p.64 病気を早く治したいなら、病気に向き合う
のではなくて、自分の人生に向き合うことを
おすすめします。
(中略)病気のことを一応受け入れたら、
後は病気のことなどさっさと忘れて、
自分の人生における幸せとは何か、
どうやって楽しい時間を過ごすか、ということに
意識を向けた方がいい結果に結びつく可能性は高い
p.71 決定的に悪くなった部分はいち早く取り除くことが
必要です。でも、ちょっとぐらいなら悪いところが
あっても、それは自然治癒力で治すことができる
p.72 まだがんに犯されているのかいないのかわからない
リンパ節まで切り取ったり、ちょっとがんに犯された
だけのリンパ節をごっそり取り除くのは、
腐ったみかんの理論で更生の余地のある子供を
排除するようなものです。上手に処置すれば、
非行少年(がん細胞)も更生する可能性を
十分持っているのです。
(中略)たとえ小さながんが体に残ったとしても、
レジリエンスを高めればがんが消える可能性がある
ことを私は知っています。
p.73 もちろん、中にはがんが完全に消えないこともある
でしょう。でも、ちょっとぐらいがん細胞がいても、
がんとともに幸せに生きていくことができれば
それでいいと私は思います。
「がんは、とにかく早期発見・早期治療!」が叫ばれる昨今、
このようなお医者さんの意見を知っておくことは重要です。