自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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老いの地平線  その2 諸悪の根源・専業主婦優遇政策

2024-02-04 05:41:10 | 生き方


私が常々憤り、歯ぎしりし、悩んでいる問題が以下に取り上げられ、
解決策には行きつかないけれど、説得力を持って論じられています。

p.166 解決策はひとつしかない
   「あらゆる女が職場に出て、平等な扱いを受けて、
    給料を得て、自分の生活を支えるだけでなく、
    税金や公共料金の担い手として、男並みにそれも払う。」

   (デンマークの社会学者エスビン・アンデルセン)
    
p.147 BB(=貧乏ばあさん)予備軍ともいうべき、専業主婦とか
   無業の主婦というのは、労働の免除という特権をもっていると
   思われがちですが、実は家庭責任を負わされて、
   夫と社会から労働を禁止されていると言ってもいい。
   
   今でも妻が働くときに夫の許可がいる。
   許可がいるってことは禁止されているってこと

*****************
p.174 サラリーマンや公務員の妻に適用される国民年金
   第3号被保険も問題です。年金は払った人が受け取るのが
   原則ですが、サラリーマンの妻は年金を払わずに
   年金を受け取ることができる。

   (上野千鶴子)1986年から実施されたこの制度のために
   サラリーマンの妻は非正規雇用でいいとなってしまった
   この制度のために女たちは年収103万円、130万円の壁に
   直面する。

   低賃金、低年金とし、ひいては妻を夫や舅姑の介護に
   縛りつけることになった。既婚の女性たちが介護の担い手に
   なるご褒美に、専業主婦にこの基礎年金をあげようという
   ロジック
が隠れていた。
   40代以上の無業の主婦を介護役割から逃がさないように。

p.175 (樋口)今も女性は非正規雇用が多い
   (上野)日本の女性の生産年齢人口の7割が働いていて、
   そのうちの6割が非正規雇用です。

   非正規の平均年収は200万円前後。
   賃金の安さがまんま年金に反映されるので、
   BB(=貧乏バアサン)は今後も増え続けます。
   女性の働き方を変えなければBBは決して減りません。

その対抗策が次ページに:
p.176 もし、年金を含めた世帯の収入が最低生活費として
   定められた13万円よりも少なければ、生活保護を申請
   してほしい。
   高齢の貧乏ばあさんのセキュリティネットは生活保護です
   生活保護水準以下の低年金の場合は、保護費との差額を
   補償してもらえます。年金が7万円しかなかったら
   6万円もらえます。

p.177 (中略)生活保護を受けると、
   医療費と介護保険料が無料になるというのも助かります。

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