「老けない体」は 骨で決まる 山田豊文・2012/12
という本に、原因と対策が書いてありました。
(著者・山田氏の見解だと思いますが)
P.48 筋肉の細胞にカルシウムがたまってしまうとけいれんが起きる。
筋肉は細胞の内にカルシウムが入ることで縮み、
マグネシウムによって細胞外に連れ出されることでゆるむ。
これが正常な筋肉の動きだが、細胞内にカルシウムが居すわった状態では、
この収縮・弛緩がおこなわれず、
足がつったり、肉離れを起こしたりするのである。
だからマグネシウムが正しく働いてくれさえすれば、
筋肉のけいれんなど起こりようがないといってもいい。
P.49 ちなみに世間では、
「カルシウム不足で筋肉がけいれんする」と認識されている。
これは誤りであり、
「カルシウムが居場所を間違えて筋肉がけいれんする」と認識しなければならないのだ。
話が前後しますが、
著者がこの本で言いたい主眼は、「骨とカルシウムの関係」のようです。
P.25 私たちの体内にあるカルシウムの99%は骨や歯に存在するが、
残りの1%は血液や体液の中に含まれている。このわずか1%のカルシウムが、
全身60兆個の細胞の生命活動を維持するうえで、実に重要な働きをしている。
血液中のカルシウムはつねに一定の濃度に保たれており、
筋肉の収縮や弛緩をコントロールしたり、情報の伝達にかかわったり
出血を止めたり、血液や体液のpH(酸性/アルカリ性の度合い)を調節したり、
ホルモンを分泌したりするなど、体内のありとあらゆる機能に関与している。
P.30(中略)血液中のカルシウムが不足すると、
骨に蓄えられているカルシウムが使われる(脱灰)。
用の済んだカルシウムは、骨に戻される(再石灰化)。
この仕組みがうまくいかないと、
骨以外の場所でカルシウムが蓄積してしまう(異所性石灰化)。
かなり難しい話ですが、結論は、
カルシウムが体内にたくさんあっても、マグネシウムが不足していると、
筋肉その他で不調が起きる。
ということのようです。