法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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主宰者の《日乗》

高学年男児との会話

2009年11月27日 22時33分53秒 | 日乗

ある小学校で、高学年のA君との会話です。

図工室前の廊下で、A君が作品に着色していました。
「良い色だねー」と声をかけました。
A君の横にいたB君が言いました。
「A君は、頭が良いんだよ。絵もクラスで一番上手なんだよー。天才です」と。
「そうかー。A君は天才なんだね」と答えました。

重ねてA君の言葉。
「そんなことはありません。僕は馬鹿だし絵も下手です」と。

そこで、A君と私の会話。
鈴木:へー!馬鹿なんだ。でも馬鹿と決めたのは誰なの?
A君:馬鹿と決めたのは僕です。
鈴木:馬鹿なA君が自分のことを決められるんだ?
A君:そうなんです。
鈴木:馬鹿な人が決めなくてもいいと思うなー。自分のことを自分で理解することも大         事だけども、絵のことは図工の先生の意見を聞いても良いと思うなー。
    それに、鈴木先生と友だちのB君も素敵な作品だと認めているのだから、そ
        の意見も聞いてもらいたいねー。
A君:そうですね。分かりました。
鈴木:話を聞いてもらえて嬉しいなー。一つの作品でもいろいろな見方や感想があ            るものだから、自分一人で決めないで他の人の意見も参考にしてください。
A君:はい。分かりました。

A君がきちっと対応してくれて大変嬉しかったです。
子どもとの対話は、内容も大事ですが、対話の時間と場がもてることが何よりも至福の時ですね。

 

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