週一回の、声明学園に出かけました。
今晩は、『浄土和讃』の「観経和讃」のところを教えてもらいました。
最初のご和讃は、次の和讃です。
恩徳広大釈迦如来
韋提夫人に勅してぞ
光台現国のそのなかに
安楽世界をえらばしむ
『大無量寿経』は、弥陀教について書かれている。
『観無量寿経』は、釈迦教について書かれている。
『阿弥陀経』は、諸仏教について書かれている。
親鸞さんは、このようにおさえておられます。
この「観経和讃」は最初の一句ですが、
釈迦が韋提希夫人に、光明世界・安楽世界を選ばしめたとあります。
これまで、何度も読誦しているご和讃ですが、
「光台現国」の言葉の箇所で気持が立ち止まりました。
ひっかかりました。
不思議な感じですが、これまで素通りしていたようです。
とても、深い良い言葉ですよねネ。
親鸞さんは、【左訓】で、次のように記しています。
「釈迦如来の御(おん)ひかりのなかにさまざまの国を現じたまふなり」
ボクは、我々衆生が流転する三界(欲界・色界・無色界)は
「光台現国」の上に乗っかっているとの教えてと理解しています。
所謂、「王舎城の悲劇」と呼ばれる物語ですが、
この物語も、「光台現国」の上での出来事だったのですネ。