「新宿御苑」を3回ほど訪れた。最近は外国人観光客の人気スポットなんだそうで、確かに外国人が多い。山手線内、それも新宿からすぐ近くに、これほど素晴らしい庭園があるんだから、それも当然だろう。僕も若いころから何度も行ってるけど、広いから全部見て回るのはけっこう大変である。
入園料200円だから、新宿で映画を見る前なんかにちょっと寄れる。やっぱり一番いいのは、旧御凉亭(台湾閣)から見た日本庭園だろうか。「台湾閣」という建物は、大沢在昌の新宿鮫シリーズ第2作「毒猿」に出てきて、ドンパチ大乱戦が繰り広げられる。どんなとこかと思ったら、何だ行ったことあるじゃないと思ったことがある。昭和天皇(皇太子時代)の「ご成婚」記念に台湾在住日本人が贈った中国風の建物である。日本庭園が一望できて、みんな庭の方を見て写真を撮っている。
(1枚目12.6、2枚目12.10)
この「旧御凉亭」の建物を池の方から撮ると以下のような感じ。「新宿御苑」の写真を撮ろうと思ったのは、そう、「君の名は。」と「言の葉の庭」を見たから。「言の葉の庭」は直接新宿御苑で展開される。雨の日は学校をさぼって御苑で本を読んでる男子高校生の物語。そこにフシギな女性も現れて…。そんな二人が雨宿りしながら本を読んでる東屋のようなところは案外少ない。ベンチと休憩所は多いけど。実は喫煙所なのである。台湾閣から下りて行ったところに似たような場所があった。
新宿御苑を歩いていると、向こうに大きなタワーが見える。東京タワーやスカイツリーじゃないし、あれが東京都庁かなんて間違えている人がよくいる。これは「NTTドコモ代々木ビル」、通称ドコモタワーである。本社ビルじゃなくて、上の方は機械室。だから展望台もない。代々木駅のすぐ東にある。御苑の西側すぐで、大きく見えるのも当然。11月24日の雪の日には、上が見えなかった。
イチョウの木は千駄ヶ谷門の入り口前に大きな木があって、御苑に来たという気分が盛り上がる。他にアチコチにあるけど、もう大体終わりに近づき、11月24日に行ったときが良かった。
紅葉は12月6日当時は最後という感じで残っていた。もうほとんど終わりだろうけど。
日本庭園のあたりが「上の池」、そこから「中の池」「下の池」と水辺の景観が美しい。もう一つ、大木戸門(御苑の東北)近くに「玉藻池」がある。もともと江戸時代は内藤家の屋敷で、その名残を残すという。その間に広大な芝生やフランス式整形庭園(バラ花壇)がある。そっちはほとんど行ってないので、こんなところがあったのかという感じだった。ブラブラと歩いて撮った写真を。
新宿御苑は、1906年開園で今年で110年である。江戸時代は高遠藩内藤氏の下屋敷。内藤氏は三河で松平氏に仕えた譜代大名で、「宿場名「内藤新宿」に名前が残った。1879年に新宿植物御苑となり宮内省管理となった。現在は環境庁管理だけど、昭和天皇の「大喪の礼」が行われたり、首相主催の「桜を見る会」が開かれたりする。(大体「御苑」という言葉自体、天皇制用語だろう。)「旧洋館御休所」は重要文化財指定になっている。第2土曜日に公開されるけど、中の写真は撮れない。
ところで、僕は昔から御苑近くにはずいぶん行っている。それは「模索舎」があるから。ミニコミ書店である。今でも多くの小部数出版物があり、思想、社会運動関係の本が出ている。ネットじゃ買えなさそうな、「過激派」党派機関紙とか「新右翼」一水会の機関紙「レコンキスタ」なんかを見られる。まあ、買うわけじゃないけど。それでも冤罪関係のパンフなどずいぶんここで買ったものだ。御苑新宿門を出てすぐ。外にチラシがいっぱいぶら下がっている。こういう場所は大事にしたい。
(模索舎=東京都新宿区新宿2ー4ー9)
近くに「君の名は。」の主人公がアルバイトしていたレストランのモデル(とされる)のお店がある。すぐ見つかるから、まあ名前は書かない。御苑外部の散策路の向こうにちょっと見えているのがそれ。少し歩くと、新宿三丁目にある寄席の定席、新宿末廣亭は落とせない。寄席の中でも、ここが一番昔っぽい作りで、建物そのものを見るのも面白いけど、ずっといると腰が痛くなるかも。
入園料200円だから、新宿で映画を見る前なんかにちょっと寄れる。やっぱり一番いいのは、旧御凉亭(台湾閣)から見た日本庭園だろうか。「台湾閣」という建物は、大沢在昌の新宿鮫シリーズ第2作「毒猿」に出てきて、ドンパチ大乱戦が繰り広げられる。どんなとこかと思ったら、何だ行ったことあるじゃないと思ったことがある。昭和天皇(皇太子時代)の「ご成婚」記念に台湾在住日本人が贈った中国風の建物である。日本庭園が一望できて、みんな庭の方を見て写真を撮っている。
(1枚目12.6、2枚目12.10)
この「旧御凉亭」の建物を池の方から撮ると以下のような感じ。「新宿御苑」の写真を撮ろうと思ったのは、そう、「君の名は。」と「言の葉の庭」を見たから。「言の葉の庭」は直接新宿御苑で展開される。雨の日は学校をさぼって御苑で本を読んでる男子高校生の物語。そこにフシギな女性も現れて…。そんな二人が雨宿りしながら本を読んでる東屋のようなところは案外少ない。ベンチと休憩所は多いけど。実は喫煙所なのである。台湾閣から下りて行ったところに似たような場所があった。
新宿御苑を歩いていると、向こうに大きなタワーが見える。東京タワーやスカイツリーじゃないし、あれが東京都庁かなんて間違えている人がよくいる。これは「NTTドコモ代々木ビル」、通称ドコモタワーである。本社ビルじゃなくて、上の方は機械室。だから展望台もない。代々木駅のすぐ東にある。御苑の西側すぐで、大きく見えるのも当然。11月24日の雪の日には、上が見えなかった。
イチョウの木は千駄ヶ谷門の入り口前に大きな木があって、御苑に来たという気分が盛り上がる。他にアチコチにあるけど、もう大体終わりに近づき、11月24日に行ったときが良かった。
紅葉は12月6日当時は最後という感じで残っていた。もうほとんど終わりだろうけど。
日本庭園のあたりが「上の池」、そこから「中の池」「下の池」と水辺の景観が美しい。もう一つ、大木戸門(御苑の東北)近くに「玉藻池」がある。もともと江戸時代は内藤家の屋敷で、その名残を残すという。その間に広大な芝生やフランス式整形庭園(バラ花壇)がある。そっちはほとんど行ってないので、こんなところがあったのかという感じだった。ブラブラと歩いて撮った写真を。
新宿御苑は、1906年開園で今年で110年である。江戸時代は高遠藩内藤氏の下屋敷。内藤氏は三河で松平氏に仕えた譜代大名で、「宿場名「内藤新宿」に名前が残った。1879年に新宿植物御苑となり宮内省管理となった。現在は環境庁管理だけど、昭和天皇の「大喪の礼」が行われたり、首相主催の「桜を見る会」が開かれたりする。(大体「御苑」という言葉自体、天皇制用語だろう。)「旧洋館御休所」は重要文化財指定になっている。第2土曜日に公開されるけど、中の写真は撮れない。
ところで、僕は昔から御苑近くにはずいぶん行っている。それは「模索舎」があるから。ミニコミ書店である。今でも多くの小部数出版物があり、思想、社会運動関係の本が出ている。ネットじゃ買えなさそうな、「過激派」党派機関紙とか「新右翼」一水会の機関紙「レコンキスタ」なんかを見られる。まあ、買うわけじゃないけど。それでも冤罪関係のパンフなどずいぶんここで買ったものだ。御苑新宿門を出てすぐ。外にチラシがいっぱいぶら下がっている。こういう場所は大事にしたい。
(模索舎=東京都新宿区新宿2ー4ー9)
近くに「君の名は。」の主人公がアルバイトしていたレストランのモデル(とされる)のお店がある。すぐ見つかるから、まあ名前は書かない。御苑外部の散策路の向こうにちょっと見えているのがそれ。少し歩くと、新宿三丁目にある寄席の定席、新宿末廣亭は落とせない。寄席の中でも、ここが一番昔っぽい作りで、建物そのものを見るのも面白いけど、ずっといると腰が痛くなるかも。