◆
さて、今年のe-taxですが、国税庁のホームページを使ってみて感じたのが、かなり使い勝手が良くなっていることでした。
e-taxのサイトでは、申請した後にアンケートが求められましたので、好意的な感想を書き込んでおきました。
始まる前はあまり盛り上がらなさそうに感じていた平昌オリンピックでしたが、冬季オリンピックでは最多のメダルが取れて、ずいぶん盛り上がる結果になりました。
金を期待されて取った羽生選手や女子団体パシュートなどはもちろんですが、金を期待されながら取れなかった種目や、期間中最後に熱戦が続いた女子カーリングなど、テレビにかじりつく競技も多くありました。
結果的にメダルにはつながらなかったとしても、入賞した選手の数でもこれまでで一番多かったとのことなので、精一杯のパフォーマンスを繰り広げた選手一堂に心から拍手を送りたいと思います。
しかしオリンピック選手の年齢を見ていると、レジェンド葛西選手はまあ例外として、小平奈緒選手の31歳というのもかなり年齢が上に感じます。
フィギュアスケートなどでは十代後半から二十代前半の選手たちが活躍していますし、概ね20代の選手たちがしのぎを削って競い合うのがスポーツの最前線と言えそうです。
そうなると心配なのが、アスリートとしてのピークを過ぎた後の人生の過ごし方です。
人生百年時代と言われるときに、あまりに早く成功を収めてしまったことがそれからの人生の重しになったり、逆に若い日々をスポーツに捧げたことで、その後の生き方が定まらなくなるといったことのないことを願います。
小平奈緒選手が、卒業時の就職が白紙になり、結果的に松本市にある相澤病院が採用してくれて、その結果練習に専念できる環境を得たことが、今回の金メダルという快挙につながったことは、もういろいろなところで語られています。
金メダル級の選手ですら、就職先に困ったり、生活と競技のバランスに苦しむことが多いのというのが日本の社会の現実。
スポンサーがついて、生活に困らずに世界を股にかけて競技に集中できる選手などというのはほんの一握りの人たちだけの話です。
頂点が高みを目指すためには、各種目でのプレイヤーが多くいるという、裾野が広いことが大切になります。
オリンピックでのメダル級の活躍をした選手は勿論、アスリートとして苦しい練習を積んでいるような人たちが、スポーツに専念できるような経済環境もしっかり与えられるような社会に日本はなれるでしょうか。
日本は、ロシアや中国のように、国威発揚のために国家ぐるみで超スーパーエリートを養成できるようなことにはならないでしょう。
であればこそ、企業や自治体などが、そうした人材を育てるメリットを見出したり、あるいは税制面でのメリットなどを発揮して、社会全体がアスリートに対するリスペクトの機運と、経済面での支援を両立するような社会になってほしいものです。
世界的アスリートが単なるタレントや芸能人にしかなれないというのではあまりに寂しいと思います。
人生百年時代における、若すぎる成功を、またその陰に隠れた陽の当たらない苦労を、社会の財産として考えられるでしょうか。
東京2020に向けての日本の課題の一つかもしれません。
先週はテントごと吹き飛ばされて、散々な目に合ったワカサギ釣り。
今日はその反省を踏まえて、リベンジの釣りに、先週と同じくさっぽろ湖へと向かいました。
さっぽろ湖はダム湖なので、この季節は日々水位が下がります。前回は5mくらいの落差だった湖面間際の急坂は、今日は10mの落差になっています。
前回は、水が上がって水混じりの雪でずぶずぶにぬかるんでいた雪面は、今日はここ数日の低気温にさらされて、しっかり締まっています。
この時期は日々の気温変化によって雪面状況は大きく変化します。
ぬかるんだ雪面を想定して、昨日スノーシューを買ってきたのですが、今日の雪面を歩く分には必要がありませんでした。
さて、前回は湖面の南側を攻めた結果、あまり釣れなかったので、今日は湖面の北側にポイントを設定して、そこを狙う事に。
先日までにテントを張った後の、平らなところを使うことにしてここにテントを張ります。
前回は突風を予想せず、ステイ(=張り綱)を張らなかったので、突然の暴風にテントが浮き上がって飛ばされてしまったので、今日はちゃんと張り綱を張ることにします。
今日は結果的に、氷にペグが刺さる状況でしたが、ずぶずぶな状態を想定して、それでも張り綱を固定できる秘密兵器を持参しました。
それが、百均で買った直径20センチの鍋に穴を開けて紐を通した秘密兵器、名付けて「蓋ペグ」です。
【蓋ペグ表】
【蓋ペグ裏】
【雪に埋めて固めます】
これとテントの張り綱を結んで、蓋ペグを雪深くに埋めて踏み固めると、いくら引っ張っても取れません。細くてしょぼいペグでは絶対に出ないような超強力な張力が得られます。
今日も釣りをしている最中に、時折突風が吹いてテントが押されましたが、安心して釣りを楽しめました。「蓋ペグ」、最高です。
◆
さて、前回とは違ったポイントを選んだ結果ですが、釣果は上々。
妻が77匹で私が75匹と、私が2匹負けたものの二人で150匹はそれなりの釣果と言えるでしょう。
ここのところ、なんだか釣れない状況が続いていたのでちょっとモヤモヤが晴れました。
ちなみに、帰りの上り坂は用意したスノーシューを使って上りましたが、テントを背負って、荷物を乗せたソリを引いても、それほど苦労せずに上ることができました。
今回は余計な荷物を整理して、できるだけコンパクトなセットでの釣りを心掛けましたが、少しずつ自分たちなりのパターンと形が定まってきました。
失敗も成功も糧にして、トライ&エラーの先に見えるものがありますね。
冬もそろそろピークを過ぎかける2月の後半。
年に一度の町内運搬排雪が行われました。
運搬排雪は、ただ山のような雪を運び出すだけではなく、事前に降り積もった道路の雪を削る作業が行われます。
我が家の前の道路は、割とマメに除雪をしているので、それほど熱く雪が積もっているわけではないのですが、ドーザが他の家の前から削った雪も運んでくるので、家の前がこんもりと氷の山になってしまいます。
この氷の山はとても重たくてスコップ一杯分の塊でも持ち上げるのに相当苦労するほど。
ドーザも、一度や二度ではなく5回以上、道路を削ります。道路上の氷は、巨大なドーザとはいえ、一度走ったくらいではとても削りきれないほどの塊になっているのです。
こうなると車庫から車を出すわけにもいかず、逆にまた知らずに出かけてしまうと帰って来た時に家に入れなくなります。
そのため、町内の運搬排雪は、「実施日を教えてほしい」と言ってあるのですが、「排雪日のお知らせ」が回覧板で回ってきたのが今日で、しかも回覧板に書いてある排雪日は2月27日になっています。
27日だったはずの排雪作業がなぜか今日になるというのでは、情報提供にはなっておらず、車で出かけた隣人が帰って来た時に家に入れず、ドーザの到着をまたなくてはならない、という場面もありました。
まあいろいろありますが、これだけ大量の氷をこの時期にどかしてくれるというのは実にありがたい。
山のような氷雪は、ロータリー車でダンプの後ろに積んでゆきます。北国の暮らしの中で、機械の力のありがたみを痛切に感じるときです。
これだけ削っておいてくれると、もう冬の後半に少しくらい雪が降っても、積み貯めておけば、やがて春が来て融けてゆく時期になります。
町内運搬排雪は、春が近いことを感じさせる年中行事です。
昨日、わが(一社)北海道舗装事業協会の総会があり、私こと専務理事に再任されました。
皆様のご指示により、もう少しだけ舗装協会のために尽力させていただきます。
総会の中で、報告事項として昨年の事業報告があって、私から約20分ほど資料に基づいて説明を行うシーンがありました。
資料の説明はスムースに行ったのですが、その後の懇親会で、「よくあの資料をあれだけすらすらと説明できますね」と驚く方がいました。
「私はあんなにスムースには説明できませんよ。次にどこをどう説明しようかと考えちゃいますもの」
「いえいえ、答えは『読み原稿』ですよ。説明用のセリフは全部書き出して原稿にしてあります。そうしないと全体の進行時間も管理できませんからね」
実は昨年は、何度か練習したうえで読み原稿なしで総会での報告に臨んだのですが、多少時間管理が悪くて、予定より早く終わってしまいました。
そこで今年は反省して、発言内容を全編読み上げる原稿を作成したのです。
国会でも地方の議会でも、発言は大抵は質問者も答弁者も基本的に一度目のやり取りは事前にやり取りをした原稿を読み上げる形が一般的です。
それはそこで会話をしているのではなく、質問の内容に対してどういう回答があるか、ということを記録に残すことが大事だからです。
ただ議会の場合は、一度目の答えに対する再質問からは原稿なしでお互いにアドリブでのやりとりになることが多く、そこで初めて感情が出たり本音が出たりするので、駆け引きもでてくるのです。
まあ私の報告も、記録にとどめることが大事で、その次に大事なことは、時間管理をして短すぎず長すぎない適切な時間の範囲で終えること。
面白味はないかもしれませんが、世の中の大抵のことは、事前に十分な段取りをすることで、必要な内容を踏まえたうえで効率的に進んでいるというのが実態です。
だからこそ逆に、ハプニングが面白くなるのですけどね。
今回の総会はハプニングもなくて良かったです、はい。
毎年のことながら、確定申告の時期になり、医療費還付とふるさと納税分の還付をe-taxで挑戦です。
5カ所までなら、簡単な書類を出すだけでも良いのですが、「もうちょっと他のところも味わいたい」と数を増やすと、産物を届けて頂いた楽しみの後のちょっとした苦しみです。
まずは確定申告書類の作成という事で、今日はふるさと納税分の申告書式をネットで探します。
国税庁のe-taxのサイトを訪ねると、申告・申請を、「個人か法人か」で区別があって、「個人」を選択すると、「確定申告書を作成する」というボタンが出てきます。
この段階ではまだ、「e-taxか書面で提出か」に関わらず、申告書の作成開始。
次に「e-tax」と「書面提出」の区別があって、『e-Taxは、次の全てに該当する方がご利用になれます』と注意書きが出てきます。
•マイナンバーカード又は住民基本台帳カード(組み込まれて
いる電子証明書が有効期間内のもの)をお持ちの方
•ICカードリーダライタをお持ちの方
まずこの段階で、準備ができていない人は心が折れそうになりますね。
e-taxを選択すると、「e-taxを行う前の確認」の画面が出て、「ご利用のパソコン環境が推奨環境を満たしているか」とか、「電子証明書(マイナンバーカードなど)を取得しているか」、「ICリーダカードライタを持っているか」などにチェックボックスが現れて、準備できていないと、ここでまたまた心が折れそうになります。
「全部OKじゃ!」とこの面をクリアして、次に進むと、「利用者識別番号の有無の確認」という小ボスが登場。
持っていなければここで利用者識別番号を取得すればよいのですが、過去にやったことがある人でも、自分の番号やパスワードをちゃんと記録してあるか、が問われます。
番号とパスワードを入れて、この面をクリアすると、事前に登録してあった氏名、住所、生年月日などが表示されて「これで良いか」と確認されて、ようやくお城に入れてもらえるような感じです。
その後も何度か確認の面が出て来て、ようやく適用を受けたい控除を選びますが、そこからは昨年末にもらったはずの源泉徴収票を取り出して、求められる数字を写します。
何度も試みて、私はようやく慣れてきましたが、慣れなければ嫌気がさしそうですね。
今日は寄付金控除の書式を覗いてみましたが、寄付金もふるさと納税のほかに、政党寄付や、認定NPOなどへの寄付も選べます。
ふるさと納税だと、寄付した自治体が都道府県から選べるようになっていて、自治体を選べば、寄付先の所在地や寄付先の名称(自治体名)は自動的に表示されるということで、少しは便利になっているようです。
やってみて感じますが、入力に何度も失敗して手間を繰り返していると、逆に段々慣れて来て、失敗しないようになってくるものです。
ふるさと納税で、知らない町の産物を知って、想いを馳せてみるというのは、古い歌謡曲ではありませんが、「心の旅」のようです。
確定申告は、ふるさと納税の最後の後始末。あとは医療費還付の書類をつくらないといけませんが、ぼちぼち頑張りましょう。
こういうことは早くやっておかないと、億劫になりますからね。
以前から使っていたスマホ用のワイヤレスイヤホンを、雪まつりを見に行った時に落とし、あろうことか、落としたことを知らずに踏みつけて壊してしまいました。
仕方がないので、新しいイヤホンをネットで注文していたのが届きました。
スマホとの接続方法はブルートゥースで、ネットラジオやyoutubeを聴いているときに電話が来ても、マイク付きなので会話もできます。
私自身、この"ブルートゥース"がなぜか好きで、スマホやパソコンと繋がる周辺機器を好んで買ってしまいます。
写真の右側にある黄色くて丸っこいのは、スマホのカメラのシャッターを切ることができる、ブルートゥースリモコン。
これがあれば、スマホで自撮りをするときにタイミングを逃さずに写すことができます。
このリモコンなんて、百円ショップでたった300円で買えちゃいます。ちなみに、イヤホンの方は送料込みで2,980円。周辺機器も安くなりました。
実は今乗っている車にも、スマホの音を車内のラジオで聴けるように、ブルートゥースの受信機をつけています。
地方でラジオが聞こえないところでも、ネットさえつながっていればラジオを聴くことができます。なんとも便利な世の中になったものですね。
"ブルートゥース"って、直訳すると"青い歯"ということになるのですが、これはデンマークの歴史上の人物で直訳すると"青歯王"と呼ばれた人に由来しているのだとか。
その呼び名には「乱立する無線通信規格を統合したいという願い」が込められているのだそうで、今やスマホにはほぼ標準装備ですから、初期の思いは達成したのではないでしょうか。
面白そうなので、この他にもブルートゥースのキーボードもありますが、キーボードは使い勝手が悪くて使い物になりませんでした。
まあ折角スマホについているのですから、いろいろと挑戦してみて面白い世界が広がるのかどうか、体験してみるのも一興です。
さて、一体これからどんなアイディアがでてくるのやら。
ある大学で、「大学は、建設産業のどのようなニーズに応えられるか」というテーマでの意見交換の場がありました。
私のイメージは、先端的な機械開発や技術試験などで、効率的な仕事の仕方を開発してほしい、というものでした。
しかし、「最近は北海道の大学の工学部でも、舗装を研究している先生がほとんどいなくなりましたね」と言われ、ちょっとがっかり。
また、ある程度技術が確立してきて、いわゆる研究をして未知の部分を探求するというニーズがもうあまりない、という背景もあるようです。
それに対して、実際に舗装工事を施工する会社の部長クラスの方からは、もっと切実な悩みが紹介されました。
それは、「最近は工学系の勉強を修めたうえで会社に入ってくる若者が少ないです。なので、会社に入ってから改めて土木技術の基礎から教え込まなくてはいけません。しかし、社員が高齢化して年齢のギャップがあって社内で講義めいたことをすることが難しい。それに、工事の本数もそれほど多くはないので、実際の現場で経験を積むということも難しくなっています」というもの。
「そういうことを感じるので、大学では土木の技術を教えてもらって、その単位があれば、土木技術施工管理技士の受験資格が1年早くなるとか、そういう制度ができればありがたいと思います。若い社員が、一年でも早く資格を取れて、一人前になる事が早まるようなことにご協力いただけるなら、多くの会社が大学に殺到しますよ、きっと(笑)」
若い人たちの技術を養成する、というのはかつては専門学校が教育機関として担っていた部分ですが、昨今は、こうした専門学校が少子化で学生が集まらないことから、次々に閉校になり、まさにそのニーズの受け皿がない状態です。
最近は、人生100年時代を迎えて、"リカレント教育=学びなおし"ということが言われていて、生涯にわたって教育と労働や余暇など他の諸活動を交互に行なう教育システムの必要性が叫ばれるようになりました。
人生を充実させるための壮年や老年の方の学びなおしも確かに重要ですが、若者たちが、しっかりと知識と経験を充実させて、社会的に認められた資格保有者と言う形でこれからの社会を支える礎を築くということはもっと重要です。
専門教育ではなく、普通高校の教育を受けてきた若者が、職業として一つのジャンルを選ぶときにも、学びなおしは必要なわけで、こうしたことを教育機関がニーズとして捉えるということは、大事なことのように思います。
社会が健全に機能するためには、構成員一人一人の能力の充実が必要で、そこには高校や大学などの教育機関によるアプローチが効果的だと思います。
教育のあり様も、大きく様変わりしそうですね。
病気で手術をした知人の退院祝いのために、知人宅に仲間が集まりました。
「実は昨年の春ころから体調が悪いことに気が付いていた」という知人でしたが、やはり体調不良に気がついたなら、早めに病院で診察を受けてほしかった。
自分がそうなったら、というシミュレーションにして、健康に気をつけたいものです。
◆
静岡の掛川市からお見舞いに駆けつけて来た友人は、掛川市と道東の町との間でローカルな町同士の産物の売り買いを「互産互消」と称して、力を入れています。
地方都市が揃いも揃って、東京など大都市をターゲットにしているようでは、大都市に上から目線で見透かされてしまう、という発想で、敢えてローカル同士の繋がりを見せつけてやろうではないか、と意気込んでいます。
地方同士が仲良くやる組み合わせが増えれば、大都市の方から「なぜうちに媚びてこないんだ?」と気になるはず、という目論見ですが、そういう考えが、なかなか浸透しない、と苦笑い。
「ちょっとシンボリックに、『東京を無視しろ』と言う事があるんですが、それを聞いて『私たちは都会を相手にしないとやれないじゃないですか』と真顔で言っているんです。でもそれじゃあ、あまたある地方都市に埋没してしまう」
「なるほど」
「そもそも大都市でまともに戦おうと思うと、巨額の宣伝経費をかけなくてはいけないし、それに対するリターンもそれほど期待はできません。だから人と人とのつながりを生かして、少額の経費だけれど高いリターンが期待できるような実績を地道に積み上げるべきだと思うんです」
自分たちの立ち位置を、ちょっと離れたところから俯瞰してみることができれば、そういうやり方の真理もわかるのですが、地域の中で暮らし続けていると、外からどう見えるか、ということの想像ができないのかもしれません。
国も奇特な人も、誰も自分たちを振興してくれたりはしません。
自分たち自身が自分たちの産物を評価して、戦略的な取り組みを行うことができれば、きっと物は売れていくし、その過程で得られる繋がりと関係性が、新たな財産になっていく。
これからの時代は、「マスからローカルへ」。そこに気が付いて実践できるかどうかが問われているような気がします。