なによ、このタイトル! 「West Side Story」の真似??
と、言われそうですね。
実際、意識していますし、West Sideと同じく、
基本はシェークスピアのRomeo & Julietです。
相対立する二つのグループのそれぞれの葛藤とか、
暴力や偏見で凝り固まっていることの虚しさを訴え、
少しでも明るい社会につくり変えていきたい!のです。
脚本の書き方はISAS時代から同じで、
テーマ(主張)はその年に起こった事件や印象深かったこと。
トニーとマリア的な男女は常に登場しますが、主人公とは
限りません。
ある時は「薬害エイズの渦中にあった悲劇の御婆さん」、
ある時は「無重力空間での産卵実験に使われたイモリと、
その亭主のヤモリ」
ある時は「生産性をあげるために、芸術や人間的悦びを禁止された天体での
トニーとマリア」
そして今年の大田芸術Festivalでは
「気候変動による地球の危機は、
皆で協力して立ち向かわねばならない!」
対立する二つのグループは、
ITに強く、目端のきいて開発系の金持ちグループと、
地に足のついた、普通の働き者のグループ。
原作は1時間強の長編ですが、大田芸術Festivalでは20分しか
もらえないので、後半のクライマックス場面を上演しました。
上の写真は、二つの対立するグループが仮面舞踏会に招待され、
お互いに素性を知らぬまま、荘厳なバレエ組曲で行進する場面です。