
表紙にある副題は 心身が目覚めるタッチの力
今まで、経験的に「心のこもったマッサージは気持ちいい」と
感じてきました。この本は、その快感がどのような仕組みで
もたらされるのかを科学的に解説してくれています。
興味を惹くのは
「心地よいタッチが双方の幸福感を高める」ということ。
そして「幸福感は健康につながる」ということ。
p.40 「自分がとても幸せだ」と感じている人の細胞は、
炎症反応のレベルが低いことが分かった。
炎症反応はがんを含めた数多くの病気の原因となり、
ストレスが高い生活を送っている人たちは概して値が高い
p.41 人生の目的を追求することで得られる
「ユーダイモニアな幸せ(eudaimonic happiness)」を
感じている人は、細胞の炎症レベルが低いことが見出された。
ユーダイモニアな幸せというのはすなわち、
自分自身の満足よりも他者に焦点をおく、
慈愛の心をもち利他的な人生を送ることから生まれるという。
p.46 集団全体で利他の心を共有し、利他の行動をとることで、
集団としての幸福、ひいては人類全体の幸福を追求して
いくことができるだろう。だが、集団が協力的になるためには、
まずは自らの愛や共感といったポジティブな心を
他者に伝える必要がある。
(中略)その手段としてタッチがある。
あ~、ワクワクするような文章に心が躍ります =^-^=