ここのところ台所の方からカタッていう音が時々聞こえる。メメが居るわけでもないし他に生き物が居るわけでもない。寒暖の差で空のペットボトルが収縮したりしてと考えたけどどれも蓋がしてない。まして座敷童子が居るような古い家でもない。 そんな話をヨメにしたら冷蔵庫で氷を作る音だと言う。氷を使う事は殆ど無いので何時の間にか壊れてたんだけど、ヨメが掃除したりしてるうちに直ったようだ。氷は1つ1つ出来るんだけど、出来るたびに受け皿に落ちてその時にコトンッと音がしたのだった。べ、別に音がするたびにドキドキしたわけじゃないからね。 |
ここ5年ほどの間、身近でこの人がというベテランが2人ほど岩場で落ちて大怪我をした。今居なくても不思議でないような墜落だったけど運良く無事。方や安全には煩い人、此方安全の講習をするような指導者でもある。そして原因はしょうもない事。ベテランでも年齢的もしくは経験年数的にそんな事故を起こす頃なのかなと感じるものがあった。そんなわけで自分も年齢的に近いので気をつけていたのだが… カサメリに一緒に行った人が「ぞうりむし(5.11a)」をやるので俺は隣の「金のわらじ(5.12a)」をやってみることにした。ここの所肘の具合もようやく良くなってきたのでオーバーハングしたルートでもやってみようという気になった。このルートの核心部の登り方は良く分からないんだけど自分のやり方を試したかった。 下部は何時落ちてもおかしくないような凹凸の少ない微妙な壁なので予めヌンチャクをかけてからやることにした。そのためにぞうりむしを登り、懸垂下降しながらヌンチャクを掛けた。1ヶ所だけ掛けずに残った。そのくらいは登りながら掛ければ良いと思ってた。 ここまで登ったのにあろうことか肝心のヌンチャクが無い。反対側のギヤラックを手探りしたけどそこにも無い。いざ掛ける時に無いのに気付いたなんてのは初めて。核心はそこからなので1つ飛ばすわれにはいかない。岩壁が前傾してれば観念して飛び降りるんだけど、そうではないので捻挫が心配。クライムダウンで足を滑らせて落ちた方が良くないんだけど怖さに負けて登ってきたのと逆の所を降りた。まぁ何とか静かに安全地帯に降りて来れたけど… こういうミスは登る気満々な若者、それもかなり上手い若者がたまにやる。ロープをちゃんと結ばずに行っての死亡事故なんてのもあった。俺はこの類のミスとは無縁だと思ってた。だけどこの時は自分のやり方を試してみたいという気持ちが強かった。ちなみに出直してやったけど全然歯が立たず完敗。今回は早々に回収しておしまい。 |