい大自然や豊富でおいしいグルメは最高だ」、「私も北海道にずっと行きたいと思っていた」、「ブログを見ているうちに涎(よだれ)が出てきた」など、中国人が北海道に対して大きな興味を持っていることがうかがえた。(編集担当:畠山栄)

---------- 【引用ここまで】 ----------

 私も札幌にいた頃、地図を見ながら困った人を見かけたら声を掛けるように心がけていました。

 あるとき、市内の中心地でホテルへの行き方が分からず困っている人を見かけたので声を掛けました。見せてもらったパンフレットに電話番号があったのでホテルへ電話して行き方を尋ねたのですが、そのホテルは割と離れたところへ専用バスで案内するというシステムでした。

 そのバス停の位置がとても分かりづらかったので困っていたのです。しかもバスが来るのは1時間に2本!

 バスを一緒に待ってはいられなかったので、バス停を探し当てて、「ここのバス停に15分後にバスが来ますからね」と教えて去ろうとしたら、お礼にと富良野で買ったらしいラベンダーのドライフラワーをくれました。

 お国は台湾とのこと。こういうちょっとした親切が地域の魅力向上に繋がると良いのですが。

 国際観光都市、国際観光島を目指してがんばれ北海道! 
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あなたの財布は?

2009-11-30 22:44:14 | Weblog
 少し前に、いろいろな人の財布を見て持ち主の人柄を予想するという記事がありました。

 領収書などをお札と一緒に入れて膨らんでいる財布を”ブタサイフ”と呼んで、あなたの財布はブタサイフになっていませんか?というのです。

 その記事を読むと、確かにお金に関心のない人の財布はだらしなくて、お金の使い方もだらしないという傾向にあって興味深いものでした。

 そのなかで財布を評価するフィナンシャルプランナーの藤川さんが絶賛したのがこの財布でした。

 持ち主本人のお金に対する考え方は人生そのものに対する姿勢にも通じるものだとつくづく思いました。


---------- 【ここから引用】 ----------
【プレジデント・ロイター】 「あなたの財布は”ブタサイフ”になっていませんか?」より
http://president.jp.reuters.com/article/2008/10/13/901C8184-9353-11DD-81AE-3E123F99CD51-4.php





 これはもはや、お金に対する情念すら感じられる、素晴らしい財布だ。

 まず目につくのは、何といってもお守りの多さである。成功している事業家の多くが財布にお守りの類を入れていることから考えて、この財布の持ち主も、おそらく成功者のひとりに違いない。

 事業家で成功するには、努力はもちろんのこと、強運が必要であることを成功者たちはよく知っている。それゆえ、彼らは神仏を大切にする。神仏の加護を常に身近に感じていたいと願う。それには、肌身離さず持ち歩く物の中にお守りを入れておくのがベストだ。それはいったいどこか? 財布の中である。

 言い換えれば、財布の中のお守りは、彼らが常に精神的にギリギリの人生を歩んでいることの象徴でもあるのだ。

 しかも、この財布には新札しか入っていない。お金を愛し、慈しむ気持ちが、そこにも滲み出ている。

 持ち主は、偉大なストックを築いているはずである。(ファイナンシャルプランナー 藤川 太)

    ※    ※    ※    
 
 《…で、この財布の持ち主であるペリエ社長和田裕美さんのお話が続きます》


ペリエ社長・和田裕美
日本ブリタニカでの営業時代、世界2位の成績を収め、女性初・史上最年少の代理店支社長に。2001年独立し、現職。多業種での営業組織づくりに携わる。
----------------------------------

 いま使っているのは、プラダの紫色のお財布です。

 紫は、日本では高貴な色と呼ばれていますよね。持っていると、品がよく見えるかなと思っています。

 玉串用の袋を入れているのは、よく神社でお賽銭を奉納するからです。皆さん、よくお賽銭を投げていますけれど、普段、人に向かってお金を投げることなんて絶対にないでしょう? それに、感謝の気持ちを表すお金をむき出しで人に渡すこともないでしょう? 私は必ずこれにお金を入れて、お賽銭箱にそっと落とすようにしています。

 お札は、新札だけを、必ず金額と顔の向きを揃えて入れています。そうすると、お金がムダに出ていかないという言い伝えがあるんです。美的な問題かもしれないけど、お金もそうされたほうが嬉しいんじゃないでしょうか。お金はツールだけど、モノにも気持ちはあると思う。だから、丁寧に扱ったほうがいいと思うんです。

 お金を使うときも、嬉しいって気持ちを大切にしています。みんで頑張ったときや、お祝いのときには思い切って使いますが、嬉しくないことには絶対に使いたくない。お金は喜びのために使おうと、いつも心がけています。

 お金って、経済の血液って言いますよね。お財布の中に留めておくだけでは、自分の血液も循環しない。お金にはいい旅をさせることが必要だと思います。感謝のため、知識のため、人のために嬉しい使い方をすると、思いがけない方角から、立派に成長した姿で帰ってきてくれる。だから、いつもお金を使うときには、「いい旅をしてきてね。行ってらっしゃい!」って言いながら送り出すんです。

---------- 【引用ここまで】 ----------

 うう~ん、すばらしい。女性ならではの細やかな心遣いということもあるのでしょう。しかし、レベルの高い生き方をする人というものは、男性女性を問わず関心の先が広く細かく鋭いのだと思います。

「お金はツールだけど、モノにも気持ちはあると思う。だから、丁寧に扱ったほうがいいと思うんです」という一言には、どんなものにも魂があるという日本人のアニミズム精神が良く現れています。
 世界を相手にする人ほど、日本人を意識するようになるのでしょうか。 


 さて翻って私の財布を見ると、ううむ…中身が寂しいのもありますが、関心が向いていないことに気づきます。

 お金に「いってらっしゃい」ですか。私だったら「ずっと家にいて良いんだよ」でしょう。可愛い子には旅をさせよ、と言いますが、お金も可愛いからこそ旅をさせる気持ちが大切なんですね。

 「その旅をさせたいときに金はなし」 お粗末…   

コメント (2)
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浜野安宏著「はたらき方の革命」を読む

2009-11-29 23:50:41 | 本の感想
 希代のまちづくり家である浜野安宏さんは、いつからか掛川のファンになってくれました。

 もちろんそれは、熱心に彼に私淑して彼を口説いてきた人がいるからなのだが、その中心人物はスローライフ掛川でも中心になっている佐藤雄一君です。

 3ヶ月ほど前にその佐藤君から電話があって、「今度浜野さんがまた本を出すんですが、それが『はたらき方の革命』というタイトルで、いろいろな働き方を世に問いたいみたいです。それで『君の働き方も載せたい』なんて言ってくれているんですよ」とのこと。
「いいじゃない、もともと今の生き方を本にした方が良いと思っていましたからね。変わりに浜野さんがやってくれてしまうわけですねえ」

 佐藤君のこれまでは、脱サラで企画会社を始め、掛川の生涯学習に関わるようになり、そこからスローライフ運動を陰で支え、今ではそのときに作ったNPOの中心的な役割も果たしているというもの。

 自分で企画会社を経営しながらNPOの面倒も見、人口12万人のまちで地域の情報発信をビジネスとして、また地域活動としてこなしているのです。浜野さんは掛川を何度も訪ねるうちにそんな佐藤君の働き方に感銘を受けたようです。ま、そりゃそうだろ。





    ※    ※    ※    ※

 で、先日シンポジウムで掛川を訪ねた時に、出来上がったそれを一冊もらってきたのを読み終えました。

 この本には浜野さんが全国で出会った16人の一風変わった働き方を紹介していますが、それは単にいろいろな働き方を陳列しているのではありません。浜野さんの確信として、「もうスーツに身を固めてバッジを付け、組織から与えられた名刺だけが自分を規定する、そんな価値観は崩壊したのではないか」ということを強く主張するために、新しい価値観を目指して働いている先導的な人たちを紹介しているのです。

 この本の中には、靴をつくる職人、農業用の塩を売るセールスマン、美容師、漁師、料理人などが名を連ねます。

 そんななか、佐藤君は「『あそび』が起点で人々をつなぐNPOのエンジン」として紹介されています。

 彼は自分だけが頑張ってNPOを引っ張っているわけではありません。常に周りを見渡しながら、面白い人を次々に巻き込んでいつのまにか参加者にしてしまい、やがてはプレイヤーとしての役回りをもたせてしまう、そんな不思議なコーディネーターなのです。

 本は浜野さんと紹介された人との対談集という形を取っています。

    ※    ※    ※    ※

(…前略…)

浜野「佐藤さんのはたらき方は、本業をやりながらNPO活動をやっていて、NPO活動をやっていること自体が本業に活かされている。それはやっぱり独特の才能があるなぁ、と見ていて感じます,NPO活動で大事なのは、安定的に継続しつつ、拡げていくことだと思うんです」

「あなたは、自分が生活している地域の魅力がわがっていて、それにいろんな人の興味を向けさせて、どんどん巻き込んでいってね活動の中心になって行動しているでしょ。ここにあなたかいることによって、いろんな人間がつながつていくということは、とても貴重なんてすね、このエネルギーはいったいどこがら出てくるのかな?」

佐藤「僕は浜野さんの背中をみて育ってきているじゃないですか。あそぶことと、はたらくことを同じ次元で考えよう。と。それがずっと自分の行動のベースにあるんです」

浜野「あそんでいるうちにシゴトが生まれて、シゴトしているうちにあそびが生まれていく。それをポイントとしておさえつつ、継続的にやっていくってことが大事で、それをあなたは飄々とやっていますよね。社会活動と営利活動の両立はなかなか難しいことだと思うんだけど、どこで.パランスをとっているんですか?」

佐藤「満足はしてないですよ、大都市だとさらに不安定だったがもしれませんが、このまちのサイズだから、なんとか成り立っている,僕らの活動が手に取れる範疇で見えていて、それなりに実力を認めでくれているという素地があるから、生きていけるという感じですね」

浜野「このサイズ、十二万人都市だがら成り立つ。それから新幹線が止まるのに、以外とこぢんまりしているっていうのもいいところだね。スローライフ掛川っていう発送もおもしろいし、ライフスタイル・デザインカレッジという教育ブログラムも立ち上げて、それを4年5年と続けているでしょ」

佐藤「NFO法人スローライフ掛川の設立は、2004年でした。本業としてコンセプトという商品企画の会社をやっています。以前はサラリーマンでしたが、商品研究や商環境デザインをやりたくて、2000年に辞めて仲間と掛川に事務所を開設しました。

 その当時はNPOに関わることなど、予想もしていませんでしたが、掛川市に国交省から来た同世代の助役かいまして、その方と気が合い、2002年に掛川市がスローライフシティ宣言をすることになった時『いろいろとお手伝いしました。筑紫哲也さんを掛川に迎え、そのガイドをするといったことですね。そうしているうちに、スローライフシティの基軸となる市民側の活動もちゃんとやろうじゃないか、ということになっでしまって(笑)、このNPOを立ち上げたわけです」

(…中略…)

浜野「今、手掛けていることは?」

佐藤「最近は、地域ブランドや地域商品づくりといったシゴトが多いですね。いくつか手伝ったんですけど、考え方がすごく安直なんです。結局なんでも誰それの監修でやろうということになるんですよ。とても薄っぺらな発想。依頼者が今までそんなことばかりやってきていて、僕にもそういうつもりで言ってくるんです。僕は、それはダメですねって言って(笑)。」

「やっぱり、その地域の必然性を見出さないといけないですよね。地域のDNAや流儀を反映したものでないといけない。僕は、NPOだとかをやりだして、そこが余計によくわかるようになった。ただ誘致したもの、とってつけたも心の意味のなさをすごく感じるようになった。地域の必然性やストーリー、エピソードを結集して、その地域独自の商品をつくっていくということが大切だと思います」

浜野「その必然性やストーリーのために人をつなげていくんだよね。プロデューサーってそういうもの」

    ※    ※    ※    ※

 浜野さんも面白がっているのは、「このNPOって代表が一人で頑張って全部やる、という風じゃないもんね。中間にいろんな人が一杯いて、そのことがすごいと思うんですよ」と言っています。

 佐藤君も、「茶髪のあんちゃんでもこれくらいならできるよな、と思うことをまかせていますしね(笑)」という調子だから話しが合うのです。


 働くと言うことは、以前は自分を犠牲にして時間と労力を切り売りしてお金を稼ぐことだったのですが、それが自然に生きることとと何も矛盾しない生き方があっても良いのです。

 自分が楽しんでやりたいことをすることが地域の役に立って、その対価がいただける、そんな生き方(=働き方)をしているのがこの本の中の人たち。

 感じるところが多いのです。 

 
  浜野安宏著 「はたらき方の革命」 PHP研究所から(1,400円+消費税)

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パソコンのリサイクル処分

2009-11-28 22:10:39 | Weblog
 今使ってるパソコンは、東京へ来てから買った中古のもの。当時2万円でしたが、いまだに使えてこれはお買い得でした。

 その前に使っていたのは、9年前にかったwindows98の古いやつ。さすがに最後は動作が遅くてストレスが溜まりました。

 新しいパソコンはそれなりに快適ですが、わざわざ持ち込んできて使わなくなった古いパソコンをなかなか処分するタイミングがみつかりません。ついつい部屋の片隅を占拠して放置されていたのです。

 そこでついに重い腰を上げてきちんと処分することにしました。

    ※    ※    ※    ※

 平成15年10月以降に売られたパソコンやモニターならば、「PCリサイクルマーク」がついていることになっています。このマークがついているものは、販売される時に既に処理費用が価格にもりこまれていることになっているのですが、私のものはそれ以前に買ったものなので処分は有償ということになります。




 で、この処分は製品を売った会社が責任を持って処分するということになっていて、モニターは三菱電機へ問い合わせたのですが、パソコンは今はなきコンパック(古い!)だったのでその処分業務はヒューレット・パッカードが継承していました。

 この両社へ電話で問い合わせると、まず私の住所、氏名、電話番号、製品番号などを書いた書類をファックスで送るように指示されます。

 それを行うと今度は請求書が届いて、それに基づいて銀行から運搬と処分にかかる費用を納めるように指示が来ます。ちなみに費用はパソコンもモニターも税込みで3,150円でした。

 そしてその金額納付が確認されたところで始めて、エコゆうパックの伝票が送られてきました。





 そこで始めて郵便局に連絡をして、持ち込みあるいは取りに来てもらうかして処分する機材をもっていってもらうことになります。

 最初に意を決してからほぼ3週間が経過していて、いやはや時間がかかりましたが、今日の午前中に郵便局に電話をして午後に取りに来てもらいました。処分終了です。

 最近は住まいの郵便受けに廃品処分のチラシが入っていて、それを見るとパソコンなどは無料で処理します、というようなことが書かれています。

 真面目に処分すれば一台3千円がかかり、廃品処理に出せば無料というのはいかがなものか、と思い、パソコン処分の時のついでに係の方に訊いてみました。

「…大体要領はわかりました。ところで、最近家に無料で廃品処分をするという業者が来るのですが、そういうところに出すというのはどうなるんでしょうか?」
「えー、確かにそう言うことはあるのでしょうが…、そういうのに出されますと、お金になるところは取って、その後がどうなるのか保証されません。我々としては決まりに基づいてこうしたリサイクル活動をしていますので、こちらで出して頂ければ、しっかりとした処理がお約束出来ます」

 実際、無料で引き取りますというのはどうやってお金にしているのかよく分かりません。

 現代を生きる我々としては、お金と時間を乗り越えて、リサイクルから逃げないようにしなくては。でも結構たいへん、ふー。 


【お世話になりました】
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東京湾に浮かぶ海の森

2009-11-27 23:43:32 | Weblog
 東京湾沖合の埋め立て地に広がる「海の森」を見学してきました。





 ここは昭和46年に作られた「東京都海上公園構想」が元になっています。

 この計画地となっているのは中央防波堤の内側での埋立地で、昭和48 年12月から昭和62年3月まで、ごみの最終処分場として埋立てが行われたところです。

 その面積は約78haで、埋立てごみ量は約1,230 万トンにもなり、この計画地の大部分は、既に建設発生土が何層にもかぶせられています。

 そしてこの土地を改めて「海の森公園」とするべく、東京都では平成17年から構想作りを行い、平成18年12月『海から緑の風が吹き抜けるまちへ』としてその構想を発表したのでした。





 この構想の特徴は、もはや都内の既成市街地では求めることが出来ない大面積の緑をゴミの埋め立て地を使って海の上に作るということです。

 また都内の公園や街路樹の剪定枝などを利用して堆肥を作るなど、新しい資源循環型の森作りともします。

 さらにその作り方や守り方として、募金活動やNPOや企業などとの協働で進めます。例えば子どもたちにドングリから苗を育ててもらってそれを植えたりするのです。

 面積88ヘクタールもの広大な森が全部出来るのは平成49年というとっても遠大な計画なのです。

 少し高台から東京湾の陸地側を見てみると、陸地側から湾を見るのとはまた違った風景です。なにしろ羽田空港から千葉県側までぐるりと見えるのですから。

 
「ここに高層マンションでも建てると夜などは絶景だろうね」
「まあかなり遠いのと、基礎に相当お金がかかるでしょうけれど(笑)」

 かつてのゴミの山が緑の風で東京を潤すことになろうとは。インフラ作りとは時間がかかるものです。

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地域コミュニティにおけるヨソ者の意味

2009-11-26 23:48:24 | Weblog
 時々開催される都市問題についての懇話会に参加。今日のお題は「都市の人口動態とコミュニティの社会的形成」についてです。

 なにやら難しいお話のように思われますが、要は日本の都市がどのように拡大してきて、そのときに地域のコミュニティはどのように変化してきたのだろうか、という問題意識に基づく研究です。

 今日の講師は社会学がご専門の首都大学東京教授の玉野和志先生です。

    ※    ※    ※    ※

 都市の成長に関しては古典的なシカゴ学派の中心的人物であるアーネスト・バージェスという方がいまして、この方が唱えたのが「都市地域は、都市の発展につれて中央商業地域を中心とし外周を郊外高級住宅地帯とする五つの同心円的構造をなして膨張する」という同心円理論でした。

 五つの構造とは、中心業務地区、(工場地帯)、遷移地帯、労働者住宅地帯、住宅地帯、通勤者地帯というもの。

 確かに当時のシカゴなどアメリカの都市はこういう方向に発展したのかもしれませんが、玉野先生は「東京は少なくとも丸の内~霞ヶ関という中心に加えて、隅田川沿いの軽工業地帯と京浜重工業地帯という二つの工業地帯がエンジンになって発達したと分析出来るでしょう」とのこと。

 日本には日本なりの都市の発展の歴史があるようです。




    ※    ※    ※    ※

 さて、玉野先生が注目したのが東京の郊外都市のコミュニティの発展の歴史です。

 東急田園都市線に広がる郊外住宅地ですが、ここはかつては広い農村地帯だったわけで、ここが東急電鉄によって開発されてきました。

 川崎市のある地域でヒアリングをしてみると、そこに住むお婆さんは元々東京に住んでいたのですが、「環状七号線ができるというので、それじゃあ環境が悪くなって嫌だね、ということでこちらへ移ってきた」とのこと。

 ところがその地域ではだらしない住宅地開発を行って、住宅地は売ったもののろくに道路も整備しないままに倒産してしまったのだとか。そこで仕方なく地域の女性達が集まって市役所に掛け合ったりお金を集めて砂利道を舗装したりしたのだそうで、ここでは今でもそうした女性のネットワークが強いのだそう。

 ここでは全く地域活動に男性の姿がないというのですが、しかしそれも裏を返せば、その当時の彼女たちは専業主婦が当たり前で、ご主人は働くのが当たり前という性差による役割分担論が幅を効かせていたから。

 逆に今日では地域の担い手が二代目になり、そうした役割分担論がしぼむにつれ地域活動も盛り上がらなくなっているのだそう。町内会が活発でないのはどこも同じ様です。

    ※    ※    ※    ※





 一通り話題提供終わったところで私から質問をしてみました。それは「今日、地域に根ざしたコミュニティが衰退し、かわりに福祉や環境など特定のテーマを中心にしたテーマコミュニティは活発になっています。もはや地域に根ざした遅延コミュニティは復活しないのでしょうか、復活するとしたらどういう手だてがありえるでしょうか」というもの。

 すると玉野先生の答えは、「いわゆる戦前生まれの人たちと、戦後生まれの人たちとの決定的な違いは、パーソナルな関係を作ることを厭わなかった人たちと、その関係性がドライなものに変化した、という事だと思います」ということでした。

「つまり、人と人との距離の取り方が変わってしまったわけで、そうした変化の後には地域でくくって押しつけるようなコミュニティはダメだろうと思います」
「その一方でテーマコミュニティは隆盛ですね」

「関係性が薄れたからと言って、なにか自分が感心のある目的を果たしたいという思いはそれほど変わらないのではないでしょうか。その時に『住んでいる地域』というものはベースにはならないのですが、その目的が地域性を帯びるようなテーマであればそれを軸に地域が舞台になると言うことはあると思います」
「それは面白いですね」

「そもそも地域の問題というのは、移動することやそのコストなど問題にしない恵まれた人にとっては関係ないことです。それは簡単に移動出来ない女性やお年寄りなどの弱者の問題なんです。しかしそんな地域から出られない人だけではやはり地域の問題は解決出来ません。だからこそ、外にいながらその地域に関心を持ってくれる『ヨソ者』が大切になって来るんです」
「なるほど、ヨソ者が大事ですか」

「しかしヨソ者がどうしてその地域に関心を持ってくれるか、ということになるとやはりそこにその地域ならではの価値や魅力があるからだと思うんです。その価値は地元の人には見えづらく、外の人ほどよく見えるからです。だからこそ、そこに住むしかなかったしょうもない地域・コミュニティが外から価値を認められなくてはならない」
「そうですね」

「私は今の世の中、税金や交付金が無くなって地方の都市は大変だと思いますが、だからこそ何かしなくてはならん、と覚悟を決めた時に、地域のコミュニティが健全な地方都市の集落のほうが可能性があるのではないか、と思っていますよ」



 最後は生涯学習まちづくり的なまとめでしたが、地域コミュニティにおけるヨソ者の意味が改めてはっきりしたような気がします。問題は上手なマッチングなのかもしれません。 
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注意書きいろいろ

2009-11-25 23:52:19 | Weblog
 ちょっと前の記事ですが、あまりにもバカげている注意書きが紹介されていました。

 日本でも製造物責任者法(PL法)が出来た時にはヒステリックな反応がありましたが、最近は少し落ち着いてきたような気もします。しかし世界にはそんな落ち着きはないようで…。


---------- 【ここから引用】 ----------
【らばQ】あまりにもバカげている製品の「注意書き」いろいろ 2008年12月28日 13:09
 http://labaq.com/archives/51146466.html





 最近の製品には何でもかんでも「注意書き」があります。

 訴訟社会アメリカでは製造物責任法(PL法)が厳しいため、訴えられて莫大な損害賠償を支払うことにならないよう、過剰なまでの注意書きが発達していきました。

 本当にそれは必要なのか、これはむしろ人間の尊厳が試されてはいるのではないか、と思ってしまうものさえあります。

 そんな注意書きで疑問に思ういくつかをご紹介いたします。

Sears(アメリカのデパートチェーン)のヘアドライヤー
「寝ながらの使用は避けてください」

アメリカン航空のナッツの袋
方法:「袋を開けてナッツをお食べください」

スウェーデン製のチェーンソー
「チェーンを手や生殖器で止めようとしないでください」

セインズベリーズ(英国大手スーパー)のピーナッツ
「ナッツが含まれています」

子供のスーパーマンのコスチューム
「このコスチュームによって空が飛べるようになるわけではありません」

マークス&スペンサーのパンプディング
「この製品は加熱すると熱くなります」

大半のクリスマスライト
「室外と室内の用途のみです」

Swansonの冷凍食品で調理法のアイデア
「解凍してください」

Nytol Sleep Aid(睡眠薬)
「眠くなる場合があります」

Rowenta社のアイロン
「着用している衣服にアイロンをかけるのはおやめください」

Tesco(大手スーパー)のティラミス・デザート
「逆さまにしないでください」と底に書いてある

Bootsの子供向け咳薬
「この薬を服用したあとは運転や機械を操作しないでください」

ダイアル石鹸(普通の石鹸)の使い方
「普通の石鹸としてお使いください」



 人類はこんなことでいいのだろうか、と考えてしまうほどの親切…。

 こう書かないと、服着たままアイロンしたり、スーパーマンになって空を飛んでみたりするのかもしれません。

 でも実際に訴訟が起こるから、こういう注意書きを添えるようになるんですよね。

 注意書きはよく読みましょう。

 In Order Of Stupidity...より

---------- 【引用ここまで】 ----------

 かつて飼っていた猫を洗って乾燥させようとして電子レンジに入れた主婦がメーカーを訴えた、という話しが伝わっていますが、どうやらこれは正確な記録がないようで、一種の都市伝説みたいです。

 私の知人のお子さんは、コンビニで買ったパンの消費期限が過ぎるともうそれだけで食べなくなってしまうそう。

 知人本人は「そんなのは食べてみて自分の舌で食べられないかどうかを判断できるような感性を持たなきゃダメだ、と思うんですよ」と言うのですが、子供にそういうことを言うと、それは突き詰めると奥さんの教育方針とぶつかることが分かり、夫婦げんかになってしまったのだそう。

 パンに、「この消費期限でケンカにならないようご注意ください」と書いていないことは言うまでもありません。

 自分のうっかりの責任を人に転化することが当たり前という考え方と、そうは言っても注意してもらいたいことは伝えておくべき、という考え方のバランスが大切ですね。 
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【番外編】北海道万年カレンダーのご注文お礼

2009-11-24 23:57:42 | Weblog
 以前、「北海道大好き~万年カレンダー」という記事をご紹介しました。
 http://blog.goo.ne.jp/komamasa24goo/d/20091119

 すると今日家に帰ってみると、これを作った札幌のMさんからメールが届いていました。

「お世話になっております。
今朝、さっそくこままささんのブログを見たと思われる、埼玉県と神奈川県の方から「大好き北海道」の注文が参りました。取りいそぎご報告まで」とのこと。

 早速のご注文をありがとうございます。こういうところで地域活動を紹介するのも案外有効なものですね。

 早速お求め頂いた皆様に感謝申し上げます。今後とも北海道をどうぞよろしくお願いします。


 そうそう、今度は掛川で栗焼酎ができたんだそうですよ。これにもまたドラマがあるんです。こちらもいつか宣伝しておかなくては(笑) 
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財政出動は是か非か

2009-11-24 23:47:40 | Weblog
 事業仕分けの第二ラウンドが今日から始まりました。今度はODAや防衛関係予算からもさまざまな矛盾や努力不足などが指摘されて、今日だけで約220億円の経費節減が求められたとのことです。

 ところでこの、国の財政ですが、よく家計にたとえられて無駄を無くして支出をすくなくすることで健全化を図るべきということがよく言われます。

 もちろん「無駄」なことは改善されるべきですが、そこで得られた原資によって国が財政支出として使うべきかどうかについては両極端な意見が見られます。

 折角節約したのだから国としての支出をせずにプライマリーバランス(=収入と支出のバランス)を取るべきだ、という立場があって、これは財務省が常に主張し、現在の民主党政権もそうした立場を取っています。


---------- 【ここから引用】 ----------
財務相:物価の問題は金融の役割が大事-財政が主役でない  11月24日(ブルームバーグ)
  http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920019&sid=a4jKaHRn.SXs

 藤井裕久財務相は24日午前の閣議後会見で、政府が20日、3年5カ月ぶりにデフレ宣言をしたことについて、「需要が不足していることは間違いない」としながらも、デフレを解消する上で財政は「主たる役割」ではなく、「金融の役割も大事だ」と述べ、日銀が主導的な役割を果たすべきだとの考えを示した。

 財務相は「2002年から06年までデフレと言われていた。5年くらいかかっており、今度はそういう事態にならないよう努力する必要がある」と言明。「なるだけ財政が出動するのではなく知恵でやっていこうという菅直人経済財政担当相の考えは正しい」と述べた。さらに、「本当のことを言えば物価は金融の問題だ」と指摘。「需要の不足を財政だけでやるのは、こういう事態には主たる役割ではない」と語った。

 藤井財務相は株価の低迷については「株価は増資ラッシュが一番大きい。もう少し静かに見守る必要がある」との見方を示した。

 共同通信など報道各社は23日、日本航空が同日、企業年金について退職者分を3割減、現役社員分を5割減とする削減案を退職者と労働組合に提示したと伝えた。藤井財務相は「自らの力で削減することになれば法的措置はいらない。その通り進むと思う」としながらも、OBの3分の2の合意が得られなければ法的措置に踏み切るのかとの問いに対しては「自然の流れではないか」と述べた。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 日高正裕 Masahiro Hidaka mhidaka@bloomberg.net

---------- 【引用ここまで】 ----------

 藤井財務大臣は日本経済はデフレ局面に入ったということを認識されていますが、その対処については財政出動ではなく超低金利にすることでお金を借りやすくし民間活動を促進するという金融面で対応すべきという立場です。

 一方民間の経済評論家の中には、そうではなくて、政府支出は時と場合を選ぶべきであり、やみくもに減らせば良いものではない、という意見も根強くあります。

 経済評論家で言えばリチャード・クーさんがそうした立場を取っていますし、最近のブログ界で超売れっ子となった三橋貴明さんもそうした主張を展開しています。



---------- 【ここから引用】 ----------
ダーウィンの罠(後編)より 2009年11月17日
 http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/day-20091117.html

 (…前略…)
 さて、昨日の続きですが、木下栄蔵氏の「経済学はなぜ間違え続けるのか マルクスもケインズも見逃した経済の2つの法則」(徳間書店 http://www.amazon.co.jp/dp/4198627355/  )には、四大バブル(オランダ、英国、アメリカ、日本)のみならず、これまで「バブル崩壊⇒恐慌経済」に陥った複数の国々の事例が載っており、大変面白いです。

 その中に日本の例も載っており、江戸時代の享保の改革が取り上げられていました。(これは確か、廣宮さんの「国債を刷れ!」にも載っていたと思います。)

 時は元禄時代。徳川家綱の江戸再開発事業やその他の土木事業、要は公共投資が拡大する中、奉行の萩原重秀の金銀改鋳が重なり、いわゆる元禄バブルが起きました。元禄時代は江戸期の中で最も繁栄した時代と言えますが、やはりバブルはバブル。きちんと崩壊してしまいます。

 その後、八代将軍に就任したご存知吉宗が、政府(幕府)の財政再建に取り組みます。すなわち、享保の改革です。

 財政再建ですから、政府の支出を切り詰め、諸藩に「上米」という増税を行い、農民の年貢率を20%から30%に引き揚げました。おお・・・、こうして書いてみると、橋本政権そっくりですね。

 結果、吉宗は日本を長期不況に落としこみ、農民や都市住民の生活を窮乏に追い込む羽目になったのでした。当然、一揆や流民の発生により、社会は不安定化しました。

 このとき、尾張藩主の徳川宗春が、日本で唯一、藩の資金を贅沢に使う財政出動を行い、景気浮揚に成功します。日本中が恐慌経済の下で苦しんでいるとき、尾張城下だけは通常経済に戻り、好景気に沸きました。(その後、幕府の政策に逆らった宗春は、吉宗により藩主の座を追われてしまうのですが)

 「恐慌経済」を「通常経済の不況」と間違え、財政健全化を断行し、さらに状況を悪化させることは、ある意味で「人類の伝統」と言ってもいいかも知れないのです。別に、日本ばかりがやっているわけではありません。
 昨日の「恐慌経済のフローチャート」を改めて見て頂きたいのですが、

【恐慌経済のフローチャート 】
 

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_24.html#Kyoko

 この流れは、サブプライム危機勃発後のアメリカなども全く同じになっています。
 当ブログでも、時々「マスコミ等の批判に負けて財政再建に走る」関連の記事をご紹介し、毎回「だめーっ!」という感じの悲鳴を上げています。一応、イギリスなどは財政支出を続けるようですが、何しろ国際通貨の元締めであるIMFまでもが、この「財政再建」の思想が大好きなので(それで頻繁に「出口戦略」と言っているわけです)、まだまだ予断は許さないと思います。
 
 何が言いたいのかといえば、恐慌経済はどこの国でも発生する可能性があり(現に発生しています)、恐慌経済を通常経済の不況と勘違いし、対策を間違えたことも、歴史上、何度もあるということです。

 つまり、バブル崩壊以降の日本の沈滞ムードは、別に「日本だから」発生していたわけではないということです。日本は単に、対処を間違えた「時期があった」だけなのです。(言うまでもないですが、橋本政権と小泉政権)

 ところが、怖いと思うのは、この「恐慌経済による沈滞ムード」が、メディアにより「日本ダメポ論」「日本悲観論」と結び付けられてしまっていることです。
「『日本』だから、経済は長期低迷している。なぜならば、日本は少子高齢化で、人口が減り・・・・・」
 などと、本来は恐慌経済により発生している沈滞ムードが、無理やりに「日本」個別の事情と結び付けられてしまっているわけです。

 例えば、人口が一年間に5万人程度減ったところで、日本の全人口と比べると0.04%でしかありません。人口が0.04%減ったところで、即座にそんな大きな影響を与えるはずがないのですが、「日本は長期低迷している。なぜなら、人口が減っているからだ」などと、もっともらしい理由付けに使われてしまっています。

 お隣ロシアは、人口が毎年八十万人ずつ減っていたにも関わらず、サブプライムバブル崩壊までは年に5%以上の成長を続けていました。なぜ日本とここまで差が開いたのか。その原因を考えたとき、もしかしたら国家のモデル云々以前に「日本は恐慌経済下で、ロシアは通常経済下」だったという、単純な理由が正解である可能性があるわけです。
 
 マスメディアは昔から「日本はダメだ」「日本は終わる」論が大好きです。
 彼らにとってみれば、日本が恐慌経済を続け、沈滞ムードが社会に蔓延した方が「感情的に」都合がいいわけです。(ビジネス的には、ご存知の通りですが。)

 もちろん、マスメディアが日本に恐慌経済を続けさせるために、やたら財政健全化を煽るとか、そういう話ではありません。彼らはそれほど頭が良くないでしょう。

 単純に、恐慌経済が続き、日本に広がった沈滞ムードを「利用している」という話です。

『7~9月、消費者物価続くマイナス 政府「デフレ認定」も
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20091117-OYT8T00391.htm
 7~9月期のGDP速報値は日本経済のデフレ傾向が強まっている現状を示した。消費者物価指数は9月まで3か月連続で2%台のマイナスが続いており、政府は11月の月例経済報告で「デフレ認定」する可能性もある。

 GDP速報では国内の物価動向を示す国内需要デフレーターが前年同期比2・6%減と約51年ぶりの大幅な落ち込みを記録した。デフレで懸念されるのは商品やサービスの販売価格が下がり続け、企業の利益減少を招くことだ。そうなればGDPの約6割を占める個人消費を左右する雇用や賃金が悪化、景気は腰折れしかねない。(後略)』

 政府が財政健全化を続ける限り、日本がデフレから脱却することはありません。すなわち、恐慌経済が続くわけです。そして、恐慌経済が続く限り、マスメディアはそれを「日本悲観論」に利用しようとします。
 そう考えると、日本に対する最も手っ取り早い処方箋は、木下栄蔵氏の著作や、この三日間のブログで書いてきたようなことを、日本人が共有することになります。

 結局のところ、日本が抱えている問題は経済でも政治でも何でもなく、まさしく「情報の問題」なのです。 (以下略)

---------- 【引用ここまで】 ----------

 ちょっと長くなってしまいましたが、要は経済というものは拡大することで過去の負債を帳消しにしながら進むものだ、という考え方です。

 経済は世間の気分にもよるので、来年が今年よりも物が売れそうだとなれば、企業も増産に備えて設備投資をして用意をするのですが、来年はもっと厳しくなりそうだと思えば守りに入って支出を抑え、それがさらに経済を縮ませることになりまさにデフレスパイラルに落ち込むというわけです。

 三橋さんの立場は、むやみに拡大せよというわけではなくて、不況に陥る局面にこそ財政出動で経済を支えて、経済が拡大局面に入った時は財政を押さえて負債の解消をすべきというもの。
 途中の木下栄蔵さんのフローチャートもそういう主張のものですね。

 人は歴史に何を学ぶか。教科書の解釈ももっと多方面から見てみるといろいろなことがわかるものです。

 皆さんはどう思われますか? 


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九州のお薦めスポットは?

2009-11-23 21:45:04 | Weblog
 今年の12月に我々夫婦は結婚25周年を迎えます。

 その節目に九州へでも旅行に行こうか、ということで、今日は旅行会社へ行ってパンフレットを集め、また旅行ガイドブックを買ってきました。

 九州では神話の中で神々が降り立ったという高千穂をメインにして、あとは時間が許す限り周辺を滞在したいと思っています。しかし、北海道ほどではないにせよ九州だって結構広く、幾つもの県を巡るということにはなりそうもありません。

 どれだけ回れるものか、じっくり考えてみたいと思います。

 九州で、「ここは行っておいた方が良いよ」というお薦めのところはありますか?

  
コメント (4)
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