池の平湿原(長野県東御市湯の丸高原)は標高は2000 mの位置にある。湿原は三方ヶ峰火山(数万年前)の火口原に広がる高層湿原である(東御市観光案内)。22日、私達は午前11時頃から湿原の木道、三方ヶ峰(2040 m)、見晴岳(2095 m)などを散策した。
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この日の収穫(?)から。
コウリンカ(紅輪花)
コウリンカ(紅輪花):キク科オカオグルマ属の多年草。日当たりのよい山地草原に生えるとされている。高さ50-60 cm。
見頃を迎えているコウリンカに出会うことを、私達は予想していなかった。かつて、ごく普通に見られた花が、今では各地で絶滅危惧種となっている。この花にとっての天敵は、この花に魅せられる人間であろうか。美しい花の宿命は過酷だ。
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ツリガネニンジン
ツリガネニンジン(釣鐘人参):キキョウ科ツガネニンジン属の多年草。とくに、珍しいものではない。事実、湿原やその周辺では、このものを多く生えていた。しかし、自分がレンズを向けたくなるほどの花は意外と少なかった。
ここでは、紅葉が始まった草が背景となる花を選んだ。そう言えば、「秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音ににぞおどらかれぬる(古今和歌集)」がある。この歌を思い出しながら、その逆のことを表現できるかもと自惚れてみる(苦笑)。
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マツムシソウ
マツムシソウとクジャクチョウ
マツムシソウ(松虫草):スイカズラ科マツムシソウ属の2年草。花弁の並び方は歯科検診で不良との判定を受けそうだが、私はこの花のファンである。
マツムシソウの群生。背景は東籠ノ登山。
湿原とその周辺には、マツムシソウが多い。そして、湿原にはマツムシソウの群生地がある。しかし、木道で群生地を観察するためには、双眼鏡や望遠レンズが必要だ。
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コマクサが終わり、蕾を開こうとしているイワインチン(キク科キク属、日本固有種、本州の中部地方以北に分布している。高山の岩場や砂礫地に生える)
シャジクソウ(車軸草、マメ科シャジクソウ属)。このものの分布は長野県、群馬県、宮城県に限られると言われている。何か特別の理由があるのだろうか。
他の花については、別の機会に。
コメントをいただき、ありがとうございました。
池の平湿原を含めて湯の丸高原は花を眺めながらの散策には格好の場所です。
この高原に生えているシャジクソウは一見地味ですが、その花はよく眺めると
実に魅力的です。
ところで、ちごゆり嘉子さんのブログをたいへん興味深く拝見しました。
とくに、剣山のキレンゲショウマはたいへん印象的です。
何時かは花が盛りの頃に、この山に登りたいと思っています。
ありがとうございました。
特にシャクジョウソウが、印象的でした!