東京都北区に「王子」という町がある。以前、「飛鳥山散歩と渋沢栄一」を書いたけれど、その飛鳥山(あすかやま)がちょうど王子駅の真ん前にある。ところで、その周辺に「赤レンガ建築」がいろいろ残っていることを知って、ちょっとまとめて歩く。まずは「赤レンガ酒造工場」である。ここは2014年12月に国の重要文化財に指定された。4月4日、まだ桜が咲き誇る時期に特別公開が行われた。すぐにまとめたかったんだけど、その後、雨の日が多くて近くの散歩ができなかった。25日にもう一回見にいくと、もう新緑に囲まれて赤レンガもよく見えないではないか。

この場所は、現在は「独立行政法人酒類総合研究所 東京事務所」という長い名前の場所になっている。一年に2回ぐらい無料の特別公開をやっていて、蔵の中を見られるほか、日本酒の試飲もやってた。お酒をめぐる様々の知識が得られる各種のパンフも置いてあって、なかなか面白い。だけど、思ったより小さく、昔の敷地の半分は公園になっていて、「醸造試験所跡地公園」となっている。

中身は上の写真のような感じ。白い部屋は表面のみ白い釉薬を掛けたレンガで、日銀の地下金庫にも使用されている。旧麹室だったところ。初めの写真は特別公開時だけど、一番最初の写真と比べると、桜の花が満開だった。もともと1903年に作られたという100年を超える建物である。「醸造試験所第一工場」として、冬しか作れなかった日本酒を四季を通して作れるように、ドイツから冷却機を輸入して作った最新鋭の酒造工場だった。桜の時期に撮った写真をまとめて何枚か。

ここを作ったのは、妻木頼黄(つまき・よりなか 1859~1916)という人で、米国、ドイツなどに留学し、全国で活躍した。神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店)や横浜赤レンガ倉庫(旧横浜新港埠頭倉庫)など、今に残って知られる建物や、日本橋の意匠装飾を設計したという人である。

行き方は説明しにくいのだが、王子駅北口から飛鳥山を向かいに見ながら進んで、音無橋を渡って脇の道を進む。これでは判らないだろうから地図で調べて欲しいけど、駅に近いけれど、案内もないし判りにくい。そこに行く前に、左側の方に古そうな神社がある。それが王子神社(王子権現)で、1322年に当時の領主豊島氏が熊野新宮の浜王子から「若一王子宮」を勧請したという。これが「王子」という地名の由来になったという、東京でも由緒ある神社である。けっこう大きく、立派な神社。



この場所は、現在は「独立行政法人酒類総合研究所 東京事務所」という長い名前の場所になっている。一年に2回ぐらい無料の特別公開をやっていて、蔵の中を見られるほか、日本酒の試飲もやってた。お酒をめぐる様々の知識が得られる各種のパンフも置いてあって、なかなか面白い。だけど、思ったより小さく、昔の敷地の半分は公園になっていて、「醸造試験所跡地公園」となっている。



中身は上の写真のような感じ。白い部屋は表面のみ白い釉薬を掛けたレンガで、日銀の地下金庫にも使用されている。旧麹室だったところ。初めの写真は特別公開時だけど、一番最初の写真と比べると、桜の花が満開だった。もともと1903年に作られたという100年を超える建物である。「醸造試験所第一工場」として、冬しか作れなかった日本酒を四季を通して作れるように、ドイツから冷却機を輸入して作った最新鋭の酒造工場だった。桜の時期に撮った写真をまとめて何枚か。




ここを作ったのは、妻木頼黄(つまき・よりなか 1859~1916)という人で、米国、ドイツなどに留学し、全国で活躍した。神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店)や横浜赤レンガ倉庫(旧横浜新港埠頭倉庫)など、今に残って知られる建物や、日本橋の意匠装飾を設計したという人である。




行き方は説明しにくいのだが、王子駅北口から飛鳥山を向かいに見ながら進んで、音無橋を渡って脇の道を進む。これでは判らないだろうから地図で調べて欲しいけど、駅に近いけれど、案内もないし判りにくい。そこに行く前に、左側の方に古そうな神社がある。それが王子神社(王子権現)で、1322年に当時の領主豊島氏が熊野新宮の浜王子から「若一王子宮」を勧請したという。これが「王子」という地名の由来になったという、東京でも由緒ある神社である。けっこう大きく、立派な神社。


